共通テスト英語 攻略コラム

【2027年度版】共通テスト英語リーディング解き方&対策法大全|80分×8大問の時間配分・大問別攻略手順・出題予想・選択肢の罠8型まで完全収録

COMMON TEST ENGLISH READING / 2027

2027年度
共通テスト英語リーディング
解き方&対策法 大全

80分・8大問・約5,600語・44マーク。
「読める」を「取れる」に変える超絶解法マニュアル。

80分リーディング試験時間 8大問文法単独問題ゼロ 61点第5〜8問の合計配点

共通テスト英語リーディングで点が伸びない理由は、たいてい「英語力不足」ではありません。80分という制限時間の中で、どの順番に、どこを、どれだけ読むかが決まっていないことです。読める人が落とし、読めない人が拾う。共通テストとはそういう試験です。

この記事は、2027年1月16日(土)に実施される令和9年度共通テストのリーディングを、大問ごとに「手順」まで分解した完全マニュアルです。時間配分・大問別の型・選択肢の切り方・出題予想・逆算スケジュールまで、今日から使える形でまとめました。

12027年度共通テスト英語リーディングの基本データ

まず、戦う相手の輪郭をはっきりさせておきます。令和9年度(2027年度)大学入学共通テストの本試験は2027年1月16日(土)・17日(日)の2日間。追試験は1月23日(土)・24日(日)です。英語は1日目に行われ、リーディング80分・リスニング30分の順で受けることになります。

▍リーディングの基本スペック

試験時間 80分(リーディング単独)
配点 100点(リスニング100点と合わせて200点満点)
大問数 8問(第1問〜第8問)
マーク数 44個前後
総語数 約5,600語(本文・図表・選択肢を含む)
出題形式 全問読解。発音・アクセント・文法単独問題は一切なし
測られる力 情報を読み取り、比較し、整理し、編集する力

新課程になってから、共通テスト英語は「英語の知識テスト」から完全に脱皮しました。単語も文法も、あくまで情報処理の道具としてしか問われません。逆に言えば、道具の使い方=手順を持っている受験生が圧倒的に有利になる試験だということです。

POINT
「難しい英文が読めるかどうか」ではなく、「大量の平易な英文から、必要な情報だけを高速で抜けるかどうか」。ここを取り違えたまま難関大用の長文問題集ばかり回しても、共通テストの点は伸びません。

2直近本試験を数字で解剖する(平均点・配点・語数)

対策は「感覚」ではなく「数字」から入ります。直近の本試験で何が起きたのかを押さえておくと、どこに時間を投資すべきかが一発で見えます。

▍平均点の推移 ― リーディングは上がり、リスニングは落ちた

実施年度 リーディング平均 リスニング平均 傾向
新課程1年目 57.69点 61.31点 8大問化で受験生が混乱
新課程2年目 62.81点(+5.12) 54.65点(−6.66) Rはやや易化、Lはやや難化
2027年度(新課程3年目) 形式は定着期へ。易化のあとは揺り戻しが起きやすいと考えて準備するのが安全

注目すべきは、リーディングが5点上がった年にリスニングが約7点落ちているという事実です。英語200点は片方だけ仕上げても崩壊する。この構造は2027年度も変わりません。

▍大問別の配点と出題テーマ

大問 配点 問われる力 典型的な素材
第1問 6点 情報・意図の読み取り 告知・メッセージのやり取り
第2問 12点 概要・要点把握・情報整理 記事+イラスト・表
第3問 9点 短い文章の概要把握 体験記・物語+アウトライン
第4問 12点 論理展開・推敲 草稿+添削コメント
第5問 16点 複数素材の横断読解 チラシ+申込フォーム+メール
第6問 12点 概要把握・要点整理 説明文+発表スライド
第7問 16点 論旨の把握 評論的長文+グラフ
第8問 17点 論点整理・アウトライン作成 複数Source+レポート構成

配点表が教えてくれる、たったひとつの結論

第1〜3問の合計は27点。対して第5〜8問の合計は61点。前半3問に35分かけて、後半に手が回らなかった――これが毎年いちばん多い失点パターンです。前半は「速く雑に、しかし正確に」。後半は「じっくり、確実に」。この切り替えが80分の設計図そのものになります。

380分の黄金時間配分 ― 3つの戦略パターン

時間配分に「唯一の正解」はありません。目標点によって最適解が変わるからです。ここでは目標別に3パターンを用意しました。模試や過去問演習の前に、必ずどれか1つを選んでから解き始めてください。選ばずに解くから、毎回違う崩れ方をするのです。

大問 配点 戦略A
8割狙い・標準型
戦略B
9割狙い・攻撃型
戦略C
6割死守・守備型
第1問 6点 4分 3分 5分
第2問 12点 7分 6分 8分
第3問 9点 5分 4分 6分
第4問 12点 7分 7分 9分
第5問 16点 12分 12分 13分
第6問 12点 12分 12分 13分
第7問 16点 14分 15分 13分
第8問 17点 14分 15分 13分
見直し 5分 6分 0分

▍どの戦略を選ぶべきか

こんな人は この戦略 理由
模試で60〜75点、時間はギリギリ足りる 戦略A 見直し5分が「マークずれ」の保険になる
模試で80点超、後半で毎回時間が足りない 戦略B 前半を削って第7・8問に各15分を確保する
模試で50点前後、いつも最後まで届かない 戦略C 全問に触ることを最優先。完答より接触点を増やす

▍時計は3回しか見ない

時計を頻繁に見る受験生ほど時間が足りなくなります。焦りが読解速度を落とすからです。チェックポイントは3つだけに固定してください。

経過時間 いるべき場所 遅れていたら
開始23分 第4問に入っている 第4問の細部を捨て、第5問へ進む判断を持つ
開始40分 第6問に入っている 危険信号。残る大問を2つに絞り、深追いをやめる
開始66分 第8問に入っている 第8問はアウトラインの空所から逆算して部分点狙いに切り替える
2分ルール
同じ設問で2分悩んだら、仮マークして前に進む。共通テストの配点は1問2〜3点。1問に5分かければ、その5分で解けたはずの2問を失います。悩んだ問題には問題冊子に「△」を書き、見直し時間で戻ってください。時間配分をさらに細かく詰めたい人は、共通テスト英語リーディング 時間配分完全マニュアルも合わせて読んでおくと精度が上がります。

4前半戦(第1問〜第4問)大問別・鉄板攻略手順

前半4問の合計は39点。ここは「取る」場所ではなく「時間を貯める」場所です。満点を狙いにいくのではなく、23分前後で通過して後半に体力と時間を送り込むのが正しい戦い方になります。

第1問 | 6点 | 目標4分 ― 告知・メッセージ

短いテキストのやり取りや案内文から、事実と意図を拾う問題。ここは全文を読む必要がありません。設問が要求している情報だけを取りにいきます。

手順1 設問と選択肢を先に読み、探すべきキーワードを3つ決める
手順2 日付・料金・条件・締切といった数値情報に印をつけながらスキャン
手順3 本文の語が選択肢で言い換えられている前提で照合する(apply → register、fee → charge など)
NG 最初から精読する。6点のために8分使うのは、この試験では致命傷

第2問 | 12点 | 目標7分 ― 記事+イラスト・表

文章とビジュアルを突き合わせる問題。差がつくのは「選択肢どうしの違いを先に見たかどうか」です。

手順1 イラスト選択問題は、4つの絵の相違点だけを先に確認する
手順2 図表があればタイトル・軸・単位を先に読む。数字そのものは後回し
手順3 事実か意見かを問う設問は、I think / seem / probably など主観マーカーの有無で判定
手順4 イギリス英語のつづりに動じない(colour / favourite / centre / organise)
NG 本文を読んでから絵を見る。往復が増えて時間だけ溶ける

第3問 | 9点 | 目標5分 ― 体験記・物語+アウトライン

出来事の順番を並べ替えたり、アウトラインの空所を埋めたりする問題。時系列を線で管理するのが最短ルートです。

手順1 アウトライン形式なら、空所の前後を先に読んで「何が入るか」を予測する
手順2 本文を読みながら、余白に出来事を①②③と番号でメモしていく
手順3 回想(過去完了・later / back then / at first)が出たら語られた順と起きた順がズレる合図
NG 感情の描写を読み飛ばす。心情の転換点はそのまま設問になる

第4問 | 12点 | 目標7分 ― 推敲・論理構成【最重要】

新課程で登場し、そのまま定着した「読んで直す」問題。英文の草稿と、それに対する添削コメントを読み、どう修正すべきかを選びます。読解力だけでは解けず、文章構成の理屈が必要になるため、対策の有無で最も差がつく大問です。

手順1 コメントを全部先に読む。これが設計図。何を直すべきかが最初から書いてある
手順2 コメントの動詞を分類する。add(追加)/move(移動)/delete(削除)/combine(統合)/clarify(明確化)
手順3 該当箇所の直前・直後だけを精読し、論理のつながりを確認する
手順4 文挿入は代名詞と指示語の受け先で決める。this / these / such / the +既出名詞 が着地点
NG 「英語として自然かどうか」で選ぶ。基準はコメントの指示に合っているかどうか、それだけ
第4問が伸びる練習法:自分の書いた英作文を1週間寝かせてから読み返し、「どこに何を足すべきか」をコメント形式で書き込んでみてください。添削する側の視点を一度でも経験すると、コメントの意図が驚くほど速く読めるようになります。論理のつながりを見抜く力そのものは、ディスコース・マーカー一覧で補強するのが効率的です。

5後半戦(第5問〜第8問)配点61点をもぎ取る技術

ここからが本戦です。全体の6割超の配点がこの4問に集中しています。前半で稼いだ時間を、ここで一気に投下してください。後半に共通するのは「本文を読む前に、答えの器(設問・スライド・アウトライン)を見る」という一点です。

第5問 | 16点 | 目標12分 ― 複数資料の横断読解

チラシ、申込フォーム、メールなど性質の違う資料が3種類前後並びます。全部を丁寧に読む時間はありません。資料ごとの「役割」を先に決めるのが勝負どころです。

手順1 各資料を30秒ずつスキャンし、余白に2語で役割を書く(例:料金と日程/申込条件/変更依頼)
手順2 設問を読み、どの資料を見るべきかを先に特定してから本文に入る
手順3 複数条件の照合は○×の表を余白に手書き。頭の中で処理しようとすると必ず崩れる
手順4 「片方の資料とは合うが、もう片方と矛盾する」選択肢が最頻出のダミー。両方に照らして初めて○
NG 資料を上から順に全部読んでから設問へ。それでは12分では終わらない

第6問 | 12点 | 目標12分 ― 発表スライド完成型

説明文を読んで、プレゼン用スライドの空所を埋める形式。スライドは本文の構造を写した地図です。地図を先に見れば、本文のどこを読むべきかが分かります。

手順1 スライドの見出しをすべて読み、空所の位置と番号を頭に入れる
手順2 スライドの並び順は本文の段落順とほぼ一致する。この法則で読む位置を絞る
手順3 該当箇所に着いたら即マークする。「後でまとめて」は事故の元
手順4 グラフを含む設問は、本文中の増減を表す語(rise / decline / peak / level off)とグラフの形を対応させる
NG スライドを見ずに本文から読み始める。何を探しているか分からないまま二度読みになる

第7問 | 16点 | 目標14分 ― 評論的長文+グラフ

リーディング中で最も「読ませる」大問。ここで踏ん張れるかどうかが、8割の壁を越えられるかどうかを決めます。

手順1 各段落の第1文(主題文)に線を引きながら読む。段落を1行で要約できれば十分
手順2 筆者の主張と、引用された他者の意見を区別する。according to / critics argue が出たら「他人の声」
手順3 具体例(For example〜)は主張の飾り。設問に関わらない限り読み流してよい
手順4 タイトル選択・主旨要約は必ず最後に解く。全体像が見えてからのほうが速く正確
NG 具体例の内容を主旨と混同する。「印象に残った話」が正解になることはほぼない

第8問 | 17点 | 目標14分 ― アウトライン作成【最高配点】

複数のSourceを読み、レポートのアウトラインを完成させる問題。リーディング最大の配点でありながら、実は「読解」より「作業」の要素が強く、手順さえ持っていれば安定して取れる大問でもあります。

手順1 アウトラインを最初に読む。Sourceより先。全体の構成と空所の性質を把握する
手順2 REASON欄やヘッダーから、各Sourceで何を探すべきかを先に決める
手順3 意見が複数ある場合は賛成/反対/条件つきの3列で立場をマッピングする
手順4 データを扱う空所は、数値そのものではなく「その数値が何を示すか」を選ばせにくる
手順5 形式に慣れることが最大の対策。過去問2年分+予想問題は必須演習
NG Sourceを全部読んでからアウトラインを見る。読む量が倍になり、時間が確実に足りなくなる
最後の1分で必ずやること:第8問は完答できなくても、アウトラインの空所は独立して配点されています。時間切れが見えたら、確実に埋められる空所から先に処理してください。1つ埋めれば、それだけで3点前後が入ります。

6選択肢の切り方 ― 出題者が仕込む8つの罠

共通テストの誤答選択肢は、思いつきで作られてはいません。受験生がどう間違えるかを計算して設計されています。裏を返せば、罠のパターンを知っていれば、本文に自信がなくても消去法で正解に辿り着けるということです。ここでは頻出の8パターンを挙げます。

罠の型 見抜き方
1 言い過ぎ型
always / never / all / only / every
本文が「〜する傾向がある」程度なのに、選択肢が断定していたら切る
2 部分正解型
前半は正しく、後半で本文とズレる
選択肢は必ず最後まで読む。読んだ瞬間の「あ、これだ」がいちばん危ない
3 本文語オウム返し型
本文の単語がそのまま並んでいる
正解はたいてい言い換えられている。同語反復はむしろ疑う
4 常識で正しい型
一般論としては正しいが本文に根拠がない
「本文のどの行に書いてあるか」を指させないなら切る
5 主体すり替え型
誰の行為・発言かが入れ替わっている
複数人物が登場する大問では、主語だけ先に照合する
6 時制・順序ずらし型
これからの予定を、済んだ事実として書く
will / is going to / has already を目印に、時間軸を確認する
7 片側資料一致型
資料Aとは合うが資料Bと矛盾する
複数資料の大問では、○を付ける前に必ずもう一方を確認する
8 因果反転型
原因と結果が逆になっている
because / so / lead to の前後を、本文と同じ向きで並べ直して確認する
復習法
過去問を解いたあと、正解の根拠を確認するだけで終わらせないでください。間違えた選択肢が上の8つのどれに当たるかを書き込む。これを20問分やると、選択肢を見た瞬間に危険な匂いを嗅ぎ取れるようになります。

72027年度 出題予想7項目と対策の方向性

ここからは、これまでの出題の流れをふまえた予想です。断定ではなく「そう来ても慌てないための準備」として読んでください。

予想 今やるべきこと
1 大問構成は8問を維持する可能性が高い 形式に完全に慣れる。慣れがそのまま得点になる年
2 総語数が6,000語前後へ戻る可能性 WPMを数字で管理し、最低120語/分を確保しておく
3 易化のあとの揺り戻しで平均点が下がる展開 「解ける前提」で時間配分を組まず、崩れたときの戦略Cを用意
4 第4問(推敲)の抽象度が上がる 「具体例を足せ」だけでなく「論の順序を整えよ」型に慣れておく
5 資料の種類がさらに多様化(投稿・アンケート・グラフの混在) 見慣れない体裁でも「役割を2語で書く」手順は同じだと確認しておく
6 テーマの社会化(環境・AI・健康・多様性・地域) 背景知識を日本語でよいので押さえる。読む速度が体感で変わる
7 語彙レベルの微上昇(英検準1級レベルの語が数語混入) 未知語は文脈と語根で推測する練習を、演習のたびに1回は入れる

予想が外れても困らない準備とは

形式が変わって焦るのは全員同じです。差がつくのは、そこからの立て直し速度。だから予想を暗記する必要はありません。「設問の器を先に見る」「2分で切り上げる」「資料には役割を書く」という3つの汎用手順さえ体に入っていれば、どんな形で来ても最低ラインは守れます。

8速読エンジンの作り方 ― WPMを数字で上げる

「時間が足りない」の正体は、ほぼ例外なく読解速度(WPM=1分あたりに読める語数)です。ここを感覚で放置している限り、時間配分だけ整えても意味がありません。

▍まず自分のWPMを測る

計算式は単純です。
WPM = 読んだ語数 ÷ かかった秒数 × 60過去問の第7問(およそ700〜800語)を、辞書なし・返り読みなしで通読し、時間を測ってください。その数字が、あなたの現在地です。
現在のWPM 5,600語の通読にかかる時間 80分の中での状況
75語/分 約75分 読むだけで終了。考える時間がゼロ
100語/分 約56分 残り24分。後半で確実に破綻する
120語/分 約47分 最低ライン。ここでようやく戦える
150語/分 約37分 理想。見直しまで手が届く

▍WPMを上げる5つの訓練

01 スラッシュリーディング/意味のかたまりで区切って読む。慣れたらスラッシュを消して同じ速度で読む
02 音読/英語の語順のまま理解する回路をつくる。1日10分でよいので毎日
03 シャドーイング/音声速度に思考を引っ張らせる。返り読みが物理的に不可能になる
04 多読/自分のレベルより易しい英文を大量に。辞書は引かない
05 タイムアタック/300語の英文を毎日1本、時間を測って読み、WPMをノートに記録する
最初の1週間は「遅くなった」と感じます。返り読みという松葉杖を外した直後だからです。2週目から加速が始まります。ここで諦める人が多いので、逆に続けた人だけが得をします。具体的なメニューはリーディング9割突破の超絶特訓法(WPM75→150)にまとめてあります。

9語彙とパラフレーズ ― 得点差が生まれる本当の場所

共通テストで単語を直接問う設問はありません。にもかかわらず語彙で差がつくのは、正解の選択肢が必ず本文の言い換えになっているからです。つまり必要なのは「単語を知っていること」ではなく、「別の言い方に気づけること」

▍実際に狙われるパラフレーズの型

本文にある表現 選択肢での言い換え
sign up for / apply for register for, enroll in
free of charge at no cost, without paying
put off / postpone delay, reschedule
go up sharply increase dramatically, rise rapidly
a wide variety of diverse, numerous kinds of
be required to do must, be obliged to
take advantage of make use of, benefit from
turn out to be prove to be, end up being
keep an eye on monitor, watch carefully
come up with think of, propose

この10組はほんの入口です。実戦で出た言い換えを大量に浴びたい人は、共テで出た!パラフレーズ表現100選出題確度が高いパラフレーズ100を回してください。ここを詰めるだけで、正答率は目に見えて動きます。

▍語彙の到達目標

量の目標 高校必修+入試基礎で4,000〜5,000語。それ以上は共通テストには不要
質の目標 見た瞬間に意味が出る「0.5秒認識」。思い出す時間があるうちは未完成
句動詞 共通テストは句動詞の宝庫。例文ごと暗唱して瞬時に和訳できる状態へ
未知語対応 but / however の直後、コンマやダッシュの後の言い換えから推測する型を持つ

10リスニングとの合算200点戦略

リーディングの記事でリスニングに触れるのには理由があります。大学に提出されるのは200点満点の合計値だからです。リーディングだけを磨いても、リスニングが崩れれば合計は伸びません。実際、直近ではリーディングが上がった年にリスニングが大きく落ちています。

▍リスニングの構造を押さえる

項目 内容
試験時間・配点 30分・100点(機器の準備時間が別に確保される)
大問数 6問
読み上げ回数 第1問・第2問は2回読み、第3問〜第6問は1回のみ
最大の難所 複数話者の意見整理。「誰が何を言ったか」を取り違えると連鎖的に失点する
話者 英米以外のアクセントも登場する。慣れておけば動揺しない

▍リーディング力がリスニングを助ける3つの接点

01 先読み/1回読みの大問は、放送前に選択肢を読み切れるかで勝負が決まる。読む速度がそのまま得点になる
02 パラフレーズ/音声の表現と選択肢の表現が一致しないのはリスニングも同じ。言い換えの引き出しは共用できる
03 立場マッピング/リーディング第8問で使う「賛成/反対/条件つき」の整理は、複数話者問題でそのまま使える
交互鍛錬
週の中でリーディング80分の通し演習リスニング通し演習を交互に入れてください。本番は同じ日の連続で受けます。読んで疲れた脳で聴くという状況を、演習の段階で作っておくことが最大のリハーサルになります。リスニングの詳細な攻略はリスニング完全攻略ガイドリスニング第5問 究極マニュアルへ。

11本番までの逆算スケジュール&直前チェックリスト

やることが多すぎて手が止まる、というのが受験生の実情です。時期ごとに「捨てていいもの」も含めて整理しておきます。

時期 最優先でやること この時期はやらなくていい
夏(〜9月)
土台づくり
語彙4,000語の周回/音読と多読の習慣化/WPMの初回計測 過去問の点数に一喜一憂すること
秋(10〜11月)
形式適応
共通テスト形式の通し演習を開始/時間配分の戦略を1つに確定/大問別の弱点特定 新しい単語帳に手を出すこと
冬(12月)
実戦
過去問+予想問題を時間を測って週2セット/間違いノートの型別分類/R→L連続演習 難関私大の長文演習(別物なので今は不要)
直前(1月)
調整
時間配分の最終確認/間違いノートの見直し/本番と同じ時間帯に英語を解く 初見の難問に挑戦して自信を削ること

▍前日・当日チェックリスト

前日にやること 当日の動き方
□ 受験票と身分証明書を封筒にまとめる □ 開始前に時間配分の3つのチェックポイントを頭で反芻する
□ 時計の動作確認(通信機能つきは使用不可) □ 第1問は4分。ここを守れれば流れができる
□ 鉛筆と消しゴムを複数本用意する □ 大問の切れ目でマーク位置がずれていないか確認する
□ 選んだ時間配分戦略を紙に書いて確認する □ 2分悩んだ設問には△を書いて先へ進む
□ 間違いノートだけを見る(新しい問題は解かない) □ 残り30秒で空欄をすべて埋める(減点はない)
□ 夜更かしをしない。睡眠がそのまま読解速度になる □ リーディングの出来を、リスニングまで引きずらない
持ち物の詳細は受験持ち物完全ガイド、鉛筆の選び方は共通テストでおススメの鉛筆は?で確認しておくと、当日の余計な不安が1つ減ります。残り日数を可視化したい人は共通テスト カウントダウンカレンダーもどうぞ。

まとめ ― 2027年度を制する12箇条

本番前夜に、この12行だけ読み返せば十分です。

01 8大問・100点。後半61点を死守する設計で80分を組む
02 時間配分は3パターンから1つを選んでから解き始める
03 時計は23分・40分・66分の3回だけ見る
04 2分悩んだら仮マークして前へ。1問に5分は敗北
05 本文より先に設問・スライド・アウトラインという器を見る
06 第4問は添削コメントが設計図。全部先に読む
07 第5問は資料に2語で役割を書き、○×表で照合する
08 第8問はアウトラインから読む。埋まる空所から確実に取る
09 誤答は8つの型で作られている。間違いは型で分類して潰す
10 WPMは数字で管理。最低120、理想150を目標に置く
11 正解は必ず言い換えられている。パラフレーズの引き出しを増やす
12 評価されるのは200点の合計。R→Lの連続演習を習慣にする

共通テスト英語リーディングは、才能で差がつく試験ではありません。
手順を持っている人が、持っていない人から点を奪う試験です。

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