動詞の語法動詞は“後ろに何を連れてくるか”で決まる。型さえ見えれば、語法問題は作業になる

explain me は✕、hope him to は✕、rob と steal は目的語が真逆 ── 語法問題は「単語の意味は知っているのに落とす」問題の代表です。でも、動詞ごとにバラバラに見える語法は、実は「使役」「自動詞と他動詞」「動詞+A+前置詞+B」などのいくつかの“型”に整理できます。この単元では、型の仕組みを理解したうえでオリジナルの語呂と判定テクで一気に仕上げ、早慶レベルの demand that S 原形 や make oneself understood まで攻略します。
知ってた? 目から鱗
Q1lie と lay は、なぜこんなにまぎらわしい形なの?
lay はもともと「lie させる(横たわらせる)」という意味で作られた語です。sit と set、fall と fell(切り倒す)、rise と raise も同じ「自動詞と、それをさせる他動詞」のペア。母音を変えて「〜させる」を作る古い仕組みの名残なので、ペアで覚えるのが近道です。
Q2I'm coming. が「今行くよ」になるのはなぜ?
英語の come は「話し手の所へ来る」だけでなく、「相手のいる所へ行く」にも使います。視点を相手の側に置くからです。go は「今の話の中心から離れる」動き。呼ばれて I'm going. と言うと「(別の所へ)出かけるね」に聞こえてしまいます。
Q3tell me は OK なのに explain me がダメなのはなぜ?
give・tell・show・buy など SVOO をとる動詞は、昔からある短い語が多い傾向があります。explain・suggest・describe・introduce のようにラテン語・フランス語から来た長めの語は to 人 を使う傾向が強いのです。offer など例外もありますが、目安として役立ちます。
Q4rob と steal、目的語が逆になるのはなぜ?
焦点が違うからです。rob は「人・場所から中身を奪う」で、被害者に焦点(rob the bank)。steal は「物をこっそり取る」で、盗まれた物に焦点(steal money)。steal には「こっそり」の感じが強く、steal a glance(こっそり見る)という言い方にも残っています。
Q5使役動詞の中で、get だけ to がつくのはなぜ?
make は相手の意思と関係なく「させる」、let は相手の望みを「許す」、have は立場上当然「してもらう」。get は頼んだり説得したりして「やっと〜してもらう」です。行動までに手間と道のりがあるので、to(〜へ向かう)がつく、と説明されることがよくあります。
01使役動詞 make / let / have / get と知覚動詞・help ── 原形か to か p.p. か 基礎
「人に〜させる」を表す動詞を使役動詞と呼びます。4人組の make / let / have / get は、どれも〈動詞 + O + ○○〉の形をとります(O=目的語。ここでは「させる相手」)。ところが○○に入る形が、動詞の原形・to do・過去分詞(p.p.)・doing(-ing 形)と、動詞や意味によって違う。ここが語法問題の最頻出ポイントです。
| 動詞 | 形 | ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|---|
| make | make O 原形 | (無理やり・自然に)させる | Mom made me clean my room. |
| let | let O 原形 | (したいように)させてあげる=許可 | My dad let me use his car. |
| have | have O 原形 | (頼んで・役目として)してもらう | I'll have him call you back. |
| get | get O to do | (説得・働きかけて)させる | I got my brother to help me. |
to が付くのは get だけ。get は「使役の中の仲間外れ」。
動く図解グラフが伸びるアニメーションアプリで見るなぜ get だけ to が付くのか
get はもともと「手に入れる・到達する」動詞。get O to do は「O を〜する方向へ持っていく」という移動のイメージで、to はその「到達点への矢印」です。
make / let / have は「O が〜する状態を作る・許す・持つ」なので、矢印(to)がいらず原形で直結します。
相手がやるのが当然の立場(店員・部下・業者など)。「〜してもらう」
I had the mechanic check my bike.
説得・お願いが必要な相手。「なんとか〜させる」
I finally got my dad to buy me a new phone.
| 形 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| have O p.p. | ①〜してもらう ②〜される(被害) | I had my bike repaired. / I had my wallet stolen. |
| get O p.p. | 〜してもらう・〜してしまう | I need to get this report finished by noon. |
| make O p.p. | O を〜された状態にする(主に oneself) | I couldn't make myself understood. |
| have O doing | O に〜させておく | He had us laughing all night. |
① make → be made to do(to が復活)
② 知覚動詞(see / hear など。このあと扱います)も同じ → be seen / heard to do(doing はそのまま:be seen crossing)
③ let → 受動態はふつう使わず be allowed to do
④ have(させる)→ 受動態にしない
使役・知覚動詞のあとでは、原形不定詞(to のない動詞の原形)は「動詞 + O」の直後だけに許される“特別席”(例外的な決まり文句 be let go「解雇される」などを除く)。受動態で O が主語に移ると、ふつうの to 不定詞に戻ります。
O を主語、後ろの動詞を述語にして「O が〜する」と読めれば原形(get なら to do)、「O が〜される」なら p.p.。my hair cut →「髪が切る」は変、「髪が切られる」→ p.p.。
なぜ効く? 使役の O と後ろの動詞は、意味上の「主語 ─ 述語」の関係(ネクサス)になっているからです。
確認問題 I'll ( ) the staff bring you a new glass.
the staff(店員)が持ってくるのは役目として当然 → have O 原形。get なら get the staff to bring と to が必要です。make / let は後ろが原形なので、make to / let to という形はありません。
知覚動詞(見る・聞く・感じるを表す動詞:see / watch / hear / listen to / feel / notice / look at)も、使役と同じ〈V + O + ○○〉の形。○○は「どこを見た・聞いたか」で3つに分かれます。
| 形 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 知覚V + O + 原形 | O が〜するのを(最初から最後まで)見る・聞く | I saw Ken cross the street. |
| 知覚V + O + doing | O が〜しているところを(途中を)見る・聞く | I saw Ken crossing the street. |
| 知覚V + O + p.p. | O が〜されるのを見る・聞く | I heard my name called. |
原形=全体、doing=一場面、p.p.=受け身。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る| 形 | 例文 | メモ |
|---|---|---|
| help O (to) do | She helped me (to) carry the boxes. | to はあってもなくても○(米では原形が多い) |
| help (to) do | This app helps (to) improve your English. | O なしでもOK |
| help O with 名詞 | Can you help me with my homework? | ✕ help my homework |
help の目的語は「助ける相手(人)」。「宿題を手伝う」は宿題を助けるのではなく、人を宿題のことで助けるので help me with my homework。日本語の「〜を手伝う」につられないこと。
確認問題 I heard my name ( ) in the crowded station.
名前は「呼ばれる」側なので過去分詞 called。知覚動詞 + O + p.p.。call / calling だと「名前が(だれかを)呼ぶ」ことになってしまいます。
生徒I saw him cross と I saw him crossing、テストだとどっちも正解にならない?
先生どっちも文法的には○。だから入試では片方しか選択肢に入れないのが普通。
生徒じゃあ区別は何のために覚えるの?
先生和訳と意味の問題で効く。I saw him drown. は「おぼれ死ぬのを見た」、I saw him drowning. なら「おぼれかけているのを見た」── 助かったかもしれない。全然違うでしょ。
02自動詞と他動詞 ── lie / lay、rise / raise、sit / seat / set 標準
自動詞=目的語をとらない動詞(「自分が」する)。他動詞=目的語をとる動詞(「他のもの」に何かする)。英語にはこのペアが似た形で並ぶ“地獄の双子”がいて、入試の大好物です。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞 | -ing | 意味 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 自 | lie | lay | lain | lying | 横たわる・(ものが)ある |
| 他 | lay | laid | laid | laying | 〜を横たえる・置く・(卵を)産む |
| 自 | lie | lied | lied | lying | うそをつく |
| 自 | rise | rose | risen | rising | 上がる・昇る |
| 他 | raise | raised | raised | raising | 〜を上げる・育てる・(問題を)提起する |
| 自 | sit | sat | sat | sitting | 座る |
| 他 | seat | seated | seated | seating | 〜を座らせる |
| 他 | set | set | set | setting | 〜を置く・設定する(※「太陽が沈む」の set は自動詞) |
最大のワナは、lie(横たわる)の過去形 lay と、lay(置く)の原形が同じ綴りなこと。※会話では lay を「横になる」の意味で使う人も多いが、入試では✕。
原形を声に出して判定する。lie(ライ)・rise(ライズ)・sit(シット)は「イ」の音=I(私)自身が横になる・上がる・座る自動詞。lay(レイ)・raise(レイズ)・set(セット)は「エ」の音で、他のもの・人を動かす他動詞。綴りで見ると raise にも i が入っているので、目ではなく耳で判定するのがコツ。seat(シート)は例外なので「座席(seat)に座らせる」とセットで覚える。また set には「太陽が沈む(The sun sets.)」という自動詞の用法もあるので要注意。
自動詞 lie の活用 lie-lay-lain を「ライ・レイ・レイン」とリズムで。lain は rain(雨)に似た音なので「雨の日はゴロゴロ横たわる」と絵にする。一方、他動詞 lay は「ニワトリが卵を lay・laid・laid(レイ・レイド・レイド)と3回鳴いて産む(置く)」。
太陽・物価・気温・人が立ち上がる。目的語なし。
Prices have risen sharply.
手・値段・子ども・問題を「上げる/育てる/持ち出す」。目的語あり。
Please raise your hand.
日本語にもなっている sunrise で「rise=自分で上がる(自動詞)」を固定。raise は「手を上げる(raise your hand)」の決まり文句ごと覚える。
自分で座る。
Please sit down.
〜を座らせる。自分が座るなら seat oneself / be seated。
Please be seated.(ご着席ください)
| まぎらわしい組 | 活用 | 意味 |
|---|---|---|
| fall / fell | fall-fell-fallen / fell-felled-felled | 落ちる(自)/ 木を切り倒す(他) |
| find / found | find-found-found / found-founded-founded | 見つける / 設立する |
| wind / wound | wind-wound-wound / wound-wounded-wounded | 巻く(ワインド)/ 傷つける(ウーンド) |
| hang(掛ける)/ hang(絞首刑にする) | hang-hung-hung / hang-hanged-hanged | 意味で活用が変わる |
| fly / flow | fly-flew-flown / flow-flowed-flowed | 飛ぶ / 流れる |
「過去形が別の動詞の原形」パターン(fell / found / wound)は、lie / lay と同じ構造のワナ。
lie(横たわる)→ lay(横たわらせる)、sit(座る)→ set(座らせる=置く)、fall(倒れる)→ fell(倒れさせる=切り倒す)。これらの他動詞は、古い英語の時代に自動詞から「〜させる」という意味で作られた動詞の子孫とされています(make / let のような〈O + 原形〉をとる使役動詞とは別物です)。raise も、rise の「上がらせる」版として北欧の言語から入ってきた語と言われます。双子が似ているのは、親子だから。
確認問題 She ( ) her baby gently on the bed.
後ろに目的語 her baby があるので他動詞 lay。主語が She なので、現在形なら lays になるはず。選択肢にないので過去形 laid が正解です。lay を選ぶと自動詞 lie の過去形になり、目的語がとれません(lied は「うそをついた」、lain は lie の過去分詞)。
lie の -ing は lying(ie → y)。The cat is lying on the sofa.(猫がソファに寝そべっている)。laying と書くと「(何かを)置いている/卵を産んでいる」になってしまいます。
03前置詞をつけない他動詞・つける自動詞 ── “日本語の助詞”につられない 標準
「その問題について話し合う」「彼女と結婚する」── 日本語の「について」「と」につられて前置詞を入れたくなる動詞があります。でもこれらは他動詞なので、目的語に直結します。
| 他動詞(前置詞なし) | ✕ よくある誤り | 意味 |
|---|---|---|
| discuss the plan | discuss about | 〜について話し合う |
| mention the accident | mention about | 〜について言及する |
| marry Ken | marry with | 〜と結婚する |
| resemble her mother | resemble to / with | 〜に似ている |
| enter the room | enter into(enter into an agreement「契約を結ぶ」のように「(交渉・契約など)を始める」の意味なら○) | 〜に入る |
| approach the station | approach to | 〜に近づく |
| reach the top | reach to / at | 〜に着く |
| attend the meeting | attend to(=〜に対処する・世話をする。別の意味) | 〜に出席する |
| answer the question | answer to | 〜に答える |
| contact me | contact to / with | 〜に連絡する |
| obey the rules | obey to | 〜に従う |
| oppose the idea | oppose to(be opposed to 〜 なら○) | 〜に反対する |
| accompany him | accompany with | 〜に同行する |
| survive the war | survive from | 〜を生き延びる |
どれも「〜について」「〜と」「〜に」と訳すけれど、動詞そのものに意味が入っている。
SNS の「メンション」は相手に直接 @ を飛ばすもの。mention も discuss も、前置詞というクッションなしで目的語に直接ぶつける他動詞。「直接ディス、直接メンション」で about を消す。
動詞では前置詞なしでも、名詞形になると前置詞が必要になる:
discuss the plan ↔ a discussion about the plan
marry her ↔ his marriage to her
enter the building ↔ the entrance to the building
resemble ↔ resemblance to/approach ↔ approach to/answer ↔ answer to/contact ↔ contact with
なぜ効く? 名詞は目的語を直接とれないので、前置詞で目的語との関係を示す必要があるから。入試はこの「動詞と名詞のすり替え」でワナを作ります。
逆に、日本語では「〜を」と言うのに前置詞が必要な自動詞もあります。こちらは「前置詞をつけ忘れる」ワナ。
| 自動詞 + 前置詞 | 意味 | メモ |
|---|---|---|
| apologize to 人 for 事 | 人に〜のことで謝る | ✕ apologize him |
| complain about / of | 〜について不満を言う | complain to 人 about 事 |
| graduate from | 〜を卒業する | ✕ graduate high school(米口語では見かける) |
| object to | 〜に反対する | oppose は他動詞(前置詞なし) |
| reply to | 〜に返事をする | answer は他動詞 |
| arrive at / in | 〜に到着する | reach は他動詞 |
| wait for | 〜を待つ | |
| participate in | 〜に参加する | take part in も同じ意味/join は他動詞 |
| search for | 〜を探す | search the room =部屋の中を捜索する |
目的語に直結。
reach / answer / oppose / enter / join
同じ意味でも前置詞が必要。
arrive at / reply to / object to / get into / participate in
① Ken married Emma.(他動詞)
② Ken got married to Emma.(結婚した:動作)
③ Ken is married to Emma.(結婚している:状態)
✕ married with Emma。「〜と(結婚相手)」を with で表すのは✕。※ただし He is married with two children.(結婚していて子どもが2人いる)は○。この with は相手ではなく「〜がいて」の意味。
確認問題 We ( ) the school festival plan for two hours.
discuss は他動詞なので目的語に直結。talked / spoke なら talked about … のように前置詞が必要です。
The police searched the house.(警察は家の中を捜索した)── 目的語は「捜す場所」。
The police searched for the man.(警察はその男を捜した)── for の後ろは「捜す対象」。
search the man と言うと「男の身体検査をする」になります。
生徒discuss about がダメなのに talk about はいいの、ずるくない?
先生talk は「しゃべる」という自動詞だから、話題を示すのに about が要る。discuss はそれ自体に「〜について議論する」が入ってる。
生徒「について」まで動詞の中に入ってるってことか。
先生そう。ちなみに discuss はラテン語で「打ち砕く・分析する」が語源とされていて、「問題を細かく割って検討する」イメージ。割る対象は直接つかむでしょ?
04第4文型をとれない動詞 ── explain me は なぜ✕? 応用
give me a book、tell me the truth、show me the photo ── 「人に物を〜する」は第4文型(S V O O:動詞の後ろに「人に」「物を」と目的語を2つ並べる形)で言えます。ところが、explain / suggest / introduce / say などは、意味は似ているのに第4文型をとれません。語法問題の定番中の定番です。
| 動詞 | ✕ 第4文型 | ○ 正しい形 |
|---|---|---|
| explain(説明する) | explain me the rule | explain the rule to me / explain to me how … |
| suggest(提案する) | suggest him a plan | suggest a plan to him / suggest (to him) that … |
| propose(提案する) | propose them an idea | propose an idea to them |
| introduce(紹介する) | introduce me her friend | introduce her friend to me |
| say(言う) | say me hello | say hello to me / say (to me) that … |
| describe(描写する) | describe me the man | describe the man to me |
| announce(発表する) | announce us the result | announce the result to us |
| mention / confess / admit / report | ✕ 人 + 物 | 物 to 人 / (to 人) that … |
全部「物 + to 人」か「to 人 + that 節・wh 節」で言う(that 節=that S V のかたまり、wh 節=how / why などで始まる S V のかたまり)。
なぜとれないのか ── “長い・ラテン系”の法則
英語には、give / tell / show / send / buy のような短くて古い英語(ゲルマン系)の動詞は第4文型をとれる一方、explain / suggest / introduce / describe のようなラテン語・フランス語から入った長めの動詞は第4文型をとりにくい、という傾向があることが言語学で知られています。give(○ give him money)と donate(✕ donate him money)が典型例。
say は短いのに例外的にとれませんが、「say=セリフを言う動詞で、人に向けて伝える tell とは役割が違う」と覚えれば迷いません。
4大NG動詞をリズムで。explain / suggest / introduce / say の直後に「私に」の意味の me が来たら反射的に✕、to me にしたら○(introduce me to 〜「私を〜に紹介する」のように、me が“紹介される側”なら○)。「“ミー”を直接呼び捨てにしない、“トゥーミー”と敬称をつける」とイメージ。
目的語が長い that 節・wh 節のときは、to me を先に出して explain to me why he was late のように言います。「explain の直後に to がある」=○、「explain の直後に人(名詞)がある」=✕、と覚えればOK。
- Could you explain to me how this works?
これがどういう仕組みか説明してくれますか。 - Let me introduce my friend Yuki to you.
友だちのユキを紹介させてください。 - She suggested to me that I (should) take a break.
彼女は私に休憩したらどうかと提案した。
逆に、第4文型しかとらない(to 人 に書き換えられない)動詞もあります。cost / take / save / spare / envy などです。
| 動詞 | 例文 | ✕ 書き換え |
|---|---|---|
| cost | The repair cost me 10,000 yen. | ✕ cost 10,000 yen to me |
| take | It took me two hours to finish. | ✕ took two hours to me |
| save | This app saves me a lot of time. | ✕ saves a lot of time to me |
| spare | Can you spare me a few minutes? | (spare a few minutes for me は可) |
| envy | I envy you your talent. | 硬い言い方。ふつうは I envy your talent. |
これらは「人から何かを奪う・人に負担させる」系。“移動”ではないので to と相性が悪い。
The repairS costV meO1 10,000 yenO2.
修理に1万円かかった。語法問題で「V + 人 + 名詞」の形が正解候補に出たら、その動詞が ex- / sug- / pro- / intro- / de- / an- のようなラテン系の接頭辞をもつ長い語か確認。長いラテン系なら✕の可能性大。ただし offer / promise / assign / allow などは長くても第4文型OKなので、最後は例文で確認。
なぜ効く? “短い=第4文型OK、長いラテン系=NG”は強い傾向なので、初見の動詞でも当たりをつけられます。
確認問題 The teacher explained ( ) the new rules.
explain は第4文型をとれないので、人は to を付けて to us。explain to us the new rules は、目的語が後ろに回った形です(explain the new rules to us がよりふつう)。説明を向ける相手は to で表し、for / with は使いません。
生徒tell me と explain me、意味ほぼ同じなのに片方ダメなの納得いかない。
先生英語を話す小さな子どもも、say me のような“やりすぎ第4文型”を言ってしまう時期があることが知られてる。それくらい“理屈より慣習”寄りのルールなんだ。
生徒じゃあどうやって覚えればいいの。
先生NG の4大動詞 explain / suggest / introduce / say をリズムで覚えて、あとは「長いラテン系は怪しい」と疑う。これで入試はほぼ全部カバーできる。
05SVO + to do をとる動詞・とれない動詞 応用
「人に〜するように言う・させる」は、多くの動詞で〈V + 人 + to do〉の形になります。to は「これから〜する方向へ」という矢印。相手を“これからの行動”へ向かわせる動詞と相性抜群です。
| グループ | 動詞 | 例文 |
|---|---|---|
| 許可・可能にする | allow / permit / enable | This app enables you to study anywhere. |
| 強制する | force / compel / oblige / cause | The rain forced us to cancel the game. |
| 説得・励まし | persuade / encourage / urge / advise | She persuaded me to join the club. |
| 願望・期待 | want / would like / expect | I want you to come with me. |
| 依頼・命令 | ask / tell / order / require / request | The teacher told us to be quiet. |
| 警告 | warn | He warned me not to be late. |
どれも「人(O)がこれから〜する」ように働きかける動詞。
This appS enablesV usO to study anywhereto不定詞.
このアプリのおかげで、どこでも勉強できる。無生物主語(人ではなく、物・出来事が主語になっている文)は、訳し方にコツがあります。The rain forced us to cancel the game. →「雨のせいで試合を中止せざるをえなかった」。主語を原因・理由として訳し、O を主語にすると自然な日本語になります。
なぜ効く? 英語は「原因」を主語にして他動詞で言うのが得意で、日本語は「人」を主語にして原因を副詞的に言うのが得意だから。
ここからが本番。意味的には同じ仲間に見えるのに、〈V + 人 + to do〉をとれない動詞があります。
| 動詞 | ✕ | ○ 正しい言い方 |
|---|---|---|
| suggest | suggest him to go | suggest (to him) that he (should) go / suggest going |
| propose | propose them to wait | propose that they (should) wait / propose waiting |
| demand | demand him to pay | demand that he (should) pay / demand to see(自分が) |
| insist | insist him to stay | insist that he (should) stay / insist on his staying |
| hope | hope him to win | hope (that) he will win / hope to win(自分が) |
| explain / say | say him to come | tell him to come / say (that) he should come |
NG 動詞は that 節(suggest / propose / demand / insist は (should +) 原形、hope はふつうの時制)や doing、tell 人 to do などの別の形で言う。
suggest / propose / demand / insist / hope の5つは、人を O にして to do を続けられない。「5人とも手(to)が短くて、人をつかめない」とイメージ。代わりに that 節で「中身」を丸ごと差し出す。
なぜ hope は✕で want は○なのか
want は「〜を欲しい」という他動詞で、want O(人)がふつうに言える。その O の後ろに to do を続けたのが want O to do、と考えると整理できます。
hope は「望みを抱く」という自動詞寄りの動詞で、hope for 〜(〜を望む)と前置詞を使います。人を直接 O にできないので、hope him to は✕。(hope for him to succeed のように for を挟めば、主に米語の口語で使われることがあります)
want は人を直接 O にとれる他動詞。
My parents want me to become a doctor.
hope は人を O にとれないので that 節で。
My parents hope (that) I will become a doctor.
persuade O to do =「説得して〜させる」(実際に行動させた)。convince O of / that =「〜を確信させる」(頭で納得させる)。convince O to do も特にアメリカ英語で広く使われますが、「説得して行動させる」の定番は persuade。入試では persuade O to do を基本にしましょう。
確認問題 She ( ) me to join the dance club.
この中で V + 人 + to do をとれるのは persuade(説得して〜させる)だけ。suggest / insist / hope は that 節で言います。
06動詞 + A + of + B ── 奪う of・伝える of 応用
語法問題で最も量が多いのが、〈動詞 + A + 前置詞 + B〉の型。前置詞ごとに「意味のグループ」があるので、前置詞のイメージから覚えるのが最短ルートです。まずは of の2グループ。
| 奪う・除去の of | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| rob A of B | A から B を奪う | A man robbed her of her bag. |
| deprive A of B | A から B を奪う(権利・機会・睡眠など) | The noise deprived me of sleep. |
| clear A of B | A から B を取り除く | They cleared the road of snow. |
| cure A of B | A の B(病気・悪癖)を治す | The doctor cured him of his cough. |
| relieve A of B | A から B(苦痛・重荷)を取り除く | Let me relieve you of that heavy bag. |
| rid A of B | A から B を取り除く | We must rid the town of crime. |
| strip A of B | A から B をはぎ取る | They stripped him of his title. |
A には「奪われる人・場所」、B には「奪われるもの」。
なぜ of で「奪う」?
of は、もともと off(離れて)と同じ語から分かれたとされ、「〜から離れて」=分離が原義。rob A of B は「A を、B から切り離された状態にする」。だから「奪う・取り除く・治す」系の動詞は of と組むのです。
Rob・Rid・Relieve(3つの R)、Clear・Cure(2つの C)、Deprive(D)。「3R・2C・D」を“はぎ取り部隊”として覚え、全員「A of B」の形をとる。strip(はぎ取る)は部隊長。
物に注目:盗む。受動態は「物」が主語。
My bike was stolen.(✕ I was stolen my bike.)
人・場所に注目:襲って奪う。受動態は「人」が主語。
I was robbed of my bag.(✕ My bag was robbed.)
① I had my wallet stolen.(have O p.p.:被害)
② My wallet was stolen.(steal の受動態)
③ I was robbed of my wallet.(rob の受動態)
✕ I was stolen my wallet. ✕ My wallet was robbed.
なぜ効く? steal の目的語は物、rob の目的語は人。受動態の主語になれるのは、それぞれの目的語だけだからです。
もう1つの of は「〜について」(関連)。「人の頭に情報を入れる」動詞が集まっています。
| 伝達・認識の of | 意味 | that 節版 |
|---|---|---|
| inform A of B | A に B を知らせる | inform A that … |
| remind A of B | A に B を思い出させる | remind A that … / remind A to do |
| warn A of B | A に B を警告する | warn A that … / warn A (not) to do |
| convince A of B | A に B を確信させる | convince A that … |
| assure A of B | A に B を保証する | assure A that … |
| notify A of B | A に B を通知する | notify A that … |
| suspect A of B | A に B の疑いをかける | (suspect that … は「〜だと思う」) |
| accuse A of B | A を B のことで責める・告発する | — |
of の後ろに名詞、または A の後ろに that 節。どちらの形もとれる動詞が多い。
remind(思い出させる)→ inform / notify(知らせる・通知)→ warn(警告)→ convince(確信させる)→ assure(安心させる・保証)。スマホの通知の流れで「A of B」の伝達動詞を一気に。
A を B のことで非難する・告発する。
They accused him of lying.
A を B の罪で告発する(公式・法律寄り)。前置詞は with!
He was charged with theft.
charge A with B = A を B の罪で告発する。
charge A + 金額 (for B) = A に(B の代金として)〜を請求する:They charged me 500 yen for delivery.
accuse は of、charge は with ── 「アキューズ・オブ、チャージ・ウィズ」と口で覚える。
確認問題 The loud music next door deprived me ( ) sleep.
deprive A of B(A から B を奪う)。「奪う・除去」の動詞は of。日本語の「〜から奪う」につられて from を選びがちですが、deprive は A of B の形しかとりません。
07動詞 + A + with / from / for / as + B 応用
残りの4グループ。with=供給(持たせる)、from=妨害・区別(引き離す)、for=理由(〜のことで)、as=見なす(〜として)。前置詞のイメージがそのまま動詞グループの意味になっています。
| 供給の with | 意味 | 言い換え |
|---|---|---|
| provide A with B | A に B を供給する | provide B for (to) A |
| supply A with B | A に B を供給する | supply B to (for) A |
| present A with B | A に B を贈る・授与する | present B to A |
| furnish A with B | A に B(家具など)を備え付ける | — |
| equip A with B | A に B を装備させる | be equipped with B |
| endow A with B | A に B(才能など)を授ける | be endowed with B |
A=受け取る人・場所、B=与える物。with は「〜を持って」。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見るprovide / supply / present / furnish / equip / endow の6つを「業者が with(〜付きで)納品する」ストーリーで。A with B の B が“納品物”。
| 妨害の from | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| prevent A from doing | A が〜するのを妨げる | The rain prevented us from playing. |
| keep A from doing | A に〜させない | Worry kept me from sleeping. |
| stop A from doing | A が〜するのを止める | Nothing can stop him from trying. |
| prohibit A from doing | A が〜するのを禁止する | Students are prohibited from using phones. |
| hinder A from doing | A が〜するのを妨げる | |
| discourage A from doing | A に〜するのを思いとどまらせる | (逆は encourage A to do) |
| ban A from doing | A が〜するのを禁止する |
from=「〜から引き離す」。行動から A を引きはがすので「させない」。
妨害の from 動詞7つを、「プリンを守る攻防戦」のドタバタ劇で。全員「A from doing」で「A に〜させない」。
keep A from doing = A に〜させない。
keep A doing = A に〜させ続ける。
Sorry to have kept you waiting.(お待たせしました)。from の有無で意味が逆転します。
| 区別の from | 例文 |
|---|---|
| distinguish A from B | Can you distinguish a crow from a raven? |
| tell A from B | I can't tell Ken from his twin brother. |
| know A from B | He doesn't know right from wrong. |
| distinguish between A and B | (from の代わりに between A and B も可) |
| 理由の for | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| blame A for B | B のことで A を責める | Don't blame me for the mistake.(= blame the mistake on me) |
| criticize A for B | B のことで A を批判する | |
| praise A for B | B のことで A をほめる | The coach praised us for our effort. |
| thank A for B | B のことで A に感謝する | Thank you for coming. |
| punish / scold A for B | B のことで A を罰する・しかる | |
| excuse / forgive A for B | B のことで A を許す | Forgive me for being late. |
| apologize to A for B | B のことで A に謝る | apologize は自動詞なので to が必要 |
for=「〜と引き換えに・〜が理由で」。ほめる・しかる・感謝・許す、全部「理由」が for の後ろ。
| 見なすの as | 例文 |
|---|---|
| regard A as B | We regard him as our leader. |
| look on (upon) A as B | They look on her as a genius. |
| think of A as B | I think of Emma as my sister. |
| see / view A as B | Many people see failure as a chance to learn. |
| refer to A as B | She is often referred to as the queen of pop. |
| describe A as B | Critics described the film as a masterpiece. |
| consider A (as / to be) B | We consider him (to be) honest.(as なしが最もふつう) |
「見る・考える」系の動詞 + as =「A を B と見なす」。この表で as なしでもOKなのは consider だけ。
✕ We regard him our leader. → ○ We regard him as our leader.
○ We consider him our leader.
受動態では「前置詞と as が連続」する形に注意:She is referred to as … / He is looked on as …
確認問題 Can you tell real diamonds ( ) fake ones?
tell A from B(A と B を区別する)。between を使うなら tell the difference between A and B の形になります。
08使い分け①:say / tell / speak / talk、borrow / lend / rent、win / beat 標準
日本語では同じ「言う」「借りる」「勝つ」なのに、英語では動詞が分かれる組があります。ポイントは目的語に何をとるか。意味の違いより、形の違いで覚えるほうが早いです。
| 動詞 | 目的語・形 | 例文 |
|---|---|---|
| say | 言葉・内容(✕ 人) | She said goodbye (to us). / He said (that) he was tired. |
| tell | 人 + 内容/a lie・the truth・a story・a joke | Tell me the truth. / He told us to wait. |
| speak | 言語/(to 人・about 事) | Do you speak Spanish? / May I speak to Emma? |
| talk | (to / with 人・about 事) | We talked about the trip. / talk A into doing |
say=セリフ、tell=人に伝える、speak=声・言語、talk=相手と会話。
say の目的語はセリフ(hello / that 節)、tell はふつう「人」を連れてくる(tell a lie などは例外)、speak は声や言語そのもの、talk は会話の相手(to / with)。「テルは人に照らす(tell)」と覚えると、tell の直後に人が来る形が身につく。
tell はふつう人が必要ですが、tell a lie / tell the truth / tell a story / tell a joke は人なしで言えます。さらに tell A from B(見分ける)、I can't tell.(わからない、見分けがつかない)の tell は「見分ける」の意味です。
A を説得して〜させる。
I talked my dad into buying a dog.
A を説得して〜をやめさせる。
She talked me out of quitting the team.
| 動詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| borrow | (無料で)借りる・持ち出す | Can I borrow your umbrella? |
| lend | 貸す(lend 人 物 / lend 物 to 人) | Could you lend me 500 yen? |
| rent | (有料で)借りる/貸す | We rented a car in Okinawa. |
| use | (その場で)使わせてもらう | May I use your bathroom? |
| owe | 借りがある/〜は…のおかげ | I owe him 1,000 yen. / I owe my success to you. |
トイレや固定電話のように“持ち出せないもの”を借りるのは use。
lend と loan(貸付け・ローン)は語源的な親戚。銀行がローンを出す=お金を貸す、の「貸す側」の動詞が lend、と固定する。lend が「貸す」に決まれば、残りの borrow が「借りる」。
✕ Can I borrow your bathroom? → ○ Can I use your bathroom?
borrow は「借りて持って行く(あとで返す)」イメージ。トイレを持って帰る人はいません。ただしペンのように持ち運べる物なら、その場で使うだけでも borrow / use のどちらも自然です。
目的語は試合・賞・戦争・選挙など“勝ち取るもの”。
Our team won the game.
目的語は人・チームなど“倒す相手”。
Our team beat Nishi High School.
win の目的語は「手に入るもの」(トロフィー・試合・賞)、beat の目的語は「倒す相手」(ライバル)。✕ win the rival team、✕ beat the prize。
確認問題 Could you ( ) me your charger for a minute?
「(私に)貸して」なので lend 人 物。borrow は「借りる」側の動詞で、borrow 人 物 の形はとりません。
生徒「日本に勝った」って Our team won Japan. じゃダメ?
先生ダメ。win は「試合や賞を勝ち取る」。相手を倒すのは beat か defeat。Our team beat Japan. か Our team won against Japan.。
生徒win against ならいいんだ。
先生against で相手を示せばOK。でも入試の語法問題では「win の直後に相手」は✕、と決め打ちでいい。
09使い分け②:cost / take / spend / charge / pay、suit / fit / match、wear / put on 応用
「お金・時間がかかる」系の5動詞は、主語がだれかで使い分けが決まります。同じ場面を5通りに言い換えてみましょう。
| 動詞 | 主語 | 例文(ゲームを3,000円で買った) |
|---|---|---|
| cost | 物・事 | The game cost (me) 3,000 yen. |
| pay | 人(払う側) | I paid 3,000 yen for the game. |
| spend | 人(使う側) | I spent 3,000 yen on the game. |
| charge | 店・人(請求する側) | The shop charged me 3,000 yen for the game. |
| take | 物・事 / It(時間・労力) | It took me an hour to choose the game. |
cost=物が主語、pay / spend=人が主語、charge=売る側が主語、take=時間。
ItS tookV meO1 two hoursO2 to finish the reportto不定詞.
レポートを終えるのに2時間かかった。spend の2つの型
spend 金・時間 on 名詞:I spent all my money on clothes.
spend 時間 (in) doing:I spent the weekend playing games.(in は省略がふつう)
✕ spend 時間 to do。「〜して過ごす」の意味で spend の後ろに to 不定詞は来ません(※「〜するために」という目的の to なら They spent millions to build the stadium. のように使われることもあります)。
cost は物(主語)が人にお金を払わせる、take は時間を取っていく、spend は人が自分でお金・時間を使う。主語のキャラで区別。charge は「チャージ(請求)するのは店」。
The accident nearly cost him his life.(その事故で彼は命を落としかけた)
His careless remark cost him his job.(不用意な発言で彼は職を失った)
cost 人 物 =「人に物を失わせる」。お金以外の“代償”にも使えます。
| 動詞 | 何が何に合う? | 例文 |
|---|---|---|
| suit | 色・服・髪型などが人に似合う/都合が合う | That hairstyle really suits you. / Does Friday suit you? |
| fit | サイズ・形が人に合う | These shoes don't fit me. They're too small. |
| match | 物と物が調和する・対になる | Your bag matches your shoes. |
| go with | 物と物が合う | This sauce goes well with fish. |
| become | (硬い)人に似合う・ふさわしい | Such rude words don't become a teacher. |
suit は「スーツが似合う」の絵、fit は「フィットする=サイズぴったり」(日本語と同じ)、match は「マッチング=物と物の組み合わせ」。人が目的語なら suit / fit、物どうしなら match / go with。
| 表現 | 動作 or 状態 | 例文 |
|---|---|---|
| put on | 動作:着る・身につける | Put on your coat. It's cold. |
| take off | 動作:脱ぐ | Take off your shoes here. |
| wear | 状態:着ている(服・メガネ・香水・笑顔も) | She always wears glasses. |
| have on | 状態:着ている(進行形にしない) | He had a red cap on. |
| dress | 他動詞:人に服を着せる | She dressed her son. / I got dressed. / She was dressed in white. |
「着る」瞬間は put on、「着ている」状態は wear。dress は“人”が目的語。
✕ I dressed my jacket. → ○ I put on my jacket.
○ I dressed quickly.(自分で服を着た:自動詞的)/ ○ I got dressed.
「〜を着ている」は be dressed in 〜:The bride was dressed in white.
確認問題 How much did you ( ) for that concert ticket?
you(人)が主語で「〜の代金として払う」なので pay 金額 for 物。spend なら on、cost は物が主語、charge は売る側が主語です。
10使い分け③:hope / want / expect、remember / remind、agree、doubt / suspect 応用
| 動詞 | 意味 | とれる形 | とれない形 |
|---|---|---|---|
| hope | 望む(実現可能と思っている) | hope to do / hope (that) S V / I hope so / not | ✕ hope O to do |
| want | 欲しい・〜してほしい | want O / want to do / want O to do | ✕ want that S V |
| expect | 予期する(よいことも悪いことも) | expect to do / expect O to do / expect that S V | — |
hope は that 節、want は O to do。この“すれ違い”が最頻出。
明るい見込み。「〜だといいな」
I hope it will be sunny tomorrow.
予想。「〜だろうと思う」(中立・悪い予想も)
I expect it will rain tomorrow.
| 動詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| remember | 覚えている・思い出す | I remember meeting her.(→ 動名詞の単元も参照) |
| remind | (人に)思い出させる | Remind me to call Ken. / You remind me of my sister. |
| memorize | (意識して)暗記する | I memorized 50 words today. |
| recall | (努力して)思い出す | I can't recall his name. |
remember は自分の頭、remind は人の頭に働きかける。
✕ Please remember me to call him.
○ Please remind me to call him.
remember me to 人 は「〜によろしく伝えて」という別の(やや古風な)決まり文句(Remember me to your family.)なので、混同すると意味が崩れます。
| 形 | 目的語 | 例文 |
|---|---|---|
| agree with | 人・意見(同じ考え) | I agree with you. / Spicy food doesn't agree with me.(体に合わない) |
| agree to | 提案・計画・条件(承諾) | He agreed to our plan. / agree to do |
| agree on / about | 決めるべき事柄(合意) | We agreed on the date of the party. |
| agree that S V | 〜ということに同意する | Everyone agreed that the test was hard. |
with=同じ考え、to=「いいよ」と受け入れ、on=みんなで決める。
agree with は「相手と握手(同意見)」、agree to は「提案に OK サイン(承諾)」、agree on は「机(on)の上の議題に合意」。前置詞のイメージをジェスチャーで覚える。
〜ではないと思う(疑わしい)= don't think that
I doubt that he will come.(彼は来ないと思う)
〜ではないかと思う(怪しい)= think that
I suspect that he is lying.(彼はうそをついていると思う)
トランプゲームの「ダウト」は「それウソでしょ!」と言うときの掛け声 → doubt that S V =「S V ではないと思う」。suspect は名詞で「容疑者」→ suspect that S V =「S V だろうと(悪いことを)思う」。向きが正反対。
doubt that → don't think that、suspect that → think that と置き換えて文意が通るほうを選ぶ。文脈が「否定的な予想」なら doubt、「疑わしい人物・事実を推測」なら suspect。
なぜ効く? doubt は内容を否定する方向、suspect は内容を肯定する方向に働くので、think の肯定・否定に正確に対応するからです。
| 語 | 品詞・意味 | 例 |
|---|---|---|
| a raise | 名詞(米):昇給 | I got a pay raise. |
| a rise | 名詞:上昇・増加(英では昇給も) | a sharp rise in prices |
| arise | 自動詞:(問題などが)生じる arise-arose-arisen | A problem arose. |
| arouse | 他動詞:(感情・関心を)呼び起こす | The news aroused my curiosity. |
rise の名詞は「〜の上昇」= a rise in 〜。in を忘れない。
think と consider
think は「考える」の最も一般的な語で、think of / about 〜、think that S V。
consider は「よく考える・検討する」他動詞で、consider doing(✕ consider to do)、consider O (to be) C(O を C と見なす)。✕ consider about。
確認問題 “Will Ken win the race?” “I ( ) it. He hasn't practiced at all.”
練習していない → 勝たないと思う。「〜ではないと思う」は doubt。suspect / expect は「〜だと思う」、hope は「〜だといいな」で、後ろの文とかみ合いません。
11難関大の差がつくポイント ── demand that S 原形 と 2つの顔を持つ動詞 難関
demand / insist / suggest / propose / recommend / require / order / request などの「要求・提案・命令」の動詞の後の that 節では(insist / suggest は「〜するよう求める・提案する」の意味のとき)、動詞が (should +) 原形 になります。主節が過去形でも、主語が3人称単数でも、原形のまま。これを仮定法現在と呼びます。
The teacherS demandedV that接続詞 KenS (should) rewriteV the essayO.
先生はケンに作文を書き直すよう要求した。なぜ原形なのか
要求・提案の中身は「まだ実現していない、こうあるべきこと」。事実ではないので、事実を述べる時制(rewrites / rewrote)を使わず、時制のない原形で「あるべき姿」を示します。イギリス英語では should を入れることが多く、アメリカ英語では原形がふつうです。
| グループ | 動詞 | 例文 |
|---|---|---|
| 要求 | demand / require / request / ask | They demanded that the price be lowered. |
| 主張(〜するよう強く言う) | insist / urge | She insisted that he stay for dinner. |
| 提案 | suggest / propose / recommend | I suggest that she see a doctor. |
| 命令 | order / command | The officer ordered that the gate be closed. |
| 決定 | decide / determine / move(動議する) | The club decided that every member pay 500 yen. |
3単現(3人称単数・現在)の s がない・be が原形 ── これが仮定法現在の目印。
要求・主張(〜すべきだと強く言う)・提案・命令・決定の5つの頭文字を「ようしゅていめいけつ」とお経のように唱える。この5グループの動詞の that 節は「まだ実現していない“あるべき姿”」なので原形(should 原形)。「〜だと事実を言い張る」の insist はふつうの時制なので注意。
insist と suggest は、意味によって that 節の形が変わります。
要求・提案の意味 → 原形:She insisted that he be present.(出席するよう強く求めた)
主張・示唆(事実の話)の意味 → ふつうの時制:She insisted that he was innocent.(彼は無実だと言い張った)/ His face suggested that he was tired.(顔を見ると疲れているようだった)
正誤問題で that he go / that she be のような形を見て「3単現の s 忘れ」「are の間違い」と判断しないこと。主節に要求・提案系の動詞があれば正しい形。逆に、主節が要求系なのに that 節が goes / went なら、そこが誤りの候補。
なぜ効く? 仮定法現在は「時制を持たない原形」を使うので、主語が何でも・主節が過去でも形が変わらないからです。
形容詞・名詞でも同じ
It is essential / necessary / important that every student attend the meeting.
His suggestion that we leave early was accepted.
「要求・必要・重要」を表す形容詞・名詞の that 節も原形になります(→ 仮定法の単元・形容詞の単元でも扱います)。
確認問題 The doctor recommended that my father ( ) eating so much salt.
recommend(勧める)の that 節は (should +) 原形。主節が過去 recommended でも、主語が3人称単数でも stop。
確認問題 Although no one believed her, Emma insisted that she ( ) the money.
「だれも信じなかったが〜と言い張った」=事実の主張の insist。ふつうの時制で、言い張った時点より前のことなので had not taken。要求の insist ではないので原形は✕。
生徒that he be って、どう見ても be動詞の間違いに見える…。
先生そう見えるのが狙い。だから正誤問題の定番ネタなんだ。
生徒主節の動詞を先に見れば判断できる?
先生それが鉄則。demand や suggest を見たら「原形アラーム」を鳴らす。ただし suggest は「示唆する」なら普通の時制だから、中身が“べき論”かどうかまで確認ね。
12超上級:「〜させる」の can't と、ネイティブの使役感覚 超難関
最後は、日本語の「〜させる・〜できない」から直訳するとまず出てこない、英語らしい使役表現。和訳・英作文・語法問題のすべてで差がつきます。
① can't make oneself understood / heard
I couldn't make myself understood in English.(英語で話が通じなかった)
I couldn't make myself heard above the noise.(騒音で声が届かなかった)
make O p.p. =「O を〜された状態にする」。自分(myself)を「理解された・聞かれた」状態にできなかった=通じなかった・届かなかった。
IS couldn't makeV myselfO understoodC in EnglishM.
英語で話が通じなかった。✕ I couldn't make myself understand.(自分に理解させる?→意味不明)
自分は「理解する」側ではなく、相手に「理解される」側。だから p.p.。
② won't have / can't have O doing =「〜させておくわけにはいかない」
I won't have you talking to your mother like that.(お母さんにそんな口のきき方をさせておくわけにはいかない)
I can't have you staying up so late every night.(毎晩そんなに夜更かしさせておけない)
have O doing(O に〜させておく)を won't / can't で否定して、「そんな状態は許さない」という強い不許可を表します。
③ can't bring oneself to do =「どうしても〜する気になれない」
I couldn't bring myself to tell her the truth.(どうしても彼女に本当のことを言う気になれなかった)
「自分自身を〜する方へ連れて行けない」=気持ちが動かない。
④ can't get O to do =「どうしても O が〜してくれない」
I can't get this app to work.(このアプリ、どうやっても動かない)
I couldn't get the baby to stop crying.(赤ちゃんがどうしても泣きやまなかった)
日本語では「アプリが動いてくれない」と物を主語にするところを、英語では「(私が)アプリを動かせない」と人を主語にして can't get O to do で言えます(物を主語にした This app won't work. も可)。
| 日本語 | 英語 | 直訳ワナ |
|---|---|---|
| 英語が通じなかった | I couldn't make myself understood in English. | ✕ My English didn't pass. |
| 声が届かなかった | I couldn't make myself heard. | ✕ My voice didn't reach. |
| どうしても言えなかった | I couldn't bring myself to say it. | ✕ I couldn't say it by any means. |
| エンジンがかからない | I can't get the engine to start. | (The engine won't start. も可) |
| そんな態度は許さない | I won't have you behaving like that. | ✕ I won't allow your behavior like that. |
どれも「主語=人」+ make / bring / get / have + O。英語は“人が状況をコントロールする”形で言いたがる。
相手がやって当然。業者・部下・店員に。依頼が通る前提。
I had the hotel staff call a taxi.
相手にやる義務はない。お願い・説得が必要。
I got my sister to lend me her jacket.
英作文で「〜が…してくれない」「〜が通じない」と言いたいときは、人を主語にして can't make / get / bring を使う発想に切り替える。和訳では逆に、I couldn't make myself understood を「私は自分を理解させられなかった」と直訳せず、「話が通じなかった」と自然な日本語に。
なぜ効く? 英語は「人(行為者)+他動詞」で状況を描くのが基本、日本語は「状況そのもの」を主語にするのが得意。この発想の差を往復できるかが難関大の和訳・英作文の分かれ目です。
I was let go.(解雇された)のように、ごく一部の決まった言い方では let の受動態も見かけます。ただ「〜させてもらえた」の意味の be let to do は現代英語ではまず使わず、be allowed to do が担当します。let は「手を放す・止めない」という消極的な動詞なので、「〜された」と受け身で語る場面自体が少ないのだ、と考えると納得がいきます。
確認問題 The music was so loud that I couldn't make myself ( ).
make oneself heard(自分の声を届かせる)。自分は「聞かれる」側なので過去分詞 heard。
確認問題 I won't have you ( ) to your teacher like that.
won't have O doing =「O に〜させておくわけにはいかない」。have O doing(〜させておく)の否定で、強い不許可を表します。
瞬間英作文チャレンジ
日本語を見て、3秒で英語にして声に出す。カードをタップすると答えが出ます。
超絶テク
O を主語にして読み、「O が〜する」なら原形(get / 受動態なら to do)、「O が〜される」なら p.p.。たとえば my bike repaired →「自転車が修理される」→ p.p.。
なぜ効く? 使役・知覚動詞の O と後ろの動詞は、意味上の主語と述語の関係になっているからです。
I had my bike repaired./ I had the mechanic repair my bike.
was made apologize / was seen enter / was heard sing のように、受動態の直後に原形が来ていたら誤り。to を補う(was made to apologize)。let の受動態 was let to do も✕で、was allowed to do(決まり文句 be let go「解雇される」は例外)。
なぜ効く? 使役・知覚動詞のあとの原形不定詞は「V + O」の直後にだけ許される形。受動態では O が主語に移るので、to 不定詞に戻るからです。
He was made to apologize.
①原形が「イ」の音(lie / rise / sit)なら自動詞、「エ」の音(lay / raise / set)なら他動詞(seat は例外的に他動詞、「太陽が沈む」の set は自動詞)。②空所の後ろに名詞(目的語)があれば他動詞、前置詞や副詞が来れば自動詞。①②が一致する選択肢を、あとは時制で決める。
なぜ効く? 英語の自他ペアは、自動詞から母音を変えて「〜させる」版の他動詞を作ったものが多く、音の差に規則性が残っているからです。
The cat was ___ on the sofa. → 目的語なし → lying
discuss / marry / enter / resemble / approach / reach / answer は他動詞で前置詞なし。でも名詞 discussion about / marriage to / entrance to / resemblance to / approach to / answer to は前置詞が必要。選択肢の「動詞と名詞の入れ替え」に注意。
なぜ効く? 名詞は目的語を直接とれないので、前置詞で関係を示す必要があるからです。
We discussed the issue./ We had a discussion about the issue.
explain / suggest / introduce / say(+ describe / announce / propose / mention)の直後に「〜に」にあたる人(伝える相手)が来ていたら✕。to 人 にするか、物 to 人 の語順に(introduce me to 〜「私を〜に紹介する」のように、人が“紹介される側”なら○)。
なぜ効く? これらはラテン系の長い動詞や“セリフ系”の動詞で、第4文型をとらないからです。
✕ explain me → ○ explain to me
この5つは人 + to do をとれない。見つけたら that 節(should 原形 / hope なら will)か doing(suggest / propose)の選択肢を探す。
なぜ効く? これらの動詞は「人を動かす」のではなく「内容を提示・主張・希望する」動詞なので、内容を that 節で差し出す形になるからです。
She suggested that we (should) leave early.
空所が動詞で、後ろに A of B → 奪う/伝える系、A with B → 供給系、A from doing → 妨害系、A from B → 区別系、A for B → 理由系、A as B → 見なす系。前置詞から動詞を絞り込むと、意味が似た選択肢も一発で消せる。
なぜ効く? 前置詞のコアイメージ(of=分離・関連、with=所有、from=起点・分離、for=交換・理由、as=イコール)が、そのまま動詞グループの意味と対応しているからです。
The storm ___ us from leaving. → prevented / kept / stopped
受動態の主語が「物」なら was stolen、「人」なら was robbed of。I was stolen … と My bag was robbed は両方✕。人を主語にしたいなら I had my bag stolen も○。
なぜ効く? 受動態の主語になれるのは、能動態の目的語だけ。steal の目的語は物、rob の目的語は人だからです。
I was robbed of my bag./ My bag was stolen.
物 → cost、人(払う)→ pay … for、人(使う)→ spend … on / (in) doing、店 → charge 人 金額 for、It(時間)→ take 人 時間 to do。
なぜ効く? 5つの動詞は意味が似ていても「だれの視点か」が違い、それが主語の種類に表れるからです。
The shop charged me 500 yen for delivery.
demand / insist / suggest / propose / recommend / require / order / request の後の that 節は (should +) 原形。ただし insist(言い張る)と suggest(示唆する)が「事実」を述べるときはふつうの時制。
なぜ効く? 要求・提案の中身はまだ事実ではない「あるべき姿」なので、時制を持たない原形で表すからです。
The teacher demanded that he be quiet.
語呂・暗記フック
使役4人組のうち、get だけが to を“ゲット”する。「make・let・have はトゥーなし、ゲットだけトゥーをゲット」と唱える。
原形の発音で判定。lie(ライ)・rise(ライズ)・sit(シット)は「イ」の音=I(私)が自分で寝る・上がる・座る自動詞。lay(レイ)・raise(レイズ)・set(セット)は「エ」の音で、他のものを動かす他動詞。raise は綴りに i があるので、目ではなく耳で。seat(シート)は例外として「座席に座らせる」で覚える。「太陽が沈む(The sun sets.)」の set は自動詞なのも例外。
「ライ・レイ・レイン」とリズムで唱え、lain を rain(雨)に重ねて「雨の日はゴロゴロ横たわる」と絵にする。他動詞 lay は「ニワトリがレイ・レイド・レイドと卵を産む(置く)」。うそつきの lie は -ed でバレる(lied)。
explain / suggest / introduce / say の直後に「私に」の意味の me(人)を置いたら✕。to me にすれば○。人を呼び捨てにせず“トゥー”という敬称をつける、とイメージ(introduce me to 〜「私を〜に紹介する」の me は紹介される側なので○)。
suggest / propose / demand / insist / hope の5人は手(to)が短くて、人をつかめない。代わりに that 節で“中身”を丸ごと差し出す。
Rob・Rid・Relieve(3R)、Clear・Cure(2C)、Deprive(D)。全員「A of B」で「A から B を取り去る」。of は off(離れて)と同じ根っこなので“分離”。
remind(思い出させる)→ inform・notify(知らせる)→ warn(警告)→ convince(確信させる)→ assure(安心させる)の順に、スマホ通知の流れで一気に覚える。全部 A of B、または A that 節。
プリン=prevent、キープ=keep、ストップ=stop、プロ=prohibit、ヒンジ=hinder、ディス=discourage、バン=ban。プリンを守る攻防戦のドタバタ劇で、妨害の from 動詞7つをまとめて覚える。全員「A from doing」= A に〜させない。
トランプの「ダウト」は相手の言葉を「ウソだ」と否定するゲーム → doubt that S V は「S V ではないと思う」。suspect は名詞で「容疑者」→「こいつがやったんだろう」= suspect that S V は「S V だと思う」。
要求・主張(〜すべきだと強く言う)・提案・命令・決定の頭文字をお経のように唱える。この動詞たちの that 節は「まだ実現していない、あるべき姿」なので原形。「〜だと事実を言い張る」insist・「示唆する」suggest はふつうの時制。
ひっかけ図鑑
get だけが to do、make / let / have は原形。形を入れ替えた選択肢が定番のワナ。
✕ ✕ I got my brother help me. / ✕ Mom made me to study.
○ ○ I got my brother to help me. / ○ Mom made me study.
make・知覚動詞の受動態は to が復活。let は be allowed to。
✕ ✕ He was made apologize. / ✕ I was let to go.
○ ○ He was made to apologize. / ○ I was allowed to go.
目的語があれば lay(laid)、なければ lie(lay / lain / lying)。lie の過去形 lay と他動詞 lay の原形が同じ綴り。
✕ ✕ I laid on the bed. / ✕ She lay the baby on the bed.
○ ○ I lay on the bed. / ○ She laid the baby on the bed.
「〜について」「〜と」につられて前置詞を入れてしまう。
✕ ✕ discuss about / marry with / enter into the room / reach to Osaka
○ ○ discuss the problem / marry her / enter the room / reach Osaka
第4文型をとれない動詞に人を直結させる。
✕ ✕ Could you explain me the rule?
○ ○ Could you explain the rule to me?
want / ask / tell と同じ感覚で使ってしまう。
✕ ✕ I hope you to pass. / ✕ He suggested me to rest.
○ ○ I hope (that) you (will) pass. / ○ He suggested (that) I (should) rest.
rob は人、steal は物が目的語。受動態の主語も同じ。
✕ ✕ My wallet was robbed. / ✕ I was stolen my wallet.
○ ○ My wallet was stolen. / ○ I was robbed of my wallet.
accuse A of B、charge A with B。まとめて of にしがち。
✕ ✕ He was charged of theft.
○ ○ He was charged with theft. / ○ He was accused of theft.
demand / insist / suggest などの後の that 節は原形なので s がなくて正しい。逆に goes / went にすると✕。
✕ ✕ The coach insisted that he goes home.(要求の意味で)
○ ○ The coach insisted that he (should) go home.
「〜するのに時間を使う」を to 不定詞で書いてしまう。
✕ ✕ I spent two hours to finish it.
○ ○ I spent two hours (in) finishing it. / ○ It took me two hours to finish it.
生徒のギモン
なぜ make は原形なのに get は to が付くんですか?
get はもともと「手に入れる・ある地点に達する」動詞で、get O to do は「O を〜する地点まで持っていく」という“移動”のイメージ。to はその到達点を示す矢印です。make / let / have は「O が〜する状態を作る・許す・持つ」なので、移動の矢印が不要で原形が直結すると考えると整理できます。
lie と lay、ネイティブも間違えるって本当ですか?
本当です。英語話者の日常会話でも I'm going to lay down.(本来は lie down)のような言い方はよく耳にし、辞書や語法書でも「よくある混同」として取り上げられています。ただし、書き言葉や試験では区別されるので、入試では規範どおりの使い分けが正解です。
explain me がダメなのに tell me がいいのは、ただの暗記ですか?
完全な理屈ではありませんが、傾向はあります。give / tell / show / send など短くて古い英語由来の動詞は第4文型をとりやすく、explain / suggest / describe / introduce などラテン語・フランス語由来の長めの動詞はとりにくいことが知られています。「長いラテン系は怪しい」と当たりをつけ、代表の4語(explain / suggest / introduce / say)だけは確実に覚えましょう。
hope は人 + to do がダメなのに、なぜ want はいいんですか?
want は「〜が欲しい」という他動詞で、人を目的語にとれます(I want you.)。そこに「〜してほしい」の to do が続いて want O to do。一方 hope は hope for 〜 のように前置詞を介して対象をとる動詞で、人を直接目的語にとれません。目的語にとれない以上、O to do の形も作れないというわけです。
demand that he be … の be は、なぜ is ではないんですか?
要求の中身は「まだ事実ではない、こうあるべきこと」だからです。is は「現にそうである」と事実を述べる形。事実でないことを述べるために、時制を持たない原形を使う ── これが仮定法現在です。イギリス英語では should be と言うことが多く、アメリカ英語では原形の be がふつうです。
borrow と use、「ペンを借りていい?」はどっちですか?
どちらも自然です。Can I borrow your pen? は「借りる(あとで返す)」、Can I use your pen? は「使わせてもらう」。違いが出るのは持ち運べないもので、トイレ・固定電話などは use を使うのがふつうです。「持って行ける物なら borrow もOK、持って行けない物は use」と覚えましょう。
provide A with B と provide B for A、どっちを使えばいいですか?
意味は同じで、「何を先に言いたいか」で選びます。受け取る人に焦点があれば provide students with tablets、与える物に焦点があれば provide tablets for students。前置詞を入れ替えるのを忘れないことが最大のポイントです(✕ provide students tablets は不可、✕ provide tablets with students は意味が逆)。
超絶おもしろコラム
lie と lay ── ネイティブも迷う“地獄の双子”の正体lie の過去形が lay で、lay の過去形が laid。この悪夢のような表は、英語が“〜させる”動詞を作ってきた歴史の化石だった。
lie(横たわる)と lay(横たえる)。活用表を初めて見たとき、「これ作った人、絶対わざとでしょ」と思った人も多いはずです。実はこの紛らわしさには、れっきとした歴史的な理由があります。
英語のご先祖にあたる古い言葉(1000年以上前の英語やその前身)には、自動詞から母音を変えて「〜させる」という意味の他動詞を作る仕組みがありました。「横たわる」から「横たわらせる(=横たえる・置く)」を、「座る」から「座らせる(=据える・置く)」を、「倒れる」から「倒れさせる(=切り倒す)」を作る、という具合です。その子孫が、lie → lay、sit → set、fall → fell。つまり他動詞は、自動詞の“使役版”として生まれた双子の弟なのです。raise も、rise の「上がらせる」版として北欧の言語から英語に入ってきた語だとされています。
双子ですから、顔が似ているのは当然です。しかも運の悪いことに、lie の過去形 lay と、弟の lay の原形がたまたま同じ綴りになってしまった。ここが地獄の入口です。
この混乱はネイティブにとっても他人事ではありません。英語圏の会話では I'm going to lay down for a while.(本来は lie down)のような言い方がごく普通に聞かれ、語法の本や辞書のコラムでも「最も混同されやすい動詞の組」の常連として取り上げられています。有名な曲のタイトルにも、規範的には lie を使うべきところで lay が使われている例がある、とよく話題になるほどです。
では、入試ではどうするか。答えは単純で、試験や書き言葉では規範どおりに区別する、です。そして区別のコツは、この歴史そのものにあります。「他動詞は“〜させる”版」なので、必ず目的語(させる相手)がいる。空所の後ろに目的語があれば lay、なければ lie。さらに原形の母音が「アイ・イ」なら自動詞(lie・rise・sit)、「エイ・エ」なら他動詞(lay・raise・set)。
英語のご先祖が使っていた“使役動詞製造マシン”の名残が、今あなたの目の前の4択問題に残っている。そう思うと、あの悪夢の活用表も少しだけ愛おしく見えてきませんか。
rob と steal ── 「だれから」を見るか、「なにを」を見るか同じ「盗む」でも、英語は“カメラをどこに向けるか”で動詞を変える。
「財布を盗まれた」。日本語ならこれで済みますが、英語では My wallet was stolen. と I was robbed of my wallet. の2通りがあり、しかも My wallet was robbed. は✕。この違いは、動詞がカメラをどこに向けているかで説明できます。
steal のカメラは盗まれる物に向いています。steal a wallet、steal a bike。だれから盗んだかは from 〜 でおまけ程度に添えるだけ。こっそり持ち去るイメージが強く、そこに被害者の姿はあまり映りません。
rob のカメラは襲われる人・場所に向いています。rob a bank、rob a man。rob の中心は「人や場所から何かを奪って、そこを空っぽにする」こと。だから、何を奪ったかは of 〜 で添えるだけ。rob は力ずく・脅しのニュアンスを伴うことが多いのも、被害者が画面の中心にいるからです。
この「中心」の違いは、泥棒を表す名詞にも表れています。robber は銀行や人を襲う強盗。thief は(多くはこっそり)盗む人全般。家に侵入する泥棒は burglar、スリは pickpocket(ポケットを“つまむ”人)、万引きは shoplifter(店から“持ち上げる”人)。どの単語も、どこで何をする泥棒なのかという“カメラの位置”で名前が決まっています。
受動態を考えるとさらにはっきりします。受動態は「目的語を主語にして、その視点から語る」形です。steal の目的語は物だから My wallet was stolen.(財布の視点)。rob の目的語は人だから I was robbed.(私の視点)。財布を主語に rob を使うと、「財布が襲われて何かを奪われた」という妙な話になってしまいます。
入試で rob と steal が狙われるのは、日本語の「盗む」が1語で両方をカバーしてしまうから。英語を読むときは、動詞を見たら「カメラはどこを映している?」と問いかける習慣をつけましょう。同じ発想は provide A with B / provide B for A、blame A for B / blame B on A など、目的語が入れ替わる動詞すべてに使えます。
doubt に b がある理由と、suspect が“下から見る”理由doubt と suspect が「逆向き」なのは、語源をのぞくと一目でわかる。
doubt(ダウト)の b は発音しません。なぜ読まない文字がわざわざ入っているのか。実は、この b は“後付け”です。
doubt はフランス語経由で英語に入ったとき、douten のように b のない綴りで使われていました。ところが、古典ラテン語を重んじた時代の学者たちが「この語の祖先はラテン語の dubitare(疑う・迷う)だ。由緒正しく b を書くべきだ」と考え、綴りに b を足したのです。発音はそのままだったので、読まない b だけが残りました。同じように debt(借金)の b も、ラテン語 debitum に合わせて後から足されたと言われています。
では dubitare とはどんな語か。これはラテン語の「2」を表す duo と関係があるとされ、「2つの間で揺れる、どちらとも決めかねる」が原義だと考えられています。つまり doubt の心は「ほんとかな、違うんじゃないかな」と揺れている状態。そこから I doubt that S V は「S V ではないと思う」という、内容に否定的な方向へ傾いた判断を表すようになりました。
一方の suspect は、ラテン語の sub(下から)と specere(見る)が合わさった語が祖先とされます。「下から見上げる」→「じっと探るように見る」→「怪しいとにらむ」。尊敬の気持ちで見上げる意味もあったようですが、英語では「怪しいとにらむ」の意味が中心になりました。I suspect that S V は、下からじっとにらんで「こいつがやったんだろう」と、内容を肯定する方向の推測です。だから名詞の suspect は「容疑者」。
整理すると、doubt は「2つの間で揺れて、どうも違う気がする」、suspect は「下からにらんで、どうもそうらしい」。日本語ではどちらも「疑う」なので混乱しますが、語源の絵を思い浮かべれば向きは正反対です。
ついでに、spect(見る)の仲間を集めると、respect(振り返って見る → 尊敬)、inspect(中を見る → 検査)、expect(外を見る → 待ち望む・予期する)、prospect(前を見る → 見通し)。suspect はこの“見る一族”の一員です。語法問題で出会う動詞も、こうして語源の家族に入れてあげると、ぐっと覚えやすくなります。
最終まとめ(暗記カード)
- 使役:make / let / have O 原形、get O to do。O が〜される → p.p.(have my hair cut)
- 受動態で to が復活:be made to do、be seen / heard to do。let は be allowed to do
- 知覚:原形=全体、doing=途中、p.p.=受け身。help O (to) do、help 人 with 物
- 自動詞 lie-lay-lain(lying)/他動詞 lay-laid-laid。rise-rose-risen/raise-raised-raised。sit/seat・set。fall-fell-fallen/fell-felled(切り倒す)、find-found-found/found-founded(設立)
- 前置詞なし:discuss / mention / marry / resemble / enter / approach / reach / attend / answer / obey / oppose/前置詞あり:apologize to / graduate from / object to / reply to / arrive at / participate in
- 第4文型NG:explain / suggest / introduce / say / describe / announce → 物 to 人、to 人 that 節
- 人 + to do NG:suggest / propose / demand / insist / hope → that 節(suggest / propose は doing も)
- 奪う of:rob / deprive / clear / cure / relieve / rid。伝える of:inform / remind / warn / convince / assure
- accuse A of B / charge A with B。steal 物 from 人 / rob 人 of 物
- 供給 with:provide / supply / present / equip(provide B for A)。妨害 from:prevent / keep / stop / prohibit
- 区別:tell / distinguish / know A from B。理由 for:blame / thank / praise / punish。見なす as:regard / look on / think of(consider は as なしがふつう)
- cost=物、pay for=払う人、spend on=使う人、charge=店、take=時間。suit=似合う、fit=サイズ、match / go with=物どうし
- doubt that =〜ではないと思う / suspect that =〜だと思う。agree with 人 / to 提案 / on 事項
- demand / insist / suggest / propose / order の that 節は (should) 原形(事実の insist / suggest は普通の時制)
- can't make oneself understood / heard、won't have O doing、can't bring oneself to do
ACTION
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