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節分の豆は年の数? 数え年? 「+1」の理由と、食べきれないときの福茶

結論
一般的には年の数(満年齢)か、年の数+1だけ食べます。どちらが正しいという決まりはなく、家や地域の習わしでかまいません。食べきれないときは、豆にお茶を注ぐ「福茶」で代わりにできます。ただし5歳以下の子どもには豆を食べさせないでください。

1なぜ年の数だけ食べる? 節分は「もう一つの大みそか」

節分の豆を年の数だけ食べるのは、1年の無病息災を願うためです。その数に意味があるのは、節分がもともと年越しの日だったからです。

昔の暦では、立春が1年の始まりと考えられていました。百科事典も、立春から新年が始まると考えられたため、節分は年の初めの行事として大切にされた、と説明しています。つまり節分の夜は「大みそか」で、豆を食べることは新しい年を迎えて、1つ年をとる儀式でもありました。そのため、この豆を「年取り豆」と呼ぶ地域もあります。

豆を使った行事は、食べるだけではありません。12粒の豆をいろりの灰に並べ、焼け具合で1年の各月の天気を占う「豆占い」も、各地で知られた行事でした。年の数の豆を紙に包んで四つ辻に置き、振り返らずに帰って厄を落とす、という風習もあります。

2「+1」はなぜ? 数え年と満年齢、早生まれはどうする?

「年の数+1」で食べるのは、立春から始まる新しい年の分を1つ足すという考え方です。昔は誕生日ではなく、年が改まるたびにみんな一斉に1つ年をとる数え年が使われていたので、その名残りともいえます。

では、本当に数え年どおりに数えるとどうなるでしょう。数え年は、生まれた年を1歳とし、お正月が来るたびに1つ足す数え方です。節分の時点では、

・その年の誕生日がまだ来ていない人:満年齢+2
・1月1日〜節分の日までに誕生日を迎えた人:満年齢+1

になります。早生まれかどうかで迷うのは、このためです。

でも、そこまで厳密にする必要はありません。百科事典類でも「年齢の数」「年齢に1を足した数」と幅をもって紹介されています。満年齢か、満年齢+1のどちらかで十分です。家族で数え方をそろえておくと、子どもも迷いません。

3食べきれない・多く食べすぎた…どうする?

80歳なら80粒以上。炒り大豆はかたいので、高齢の人には大変です。そこで昔からあるのが福茶(ふくちゃ)です。

福茶は、福豆に昆布や梅干しなどを入れ、お茶やお湯を注いだ飲み物です。年の数の豆にお茶を注いで飲めば、年の数だけ食べたのと同じご利益がある、と言われています。豆を3粒ほどにして、縁起のよい昆布や梅干しを足す作り方もよく紹介されます。豆はお茶でやわらかくなるので、かみやすくなります。

反対に「年の数より多く食べてしまった」という声もよく聞きます。けれども、多く食べたら悪いことが起きる、という習わしが一般にあるわけではありません。気になるなら、残りは「おやつ」と考えれば大丈夫です。余った豆は、ごはんに炊きこんだり、煮物に入れたりして使い切れます。

福茶は節分だけの飲み物ではありません。お茶に梅干しと豆を入れて、元日に福茶を飲む習わしもありました。節分が「もう一つのお正月」だったことが、ここからも見えてきます。

4子どもは何歳から? 消費者庁が「5歳以下は食べさせない」と呼びかけ

いちばん大事な注意です。消費者庁は、かたくてかみ砕く必要のある豆やナッツ類は、5歳以下の子どもには食べさせないでと呼びかけています。奥歯がそろわず、かむ力や飲みこむ力が十分でない子どもは、豆がのどや気管に詰まって窒息したり、小さなかけらが気管に入って肺炎を起こしたりするおそれがあるからです。

「年の数だけ」なら3歳の子は3粒だけ、と思いがちですが、1粒でも危険です。豆まきをするときは、

・個包装の豆を使う
・まいた豆は、小さい子が拾って口に入れないようすぐに片付ける
・上の子が食べていても、下の子にはあげない

を守りましょう。北海道や東北などでは、殻つきの落花生をまく家庭が多くあります。拾いやすく汚れにくいので、片付けも楽です(ただし落花生の中身も、5歳以下の子には食べさせないでください)。

❓FAQあわせてよく聞かれる質問

節分の豆は年の数以上に食べてもいい?

かまいません。多く食べると悪いことが起きる、という習わしが一般にあるわけではありません。縁起物としての数は「年の数」か「年の数+1」を目安にし、あとはおやつと考えれば十分です。

早生まれの人は豆をいくつ食べる?

満年齢か満年齢+1で十分です。厳密な数え年にすると、その年の誕生日がまだの人は満年齢+2、1月1日から節分までに誕生日を迎えた人は満年齢+1になります。

年の数だけ豆を食べるのは関西だけ?

関西だけではありません。年齢の数だけ豆を食べる習わしは、各地に広く伝わっています。「+1」にするかどうかは、家や地域によって違います。

節分の豆は子どもに何歳から食べさせていい?

消費者庁は、かたい豆やナッツ類を5歳以下の子どもに食べさせないよう呼びかけています。豆まきには個包装の豆を使い、まいた豆はすぐに片付けましょう。

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