七五三は数え年?満年齢?男の子は何歳?地域の違いと早生まれの選び方
1なぜ「数え年」だったの?昔の年齢は正月に増えた
数え年は、生まれた年を1歳とし、あとはお正月が来るたびに1歳ずつ足していく数え方です。誕生日は関係ありません。12月31日に生まれた赤ちゃんは、翌日の元日にもう2歳になります。
昔の日本では、年齢はこの数え年で数えるのがふつうでした。だから七五三も、髪置・袴着(はかまぎ)・帯解の儀式も、すべて数え年で行われていたのです。
変わったのは戦後です。1950年に「年齢のとなえ方に関する法律」が施行され、満年齢で数えるよう国がすすめるようになりました。満年齢は、生まれたときを0歳とし、誕生日ごとに1歳増える、今普通に使っている年齢です。
こうして日常の年齢が満年齢になったので、七五三も満年齢で祝う家が増えました。今は「どちらでもよい」というのが一般的な考え方で、きょうだいをいっしょに祝うために、兄は数え年、妹は満年齢、と使い分ける家もあります。
2数え年と満年齢、七五三を祝う年の計算
数え年で祝うか、満年齢で祝うかで、お参りする年は1年ずれます。生まれた年から数えると、次のようになります。
・数え年で祝う:3歳は生まれた年の2年後、5歳は4年後、7歳は6年後
・満年齢で祝う:3歳・5歳・7歳になる年(生まれた年の3年後・5年後・7年後)
数え年の3歳は、満年齢でいうとまだ2歳になる年です。しかも生まれ月で大きく差が出ます。生まれた年の2年後の11月だと、1月生まれの子は2歳10か月ですが、12月生まれの子は1歳11か月。着物を着て長い時間お参りするのは、なかなか大変です。
満年齢で祝う家が増えたのは、こうした理由もあります。特に3歳は、まだ体が小さく、トイレや昼寝のリズムも気になる時期。「数え年だとまだ早い」と感じたら、満年齢の年にゆずってかまいません。
| 祝う年齢 | 数え年で祝う年 | 満年齢で祝う年 | 一般的に祝う子 |
|---|---|---|---|
| 3歳 | 生まれた年の2年後 | 3歳になる年(3年後) | 女の子(地域によって男の子も) |
| 5歳 | 生まれた年の4年後 | 5歳になる年(5年後) | 男の子 |
| 7歳 | 生まれた年の6年後 | 7歳になる年(7年後) | 女の子 |
3男の子は何歳?「5歳だけ」の地域と「3歳も」の地域
国語辞典では、七五三は「男子は3歳と5歳、女子は3歳と7歳」の祝いと説明されています。ところが、「男の子は5歳の1回だけ」と聞いて育った人も多いはずです。
これは地域の違いです。高島屋の贈答マナーの案内では、関東地方、愛媛、岐阜の一部では、3歳は女の子だけ祝うのが一般的としています。東京で「男の子は5歳だけ」と覚えている人が多いのは、このためでしょう。
ほかにも、土地によって七五三の形はさまざまです。高島屋の案内や百科事典には、次のような例が紹介されています。
・山陰地方:七五三を「紐落し(ひもおとし)」と呼び、男女とも満3歳で祝う
・西日本:3歳の祝いを4歳でする所が多い
・三浦半島:7歳だけ、それも女の子だけを祝う所がある
・富山県:5歳の女の子も宮参りする例がある
最近は、男の子も3歳でお参りや写真撮影をする家が増えているともいわれます。「何回祝うか」に正解はないので、家族で決めてかまいません。
4早生まれの子は、数え年と満年齢どっちがいい?
1月〜3月生まれの早生まれの子は、同じ学年の友だちと祝う年がずれやすく、迷う家が多いところです。
満年齢で祝うと、早生まれの子は同じ学年の友だちより1年遅く3歳・5歳・7歳になります。同じ学年の4月〜12月生まれの子が満年齢で祝う年に合わせたいなら、早生まれの子は数え年で祝うと、ちょうど同じ年になります。
つまり、選び方はこう考えるとわかりやすくなります。
・体が大きくなってからゆっくり祝いたい → 満年齢
・保育園や幼稚園の友だちと同じ年に祝いたい → 数え年
・きょうだいといっしょに祝いたい → どちらかに合わせて調整
たとえば3歳違いのきょうだいなら、上の子を満年齢の5歳、下の子を数え年の3歳にすると、同じ年にそろいます。2歳違いなら、2人とも満年齢(または2人とも数え年)で、5歳と3歳が同じ年になります。
どちらを選んでも、間違いではありません。数え年の年を過ぎてしまったら、満年齢の年に祝えば大丈夫です。迷ったら、子どもの体調と、着物を着て歩けるかどうかで決めるのがいちばん安心です。
❓FAQあわせてよく聞かれる質問
七五三は数え年と満年齢、どっちが多い?
今は満年齢で祝う家が多いとされます。ただし決まりではなく、数え年で祝ってもまったく問題ありません。
数え年の計算方法は?
生まれた年を1歳とし、お正月ごとに1歳足します。誕生日前なら「満年齢+2」、誕生日を過ぎていれば「満年齢+1」が、その年の数え年です。
七五三をやらずに年齢が過ぎてしまったら?
数え年の年を過ぎても、満年齢の年に祝えます。それも過ぎたら、翌年にお参りや写真撮影だけでもかまいません。七五三は子どもの成長に感謝する行事なので、時期より気持ちが大切です。
女の子の七五三は3歳と7歳の2回?
一般的には3歳と7歳の2回です。7歳は、子ども用の付けひもの着物をやめて、大人と同じように帯を結ぶ「帯解」の祝いがもとになっています。
🔗この疑問とセットで調べられている
- 第19位数え年の数え方は?満年齢との違い生まれた日が1歳、元日ごとに1つ増える。誕生日前なら満年齢+2、誕生日後なら+1。⛩️
- 第73位七五三のお祝い金額の相場は?祖父母からは1万〜3万円ほどが目安。晴れ着や写真代を出す形でもよく、お返しは基本いりません。🎉
- 第41位お宮参りはいつ?だれが抱っこする?目安は男の子が生後31日目、女の子が33日目ごろ。抱っこは父方の祖母が昔の習わしだが今は決まりなし。🎉
- 第100位十三参りとは?数え13歳の子が虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)に知恵を授かりに参る行事。京都の法輪寺が有名で、春は4月13日前後。🎉
- 第78位お食い初めはいつ?やり方と順番生後100日ごろ(地域により110日・120日)。祖父母など年長の人が赤ちゃんに食べさせるまねをします。🎉