The Peasant and the Apple-Tree

農夫とリンゴの木

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  • タウンゼンド英訳(1867年)
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ある農夫の庭に、実をつけずスズメやバッタのすみかになっているだけのリンゴの木があった。農夫が切り倒そうと斧をふるうと、スズメとバッタは歌って仕事の疲れをいやすから助けてと頼んだが、農夫は聞かずに二度三度と斧を入れた。ところが木のうろにはちみつがいっぱいの巣を見つけてなめてみると、斧を投げ捨て、その木を神聖なものとして大切に世話するようになった。

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Peasant農民
  • harborすみか、避難所
  • entreated懇願した
  • spare助ける、見逃す
  • hiveハチの巣
  • honeycombハチの巣(蜜の入った巣板)
  • sacred神聖な
  • Self-interest私利、自分の利益
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A PEASANT had in his garden an Apple-Tree which bore no fruit but only served as a harbor for the sparrows and grasshoppers. He resolved to cut it down, and taking his axe in his hand, made a bold stroke at its roots. The grasshoppers and sparrows entreated him not to cut down the tree that sheltered them, but to spare it, and they would sing to him and lighten his labours. He paid no attention to their request, but gave the tree a second and a third blow with his axe. When he reached the hollow of the tree, he found a hive full of honey. Having tasted the honeycomb, he threw down his axe, and looking on the tree as sacred, took great care of it.

ある農夫の庭に一本のリンゴの木があったが、実をひとつもつけず、ただスズメやキリギリスのすみかになっているだけだった。農夫はこの木を切り倒そうと決め、斧を手に取って、根もとに思いきり一撃を加えた。キリギリスとスズメたちは、自分たちをかくまってくれる木を切り倒さないで、どうか残しておいてほしい、そうすれば歌を歌って仕事の疲れを軽くしてあげるから、と頼んだ。農夫はその願いには耳を貸さず、木に二度、三度と斧を振るった。ところが木のうろまで切り進むと、はちみつがたっぷり詰まった蜂の巣が見つかった。農夫は蜂の巣を味見すると、斧を投げ捨て、その木を神聖なものとみなして、たいへん大切にした。

Self-interest alone moves some men.

自分の得になることにしか動かされない人もいる。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ある農夫の庭に一本のリンゴの木があったが、実をひとつもつけず、ただスズメやキリギリスのすみかになっているだけだった。農夫はこの木を切り倒そうと決め、斧を手に取って、根もとに思いきり一撃を加えた。キリギリスとスズメたちは、自分たちをかくまってくれる木を切り倒さないで、どうか残しておいてほしい、そうすれば歌を歌って仕事の疲れを軽くしてあげるから、と頼んだ。農夫はその願いには耳を貸さず、木に二度、三度と斧を振るった。ところが木のうろまで切り進むと、はちみつがたっぷり詰まった蜂の巣が見つかった。農夫は蜂の巣を味見すると、斧を投げ捨て、その木を神聖なものとみなして、たいへん大切にした。

自分の得になることにしか動かされない人もいる。

日本語訳:多読ベスト

教訓

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自分の得になることでしか動かない人もいる。

底本:Project Gutenberg eBook #21 Three Hundred Æsop’s Fables(George Fyler Townsend 訳, 1867)。パブリックドメイン。