お守りを複数持つと神様がけんかする? 心配いらない理由と、上手な持ち方
1なぜ「けんかしない」と言えるのか:神棚には3つの神社のお札が並ぶ
「神様同士がけんかする」という心配は、とてもよく聞かれます。これに対して神社本庁ははっきり、日本には八百万(やおよろず)の神がいて、それぞれのご神徳で協力して守ってくださるから心配はいらない、と答えています。
いちばんわかりやすい証拠は、家の神棚です。島根県神社庁の案内によると、扉が3つある神棚では、真ん中に伊勢神宮のお札(神宮大麻)、向かって右に地元の氏神様のお札、左に自分が信仰する神社のお札を並べてお祀りします。違う神社の神様を一つの棚に並べるのが、もともと正式な形なのです。
大きな神社の境内にも、本殿のまわりに別の神様をまつる小さなお社がいくつも建っています。神様が一か所に集まっているのは、日本ではごくふつうの姿です。
| 場面 | どうする? |
|---|---|
| 違う神社のお守りを複数 | そのまま持ってOK。神様はけんかしない(神社本庁) |
| 神社とお寺のお守りを一緒に | 気にしすぎなくてよい。不安なら授与所で聞く |
| 安産のお守りをたくさんもらった | 1〜2個を身につけ、残りは家の高く清潔な場所に |
| カバンに複数入れたい | 小袋やポーチにまとめ、つぶれ・汚れを防ぐ |
| 願いがかなった・役目を終えた | 受けた寺社の納め所へ返し、お礼参り |
2神社とお寺のお守りを一緒に持っても大丈夫?
神社のお守りとお寺のお守りを同じカバンに入れてよいか、心配する人もいます。
歴史をふり返ると、日本では長いあいだ、神社とお寺がいっしょに信仰される神仏習合(しんぶつしゅうごう)が当たり前でした。神社とお寺がはっきり分けられたのは、明治元年(1868年)の神仏判然令(神仏分離令)からです。このとき、神社に仕えていたお坊さんには僧をやめるよう命じられました。それほど神社とお寺は近かったのです。宗教学者の島田裕巳さんも、神仏習合の時代は神社とお寺の区別がなかったと説明しています。
こうした歴史を考えると、両方を一緒に持つことを気にしすぎる必要はありません。それでも気になるなら、お守りを受けた寺社の授与所で聞いてみるのがいちばん確かです。
3安産のお守りをいくつももらったら? 持ちきれないときの工夫
妊娠中に、親や友だちから安産のお守りをいくつももらうことはよくあります。どれも相手の気持ちがこもったものなので、全部ありがたく受け取ってかまいません。
全部を持ち歩くのが大変なら、次のように分けると無理がありません。
・1つか2つを身につける(自分で受けたもの、いちばん近い人からのものなど)
・残りは家で大切に置いておく。神棚があれば神棚に。なければ棚の上など、高くて清潔な場所に置く人もいます。
・カバンに入れるなら、小さな袋やポーチにまとめると、ほかの荷物でつぶれたり汚れたりしにくくなります。
神社本庁は、お守りは身につけて神様のご加護をいただくもの、お札は家の神棚でお祀りするもの、と区別しています。持ち歩く分と家に置く分を分けるのは、この考え方にも合っています。
4お守りはどこにつける? カバン・財布・ポーチの持ち方
お守りをつける場所にも、決まった正解はありません。神社本庁が言うのは「身につけて、神様のご加護をいただくもの」ということだけです。いつも持ち歩くカバン、財布、通勤や通学のバッグなど、自分の身近に置ける場所が向いています。
複数のお守りを持つときに気をつけたいのは、数よりも扱い方です。床に置いたカバンの底でつぶれていたり、汚れたまま放っておかれたりするほうが、よほど気になります。外につけるなら、ひもが切れて落とさないかときどき確かめましょう。
交通安全のお守りは車に、学業のお守りは筆箱や受験票のそばに、というように、願いごとに合わせて置き場所を分けるのも一つの方法です。
5お守りの期限は1年? 返すときはどこへ
「お守りは1年で替える」とよく言われますが、神社本庁の説明では、1年間お祀りするのはお札のほうです。お守りは、願いがかなうまで身につけていてかまわないとされています。安産のお守りなら、無事に出産するまで持っていて大丈夫です。
役目を終えたお守りは、受けた神社やお寺の納め所に返し、お焚き上げしてもらうのが基本です。神社本庁は、年末に古いお札やお守りを神社に納め、新しい年に新しいものを受けることをすすめています。出雲大社のように、境内に納め所を設けている神社もあります。
願いがかなったら、お礼参りをかねて返しに行くと、気持ちよく区切りがつきます。
❓FAQあわせてよく聞かれる質問
縁結びのお守りを2つ以上持つと効果が薄れる?
そのような決まりはありません。神社本庁は、複数のお守りを持っても神様同士がけんかすることはないと説明しています。
同じ神社のお守りを2つ持ってもいい?
かまいません。たとえば健康と仕事のお守りを同じ神社で受ける人もいます。大切に扱えば数に決まりはありません。
人からもらったお守りでもご利益はある?
あります。お守りを受けた人の気持ちもこもっています。ほかのお守りと同じく、大切に身につけましょう。
古いお守りを違う神社に返してもいい?
基本は受けた神社やお寺に返します。遠くて行けないときは、近くの神社で受け付けてもらえるか聞いてみると安心です。
🔗この疑問とセットで調べられている
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