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海外の家は土足? 靴を脱ぐ国・はいたままの国と、日本で脱ぐ理由

結論
家で靴を脱ぐのは日本だけではありません。韓国・台湾・トルコ・ロシア・スウェーデンなどでも脱ぐのがふつうです。アメリカでは靴のまま入る家が多いものの、脱いでほしい家もあり、決め手は国より家ごとのルールです。日本で脱ぐのは、床に座り、床で寝る暮らしだからです。

1日本はなぜ靴を脱ぐ? 床に座り、床で寝る暮らし

日本の家では、床は「歩く場所」であると同時に、座る場所であり、寝る場所でした。たたみに座ってご飯を食べ、夜はその上にふとんを敷いて寝る。そこに外の泥を持ちこむわけにはいきません。

家に上がるときに履物を脱ぐ習慣は、床を地面から高くした「高床」の建物の時代にさかのぼると考えられています。玄関で一段上がるのは、外と内をはっきり分けるしかけです。

意外なことに、普通の家に「玄関」ができたのは新しい話です。江戸時代まで、庶民の家には玄関をつくることが原則として禁じられ、農家では土間への入口が出入口でした。明治になって禁止がなくなり、どの家にも玄関ができていきます。それでも、土間で履物を脱いで床に上がる暮らしは同じでした。百科事典の日本大百科全書は、どれだけ洋風が取り入れられても、日本の住宅で靴のまま暮らすことはないだろう、と書いています。

お隣の韓国も、家では靴を脱ぎます。韓国にはオンドルという床暖房があり、床に座り、床で寝る暮らしが続いてきました。床の上で暮らす国では、靴を脱ぐのは自然なことなのです。

2国別:家で靴を脱ぐ? はいたまま?

家で靴を脱ぐかどうかは、国によってかなり違います。アジアでは脱ぐ国が多く、台湾ではスリッパをすすめられたら、少し小さくてもはくのが礼儀とされます。インドやタイでは、家だけでなく寺院に入るときも脱ぎます。インドでは脱いだあと靴下が見えるので、きれいな靴下で行くようにと旅行ガイドもすすめています。

ヨーロッパでも、脱ぐ国は少なくありません。スウェーデンでは、人の家に入る前に靴を脱ぐのがふつうで、特に冬はそうです。ロシアやトルコでは、脱いだあとにスリッパを出されることがあります。トルコでは、座ったときに靴の裏を人に向けるのも失礼とされます。

一方、アメリカでは、家の人に頼まれない限り、靴のまま入ることが多いとされます。カナダやポーランドでは「靴を脱ぎましょうか」とたずねるのが礼儀です。同じ国でも家によって違うので、「聞く」のがいちばん確実です。

3土足の国の赤ちゃんは? 「家の中もずっと靴」のホント

「アメリカ人は家の中でもずっと靴をはいている」というのは言いすぎです。アメリカでも、靴を脱いでほしい家では、客にそう頼みます。家族だけのときにどうするかは家庭しだいで、ソファやベッドでくつろぐときは靴を脱ぐ人もいます。お風呂のあとに、わざわざ外の靴をはき直すわけではありません。室内ばきや靴下、はだしで過ごす人もいます。

赤ちゃんがはいはいする時期も、家ごとに工夫しています。玄関で靴を脱ぐルールにする家もあれば、遊ぶ場所にマットやラグを敷く家もあります。「土足の国」とひとまとめにせず、家庭ごとにルールがあると考えるのが正確です。

映画やドラマで、靴のままベッドに寝ころぶ場面を見ることがあります。でも、それがどの家でもふつうというわけではありません。

4海外のホテルや友だちの家ではどうする?

友だちの家では、まず玄関周りを見ます。靴が並んでいたり、家の人がはだしやスリッパだったりしたら、脱ぐサインです。迷ったら「Should I take off my shoes?」と聞きましょう。脱ぐ国では靴下が見えるので、穴のない、きれいな靴下で行くと安心です。

海外のホテルは、部屋にも靴のまま入る作りがふつうです。スリッパを置いていないホテルもあるので、部屋でくつろぎたい人は、旅行用のスリッパを持っていくと便利です。

反対に、日本に外国の人を招くときは、玄関で靴を脱ぐことを先に伝え、スリッパを出しましょう。トイレ用のスリッパをはき替える家や、たたみの部屋ではスリッパも脱ぐ決まりは、知らないと戸惑います。ひとこと説明してあげると親切です。

✍️Examples靴を脱いでもらう・脱ぐか聞く英語

  • ○

    Should I take off my shoes?

    靴は脱いだほうがいいですか。

  • ○

    Would you mind taking off your shoes?

    靴を脱いでいただけますか。

  • ○

    We don't wear shoes in the house.

    うちでは家の中で靴をはかないんです。

  • ○

    Here are some slippers for you.

    スリッパをどうぞ。

  • ○

    Please take off your slippers on the tatami.

    たたみの上ではスリッパも脱いでください。

  • ✕

    Take off your shoes!

    (強い命令に聞こえる。Would you mind ...? や Please ... がやわらかい)

❓FAQあわせてよく聞かれる質問

海外の家に招かれたら、靴は脱ぐべき?

家の人に合わせます。玄関に靴が並んでいたら脱ぎ、わからなければ「Should I take off my shoes?」と聞けば失礼になりません。

日本に来た外国の人に靴を脱いでもらうのは失礼?

失礼ではありません。日本の習慣だと伝え、スリッパを用意すれば十分です。たたみの部屋ではスリッパも脱ぐことを、先に説明しておくと親切です。

海外のホテルは土足?

部屋にも靴のまま入る作りがふつうです。部屋でくつろぎたいなら、旅行用のスリッパを持っていくと便利です。

日本で靴を脱ぐ習慣はいつから?

床を高くした高床の建物の時代にさかのぼると考えられています。床に座り、床で寝る暮らしが続いたことで、今も靴を脱ぐ習慣が残っています。

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