分詞構文は、接続詞と主語をけずって短くした副詞節です。けずった接続詞を「時・理由・〜しながら」から選び直すのが、訳す作業です
01しくみ:なぜこの意味になるのか
分詞構文は、When I opened the box, I ... を Opening the box, I ... と短くした形です。接続詞(when, because など)と、主節と同じ主語をけずり、動詞を V-ing にします。だから 分詞の主語は主節の S です。逆に、主節の S が分詞の動作をしていないなら、その読みはまちがいか、分詞の前に別の主語がつく独立分詞構文です。
接続詞をけずったので、意味は文脈から決めます。「時(〜すると)」「理由(〜なので)」「付帯状況(〜しながら・そして〜)」が主な3つで、迷ったらまず「〜して、」とつないでから自然な形に直すと失敗しません。主節より前のことなら Having p.p.(〜してしまったので)、受け身なら p.p.(Written in easy English, ...=やさしい英語で書かれているので)で始まります。
文のうしろに来る分詞構文は付帯状況や結果が多く、S V ..., V-ing は「〜して、そして…」と前から訳すと自然です。否定は Not を分詞の前に置きます(Not knowing what to say, ...)。文頭の V-ing が主語(動名詞)なのか分詞構文なのかは、カンマと、そのうしろに S V があるかどうかで見分けます。
型
V-ing ..., S V / p.p. ..., S V
〜すると/〜なので/〜しながら
言いかえ・変形Having p.p. ..., S VNot V-ing ..., S VS V ..., V-ing ...(付帯状況)
02例文3つを構造図で読む
色のカタマリは文の要素、カッコはカタマリの種類です。「飾り(M)を消す」を押すと、文の骨組みだけが残ります。黄色の語が、この構文の目印です。
記号と色の約束
仮S真S は It のような「仮の主語」と、うしろにかくれた本当の主語。接 は接続詞。カタマリの下の小さな S' V' O' は、節や句の中の要素です。
Opening the box, I found a letter from my grandmother.
箱を開けると、祖母からの手紙が入っていた。
前から訳箱を開けると / 私は見つけた / 祖母からの手紙を
- MOpening the box副詞句|時「〜すると」。開けたのは I
- Oa letter from my grandmother名詞句
ここを見るWhen I opened the box の When と I をけずった形です。開けたのは主節の S の I。カンマのあとで S V が始まるところが、分詞構文の切れ目です。
Written in simple English, the website is popular among beginners.
やさしい英語で書かれているので、そのサイトは初心者に人気がある。
前から訳やさしい英語で書かれているので / そのサイトは / 人気がある / 初心者のあいだで
- MWritten in simple English副詞句|理由。書かれるのは website
- V'WrittenBeing written の Being の省略
- Mamong beginners副詞句
ここを見る主節の S(the website)は「書く」側ではなく「書かれる」側なので p.p. で始まります。Because it is written ... と同じ意味です。
Having spent two years studying in Canada, Ken found it easy to follow the lectures that his new professor gave entirely in English.
カナダで2年間勉強してきたので、ケンは新しい教授がすべて英語で行う講義にも楽についていけた。
前から訳2年間を過ごしてきたので / カナダで勉強して / ケンは楽だとわかった / 講義についていくのが / 新しい教授が行った / すべて英語で
- MHaving spent two years studying in Canada副詞句|主節より前のこと→Having p.p.
- M'studying in Canadaspend 時間 V-ing
- 仮Oit仮目的語
- 真Oto follow the lectures that his new professor gave entirely in English名詞句|真目的語
- O'the lectures that his new professor gave entirely in Englishthat 以下が lectures を説明
ここを見るカナダで過ごしたのは、講義についていけたより前のことなので Having p.p.。主節は find it C to V(〜するのが C だとわかる)の形です。
03誤読のわな
Left alone in the house, the dog began to bark.
✕ やりがち家をひとりで出ていくと、犬がほえ始めた。
○ 正しく家にひとりで残されると、その犬はほえ始めた。
Left を過去形「出ていった」と読み、だれかが出ていったと考えるまちがいです。文頭の p.p. は受け身の分詞構文で、主語は主節の the dog。「犬が・ひとりで残される」と読みます。
04似ている構文と見分ける
05確認問題(3問)
Q1英文の意味として正しいのは?
Not knowing what to say, I just smiled.
Not+V-ing は否定の分詞構文で、ここは理由「〜なので」。Because I did not know what to say と同じ意味です。
Q2分詞構文を含むのはどれ?
Finishing her homework のあとにカンマと S V(she went)が続いています。1つ目の Reading は主語になる動名詞、3つ目の reading は girl を説明する形容詞のはたらきです。
Q3空所に入るのは? ( ) from space, the earth looks blue.
主節の S の the earth は「見る」側ではなく「見られる」側なので p.p. の Seen です。Seeing や Having seen だと、地球が何かを見ることになります。
動画でも確かめる
分詞構文を「接続詞と主語を省いた形」として基礎から組み立てる講義です。例文の分詞の前に、省かれた接続詞を自分で補えるかを確かめながら。
英語を母語とする人の感覚から分詞構文を説明しています。訳し分け(時・理由・付帯状況)を丸暗記しない見方の参考に。
