まずはこの3つ
- 設問を先に読み、何を書くか決めてから英文を読む
- 筆者の主張は But・However の後と、最終段落に出やすい
- 意見は「立場→理由→反対意見への応答→結論」の型で
英文資料つき小論文は、英語のテストと小論文の2段構え。英文を正しく読めないと、どんなに良い意見も「資料を踏まえていない」答案になる。まず筆者の主張を一文で言えるまで読み、その主張に対して自分の立場を決める。
解く手順6
- 1設問を先に読む要約か、意見か、両方か。字数・条件(「本文を踏まえて」「具体例を挙げて」など)に線を引く。
- 2英文を段落ごとに要点メモ各段落の要点を日本語で10〜20字にまとめて余白に書く。具体例・数字の段落は「例」とだけ書く。
- 3筆者の主張を一文にする段落メモをつなぎ、「筆者は〜と主張している」を一文で書く。これが要約と論点の土台になる。
- 4論点と立場を決める筆者に賛成か反対か、一部賛成か。迷ったら、理由と具体例を書きやすい方を選ぶ。
- 5構成メモを作る段落ごとに書く内容と字数配分を決めてから書き始める。書きながら考えると論がぶれる。
- 6書いて見直す主張と結論が一致しているか、誤字・字数・設問の条件を確認する。
時間配分(試験90分・英文1題の例)
あくまで一例。英文の長さと設問の数で調整する
| 作業 | 時間 | ポイント |
|---|---|---|
| 設問を読む | 3分 | 条件に線を引く |
| 英文を読む・段落メモ | 25分 | 辞書なしで要点をつかむ |
| 要約・構成メモ | 15分 | 主張を一文にしてから構成 |
| 書く | 40分 | 要約→意見の順に |
| 見直し | 7分 | 条件・字数・誤字 |
英文の「主張」を見抜くサイン11
要約のルール4
- 1具体例・数字は削る例や数字は主張を支える材料。要約では「〜という例を挙げ」程度にまとめるか省く。
- 2自分の言葉で言い換える英文の直訳をつなぐと不自然な日本語になる。意味をつかんで、短い日本語で言い直す。
- 3要約に意見を混ぜない「〜は正しい」「〜は問題だ」など自分の評価は書かない。要約は筆者の考えだけ。
- 4主張→理由の順「筆者は〜と主張する。なぜなら〜だからだ。」の順にすると、短い字数でも論理が通る。
英文:Many people believe that online classes save time. It is true that students no longer need to travel to school. However, many teachers notice that learners are more easily distracted at home. For example, they often check their phones during lessons. Therefore, schools should teach students how to manage their attention before expanding online classes. → 要約例(60字):オンライン授業は通学の手間を省くが、家では集中が途切れやすいため、学校は拡大の前に集中力の管理を教えるべきだ。※It is true の譲歩と For example の具体例は短く、However と Therefore の後を中心にまとめる。
意見の段落の型
800字の例。字数に合わせて比率を変える
| 段落 | 書くこと | 字数の目安 |
|---|---|---|
| 序論 | 資料の要旨+自分の立場(賛成・反対・条件つき賛成) | 約150字 |
| 本論1 | 理由1と具体例(経験・社会の事例) | 約250字 |
| 本論2 | 予想される反対意見と、それへの応答 | 約250字 |
| 結論 | 立場の確認+今後の課題や提案 | 約150字 |
使える日本語の言い回し4
- 1要約の書き出し「筆者は、〜と主張している。」「本文によれば、〜である。」で筆者の考えと自分の考えを分ける。
- 2立場を示す「私は筆者の主張に賛成である。」「〜という点では賛成だが、〜には疑問がある。」
- 3反対意見への応答「確かに〜という意見もある。しかし、〜。」と譲歩してから反論すると、一方的に見えない。
- 4結論「以上より、〜と考える。」序論と同じ立場を、少し言い換えてくり返す。
減点されやすい答案5
- ✕英文の一部だけ読んで論じる○全体の主張を一文にしてから書く例の段落を主張と取り違えると論点がずれる
- ✕要約に自分の意見を書く○要約は筆者の考えだけ、意見は後で設問の指示に従っていないと見なされる
- ✕資料に触れずに一般論だけ書く○「本文の〜という指摘を踏まえると」と結ぶ資料つき小論文では資料を使うことが前提
- ✕字数が大きく足りない○指定字数の9割以上を目安に書く字数不足は内容不足と受け取られやすい
- ✕「〜と思う」を連発○「〜である」「〜と考える」で言い切る文末が弱いと主張があいまいに見える
ふだんの練習法4
- 1英語の論説を週2本やさしい英語ニュースや社説を読み、段落ごとの要点と筆者の主張を日本語で一文にする。
- 2要約だけを100字で時間を測って、英文1本を100字で要約する練習。要約力が上がると意見も書きやすくなる。
- 3志望分野のテーマを知る医療・教育・環境・情報など、志望学部に関わる社会の課題を日本語でも調べておく。
- 4必ず人に読んでもらう小論文は自分では論理の飛びに気づきにくい。先生に添削してもらい、書き直す。
確認テスト
- 1「It is true that A, but B.」の一文で、筆者がより強く打ち出しているのは?正解は B。譲歩の A より but 以下の B に重点
- 2要約で省いてよいものは?正解は 具体例の細部。例は主張を支える材料
- 3「Some people say 〜」の後、筆者はどうすることが多い?正解は 反対の考えを示す。他人の意見→筆者の反論の流れ
出題形式(英文の量・辞書の可否・字数・時間)は大学・学部ごとに大きく違う。必ず志望校の過去問と募集要項で形式を確かめ、本番と同じ時間で練習する。
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