まずはこの3つ
- 一般学部は90分(文学部105分)、外国語学部は120分でリスニングあり
- 和訳は構文の精度、和文英訳は「逐語訳しない」と大学が明言
- 自由英作文は語数指定。冒頭で問いに答え、理由と具体例で支える
形式マップ(2026年度の公表資料で確認)
時間・配点は令和8年度募集要項、大問の中身は令和8年度「出題の意図」による。年度で変わるので最新の過去問で確認する。
| 項目 | 一般学部(英語A) | 外国語学部(英語F) |
|---|---|---|
| 試験時間 | 90分(文学部は105分) | 120分(試験の一部でリスニング) |
| 個別試験の英語の配点 | 学部で異なる(例:文学部150点) | 300点 |
| Ⅰ | (A)(B) 下線部和訳 | (A)(B) 下線部和訳 |
| Ⅱ | 長文総合:語句推測・内容説明・英語で自分の考え | 長文:主張と根拠を日本語で簡潔に |
| Ⅲ | 自由英作文(語数指定) | 自由英作文(語数指定) |
| Ⅳ | 和文英訳(A)(B)。(B)は文学部とそれ以外で別の文章 | 和文英訳 |
| Ⅴ | なし | リスニング(約500語の英文の要点) |
大学の公表で確かなこと
阪大は一般選抜の「解答例又は出題の意図」を公表している。2026年度の英語Aは、和訳で非制限用法の which・前置詞化した regarding・分詞を含む文の構造、比喩や多義語の読み取りを重視と明記。英語Fの和文英訳は逐語訳ではなく英語らしい文章で表せるかが特に問われる、とある。外国語学部のリスニングは約500語の英文の要点整理。
設問タイプ別の攻略7
- 1下線部和訳構文確定→直訳→日本語化の3段階。公表資料が名指しする文法(非制限の which、分詞、as…as、so…that、倒置)は構造を取り違えやすい所。The rule, which few people questioned, was finally changed.その規則は、異を唱える人はほとんどいなかったが、ついに変更された。
- 2比喩・慣用表現比喩は機械的に直訳せず、文脈が言いたい中身と、日本語に同じ定着表現があるかを確かめて訳す。慣用句は辞書的な意味を知っているかで差がつく。When I read her letter, the scales fell from my eyes.彼女の手紙を読んで、目からうろこが落ちた。
- 3内容説明(Ⅱ)筆者の主張と根拠を本文から拾い、簡潔な日本語でまとめる。大学は「語句を機械的に日本語に置き換えない」ことを求めている。訳の寄せ集めにしない。
- 4語句の推測知らない語は、直後の言い換え(that is, in other words)、対比(unlike, while)、例示から意味を絞る。品詞を先に確定すると候補が減る。
- 5自由英作文近年の英語Fは「最も〜なものは何か・なぜか」と価値観を問う形(公表資料)。1文目で答えを言い切り、理由→具体例→まとめ。指定語数は必ず守る。
- 6和文英訳こなれた日本語を、英語にしやすい日本語に言い換えてから訳す(和文和訳)。主語と動詞を先に決め、知っている構文で組み立てる。
- 7リスニング(外国語学部)約500語のまとまった英文。用途・費用・効果など設問が問う情報を先に確認し、数字・列挙・因果だけをメモする。平易な英語を長く聞く練習が大学の勧め。
和文和訳で英訳を楽にする(例はオリジナル)
日本語の慣用表現は、意味をかみ砕いてから知っている英語で書く。
| 日本語 | かみ砕くと | 英語の例 |
|---|---|---|
| 手間ひまをかけて作る | 時間と労力をたっぷり使う | put a lot of time and effort into making |
| 肌で感じる | 実際に体験してわかる | experience firsthand |
| 後を絶たない | 次々に起こり続ける | keep happening |
| 一筋縄ではいかない | 簡単には解決しない | be difficult to solve |
| 足を運ぶ | 実際に行く | visit |
| 言うまでもない | 誰もが知っている | It goes without saying that 〜 |
| 受け継がれてきた | 世代から世代へ渡された | have been passed down |
公表資料に出た題材(テーマの傾向)
各年度の「出題の意図」に書かれた題材。科学・哲学・社会と幅が広い。
| 年度・区分 | 読解・英訳の題材 | 自由英作文 |
|---|---|---|
| 2026 英語A | 人間の社会的営みの動物的起源、動物は芸術を作れるか、音の知覚 | 学問的探究と「ポスト真実」 |
| 2026 英語F | AIの電力消費、19世紀英国、希望の功罪 | 人として最も恥ずべき行為 |
| 2025 英語F | 港湾地区の再開発、英語の多様化 | 今の世に最も不足しているもの |
| 2024 英語F | 地球環境と生命、規範への反発心理 | 大学での理想の学び |
読み方のコツ
公表資料の題材を並べると「希望は問題を悪化させうる」「動物も芸術を作るか」のように、通念に疑問を投げる論が目立つ。最初に通念(Many people believe …)を見つけ、筆者がどこで But / However と反論するかを追うと、内容説明の要素が拾いやすい。
公表資料が名指しした語・表現11
「出題の意図」がポイントとして挙げた語。意味と使い方を確実に。
語句意味メモ
regarding〜に関して前置詞化した分詞。about より硬い
facilitate促進する・容易にする主語は物事が多い
come to terms with(つらい事実)を受け入れるaccept に近い。with の後はつらい事実・状況
acceleration加速accelerate の名詞
soar急上昇する価格・需要などに。rise より劇的
embodiment体現・具体化the embodiment of 〜=〜そのもの
compulsion抑えられない衝動compel(強いる)の名詞
aspiring〜を目指す・〜志望のan aspiring artist=画家志望の人
vegetation(一帯の)植物・草木不可算。plants の総称
expansive広々としたexpensive(高価な)と区別
the scales fall from one's eyes目からうろこが落ちる聖書(使徒言行録)由来。日本語も同じ
ここで減点!5
- ✕非制限の which を後ろから「〜するところの」と訳す○前から補足として訳す(「…で、それは〜」)コンマ付きは補足説明。限定の意味にすると誤訳
- ✕自由英作文で、問いへの答えが最後まで出てこない○冒頭(1文目)で答えを言い切る何を主張する答案かが伝わらない
- ✕和文英訳で日本語の語順どおりに単語を並べる○主語と動詞を先に決め、英語の語順で組む大学は逐語訳でなく英語らしさを評価
- ✕リスニングで全文を書き取ろうとする○設問が問う情報だけをメモする書いている間に次の要点を聞き逃す
- ✕語数を数えずに書き終える○10語ごとに小さな印をつける指定語数の外は条件違反になりうる
時間の使い方(考え方)4
- 1最初にⅢ・Ⅳの設問を見る英作文の問いを先に知り、読解中も頭の片隅で準備させる。
- 2和訳は1問の上限時間を決める構文が取れない文で止まらない。直訳だけでも書いて次へ進み、最後に戻る。
- 3書く問題の時間を必ず残す一般学部の90分は、和訳・説明・英作文・英訳を全部書くには短い。過去問で大問ごとの配分を決め、本番では変えない。
- 4外国語学部はリスニングに備える実施のタイミングは当日の指示に従う。放送前に設問を読み、聞く的を決めておく。
直前の注意3
- 1出題の意図で答え合わせ過去問を解いたら、その年の「出題の意図」でどの文法・語が評価のポイントだったかを確認する。自己採点の基準が手に入る。
- 2文学部は英訳が別2026年度のⅣ(B)は、文学部志願者に「わたし」をめぐる哲学的な文章、それ以外に科学研究を論じた文章(公表資料)。抽象的な日本語の英訳に慣れておく。
- 3要確認試験時間・配点・語数・大問構成は年度と学部で変わる。最新の募集要項と過去問で必ず確認する。
確認テスト
- 1外国語学部の英語の試験時間は 。正解は 120分。試験の一部でリスニング(令和8年度要項)
- 2The price of rice after the poor harvest.(急上昇した)正解は soared。soar=急上昇する
- 3大学が和文英訳で特に問うのは 表現。正解は 逐語訳でない英語らしい。英語Fの出題の意図より
- 4It took her years to come to terms her loss.正解は with。come to terms with=受け入れる
- 5自由英作文で、問いへの答えを最初にはっきり示すのは 。正解は 冒頭(1文目)。主張→理由→具体例→まとめ
参考にした資料
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