正月飾り・しめ縄の処分のしかた どんど焼き・神社・自宅で捨てるときの手順
1なぜ燃やす? どんど焼きは「年神様を送る火」
1月の寒い朝、田んぼや神社の境内に、門松やしめ縄が山のように積まれます。火をつけると、竹がはじけてパンパンと鳴り、煙が高く上がっていく。これがどんど焼きです。地域によって、左義長(さぎちょう)、とんど焼き、さいと焼き、鬼火(おにび)など、呼び名がたくさんあります。
正月飾りは、年神様を家にお迎えするための目印でした。お正月が終わったら、その飾りを火で焼いて、年神様を送り出すと考えられてきました。だから、ほかのごみと一緒に捨てるのは気が引ける、と感じる人が多いのです。
どんど焼きには楽しい言い伝えもあります。百科事典や辞書によると、書き初めを燃やして高く舞い上がると字が上手になる、この火で焼いた餅や団子を食べると病気にならない、などと言われてきました。名前の「左義長」は、宮中で毬杖(ぎちょう)という道具を3本立てて行った行事から来たとされます。
2いつ・どこへ持って行く? どんど焼きの日と準備
どんど焼きは、多くの地域で1月14日の夜か15日の朝、つまり小正月に行われます。九州では6日か7日に「鬼火」として行う所もあり、その日に合わせて飾りを外す家もあります。15日前後の土日に行う地域もあるので、日程は毎年確かめましょう。
神社本庁によると、多くの神社では大みそかから1月15日までの間に左義長やどんど焼きを行い、正月飾りと一緒に古いお札やお守りもお焚き上げします。
持って行く前に、次のことを確かめておくと安心です。
・日時と場所:町内会の回覧板、神社の掲示、市区町村の広報で案内されることが多い
・受け付ける物:神社で受けたお札・お守りは受けても、お寺の物や人形は受けない、という所がある
・燃えない物は外す:プラスチックの飾り、針金、袋は、燃やせないので外しておく。みかんや橙(だいだい)など食べ物の扱いも会場の案内に従う
| 方法 | 時期 | 気をつけること |
|---|---|---|
| どんど焼き(左義長)に出す | 1月14日夜〜15日朝が多い。九州は6〜7日も | プラスチック・針金を外す。日時は町内会や神社で確認 |
| 神社の古札納所に納める | 神社による | しめ飾りを受けない神社もある。社務所に聞いてから |
| ごみに出す | いつでも | 塩で清めて紙に包む方法がよく知られる。分け方は自治体に従う |
| 次のどんど焼きまで保管 | 翌年の1月 | 湿気やカビに注意して袋に入れておく |
| 庭で燃やす | × | 野焼きは法律で原則禁止 |
3どんど焼きに行けない・処分を忘れたときは?
「どんど焼きが終わってしまった」「玄関に出しっぱなしで2月になった」。こういう悩みはとても多いです。方法は3つあります。
1.神社に納められるか聞く
神社には、古いお札を納める「古札納所(こさつおさめじょ)」があります。ただし、受け付ける物は神社によって違います。たとえば太宰府天満宮は、古札納所で正月のしめ飾りは受けられないと案内しています。黙って置いてくるのではなく、社務所に聞いてから納めましょう。
2.自治体のルールでごみに出す
ごみに出しても、ばちが当たるわけではありません。よく紹介されるのは、新聞紙や白い紙を広げて飾りを置き、塩をふって清め、包んでからほかのごみとは別の袋に入れる方法です。決まった作法ではなく、感謝の気持ちを形にするやり方です。プラスチックや針金は外して、住んでいる市区町村の分け方に従います。
3.次のどんど焼きまで保管する
袋に入れてしまっておき、次のお正月のどんど焼きに持って行く人もいます。
4よくある誤解:「庭で燃やせば丁寧」は危ない
「自分でお焚き上げすればいい」と、庭で燃やそうとする人がいます。でも、ごみを屋外で燃やす野焼きは、廃棄物処理法で原則禁止です。
福岡市の案内によると、どんど焼きのような昔からの行事や宗教上の行事は、例外として認められています。それでも、煙やにおいで近所に迷惑がかかる場合は認められないことがあります。個人の家の庭で燃やすのとは話が別です。違反すると5年以下の拘禁刑か1,000万円以下の罰金、またはその両方が科されることがあります。
迷ったら、どんど焼きに出すか、ごみに出すか。この2つのどちらかにしておけば安全です。
5正月飾りは毎年買い替える? 鏡餅はどうする?
わらのしめ飾りや松を使った飾りは、一年ごとに新しくするのが一般的です。年神様をお迎えする飾りなので、毎年清らかな新しい物を用意する、という考え方です。
一方、造花やプラスチックでできた飾りを、インテリアのように何年も使う家もあります。その場合は無理に処分せず、きれいにしてしまっておけば十分です。どんど焼きに出すのは、燃やせる素材の飾りだけにしましょう。
鏡餅は燃やさず、鏡開きをして食べるのが本来の形です。プラスチックの容器に入った鏡餅は、中のお餅を食べ、容器は自治体の分け方でごみに出します。鏡開きの日は地域で違うので、「鏡餅はいつまで飾る?」でくわしく説明しています。
❓FAQあわせてよく聞かれる質問
正月飾りの処分を忘れたら、どうすればいい?
2月以降でも、神社に相談するか、塩で清めて紙に包み、自治体のルールでごみに出せば大丈夫です。次のどんど焼きまでしまっておく方法もあります。
塩をふらずにごみに出してもいい?
かまいません。塩で清めるのは決まりではなく、感謝の気持ちを形にするためのやり方です。気になる人だけ取り入れれば十分です。
しめ縄はどこの神社に持って行ってもいい?
近くの氏神様の神社が基本ですが、しめ飾りを受け付けない神社もあります。どんど焼きの日以外に持って行くときは、社務所に確かめてからにしましょう。
正月飾りはいつ外して処分する?
松の内が終わるとき、多くの地域は1月7日、関西などは15日ごろに外し、どんど焼きに出します。外す日の地域差は「しめ飾り・門松はいつからいつまで飾る?」をどうぞ。
🔗この疑問とセットで調べられている
- 第4位しめ飾り・門松はいつからいつまで飾る?12月13日以降、28日か30日に飾るのが定番。外すのは松の内明け(7日、関西などは15日)。🎍
- 第16位鏡餅はいつまで飾る?鏡開きはいつ?鏡開きの日まで飾る。多くの地域は1月11日、松の内が15日までの地域は20日など、京都などに4日の所も。🎍
- 第46位古いお守りの返し方・処分のしかたは?受けた神社・お寺の納め所へ返すのが基本。神社の物は神社、お寺の物はお寺へ。遠ければ郵送や近くの神社に相談。⛩️
- 第49位松の内はいつまで?関東と関西で違うのはなぜ?多くの地域は1月7日まで、京都・大阪などは15日まで。江戸で7日に短くなったのが始まり。🎍
- 第40位年賀状じまいは失礼?伝え方は?感謝と「これからもよろしく」をそえれば失礼ではない。最後の年賀状か寒中見舞いで伝えるのが定番。🎍