超絶勉強ハックNo.H23
テストの前に20〜30分休むと、点数が上がるって、ホント?

読む前に予想この常識、あなたはどう思う?
先に予想してから答えを見ると、記憶に残りやすくなります(予想の効果の記事)。
判定:ホント
テストの点は、受ける時刻が遅いほど少しずつ下がり、直前に20〜30分休むと持ち直しました。差は小さくても、確かに出ています。
ホントとは… 複数の研究でおおむね支持されている常識です。
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論文での効果デンマークの子どもの全国テストで、直前に20〜30分休むと、点が標準偏差の1.7%上がった
今日からできるやり方
- 大事なテストの前に20〜30分休憩をとる
- 頭を使う勉強は、疲れの少ない早い時間に
- 休憩中は問題集を閉じて頭を休める
- 長い勉強の途中にも休憩を挟む
朝いちばんの時間に受けるテストと、午後に受けるテスト。同じ子が同じ力で受けるなら、点は同じになるはずです。
デンマークの全国データを使った研究によると、そうはなっていませんでした。
デンマークの全国テストで
2016年、シーベルトセンらは、デンマークの公立学校に通う子ども全員の全国テストの成績を調べました。期間は、2009年度から2012年度までの4年分です。
このテストを受ける時刻は、学校の週の時間割と、パソコンが空いているかどうかで決まっていました。子どもが自分で選べるわけではありません。そのため、同じような子どもたちが、たまたま朝に受けたり、午後に受けたりしていたことになります。時刻の影響を調べるには、うってつけの条件でした。
1時間ごとに、少しずつ
結果ははっきりしていました。受ける時刻が1時間遅くなるごとに、点数は標準偏差の0.9%ずつ下がっていたのです。
標準偏差とは、点のばらつきの大きさを表す数字です。偏差値でいうと、標準偏差1つ分が10にあたります。その0.9%なので、偏差値にすればおよそ0.09。1回分で見れば、ごくわずかな差です。
それでも、全国の子どもすべてを合わせると、この小さな下がり方がはっきりと見えてきました。著者らは、1日の中で頭を使い続けるうちに疲れがたまっていくためだと考えています。
休憩で取り戻す
もう1つの発見は、休憩の効果です。テストの直前に20〜30分の休憩があると、点数は標準偏差の1.7%上がっていました。
1時間あたりの下がり方が0.9%なので、休憩1回で、おおよそ2時間分の疲れを取り戻せる計算になります。
この結果から、著者らは2つの提言をしています。1つは、学校の1日の長さや、休憩の回数と長さを決めるときに、頭の疲れを考えに入れること。もう1つは、テストの点で学校を評価するなら、テストを受けた時刻のような、子どもの力とは関係のない条件を差し引いて考えることです。午後にばかりテストを受けた学校は、実力より低く見えてしまうかもしれないからです。
大事な試験の前の過ごし方
対象は子どもの学力テストで、大学入試のような試験で同じ大きさの効果が出るとは限りません。また、この研究は、休憩中に何をしていたかを比べたものではありません。
それでも、使えることは2つあります。1つは、頭をいちばん使う勉強を、疲れの少ない早めの時間に置くこと。もう1つは、大事なテストや模試の前に、20〜30分しっかり休むことです。
試験の直前まで参考書を開いていたくなる気持ちはわかります。けれども、本を閉じて休む20分にも、ちゃんと点数がついてくるのです。
参考文献
Sievertsen H., Gino F., Piovesan M. (2016). Cognitive fatigue influences students’ performance on standardized tests. Proceedings of the National Academy of Sciences, 113, 2621-2624.
doi.org/10.1073/pnas.1516947113✓ 実在と内容を確認済み
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