The One-Eyed Doe

片目の雌ジカ

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  • タウンゼンド英訳(1867年)
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片目の見えない雌ジカは、安全のためにできるだけ崖のふちで草を食べ、見える目を陸側に向けて猟師や犬を警戒し、見えない目は危険のない海側に向けていました。ところが船で通りかかった人々に射られ、致命傷を負います。雌ジカは息を引き取る前に「陸ばかり警戒していたのに、安全だと思った海辺のほうがずっと危なかった」と嘆きました。

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Doe雌ジカ
  • graze草を食べる
  • sound eye健康なほうの目
  • tidings知らせ
  • whenceそこから(古語)
  • anticipation予想
  • perilous危険な
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A DOE blind in one eye was accustomed to graze as near to the edge of the cliff as she possibly could, in the hope of securing her greater safety. She turned her sound eye towards the land that she might get the earliest tidings of the approach of hunter or hound, and her injured eye towards the sea, from whence she entertained no anticipation of danger. Some boatmen sailing by saw her, and taking a successful aim, mortally wounded her. Yielding up her last breath, she gasped forth this lament: “O wretched creature that I am! to take such precaution against the land, and after all to find this seashore, to which I had come for safety, so much more perilous.”

片目の見えない雌ジカが、いつもできるかぎり崖のはしの近くで草を食べるようにしていた。そうすれば、より安全でいられると思ったのである。雌ジカは、猟師や猟犬が近づいてきたらいち早く気づけるように、見えるほうの目を陸のほうに向け、見えないほうの目は、危険などまったく予想していなかった海のほうに向けていた。ところが、船で通りかかった船乗りたちが雌ジカを見つけ、ねらいをつけて射止め、致命傷を負わせた。雌ジカは息を引きとりながら、あえぐようにこうなげいた。「ああ、なんてみじめなわたし!陸に対してはこんなに用心していたのに、身を守るためにやって来たこの海辺のほうが、はるかに危険だったなんて」

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片目の見えない雌ジカが、いつもできるかぎり崖のはしの近くで草を食べるようにしていた。そうすれば、より安全でいられると思ったのである。雌ジカは、猟師や猟犬が近づいてきたらいち早く気づけるように、見えるほうの目を陸のほうに向け、見えないほうの目は、危険などまったく予想していなかった海のほうに向けていた。ところが、船で通りかかった船乗りたちが雌ジカを見つけ、ねらいをつけて射止め、致命傷を負わせた。雌ジカは息を引きとりながら、あえぐようにこうなげいた。「ああ、なんてみじめなわたし!陸に対してはこんなに用心していたのに、身を守るためにやって来たこの海辺のほうが、はるかに危険だったなんて」

日本語訳:多読ベスト

教訓

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危険は、思いもよらないところからやってくる。

底本:Project Gutenberg eBook #21 Three Hundred Æsop’s Fables(George Fyler Townsend 訳, 1867)。パブリックドメイン。