七夕の短冊には何を書く? 年齢別の願い事の例と、昔の書き方
1なぜ短冊に願い事を書く? もとは「字がうまくなりますように」
七夕のルーツは、中国の乞巧奠(きっこうてん)という行事です。「巧(たくみ)を乞う」の名のとおり、女性が機織りや裁縫などの上達を星に祈るお祭りでした。日本の平安時代の貴族の家では、梶(かじ)の葉に歌や願いを書いたと伝わります。
紙の短冊を笹に結ぶ形が広まったのは江戸時代です。寺子屋で字を習う子どもたちが、手習い(習字)の上達を願いました。百科事典マイペディアも、6日の夜に五色の短冊に歌や字を書いて七夕竹に結び、手習いや技芸の上達を祈ると説明しています。
仙台七夕まつりの「七つ飾り」でも、短冊は学問や書道の上達を願う飾りとされています。つまり「〜が上手になりますように」は、いちばん昔に近い願い方なのです。もちろん今は、健康でも夢でも、どんな願いを書いてもかまいません。
2保育園・幼稚園の短冊:まだ話せない子は何を書く?
0歳や1歳の子どもの短冊を渡されて、手が止まる親はとても多いです。でも心配はいりません。保育園が親に頼むのは、親が代わりに書いてよいという意味です。書き方は大きく2つあります。
・子どもの気持ちになって書く:「たくさんあんよができますように」「バナナをいっぱい食べられますように」
・親の願いとして書く:「元気にすくすく育ちますように」「毎日にこにこ笑顔で過ごせますように」
いま夢中になっていること(ボール・電車・いないいないばあ)や、これからできそうなこと(歩く・お話しする)を入れると、その子らしい短冊になります。数年後に見返すと、成長の記録にもなります。
3歳を過ぎてお話しできる子なら、「七夕にお星さまにお願いするなら、何がいい?」と聞いて、本人の言葉をそのまま書くのがおすすめです。「ケーキやさんになりたい」「ダンゴムシがほしい」のような、思いもよらない答えこそ、いちばんの宝物になります。
| 年齢・場面 | 願い事の例 |
|---|---|
| 0歳(親が書く) | すくすく元気に育ちますように/たくさんおっぱい(ミルク)が飲めますように |
| 1歳(親が書く) | たくさんあんよができますように/いっぱいおしゃべりできますように |
| 2歳(親が書く・本人に聞く) | でんしゃにのれますように/おともだちとなかよくあそべますように |
| 3〜5歳(本人の言葉) | ケーキやさんになりたい/じてんしゃにのれますように/ひらがながかけますように |
| 小学生 | 字がうまくなりますように/逆上がりができますように/25m泳げますように |
| 大人 | 家族みんなが健康でいられますように/英語が話せるようになりますように |
| 保育士から子どもへ | みんなが元気に夏を過ごせますように/たくさん笑ってたくさん遊べますように |
3書き方のコツ:「〜ますように」と名前・年齢
願いの言い方に正解はありませんが、よく使われるのは次の2つの形です。
・「〜ますように」:星にお願いする形。いちばん定番です。
・「〜する」「〜になる」:自分で決めた目標として書く形。大人や小学生に人気です。
保育園や幼稚園の短冊では、子どもの名前と年齢(例「ゆい 1さい」)を添えるのが一般的です。園によって書く場所や、名前を書かない決まりがあることもあるので、配られたプリントの指示を優先してください。
小さい子が読めるように、ひらがなで大きく書くと喜ばれます。色の決まりもありません。五色は中国の五行説の色に由来しますが、何色の短冊に何を書いてもかまいません。
4大人の短冊:職場や商業施設で書くときの例
ショッピングモールや職場に七夕の笹が置かれることもあります。大人の短冊も、子どもと同じく自由です。ほかの人に読まれる場所なので、次のような願いが書きやすいでしょう。
・健康:「家族みんなが元気に過ごせますように」
・上達:「英語が話せるようになりますように」「料理の腕が上がりますように」
・目標:「資格試験に合格する」「フルマラソンを完走する」
・ちょっと笑える願い:「体重計が優しくなりますように」
人に見られる短冊には、個人の名前や、特定の人を傷つける内容は書かないのが気づかいです。保育士が子どもたちへ書くなら、「みんなが元気に夏を過ごせますように」のように、クラス全員に向けた願いがよく選ばれます。
5短冊はいつ飾っていつ片付ける? 何枚書いてもいい?
伝統的には7月6日の夜に飾り、7日に片付けるものでした。昔は七夕竹を7日に川や海へ流す「七夕送り(七夕流し)」をしました。今は川を汚すので、飾りを流すことはほとんどありません。
今の家庭では、数日前から飾って楽しみ、七夕が終わったら片付けるので十分です。片付けた飾りは、自治体のごみの出し方に従って処分します。神社によっては七夕飾りを集めてお焚き上げをするところもあります。
短冊の枚数にも決まりはありません。1枚に1つの願いを書き、願いが2つあれば2枚にすると、読みやすく飾りやすくなります。
❓FAQあわせてよく聞かれる質問
短冊の願い事はひとつだけ?
決まりはありません。短冊1枚に1つの願いを書き、願いが2つあれば2枚にするとわかりやすいです。園から枚数を指定されたときは、それに合わせます。
七夕に願い事をするのはなぜ?
もとは中国の乞巧奠という、星に機織りや裁縫の上達を祈る行事だからです。江戸時代には寺子屋の子どもたちが字の上達を願って短冊を飾り、今のような願い事の形になりました。
短冊は何色に何を書けばいい?
五色は中国の五行説の色に由来しますが、今は何色に何を書いてもかまいません。色ごとに願いの種類を分ける説明もありますが、決まりではありません。
面白い願い事を書いてもいい?
かまいません。七夕は楽しむ暮らしの行事です。ただ、人目につく場所に飾る短冊では、だれかを傷つけたり個人の名前をさらしたりする内容は避けましょう。
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