be to の5つの意味は、根っこは1つ。「これから〜することになっている」という、まだ起きていない方向を指す矢印です
01しくみ:なぜこの意味になるのか
be to V は「予定・義務・可能・運命・意図」と5つの意味で習いますが、もとは1つです。to は「〜へ向かう」矢印で、be to V は「〜へ向かう状態にある」=「〜することになっている」。それが決まった予定なら「〜する予定だ」、ルールなら「〜すべきだ」、否定で「〜できない」、過去をふり返って「〜する運命だった」、if 節の中なら「〜しようと思うなら」と、文脈で訳し分けます。
意味を決める手がかりは文の中にあります。未来を示す語(next week など)があれば予定。you が主語で指示なら義務(You are to finish this by Friday.)。否定+受け身(not to be seen / found)なら可能。was / were と、あとからふり返る文脈なら運命。If 節の中なら意図で、「〜しようと思うなら」と訳します。
注意したいのは、be+to V がいつも be to 構文とはかぎらないことです。My dream is to become a doctor. は「私の夢は医者になることだ」で、to V は補語(主語の中身を説明する語)。主語が「夢・目標・仕事」のように中身を言いかえられる名詞なら「〜すること」、主語が人やモノで「〜すること」と訳すとおかしいなら be to 構文です。
型
S be to V
〜する予定だ/すべきだ/できる/運命だ
言いかえ・変形If S are to V, ...S was (never) to V(運命)S is not to V(禁止)S was not to be seen(可能)
02例文3つを構造図で読む
色のカタマリは文の要素、カッコはカタマリの種類です。「飾り(M)を消す」を押すと、文の骨組みだけが残ります。黄色の語が、この構文の目印です。
記号と色の約束
仮S真S は It のような「仮の主語」と、うしろにかくれた本当の主語。接 は接続詞。カタマリの下の小さな S' V' O' は、節や句の中の要素です。
The new library is to open next April.
新しい図書館は、来年の4月に開館する予定だ。
前から訳新しい図書館は / 開館することになっている / 来年の4月に
- Vis to open予定(next April が手がかり)
ここを見る「図書館は開くことだ」では意味が通らないので be to 構文です。next April という未来の語から「予定」と決まります。ニュースでよく見る言い方です。
The small program he wrote as a student was to change the way millions of people communicate.
彼が学生時代に書いた小さなプログラムは、やがて何百万人もの人のコミュニケーションの仕方を変えることになった。
前から訳小さなプログラムは / 彼が学生時代に書いた / 変えることになった / 仕方を / 何百万人もの人がやりとりする
- SThe small program he wrote as a student名詞句
- M'he wrote as a student関係代名詞の省略
- Vwas to change運命「〜することになる」
- Othe way millions of people communicate名詞句
- M'millions of people communicatethe way S V=S が V する仕方
ここを見るwas to は、書き手があとからふり返って「この時はまだ知らなかったが、やがて〜することになる」と語る言い方です。伝記や物語でよく使われます。
If we are to protect the rare birds that visit this lake every winter, we must stop building new roads along its shore.
毎年冬にこの湖にやってくる珍しい鳥たちを守ろうと思うなら、湖岸に新しい道路を造るのをやめなければならない。
前から訳もし私たちが守ろうと思うなら / 珍しい鳥たちを / 毎年冬にこの湖を訪れる / 私たちはやめなければならない / 新しい道路を造るのを / 湖岸に沿って
- MIf we are to protect the rare birds that visit this lake every winter副詞節
- V'are to protect意図「〜しようと思うなら」
- O'the rare birds that visit this lake every winterthat 以下が birds を説明
- Obuilding new roads along its shore名詞句|stop V-ing「〜するのをやめる」
ここを見るIf S are to V は「目的を果たすつもりなら」。主節の must は、その目的のために必要な条件です。「守る予定なら」と訳すと、意味が通らなくなります。
03誤読のわな
If you are to succeed in this job, you must learn to listen.
✕ やりがちこの仕事で成功する予定なら、人の話を聞けるようにならなければならない。
○ 正しくこの仕事で成功したいと思うなら、人の話を聞けるようにならなければならない。
be to=予定 と1つだけ覚えていると、if 節の中で意味が通らなくなります。if のうしろの be to は「〜しようと思うなら」という意図です。主節に must や need があれば、目的と条件の関係だと見ます。
04似ている構文と見分ける
05確認問題(3問)
Q1英文の意味として正しいのは?
Not a sound was to be heard in the library.
否定+be to be p.p.(受け身)は「可能」で、「〜できなかった」。Not a sound が主語なので「物音ひとつ聞こえなかった」です。
Q2be to 構文(be to V)を含むのはどれ?
「あなたは書類を出すことだ」では意味が通らないので be to 構文で、「金曜までに提出すること」という義務です。ほかの2つは「仕事は〜すること」「方法は〜すること」で、to V は補語です。
Q3be to の意味として正しいのは?
If you are to win the match, you need to practice every day.
if 節の中の be to は意図です。「試合に勝ちたいなら、毎日練習する必要がある」。主節の need が、目的のための条件を示しています。
