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鏡餅はいつまで飾る? 鏡開きの日と、地域による違い

結論
鏡餅は鏡開きの日まで飾ります。鏡開きは、関東など多くの地域で1月11日。松の内を15日までとする関西などでは16日以降、特に20日、京都などには4日に行う所もあります。飾り始めは、ほかの正月飾りと同じく12月28日か30日が定番です。

1鏡餅はなぜ飾る? 年神様の居場所になるお餅

丸くて平たい二段のお餅。どこにも鏡はないのに、なぜ「鏡餅」なのでしょう。百科事典によると、昔の金属の鏡が円盤の形をしていたことから、その形を連想して名づけられたと言われます。

鏡餅は、お正月にやって来る年神様へのお供えです。『日本大百科全書』も、正月に年神に供えるものを言うのが一般的、と説明しています。お正月が終わったら下げて、家族で食べます。神様の力をいただいて、一年を元気に過ごそうというわけです。これが鏡開きです。

歴史も古く、平安時代の『源氏物語』には、お正月に固いものを食べて長生きを願う「歯固め」の場面で、鏡餅が出てきます。1000年前のお正月にも、この丸いお餅があったのです。

2鏡開きはいつ? 1月11日・20日・4日

『日本大百科全書』によると、鏡開きは今は1月11日、以前は20日が一般的でした。

20日が11日になった理由として知られるのが、三代将軍・徳川家光の説です。家光が4月20日に亡くなったため、毎月20日が月命日になり、お祝いごとの鏡開きを避けて11日に繰り上げた、というもの。百科事典でも「説がある」という書き方なので、確かな記録というより言い伝えに近い話です。

地域による違いも大きく、目安は次のとおりです。

・関東など多くの地域:1月11日
・松の内を15日までとする地域(関西など):16日以降、特に二十日正月の20日
・京都など一部:1月4日

百科事典には、2日・4日・7日に下げる所もある、と書かれています。覚え方は「松の内が明けてから下げる」。松の内が7日までなら11日、15日までなら20日ごろ、と考えると、自分の地域の日が見当をつけやすくなります。家の習わしがあれば、それがいちばんです。

3いつから飾る? 28日がよく、31日は避ける

鏡餅を飾り始める日は、しめ飾りや門松と同じ考え方です。

・12月28日:「八」は末広がりで縁起がよい、とされる
・12月29日:「九」が「苦」に通じるので避ける人が多い
・12月31日:「一夜飾り」になるので避ける

置く場所は、百科事典によると神棚や床の間など。どちらもない家なら、家族が集まる部屋の落ち着いた場所に置けば十分です。

4鏡開きのやり方:「切る」ではなく「開く」

鏡開きでは包丁を使いません。『日本大百科全書』は、鏡餅は刃物で切ることを嫌い、手で欠いたり木づちでたたいたりして割る、と説明しています。

「割る」も縁起がよくないので、めでたい言葉の「開く」を使います。辞書には、「開き」は「割り」の忌み言葉(縁起の悪い言葉を言いかえたもの)とあります。

割ったお餅は、お汁粉やお雑煮にするのが定番です。固くて割れないときは、少しずつ温めてやわらかくすると、手でちぎりやすくなります。

今は、プラスチックの容器に小さなお餅が入った鏡餅が多く使われています。この場合は、容器を開けて中のお餅を取り出せば、それが鏡開きです。容器は自治体のルールに従って分別して出しましょう。

5鏡餅の食べ方:お汁粉・お雑煮から、夏まで残す地方も

下げた鏡餅の食べ方として、百科事典はどれもお汁粉やお雑煮を挙げています。

武道の道場でも、鏡開きは大事な年中行事です。『日本大百科全書』には、寒稽古の終わりに鏡開きをして、お汁粉を作って食べることが多い、とあります。

おもしろいのは、すぐに食べきらない習わしもあったことです。『ブリタニカ国際大百科事典』によると、鏡餅の一部を旧暦6月1日の「歯固め」まで残しておき、あられにして食べる風習がありました。固いものを食べて歯をじょうぶにし、長生きを願う行事です。

また1月20日は「二十日正月」と呼ばれ、辞書には正月の祝い納めの日で、餅や正月料理を食べ尽くす日とあります。ブリの骨や頭を煮て食べる地方では「骨正月」とも呼びました。

❓FAQあわせてよく聞かれる質問

鏡開きの日が過ぎたらどうする?

気づいた日に下げて、早めに食べましょう。日にちが遅れても失礼というわけではありません。二十日正月(1月20日)を正月の祝い納めの日とする地方もあります。

九州の鏡開きはいつ?

県ごとに決まった日はなく、地域や家によって違います。九州には7日に鬼火焚きで正月飾りを燃やす地域が多いので、正月行事の日程は地元の習わしに合わせるのがいちばんです。

鏡餅にカビが生えたら?

カビが生えた部分は食べないほうが安心です。乾燥とカビが気になるなら、プラスチック容器入りの鏡餅を選ぶと扱いやすくなります。

鏡餅はいつまでに食べればいい?

鏡開きの日に下げたら、なるべく早く食べきりましょう。昔は1月20日の二十日正月が、正月の餅や料理を食べ納める日とされていました。

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