中高英語教師のための授業アイデア&最新情報ニュースレター

【中高英語教師のための授業アイデア&最新情報】 2026年7月25日(土)~原田先生の英語教育ニュースレター Vol.156~

 

CERTIFICADO GEMOLÓGICO ◆ LARIMAR & ÁMBAR ◆ No.156

ENGLISH TEACHER’S BRIEFING
📬 原田先生の英語教育ニュースレター

中高英語教師のための授業アイデア&最新情報

2026年7月25日(土)| Vol.156 | 🌽 1学期おつかれさまでした

FACETA I ◆ TODAY’S HEADLINE
教科書・プリントの写真1枚が「暗記問題」に — 子どものテスト勉強から生まれた「AI暗記シート」

ICT教育ニュースが7月23日、個人開発発のツール「AI暗記シート」を紹介しました。教科書やプリントを撮影してアップロードするだけで、AIが重要語句を自動で隠した「赤シート式」の暗記問題を生成してくれるサービスです。英語なら、単語リストや教科書本文の重要表現をそのままデジタル暗記教材に変換できます。夏休みの課題テスト対策に、「生徒自身が自分の教材から問題を作る」自主学習の型として紹介しやすい一本。教師が教材を「作って配る」から、生徒に「作らせて回す」へ——夏の宿題設計のヒントになります。

🔗 ICT教育ニュース — 学校の教科書やプリントを、そのまま暗記問題に「AI暗記シート」(7/23)

FACETA II ◆ 今日の帯活動アイデア(5分でできる!)
🎵 Merengue Rotation(メレンゲ・ローテーション)

対象:中1〜高校 | 時間:5分 | 準備:音楽(スマホ・タブレット可)

① 教室に内側と外側の2重の円をつくり、向かい合って立つ

② 音楽が流れている間、内円と外円は逆方向にゆっくり歩く

③ 音楽が止まったら、目の前の相手と30秒Q&A:“What’s your plan for this summer?”

④ ラウンドごとにテンポの速い曲へ。ドミニカのメレンゲのように、パートナーが次々変わる!

💡 ポイント:同じ質問に違う相手へ何度も答えることで、言い直すたびに流暢さが上がります(反復×新しい聞き手の効果)。最終ラウンドは「30秒→20秒」に短縮すると自然と要約力も。

💎 Amber Capsule(アンバー・カプセル)

対象:中2〜高校 | 時間:5分 | 準備:紙 or 端末

① 1学期に出会った英語表現から「保存したい1つ」を選ぶ

② 太古の虫を閉じ込めた琥珀のように、(a)表現 (b)出会った場面 (c)自作の例文1文 を書いて「封入」する

③ ペアで見せ合い、相手のカプセルから1つ「もらって」自分のノートに追加

💡 ポイント:学期の学びを1点に凝縮する回収活動。9月最初の授業で「カプセル開封」をすれば、そのまま復習の帯活動として二度使えます。

FACETA III ◆ AI × 英語指導 最前線
🎓 教師向け:Aila(Oak National Academy)— 英国政府系の無料AI授業づくりアシスタント

英国の公的オンライン教育機関Oak National Academyが開発した無料のAIレッスンアシスタント。学習目標を伝えると、対話しながら授業案・スライド・ワークシート・小テストを段階的に共同作成してくれます。AIが一気に作って終わりではなく、各ステップで教師が確認・修正しながら進む「教師が主導権を握る」設計が特徴。NFER(英国教育研究財団)による独立効果検証も進行中です。英国外からはデモアカウントで授業案3本まで作成可能。

✅ 授業案・スライド・クイズを一括生成 ✅ 重要語彙と「つまずきポイント」も提案 ✅ リテラシーレベル調整可 ✅ 完全無料

🎓 活用例:2学期最初の単元で「導入→練習→産出」の骨組みをAilaと共同設計→日本の教科書に合わせて微調整。夏の教材研究の壁打ち相手に。

🔗 Aila 公式ページはこちら →

📱 生徒向け:Jumpspeak — 「初日から話す」AIイマージョン型スピーキングアプリ

場面別のAI会話ロールプレイ(レストランの注文、道案内、ミニ面接など)で「聞く→自分の言葉で返す」を反復するアクティブ・イマージョン方式のアプリ。CEFR準拠のレベル別レッスンと発話へのAIフィードバック付きで、累計100万人以上が利用しています。※発音判定は甘めというレビューもあるため、「正確さ」より「発話量を稼ぐ練習」用と割り切って紹介するのがおすすめ。

🎓 活用例:夏休みの「毎日5分スピーキング」習慣づけの選択肢に。9月に「夏のAI会話で一番使った表現」を共有させると面白い。

🔗 Jumpspeak 公式サイトはこちら →

FACETA IV ◆ 英語教育ニュース FLASH

🇯🇵 JAPAN

みんがく、東海大菅生高校中等部で「スクールAI」の教育実践支援を開始

みんがくが7月21日に発表。教育向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」の提供に加え、教職員研修、児童生徒向けのAIデジタルシチズンシップ教育、探究学習でのAI活用支援まで、学校全体で段階的にAI活用を進める取り組みです。スクールAIには英作文添削や英会話練習のアプリを生徒自身が作れる機能もあり、「英語科×生成AI」を校内に広げるモデルケースとして参考になります。

🔗 ICT教育ニュース — みんがく、東海大学菅生高校中等部中心に「スクールAI」活用した教育実践支援を開始(7/23)

🇯🇵 JAPAN

NTT×TBS、「自分で決める力」を育む次世代エデュテインメント会社「e6」設立へ

NTTとTBSが共同出資会社「e6合同会社」を8月8日に設立予定と発表(7/17)。「AIが無数の’もっともらしい答え’を出す時代に必要なのは、知識の蓄積ではなく‘自分はどうしたいか’を自覚して選び取る力」という時代認識のもと、オリジナルIP・AI体験・リアル拠点を一体展開します。英語授業でも「AIが翻訳できる時代に、なぜ自分の言葉で話すのか」を生徒と語る材料になるニュースです。

🔗 ICT教育ニュース — NTTとTBS、共同出資会社「e6合同会社」設立へ(7/22)

🌍 GLOBAL

「夏休みも1人1台を持ち帰る」— 米国で広がるsummer slide対策

Education Weekが、夏休み中も生徒に学校端末を貸与する米国の学校の取り組みを報告。夏の学力低下(summer slide)対策と、家庭の端末格差の解消が狙いです。コネチカット州の学校は「夏の課題は強制しないが、機会とインセンティブは用意する」方針で運用。日本でも進む「端末持ち帰り×夏休み英語課題」の設計——強制か、機会提供か——を考えるうえで示唆的な論点です。

🔗 Education Week — Do School Laptops Help Students With Summer Learning?(6月末)

FACETA V ◆ 超絶使える!英語学習ツール
📄 MES English

2005年から続く老舗の教師向け無料素材サイト。2,000枚超のフラッシュカード、ワークシート、フォニックス教材を印刷してそのまま使える。語彙導入の帯活動の強い味方。

mes-english.com →

🌊 eslflow

1995年運営開始のレッスンプラン集。文法・スピーキング・批判的思考の活動が場面別に整理され、「アプリで注文」「在宅勤務」など2026年の生活文脈に更新された教材も。

eslflow.com →

🏦 GrammarBank

文法解説+オンライン演習+印刷用問題を無料公開。初級ESLレッスンからテスト形式の問題集まで揃い、文法帯活動の「もう1問」を探すときに重宝。

grammarbank.com →

✍️ The English Flows

会話中心の無料レッスンプラン集。大人・ビジネス英語寄りだが、SNSやAIなど現代トピックのディスカッション教材が高校の授業に転用しやすい。

theenglishflows.com →

FACETA VI ◆ 世界の教室から
FROM SANTO DOMINGO ◆ 18.4°N 69.9°W
🇩🇴 ドミニカ共和国 — 国が「英語漬け」を無料で配る国

ラリマー(世界でこの国のバラオナ地方でしか採れない海色の宝石)と琥珀の産地、カリブ海のドミニカ共和国。スペイン語圏のこの国で英語教育の柱となっているのが、高等教育科学技術省(MESCyT)が2005年から運営する無料の英語イマージョン・プログラム(Programa de Inglés por Inmersión)です。観光・コールセンター・フリーゾーンといった英語需要の高い産業を背景に、若者へ約半年〜1年、週5日ペースの集中授業を提供。教室のルールはシンプルに「入った瞬間から英語オンリー」。これまでに数万人が修了し、地方都市にも拠点が広がりました。「英語力=就職の切符」を国の政策として明示し、しかも無料で開く——動機づけを制度でつくる好例です。

🔑 明日から使える:10-Minute Immersion Block

帯活動の10分間だけ、教室を「イマージョン空間」にします。ルールは3つ:①教師の指示も生徒の返事も全部英語 ②言えないときは日本語ではなくジェスチャー+やさしい英語で言い換え ③どうしても必要なときだけ使える“Time-out card”を1人1枚10分で区切るから毎日続きます。イマージョンは「量」より、まず「純度」から。

FACETA VII ◆ TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS

“Teachers are often told that new teaching methods and materials are ‘based on the latest research.’ But what does this mean in practice?”

「教師はよく、新しい指導法や教材が『最新の研究に基づいている』と聞かされます。しかし、それは実際のところ何を意味するのでしょうか。」

— Patsy M. Lightbown & Nina Spada(『How Languages are Learned』著者 / 第二言語習得研究)

💡 “research-based”の中身を自分の目で確かめる——夏は、その1冊に手を伸ばせる季節です。

FACETA VIII ◆ SATURDAY LARIMAR ─ 土曜の研磨室

ラリマーの原石は、磨かれて初めて海の色を見せます。1学期最後の土曜日。今週(そして今学期)を、原石を磨くように3ステップで振り返りましょう。

ROCA
原石
今週(今学期)、まだ言葉にしていない「気になった出来事」を1つ書き出す
TALLA
研磨
その出来事から削り出せる学びを、1文に磨き上げる
BRILLO
輝き
夏休みに光らせたい「自分の一手」を決める(教材研究でも、しっかり休むことでもOK)
FACETA IX ◆ 今日の1分ティップス

「First-Ten Memo」— 休み明け最初の10分を、今日のうちに書いておく。夏休みに入る今日、生徒の顔と1学期の教室の空気を覚えているうちに、「休み明け最初の授業の最初の10分」だけをメモしておきましょう。内容は帯活動1つ+最初の一言でOK。8月末、真っ白な頭で机に向かう未来の自分にとって、これ以上ない引き継ぎ書になります。準備は「忘れる前」が一番安い。

📎 INVENTARIO ─ 今号の参考リンクまとめ

📰 ニュース記事

ICT教育ニュース — 「AI暗記シート」教科書やプリントをそのまま暗記問題に(7/23)

ICT教育ニュース — みんがく、東海大菅生高校中等部で「スクールAI」実践支援(7/23)

ICT教育ニュース — NTT×TBS「e6合同会社」設立へ(7/22)

Education Week — Do School Laptops Help Students With Summer Learning?

🛠 ツール・サービス

Aila(Oak National Academy)— 無料AI授業づくりアシスタント

Jumpspeak — AIイマージョン型スピーキングアプリ

MES English — 教師向け無料素材サイト

eslflow — レッスンプラン集

GrammarBank — 文法演習・問題集

The English Flows — 会話中心レッスンプラン

📬 原田先生のニュースレター Vol.156 ─ Larimar & Ámbar Edition

haradaeigo.com

1学期、本当におつかれさまでした。このニュースレターが役に立ったら、ぜひ同僚の先生にもシェアしてください 🙌

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