WHY NOW
いま話題になっている理由
北朝鮮の朝鮮中央通信は10月15日、ミサイル総局が14日に日本海で、潜水艦から発射する2種類の「戦略巡航ミサイル」を試射したと報じた。飛距離などは明らかにしていない。英字ニュースの見出しには submarine-launched cruise missiles が並んだ。〜-launched の形と、cruise missile(巡航ミサイル)と ballistic missile(弾道ミサイル)の違いを押さえておくと、ミサイルのニュースがぐっと読みやすくなる。
-launched は「〜から発射」
submarine-launched は「潜水艦(submarine)から発射される(launched)」という意味で、ハイフンでつないで名詞の前に置く形容詞になる。同じ形で ground-launched(地上発射の)、air-launched(空中発射の)、sea-launched(海上発射の)とも言う。見出しでは字数を減らすために sub-launched と縮めることもあり、今回も The Japan Times がこの形を使った。
巡航と弾道の違い
ballistic missile(弾道ミサイル)は、ロケットで高く打ち上げられ、そのあとは放物線を描いて落ちてくる。cruise missile(巡航ミサイル)は、エンジンで飛び続け、飛行機のように低い高度を進む。低く飛ぶぶん、レーダーで見つけにくいとされる。略語は、潜水艦発射の弾道ミサイルが SLBM、巡航ミサイルが SLCM。B と C の1文字の違いに注意したい。
英字ニュースではこう出る
今回の見出しでは test-fire(試射する)、test(試験する)という動詞と組み合わさった。北朝鮮の発表をもとにした記事には state media says(国営メディアによると)のような出どころが添えられる。発表で使われた strategic cruise missile の strategic(戦略的な)は、軍事のニュースでは核兵器にかかわる兵器を指すときによく使われる語。
cruise は「クルーズ」と同じ語
cruise は、クルーズ船の cruise と同じ語。もともと「(船などで)あちこちを巡る」、そこから「一定の速さで進み続ける」という意味が生まれた。車の cruise control(一定の速度を保つ装置)もこの意味。巡航ミサイルの「巡航」も、一定の速さと高さで飛び続けることを表している。