十五夜はいつ? 満月とは限らない理由と、お月見団子の数・並べ方
1十五夜はなぜ毎年日付が変わる? 満月とずれるのはなぜ?
十五夜は、旧暦(月の満ち欠けを基準にした昔の暦)の8月15日の夜です。旧暦では新月の日を1日とするので、15日ごろに月が丸くなります。でも新暦のカレンダーとは1年の長さが違うため、新暦での日付は毎年ずれて、9月中旬から10月上旬のどこかに来ます。
国立天文台の計算では、十五夜(中秋の名月)は2026年が9月25日、次は2027年9月15日です。
そして意外なのが、十五夜の月は満月とは限らないこと。新月から満月までは平均で約14.8日ですが、月は地球のまわりをだ円をえがいて回っていて、速さが変わるため、満月が旧暦の16日や17日になることがよくあります。2026年も十五夜は9月25日でしたが、満月は2日後の27日でした。
それでも十五夜の月は、ほぼまん丸。十五夜の夜に月見をして、満月の夜にもう一度空を見上げれば、2回楽しめます。
なお、十五夜は国民の祝日ではありません。学校も会社もふだんどおりなので、夜に窓を開けて見上げるだけで十分です。
2月見団子はいくつ? 15個・12個・13個の意味
お月見団子の数には、大きく2つの考え方があります。
① 十五夜だから15個:いちばんよく知られている数え方です。明治時代の東京の行事を記録した『東京年中行事』(1911年)にも、月見団子は大きな団子を十三(十五夜は十五)と書かれています。
② 1年の満月の数で12個:1年には満月がおよそ12回あることから12個にし、旧暦でうるう月がある年は13個にする、という考え方もあります。
どちらが正解ということはなく、家や地域の習わしで決めてかまいません。小さなお皿で飾るなら、15個を5個に減らすなど、無理のない数にする家もあります。
もう一つの月見、旧暦9月13日の十三夜には、13個供えるのが定番です。上の『東京年中行事』の「十三」は、この十三夜のことです。次の十三夜は10月23日です。
3月見団子の並べ方:15個はピラミッドに3段
団子は、三方(さんぽう)という木の台に載せ、ピラミッドのように積むのが正式な形とされます。三方がなければ、お盆やお皿で十分です。積み方は、よく次のように紹介されます。
・15個:下の段に9個(3×3)、真ん中に4個(2×2)、いちばん上に2個
・13個:下の段に9個、上の段に4個
・12個:下の段に9個、上の段に3個
きれいに積むコツは、団子を少し冷まして表面を乾かしてから積むこと。やわらかいままだとつぶれてしまいます。
置く場所は、月が見える窓辺やベランダ。団子のほかに、すすき、里芋、栗、枝豆などその季節にとれたものを並べます。そしてお月見が終わったら、お供えした団子は「お下がり」として家族で食べます。
明治時代の『東京年中行事』にも、団子のほかに柿・栗・枝豆を三方に盛って供えた様子が書かれています。
| 団子の数 | 考え方 | 積み方の例 |
|---|---|---|
| 15個 | 十五夜の「十五」から(いちばん定番) | 9個・4個・2個の3段 |
| 12個 | 1年の満月の数 | 9個・3個の2段 |
| 13個 | うるう月のある年/十三夜 | 9個・4個の2段 |
| 5個など | 小さく飾りたいとき | 家の習わしで自由に |
4関西の月見団子は細長い? 地域の違い
月見団子といえば、白くて丸い団子を思い浮かべる人が多いでしょう。でも関西では、細長い団子にあんこを帯のように巻いた月見団子を見かけます。里芋の形をまねたものといわれ、江戸時代の終わりごろの記録『守貞謾稿』にも、江戸は丸い団子、京都・大阪は里芋の形の団子を供えた、とあります。十五夜が「芋名月」とも呼ばれるのは、とれたての里芋を月に供えたからです。
ほかにも地域によって、団子の大きさや数、供え物はさまざまです。決まった1つの正解はないので、住んでいる地域や家の形に合わせ、迷ったら丸い団子を15個にしておけば、どこでも通じます。 関東などの丸い月見団子は、米の粉の一種である上新粉を蒸して作るのが基本です。
❓FAQあわせてよく聞かれる質問
十五夜は満月ですか?
満月とは限りません。旧暦の15日と満月の日は1〜2日ずれることがよくあります。2026年も十五夜は9月25日、満月は9月27日でした。
月見団子はいつ食べる?
お月見が終わったら、お供えの「お下がり」として家族で食べます。十五夜の夜のうちに食べても、翌日に焼いたりあんこをつけたりして食べてもかまいません。
十三夜の団子はいくつ?
十三夜にちなんで13個が定番です。9個と4個の2段に積みます。
十五夜は毎年9月15日ではないの?
違います。十五夜は旧暦8月15日なので、新暦では毎年9月中旬から10月上旬のどこかに変わります。
🔗この疑問とセットで調べられている
- 第47位春節(旧正月)はいつ?毎年日付が変わるのはなぜ?旧暦(月の満ち欠けの暦)の元日なので、毎年1月21日〜2月20日の間で動く。🌍
- 第54位おはぎとぼたもちの違いは?基本は同じ食べ物。春は牡丹で「ぼたもち」、秋は萩で「おはぎ」と呼ぶ説が有名。あんこの違い説も。🎎
- 第59位お盆はいつ?7月と8月があるのはなぜ?全国で多いのは8月13日〜16日。東京の一部などは7月、沖縄は旧暦。明治の改暦で分かれた。🙏
- 第95位「鬼は外」と言わない地域・家があるのはなぜ?鬼をまつる寺社、「仏の前に鬼はいない」とする寺、渡辺姓や九鬼家の言い伝えなどで、鬼を追い出さない。🎎
- 第86位敬老の日は何歳から祝う?法律に「何歳から」の決まりはない。調査では「70歳以上が高齢者」が最多。60代の親には感謝の日として。🎎