I heard my name called. の called は過去形ではありません。「名前が呼ばれる」という受け身の関係を、p.p. 1語で表しています
01しくみ:なぜこの意味になるのか
see / hear / feel などの知覚動詞(感覚で受けとる動詞)と、make / have / let などの使役動詞(人に〜させる動詞)は、S V O C の形をとり、C(O の様子を説明する語)に動詞の原形・V-ing・p.p. が来ます。カギは O と C の間に「主語と述語」の関係がある こと。I saw him cross the street. は「彼が・渡る」のを見た、です。
C の形は O との関係で決まります。O が自分でする(能動)なら原形か V-ing、O がされる(受動)なら p.p.。原形は「動作の始めから終わりまで」、V-ing は「している途中」を見た感じです。saw him cross は渡りきるのを見た、saw him crossing は渡っているところを見た。I had my bike repaired. は「自転車が・直される」ので p.p.、つまり「自転車を直してもらった」です。
使役動詞は強さがちがいます。make O V は「(いやでも)〜させる」、let O V は「(したいなら)〜させてあげる」、have O V は「(仕事として当然)〜してもらう」、get O to V は「(頼んで・説得して)〜してもらう」。get だけは to が必要です。また受け身にすると、原形は to V に戻ります(He was made to wait./She was seen to enter the room.)。
型
知覚動詞・使役動詞+O+原形 / V-ing / p.p.
O が〜するのを見る/O に〜させる
言いかえ・変形see O V / see O V-inghave O p.p. / have O Vmake O V / let O Vget O to V / get O p.p.
02例文3つを構造図で読む
色のカタマリは文の要素、カッコはカタマリの種類です。「飾り(M)を消す」を押すと、文の骨組みだけが残ります。黄色の語が、この構文の目印です。
記号と色の約束
仮S真S は It のような「仮の主語」と、うしろにかくれた本当の主語。接 は接続詞。カタマリの下の小さな S' V' O' は、節や句の中の要素です。
I heard someone call my name.
誰かが私の名前を呼ぶのが聞こえた。
前から訳私は聞いた / 誰かが / 私の名前を呼ぶのを
- Vheard知覚動詞
- Ccall my namesomeone が・呼ぶ(能動)→原形
ここを見るO の someone を主語にして「誰かが・私の名前を呼ぶ」と読めば、C との関係が見えます。I heard my name called. なら「名前が・呼ばれる」で p.p. です。
I had my phone screen replaced at a shop near the station.
駅の近くの店で、スマホの画面を交換してもらった。
前から訳私はしてもらった / スマホの画面が / 交換される状態に / 駅の近くの店で
- Vhad使役の have
- Creplaced画面が・交換される(受動)→p.p.
- Mat a shop near the station副詞句
ここを見るreplaced を「私が交換した」と過去形で読むと、had とぶつかります。O の画面が「交換される」側なので p.p.。交換したのはお店の人です。
The researchers watched the young crows that had been raised in the lab use sticks to pull food out of narrow tubes.
研究者たちは、研究室で育てられた若いカラスたちが、棒を使って細い管からえさを引き出すのを観察した。
前から訳研究者たちは観察した / 若いカラスたちが / 研究室で育てられた / 棒を使うのを / えさを引き出すために / 細い管から
- Vwatched知覚動詞
- Othe young crows that had been raised in the lab名詞句
- Cuse sticks to pull food out of narrow tubescrows が・使う→原形
- M'to pull food out of narrow tubes目的「〜するために」
ここを見るthe lab use と並ぶので迷いますが、use は lab の説明ではなく C です。O が関係詞節で長くなっても、watched O+原形 の骨組みは変わりません。
03誤読のわな
She had her bag stolen on the train.
✕ やりがち彼女は電車でバッグを盗んだ。
○ 正しく彼女は電車でバッグを盗まれた。
had+O+p.p. を「過去完了」や「O を〜した」と読むまちがいです。O の bag が「盗まれる」側なので p.p.。have O p.p. は「〜してもらう」のほか、このように「〜される(被害)」の意味にもなります。
04似ている構文と見分ける
05確認問題(3問)
Q1英文の意味として正しいのは?
My parents let me stay up late on New Year's Eve.
let O V は「(O がしたいことを)させてあげる」。無理にさせるなら make です。起きていたのは O の me です。
Q2C が「O がされる」の関係になっているのは?
the old wall が「塗られる」側なので p.p. の painted。ほかの2つは、少年が木に登る、弟が掃除する、と O が自分でする関係です。
Q3空所に入るのは? In the noisy cafeteria, I couldn't make myself ( ).
O の myself(自分の声)が「聞かれる」側なので p.p. です。make oneself heard で「自分の声を相手に届かせる」。make のうしろに to V は来ません。
