The King’s Son and the Painted Lion

王子と描かれたライオン

  • 📖 205 words
  • 🔊 1:08
  • タウンゼンド英訳(1867年)
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武術好きの一人息子がライオンに殺されるという夢を見た王は、息子のために宮殿を建て、壁に等身大の動物の絵を描かせたが、その中にライオンの絵もあった。閉じ込められた悲しみがこみ上げた王子は、「父のうその夢のせいで娘のように閉じ込められている」とライオンの絵をののしり、たたく棒を取ろうといばらの木に手を伸ばした。ところがとげが指に刺さってひどく腫れ、気を失った王子は高熱を出し、数日後に死んでしまった。

💡 やさしい英語版もあります:L3 The Prince and the Painted Lion
キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • martial武術の、軍事の
  • adorned飾った
  • confined閉じ込められて
  • afresh新たに
  • detestable忌まわしい
  • pricklesとげ
  • inflammation炎症
  • fainting fit気絶
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・イギリス英語・Charon)

A KING, whose only son was fond of martial exercises, had a dream in which he was warned that his son would be killed by a lion. Afraid the dream should prove true, he built for his son a pleasant palace and adorned its walls for his amusement with all kinds of life-sized animals, among which was the picture of a lion. When the young Prince saw this, his grief at being thus confined burst out afresh, and, standing near the lion, he said: “O you most detestable of animals! through a lying dream of my father’s, which he saw in his sleep, I am shut up on your account in this palace as if I had been a girl: what shall I now do to you?” With these words he stretched out his hands toward a thorn-tree, meaning to cut a stick from its branches so that he might beat the lion. But one of the tree’s prickles pierced his finger and caused great pain and inflammation, so that the young Prince fell down in a fainting fit. A violent fever suddenly set in, from which he died not many days later.

ある王には、武芸の稽古が大好きなひとり息子がいた。王は夢を見て、息子がライオンに殺されるだろうというお告げを受けた。夢が本当になるのを恐れた王は、息子のために快適な宮殿を建て、息子を楽しませるために、その壁に実物大のさまざまな動物の絵を描かせた。その中には一頭のライオンの絵もあった。若い王子はこれを見ると、こうして閉じこめられている悲しみが新たにこみ上げてきて、ライオンのそばに立って言った。「おまえはなんと憎らしい獣だ! 父上が眠っているあいだに見た、うその夢のせいで、ぼくはおまえのために、まるで娘のようにこの宮殿に閉じこめられているんだ。さあ、おまえをどうしてくれようか?」そう言いながら、王子はライオンをたたいてやろうと、イバラの木の枝から棒を切り取るつもりで、その木に手を伸ばした。ところが木のとげの一本が指に刺さり、ひどく痛んで腫れ上がったので、若い王子は気を失って倒れてしまった。たちまち激しい熱が出て、王子はそれから何日もたたないうちに死んでしまった。

We had better bear our troubles bravely than try to escape them.

苦難からは逃げようとするより、勇敢に耐えたほうがよい。

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ある王には、武芸の稽古が大好きなひとり息子がいた。王は夢を見て、息子がライオンに殺されるだろうというお告げを受けた。夢が本当になるのを恐れた王は、息子のために快適な宮殿を建て、息子を楽しませるために、その壁に実物大のさまざまな動物の絵を描かせた。その中には一頭のライオンの絵もあった。若い王子はこれを見ると、こうして閉じこめられている悲しみが新たにこみ上げてきて、ライオンのそばに立って言った。「おまえはなんと憎らしい獣だ! 父上が眠っているあいだに見た、うその夢のせいで、ぼくはおまえのために、まるで娘のようにこの宮殿に閉じこめられているんだ。さあ、おまえをどうしてくれようか?」そう言いながら、王子はライオンをたたいてやろうと、イバラの木の枝から棒を切り取るつもりで、その木に手を伸ばした。ところが木のとげの一本が指に刺さり、ひどく痛んで腫れ上がったので、若い王子は気を失って倒れてしまった。たちまち激しい熱が出て、王子はそれから何日もたたないうちに死んでしまった。

苦難からは逃げようとするより、勇敢に耐えたほうがよい。

日本語訳:多読ベスト

教訓

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困難から逃げようとするより、勇気をもって耐えるほうがよい。

底本:Project Gutenberg eBook #21 Three Hundred Æsop’s Fables(George Fyler Townsend 訳, 1867)。パブリックドメイン。