超絶勉強ハックNo.H22
覚えてから4時間後に運動すると、記憶が長持ちするって、ホント?

読む前に予想この常識、あなたはどう思う?
先に予想してから答えを見ると、記憶に残りやすくなります(予想の効果の記事)。
判定:半分ホント
覚えてから4時間後に運動した人だけ、2日後の記憶が良くなりました。ただし、まだ1つの実験の結果です。
半分ホントとは… 条件つきで正しい、または言い過ぎの部分がある常識です。
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論文での効果学習の4時間後に運動した人だけ、2日後の記憶が良かった
今日からできるやり方
- 部活や運動の数時間前に暗記を済ませる
- 例:昼休みに暗記し、放課後に運動する
- 夜に覚えたいことは、夕方の運動の前に
- 2日後に、覚えた内容をテストしてみる
新しいことを覚えたあと、運動をするとしたら、どのタイミングがいいでしょうか。覚えてすぐか、4時間ほどあけてからか。それとも、運動はしないほうがいいのか。
この問いに、そのまま答えようとした実験があります。
3つのグループ、同じ手順
2016年、オランダの研究チーム、ファン・ドンゲンらは、参加者をくじで3つのグループに分けました。全員がまず、いくつもの絵と、その絵が置かれていた場所の組み合わせを覚えます。
そのあと、1つ目のグループはすぐに運動しました。2つ目のグループは、4時間たってから運動しました。3つ目のグループは、運動をしませんでした。運動のタイミング以外の手順は、3つのグループでまったく同じにしてあります。結果に差が出たとき、ほかの理由が入りこまないようにするためです。
48時間後、参加者はもう一度集まり、脳の働きを調べる装置の中で、覚えた組み合わせを思い出すテストを受けました。
4時間待った人だけ
運動をしなかったグループより成績が良かったのは、4時間後に運動したグループだけでした。覚えてすぐ運動したグループには、はっきりした差が出ませんでした。
脳の様子にも違いがありました。4時間後に運動したグループでは、正しく思い出せたときの海馬の活動のパターンが、より似通っていたのです。海馬は、新しい記憶をつくるのに欠かせない脳の部分です。
運動が記憶を助けるわけ
なぜ運動が記憶に関係するのでしょうか。覚えたばかりの記憶は、そのままでは不安定です。長く残るには、あとから固める作業が必要になります。この作業には、ドーパミンやノルアドレナリンといった、脳の中で働く物質が関わると考えられています。こうした物質が覚えたころに出ないと、記憶はすぐに薄れてしまいます。
そして運動をすると、こうした物質が出やすくなることが、ほかの研究で示されてきました。そこで研究チームは、覚えたあとに運動して、記憶を固める作業を外から後押しできないかと考えたのです。
ただし、すぐに運動したグループで効果がなかった理由は、まだわかっていません。4時間が一番よい間隔なのかも、確かめられていません。
時間割にあてはめるなら
これは1つの研究で、課題も実験室の単純なものです。学校のテストの点で確かめたわけでもありません。それでも、研究チームは、ちょうどよいタイミングでの運動が、教育の場でも役に立つ可能性を指摘しています。
試すのに、特別な準備はいりません。暗記と運動の順番を考えるだけです。たとえば、昼休みに単語を覚えておき、放課後に部活で体を動かす。夜に覚えたいことがあるなら、夕方の運動の前に済ませてしまう。
毎日の時間割を、少し並べかえるだけです。うまくいけば、部活の時間が、記憶を固める時間にもなります。
参考文献
van Dongen E., Kersten I., Wagner I., Morris R., Fernández G. (2016). Physical Exercise Performed Four Hours after Learning Improves Memory Retention and Increases Hippocampal Pattern Similarity during Retrieval. Current Biology, 26, 1722-1727.
doi.org/10.1016/j.cub.2016.04.071✓ 実在と内容を確認済み
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