中高英語教師のための授業アイデア&最新情報ニュースレター

【中高英語教師のための授業アイデア&最新情報】 2026年6月13日(土)~原田先生の英語教育ニュースレター Vol.117~

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☕ 原田先生の英語教育ニュースレター

中高英語教師のための授業アイデア&最新情報

本日のお品書き | 2026年6月13日(土)| 第百十七号

— MENU ・ VOL. CXVII —

一品目 | 本日のおすすめ

TODAY’S SPECIAL ・ ヘッドライン

「英語を学ぶ主体性」をどう育てる? — Inspire Highが中高英語科教員向けセミナーを6月23日に無料開催

Inspire Highが、英語を学ぶ主体性を育む学校現場の創意工夫を紹介する「中高英語科教員向けセミナー」を、6月23日(火)に対面とオンラインのハイブリッド形式で無料開催します(6月8日発表)。第1部は駒場東邦中高の市倉充智先生による「Inspire High English」を使った公開授業(対面・先着20名)、第2部は駒場東邦・巣鴨・西武台の教員3名によるパネルディスカッション(オンラインは人数制限なし)。「教科書を進める」だけでは生まれない”学ぶ理由”を、生徒の中にどう灯すか。他校の英語科がいま何を試しているのかを覗ける、貴重な90分です。申込は6月23日12時まで。

二品目 | 帯活動(お通し・5分)

WARM-UP ・ 今日の帯活動アイデア

☕ Order Check(オーダー・チェック)

対象:中学1年〜高校 | 時間:5分 | 準備:不要

▶ やり方:

① 先生(または生徒A)が喫茶店の店員役に「注文」を伝える。詳細を3〜4つ入れるのがコツ:“Two iced coffees, one with milk, and a small cheesecake, please.”

② 店員役は注文をメモせず、復唱して確認する:“So that’s two iced coffees — one with milk — and a small cheesecake. Is that right?”

③ 聞き取れなかったら確認表現を使う:“Sorry, did you say two or three?” / “Could you say that again?”

④ ペアで交互に注文役・店員役を交代。注文の詳細を少しずつ増やして難易度アップ!

💡 ポイント:リスニングの保持力+聞き返し・確認表現(clarification)の実践練習。実際の英会話で最も使う「聞き直す勇気」を、安全な教室で習慣化できます。数の聞き取り練習にも◎。

🍮 Menu Maker(メニュー・メーカー)

対象:中学2年〜高校 | 時間:5分 | 準備:紙とペンのみ

▶ やり方:

① ペアで架空のカフェの「3品メニュー」を英語で作る(制限時間2分)

② 各品に形容詞を2つ以上入れた説明を付ける:“Freshly-baked apple pie with rich vanilla ice cream”

③ 別のペアと組み、30秒で自分たちのメニューを「セールストーク」:“You should try our crispy, golden pancakes!”

④ 聞いた側は「一番食べたい一品」を選んで理由を一言:“I’d order the pie because it sounds warm and sweet.”

💡 ポイント:描写形容詞(crispy / rich / freshly-baked)の運用+短い説得スピーチの練習。「書く→話す→選ぶ」が5分で一巡する、食いつき抜群の活動です。

三品目 | AIブレンド

AI × ENGLISH ・ AI×英語指導 最前線

🧠 教師向け:Podsie — 「忘れる前に思い出させる」無料の分散学習プラットフォーム

米国の非営利団体Teaching Labが提供する、検索練習(retrieval practice)×間隔反復(spaced repetition)に特化した学習ツール。先生が単語や文法の問題を登録すると、各生徒の「忘れかけたタイミング」をAIアルゴリズムが判定し、個人別の復習デッキを自動生成。生徒ごとの定着度をダッシュボードで確認できます。中高生向け設計で、個人の教師アカウントは完全無料(全米科学財団などの助成で運営)。

✓ 単語テストの「一夜漬け→即忘却」サイクルを断ち切る設計 ✓ Google / Microsoftアカウントで即開始 ✓ 学習科学のエビデンスに基づく設計(公式サイトに研究引用あり)

🎓 活用例:単元ごとの重要語50語を登録しておけば、夏休み前の「総復習プリント地獄」が自動化。2学期の最初に効果を実感できます。

Podsie 公式サイトはこちら →

🗣 生徒向け:Univerbal — 「カフェで注文」から始まるAI英会話

Y Combinator出身チームが開発したAI会話パートナーアプリ(旧名Quazel)。「パリのベーカリーでクロワッサンを注文する」「映画のチケットを買う」といった実生活シナリオで、台本なしの自由会話ができます。文法・語彙への即時フィードバック付きで、相手はAIなので間違えても恥ずかしくない「安全な練習空間」。今日の帯活動「Order Check」の自主練にもそのまま使えます。スマホアプリ+Web対応、無料トライアルあり。

Univerbal 公式サイトはこちら →

四品目 | ニュース三点盛り

NEWS FLASH ・ 英語教育ニュース

🇯🇵 JAPAN

第18回IIBC高校生英語エッセイコンテスト、7月1日から応募受付開始

TOEICを運営するIIBCが、高校生対象の英語エッセイコンテスト(第18回)の応募受付を7月1日10時に開始。テーマは「つながる心、広がる世界〜コミュニケーションを通じた響きあい〜」、500〜700語の英文エッセイで、文科省・外務省など後援。昨年は両部門あわせて過去最多の4,369作品が集まりました。応募は学校の先生がとりまとめる方式なので、夏休み前のライティング課題として今から仕込むのにちょうどいいタイミングです。

出典:リセマム — IIBC高校生英語エッセイコンテスト、7/1募集開始(6/3)

🗼 TOKYO

「英語で世界の文化を1日体験」— 東京都がTGGで「ワンデーオブワンダー」を夏休みに開催

東京都が7月・8月の計4日間、体験型英語学習施設TOKYO GLOBAL GATEWAY(青海・立川)で「ワンデーオブワンダー」を開催(6月8日発表)。イングリッシュスピーカーと交流しながら世界各国の文化ブースを自由に巡る形式で、都内在住・在学の小3〜中3が対象、参加無料・抽選制(申込6月28日まで)。「英語レベル不問」の設計は、「英語が苦手でも世界には興味がある」生徒の入り口として参考になります。担当クラスでの紹介にもどうぞ。

出典:リセマム — 世界の文化を英語で体験「ワンデーオブワンダー」東京都(6/8)

🌍 GLOBAL

米中学生9人が1年かけてAIを”研究”、職員会議で教師にプレゼン — EdWeekが報じた逆転の構図

イリノイ州の中学校で、8年生9人が休み時間を使って1年間AIツールを実験的に使い込み、その成果と倫理的課題を全教職員の前でプレゼンしました。生徒の一人は「AIと書く前に、まず自分の考えがなければ会話は始まらない」と語っています。「教師がAIを教える」のではなく「生徒のAI体験から教師が学ぶ」という構図は、英語のライティング指導でAIとどう付き合うかを考えるヒントになります。

出典:Education Week — A Group of Students Took a Deep Dive Into AI

五品目 | 定番の四杯

FREE TOOLS ・ 超絶使える!英語学習ツール(すべて無料)

📰 News in Levels ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ レベル別ニュース

同じ世界ニュースをLevel 1〜3の3段階の英語で読み比べ&音声付き。帯活動の音読素材や、習熟度差のあるクラスの「同一トピック・別難易度」リーディングに最適。

newsinlevels.com →

🎧 elllo ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 世界の英語リスニング図書館

English Listening Lesson Library Online。世界各国の話者による2,500本以上の無料リスニング教材(クイズ・スクリプト・ワークシート付き)。「ネイティブだけが英語じゃない」を体感させられる貴重なサイト。

elllo.org →

🗣 TalkEnglish ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ スピーキング定型表現の宝庫

日常場面別の英会話レッスンが音声1万ファイル超で全部無料。クリックすればどの文も音声が聞ける構造で、帯活動のモデル対話探しが一瞬で終わります。

talkenglish.com →

📖 ESL Fast ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 音声付き対話文2,500本

音声付きの短い英語対話2,500本+短編エッセイ3,000本を無料公開。1本が短いので「今日の1分リスニング」のストックに。シャドーイング素材としても使い勝手抜群。

eslfast.com →

六品目 | 世界の教室から

WORLD CLASSROOM ・ 世界の英語授業から学ぶ

🇱🇦 ラオス人民民主共和国 — 「本のパーティー」が灯す、読むことの喜び

東南アジア唯一の内陸国ラオス。ASEANの公式作業言語が英語であることから、中等教育で英語は必修ですが、農村部では「人生で初めて持つ本が教科書」という子どもも少なくありません。そこで生まれたのがルアンパバーン発の出版NPO「Big Brother Mouse」。村の学校で開く「ブックパーティー」では、歌やゲーム、読み聞かせと一緒に子どもたちが自分の本を選んで持ち帰ります。「読むことはまず楽しい体験である」という順番を徹底する設計で、世界遺産の街ルアンパバーンでは旅行者と英語で本を読み合う交流の場にもなってきました。

🔑 明日から使える3分テクニック:「Three-Line Book Party」

ラオスの「本=お祝い」の発想を教室へ。生徒が自分の好きな本・マンガ・映画を英語3文で紹介します(①タイトルと種類 ②一番好きな場面 ③おすすめの一言)。聞き手は必ず質問を1つ返す:“Who is your favorite character?” 評価もテストもなし、「好きなものを英語で語ると楽しい」という体験だけを積ませるのがコツ。朝読書との相性も抜群です。

七品目 | 食後の一服

TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS

“Teaching should be subordinated to learning.”

「教えることは、学ぶことに従属すべきである。」

— Caleb Gattegno(カレブ・ガッテーニョ/教育者・サイレントウェイ提唱者・1911–1988)

教師が話す量を減らすほど、生徒が言語と格闘する時間は増える。「先生が頑張る授業」から「生徒が頑張る授業」へ — 帯活動の設計にも通じる一杯です。

八品目 | 土曜の特別ブレンド

SATURDAY BLEND ・ 1週間を一杯のコーヒーに

週末の朝、コーヒーを淹れる5分で今週の授業を「焙煎」してみましょう。手帳の隅に3行だけ。

☕ 深煎り(DARK ROAST) — 今週いちばん「香りが立った」瞬間は? 生徒の表情が変わった活動・発問をひとつ。

🫖 浅煎り(LIGHT ROAST) — まだ「火の通りが浅かった」ものは? 時間切れ・空振りした活動を責めずに記録。

🌱 来週のブレンド(NEXT BLEND) — 深煎りと浅煎りをどう配合し直す? 月曜の1時間目に試すことをひとつだけ。

💡 コツは「ひとつだけ」に絞ること。豆を全部挽く必要はありません。月曜の自分への、小さな一杯を仕込んでおきましょう。

📎 今号のお会計(参考リンクまとめ)

📰 ニュース記事

ICT教育ニュース — Inspire High「中高英語科教員向けセミナー」23日に無料開催

リセマム — 第18回IIBC高校生英語エッセイコンテスト、7/1募集開始

リセマム — 世界の文化を英語で体験「ワンデーオブワンダー」東京都

Education Week — A Group of Students Took a Deep Dive Into AI

🛠 ツール・サービス

Podsie — 無料の検索練習×間隔反復プラットフォーム

Univerbal — 実生活シナリオで練習するAI英会話

News in Levels — 3段階レベル別ニュース

elllo — 英語リスニング教材ライブラリ

TalkEnglish — 無料スピーキングレッスン

ESL Fast — 音声付き英語対話・短編集

— ご来店ありがとうございました —

☕ 原田先生のニュースレター 第百十七号

haradaeigo.com | 2026.6.13(土)

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