中高英語教師のための授業アイデア&最新情報ニュースレター

【中高英語教師のための授業アイデア&最新情報】 2026年7月4日(土)~原田先生の英語教育ニュースレター Vol.138~

CARTA DO PROFESSOR HARADA ◆ ATLÂNTICO

🎼 原田先生の英語教育ニュースレター

中高英語教師のための授業アイデア&最新情報

2026年7月4日(土)| Vol.138

COMPASSO I ◆ 今日のヘッドライン

すらら新教材「小学校英語」に発音評価AI「CHIVOX」搭載 — フォニックスの「音の土台」をAIが支える時代へ

アイードは7月2日、すららネットが7月から提供を開始する新教材「小学校英語」に、英語スピーキング評価AI「CHIVOX」を提供したと発表しました。フォニックスと会話(コンバセーション)の2領域で、子どもの発音をAIが評価しフィードバックを返します。専科教員の割合が2割強にとどまる小学校英語の現場で、「先生が一人ひとりの発音を聞き取る負担」を軽減し、正しい音に繰り返し触れられる環境を後押しする狙いです。小中の接続期に「音の土台」をどう作るか — 中学英語教師にとっても他人事ではありません。

🔗 参考:リシード — すらら新教材「小学校英語」AIでフォニックス等の発音を評価

COMPASSO II

🎯 今日の帯活動アイデア(5分でできる!)

🎵 Two-Beat Story(2拍ストーリー・リレー)

対象:中1〜高校 | 時間:5分 | 準備:不要

▶ やり方:

① 先生が手拍子で一定のリズム(タン・タン)を刻み続ける

② 生徒はそのリズムに乗せて、1拍に1語ずつ英文を足していく:“I / went / to / the / sea / and / saw / a / big / fish.”

③ 詰まったら次の生徒へ交代。リズムが途切れたら最初からやり直し

④ 慣れてきたらテンポを上げる。「止まらず言い切る」ことがゴール

💡 ポイント:モルナ(カーボベルデの民謡)のようにリズムが英語を運びます。文法の完璧さより「間を空けずに発話する度胸」と自然なプロソディ(英語の強弱・リズム)が鍛えられます。

🌊 Island Bridge(島つなぎ・語彙連想)

対象:中1〜 | 時間:5分 | 準備:黒板のみ

▶ やり方:

① 黒板の左端と右端に離れた2語を書く(例:rainmusic

② 生徒はその2語を「意味の島」でつなぐ連想の橋を英語で架ける:rain → umbrella → walk → café → music

③ つなぐ語ごとに「なぜ?」を一言添える:“Rain makes me take an umbrella.”

④ 最短ステップで橋を架けたペアが勝ち

💡 ポイント:カーボベルデが大西洋の「島づたいの中継地」だったように、語彙を関連づける発想力+理由づけの表現(make/because/so)が同時に鍛えられます。

COMPASSO III

🤖 AI × 英語指導 最前線

◆ 教師向け

EasyMark.ai — 英作文の採点を「1本30秒」に

「先生による、先生のための」英作文採点AI。PDF・画像・手書きスキャンをアップロードすると、AIが1本あたり5〜30秒で採点し、文法エラー一覧・構成の指摘・改善提案を返します。自作ルーブリックや評価スケール(A〜F、1〜4点など)を細かく設定できるのが強みです。

✅ カスタムルーブリック+採点スケールを自由に設定
✅ PDF・画像・スキャン(手書き)に対応
✅ 文法エラー一覧+改善提案を自動生成
✅ クレジットカード不要で開始、無料枠あり

🎓 活用例:定期テストのパラグラフライティングを一括採点。浮いた時間を、生徒との1対1のフィードバック面談に回せます。

🔗 EasyMark.ai 公式サイトはこちら →

◆ 生徒向け

SpeakShark — 会話しながら発音を音素レベルで採点

アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ、4つのアクセントのAI教師と自由に会話できる英会話アプリ。会話の流れの中で /θ/ /ð/ /r/ /l/ などの発音を音素レベルでリアルタイム採点するのが特徴です。クレジットカード不要で1日3セッションまで無料。台本読み上げでなく「本物のトピックで話す」設計で、脱・初級レベルの中高生に向いています。

🔗 SpeakShark 公式サイトはこちら →

COMPASSO IV

📰 英語教育ニュース FLASH

🇯🇵 JAPAN

文科省、生成AIガイドラインを「学習指導要領改訂を待たず」前倒し改訂へ

文科省は6月30日、第10回デジタル学習基盤特別委員会を開催。生成AIの急速な普及を踏まえ、次期学習指導要領の改訂を待たずに生成AIガイドラインを速やかに改訂する方針を示しました。教育情報セキュリティポリシーも令和8年度中に改訂予定で、論点にはBYOD対応や生成AI活用時のセキュリティ確保が盛り込まれています。英語授業でのAI活用ルールも、より早い更新が見込まれます。

🔗 参考:リシード — 文科省、生成AIとセキュリティ指針を改訂…次世代校務DX

🌍 GLOBAL

米国:「反DEI」の波が英語学習者(EL)支援のあり方を再編

米国教育週刊誌 Education Week が、6月上旬に学術誌 AERJ に掲載された研究を基に、州の教育当局が「500万人超の多言語学習者の連邦公民権を守る責務」と「反DEI政策・世論」との板挟みになっている実態を報じました。プログラムの設計・説明・擁護のしかたが各州で変わりつつあるといいます。英語を第二言語として学ぶ子どもへの支援を、政治的逆風の中でどう守るか — 母語を「橋」として活かす translanguaging の視点が改めて注目されています。

🔗 参考:Education Week — Anti-DEI Efforts Reshape How States Serve English Learners

COMPASSO V

🛠 超絶使える!英語学習ツール

🎧 ELLLO

世界中の話者による自然な英会話音声を、スクリプト・語彙・クイズ付きで無料公開。多様なアクセントに触れられ、リスニング教材の宝庫です。

elllo.org →

📖 Lingua.com

レベル別のリーディング教材とリスニング教材を、内容理解問題(PDF印刷可)付きで無料提供。授業のすきま教材にそのまま使えます。

lingua.com/english/reading →

✍️ Quill.org

文法・文構造・ライティングの練習を、即時フィードバック付きで行える無料の非営利ツール。センテンス結合やproofreading課題が豊富です。

quill.org →

🔊 Forvo

世界中のネイティブが録音した単語の発音を検索できる辞典。地域差のある固有名詞や、教科書に音声がない語の発音確認に重宝します。

forvo.com →

COMPASSO VI

🌎 世界の英語授業から学ぶ

🇨🇻 カーボベルデ式:「3つの言語の海」を渡る子どもたち

大西洋に浮かぶ島国カーボベルデでは、子どもたちは家庭でクレオール語(Kriolu/カーボベルデ・クレオール)を話し、学校ではポルトガル語で学び、さらに外国語として英語を学びます。母語(クレオール)と教育言語(ポルトガル語)が別という環境は、日本の「日本語で考え、英語で表現する」状況と重なる部分があります。近年は観光・海運の国際化を背景に英語教育が強化され、「複数の言語を行き来する力(トランスランゲージング)」を前提とした授業が模索されています。

🔑 明日から使えるテクニック

カーボベルデの「言語を分断せず、橋を架ける」発想を取り入れましょう。新出表現を導入するとき、「日本語ではどう言う? その言い方だと英語ではどこが違う?」と母語を意図的に対比の足場に使います。母語を「邪魔」ではなく「橋」として扱うと、生徒は安心して英語に踏み出せます。例:“In Japanese we say ~. In English, the word order changes. Why?”

COMPASSO VII

TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS

“The teacher’s job is not to transmit knowledge,
nor to facilitate the learner’s own construction of knowledge,
but to create with students a genuine community of learners.”

私たち教師の仕事は、知識を伝えることでも、生徒の学びをただ手助けすることでもなく、生徒とともに「本物の学びの共同体」を築くことにある。

— Marianne Celce-Murcia(マリアン・セルス=マーシア)

応用言語学者/『Teaching English as a Second or Foreign Language』編者

COMPASSO VIII

🎼 Saturday Morna — 土曜のふりかえり三重奏

カーボベルデのモルナは「郷愁(sodade)」を歌う音楽。1週間を3つの拍で静かに振り返り、来週の自分に手渡します。手帳やノートに一言ずつ書いてみてください。

♪ MELODIA(旋律)— 今週いちばん「響いた」瞬間

生徒の一言、うまくいった発問、思わぬ笑い。心に残った場面を1つ。

♪ SODADE(郷愁)— 「もっとこうすれば」と残った心残り

後悔ではなく、来週の伸びしろ。1つだけ書き留めて手放す。

♪ COMPASSO(拍子)— 来週いちばん最初に刻む一歩

月曜の自分がすぐ動ける、具体的な小さな一歩を1つ。

🎼 原田先生のニュースレター Vol.138

haradaeigo.com

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