WHY NOW
いま話題になっている理由
米国のホワイトハウスで現地時間9月29日、トランプ大統領とAI・大手テック企業の経営者らが、AIの開発を企業自身が管理する取り決めに署名した。法律による規制ではなく、企業が内部の管理と外部の監査で安全を確かめるという内容だ。英字ニュースの見出しには self-police という言い方が引用符つきで並んだ。police を動詞として使うこの語を押さえておくと、規制をめぐるニュースが読みやすくなる。
police は動詞にもなる
police は名詞の「警察」だけでなく、動詞で「取り締まる、監視して秩序を守る」という意味にもなる。police the border(国境を監視する)のように使う。self-police はそれに self-(自分で)をつけた形で、「外から取り締まられるのではなく、自分たちで自分たちを律する」という意味。名詞にすると self-policing になる。
self-regulation との違い
日本語の「自主規制」に近い英語には self-regulation もある。self-regulation は業界団体のルールづくりなど、制度として整った仕組みを指すことが多い。self-police は「自分たちで見張る」という動きに焦点がある、やや口語的な言い方だ。どちらも、政府の規制(government regulation)と対になる言葉として出てくる。
引用符は「本人の言葉」の合図
今回の見出しの多くは 'self-police' と引用符でくくっている。英字ニュースの見出しで語に引用符がつくのは、記者の言葉ではなく、発言した人の言葉をそのまま借りたという合図。Trump says で始まる見出しと合わせて、「そう述べた」という報道であって、効果が確かめられたという意味ではないと読みたい。