CHECK TEST
大阪大学 英語の特徴と対策確認問題集
阪大型の確認問題21問。構文で決まる下線部和訳、通念を疑う長文の内容説明、自由英作文、和文和訳を使う英訳を書いて解く。
Ⅰ 次の英文の下線部を日本語に訳せ
- 1The town's old railway station, which had stood empty for decades, was turned into a library that now attracts more visitors than the station ever did.
答えその町の古い駅舎は、何十年も使われずにいたが、図書館に改装され、今では駅だった頃にもなかったほど多くの人が訪れている。
解説採点ポイントは①コンマつきの which(非制限用法)は「~だが」と前から補足として訳し、「何十年も空いていたところの駅舎」と限定的に訳さない②had stood empty は「(それまで)使われずに空いたままだった」③was turned into ~ は「~に改装された・変えられた」④more visitors than the station ever did は「駅だったころでさえなかったほど多くの人」と ever のニュアンスを出す。did は attracted visitors の代わり。
【覚える】, which ~ は前から「そして/だが~」と補足的に訳す。比較の ever=今までで(一度も)。 - 2Questions regarding the safety of the new treatment should be answered openly, not dismissed as signs of ignorance.
答え新しい治療法の安全性に関する疑問には、無知の表れだとして退けるのではなく、率直に答えるべきだ。
解説採点ポイントは①regarding ~ は「~に関する」と前置詞として訳す②should be answered openly と not (should be) dismissed の対比を「~ではなく…すべきだ」と出す③dismiss A as B は「AをBとして退ける・片づける」。受け身をそのまま「疑問は答えられるべきだ」とせず、「疑問には率直に答えるべきだ」と日本語らしく直すと高評価。signs of ignorance は「無知の表れ」。
【覚える】dismiss A as B=AをBだとして退ける。regarding = concerning = about。 - 3Left alone in the forest, the young bird had little chance of surviving the winter.
答え森にひとりで取り残されて、そのひな鳥が冬を越せる見込みはほとんどなかった。
解説採点ポイントは①文頭の過去分詞 Left alone は受け身の分詞構文で「ひとりで取り残されて(いたので)」と理由を含めて訳す②had little chance of ~ing は「~する見込みはほとんどなかった」で、little は「少しはある」ではなく否定③survive the winter は「冬を越す・冬を生き延びる」。主語の the young bird(ひな鳥)が分詞の意味上の主語になる。
【覚える】little=ほとんどない(否定)/a little=少しある。分詞構文の過去分詞は受け身。 - 4So quickly did the news spread that, by the time the mayor held a press conference, almost everyone in the city had already heard it.
答えその知らせはあまりにも速く広まったので、市長が記者会見を開いた時には、市のほぼ全員がすでにそれを耳にしていた。
解説採点ポイントは①So quickly が文頭に出たため did the news spread と倒置している②so ~ that …(あまりに~なので…)の結果の関係③by the time ~ は「~する時までには」④had already heard は記者会見より前に聞いていたことを示す過去完了。倒置は元の The news spread so quickly that ~ に戻してから訳すと確実。
【覚える】So+形容詞・副詞+倒置+that ~=あまりに~なので…。元の語順に戻して読む。 - 5For many young scientists, the first failed experiment is a cold shower: it washes away the romantic image of research and leaves only the hard work.
答えそれは研究に対して抱いていた夢のようなイメージを洗い流し、あとには地道な努力だけが残る。
解説採点ポイントは①it は直前の the first failed experiment(最初に失敗した実験)を指す②washes away は「洗い流す」の比喩を生かしつつ意味が通るように訳す(cold shower=冷水を浴びせられるような経験、を受けた比喩)③romantic image は「ロマンチックな」より「夢のような・美化したイメージ」と中身で訳す④leaves only the hard work は「あとには地道な努力だけが残る」。
【覚える】比喩は原文のイメージを残しつつ、日本語で意味が通る表現を選ぶ。
Ⅱ 次の英文を読み、下線部の意味に最も近いものを選べ
[1] Many people believe that the more information we have, the better our decisions will be. Before buying a phone, we read dozens of reviews; before choosing a university, we compare rankings, fees, and campus photos. It seems obvious that more facts can only help. Yet there is reason to doubt this seemingly(ア) common-sense view. [2] First, information is not free. Every review we read costs time and attention, and both are limited. Beyond a certain point, the effort of gathering more facts outweighs(イ) the small improvement they bring. Second, and more importantly, extra information can actually make our choices worse. When we are flooded with details, we tend to focus on those that are easiest to compare, such as prices or numbers, even when they are not the ones that matter most to us. A student choosing a university may end up paying more attention to a small difference in a ranking than to whether the courses match his or her interests. [3] This does not mean that we should choose blindly.(ウ) The point is that good decisions depend less on the amount of information than on knowing what we want before we start looking. Someone who has decided in advance which two or three qualities matter most can ignore the rest of the noise. In this sense, the most useful information is often not out in the world but already within us: a clear idea of our own priorities.
本文の訳を見る
[1] 情報が多ければ多いほど、よい決定ができると信じている人は多い。携帯電話を買う前には何十ものレビューを読み、大学を選ぶ前にはランキングや学費やキャンパスの写真を比べる。事実が多いことは役に立つことしかない、というのは当たり前のように思える。しかし、この(ア)一見常識的な見方を疑う理由がある。
[2] まず、情報はただではない。レビューを1つ読むたびに時間と注意力を使い、そのどちらにも限りがある。ある点を超えると、さらに事実を集める労力が、それによって得られるわずかな改善を(イ)上回ってしまう。第二に、そしてより重要なことに、余分な情報はかえって選択を悪くすることがある。細かい情報があふれると、私たちは価格や数字のように最も比べやすいものに注目しがちで、それが自分にとって最も大切なものでない場合でもそうしてしまう。大学を選ぶ学生は、授業が自分の興味に合っているかどうかより、ランキングのわずかな差に気をとられてしまうかもしれない。
[3] (ウ)これは、やみくもに選ぶべきだという意味ではない。要は、よい決定は情報の量よりも、探し始める前に自分が何を望んでいるのかを知っていることにかかっているということだ。最も大切な2つか3つの条件を前もって決めている人は、それ以外の雑音を無視できる。この意味で、最も役に立つ情報は、多くの場合、外の世界にあるのではなく、すでに私たちの中にある。つまり、自分自身の優先順位をはっきり意識していることなのだ。
- 6下線部(ア) seemingly の意味に最も近いものを選べ。
答えb apparently
訳しかし、この一見常識的な見方を疑う理由がある。
解説seemingly は「一見~らしい(が実際は違うかも)」で apparently が最も近い。筆者は直後で Yet there is reason to doubt(疑う理由がある)とこの「常識」に疑問を投げているので、truly(本当に)では逆になる。rarely(めったに~ない)、strongly(強く)は common-sense view を修飾しても意味が合わない。
【覚える】seemingly = apparently(見たところ)。通念→Yet/However で反論、という論の型。 - 7下線部(イ) outweighs の意味に最も近いものを選べ。
答えc is greater than
訳ある点を超えると、さらに事実を集める労力が、それによって得られるわずかな改善を上回ってしまう。
解説outweigh は out(上回る)+weigh(重さがある)で「~より重い・~に勝る」。Beyond a certain point(ある点を超えると)情報集めの労力のほうが大きくなる、という文脈から is greater than(~より大きい)が正解。is equal to(~と等しい)は「上回る」ではない。depends on(~による)、results from(~から生じる)は比較の意味がない。
【覚える】outweigh = be greater than。out- は「~を上回る」:outnumber・outlive・outperform。
Ⅲ Ⅱの英文について、次の問いに答えよ
- 8第2段落で筆者は、情報が多いと選択がかえって悪くなる理由をどう説明しているか。日本語で説明せよ(50字程度)。
答え情報があふれると、自分にとって本当に大事な点よりも、値段や数字のように比べやすい点に注意が向いてしまうから。
解説採点ポイントは①情報があふれている(flooded with details)②値段や数字のような比べやすい点に注意が向く③それが自分にとって最も大事な点とは限らない、の3つ。大学選びの例(ランキングの差に気をとられる)を訳して並べるのではなく、例が示している主張を50字程度で簡潔にまとめる。理由を問われているので文末は「~から」で結ぶ。
【覚える】説明問題は、具体例ではなく例が支える主張(抽象)の部分をまとめる。 - 9下線部(ウ)のあとで筆者は何を主張しているか。下線部の意味を含めて日本語で説明せよ(70字程度)。
答え情報を集めずにやみくもに選べということではなく、良い決定は情報の量よりも、探し始める前に自分にとって何が大事かを決めておくことにかかっているということ。
解説採点ポイントは①下線部「やみくもに選べという意味ではない」を含める②depend less on A than on B(AよりむしろBで決まる)を正しく解釈する③B=探し始める前に自分にとって何が大事かを決めておくこと。The point is that ~(要は~)以下が筆者の主張の中心。語句を機械的に置き換えず、70字程度の自然な日本語にまとめる。
【覚える】This does not mean ~. The point is ~. は誤解を防いでから主張を述べる型。 - 10What do you think matters most when choosing a university? Answer in English in about 40 words.
答えI think the most important thing is whether the courses match what you want to study. A famous name may look attractive, but you will spend four years in class, so real interest in the subject will keep you motivated.
訳問:大学を選ぶとき、何が最も大切だと思いますか。約40語の英語で答えなさい。
解答例訳:最も大切なのは、授業が自分の学びたいことに合っているかどうかだと思う。有名な名前は魅力的に見えるかもしれないが、4年間授業を受けるのだから、その分野への本当の興味がやる気を保ってくれる。解説採点ポイントは①1文目で答え(授業が学びたいことに合っているか)を言い切る②理由を1つ具体的に(4年間授業を受けるので興味がやる気を保つ)③約40語(±10%が目安)に収める。本文の主張「自分の優先順位を知ること」とつなげると説得力が増す。別解:立地・学費・教員なども、理由がはっきりしていれば可。
【覚える】I think the most important thing is ~. A may ~, but B ~. で譲歩を入れると論が締まる。
Ⅳ 英語で書け(最初の問いは80語程度の自由英作文で、理由と具体例を挙げる。残りは和文英訳)
- 11What is the most important thing that young people today should learn? Explain why.
答えI believe the most important thing young people should learn is how to recover from failure. In today's world, jobs and technology change quickly, so nobody can succeed at everything on the first try. For example, when I did poorly in my first speech contest, I felt like giving up, but I asked my teacher for advice and practiced again. The next year, I won second prize. People who can learn from mistakes will keep growing throughout their lives.
訳問:今日の若者が学ぶべき最も大切なことは何ですか。理由を説明しなさい。
解答例訳:若者が学ぶべき最も大切なことは、失敗から立ち直る方法だと思う。今の世の中では仕事も技術も急速に変わるので、だれも最初からすべてに成功することはできない。例えば、初めてのスピーチコンテストでうまくいかなかったとき、私はあきらめたくなったが、先生に助言を求めて、もう一度練習した。翌年、私は2位をとった。失敗から学べる人は、生涯成長し続けるだろう。解説採点ポイントは①冒頭で答え(失敗から立ち直る力)を言い切る②理由(変化の速い社会では最初から成功できない)→具体例(スピーチコンテストの体験)→まとめ(失敗から学ぶ人は成長し続ける)の流れ③80語程度を守る(10語ごとに印をつけると数えやすい)④時制・冠詞・数の一致。抽象的な語だけで終わらせず、体験を入れると説得力が出る。
【覚える】I believe ~. In today's world, ~. For example, ~. People who ~ will ~. - 12この町の人々は、手間ひまをかけて伝統的な織物を作り続けてきた。
答えThe people of this town have continued to put a lot of time and effort into making traditional textiles.
解説採点ポイントは「手間ひまをかけて」を「時間と労力をたっぷり使って」と和文和訳してから put a lot of time and effort into ~ing で表すこと。「~し続けてきた」は現在完了 have continued to do(have kept ~ing でも可)。「伝統的な織物」は traditional textiles/cloth。別解:have spent a lot of time and effort making traditional cloth.
【覚える】put time and effort into ~ing/spend time ~ing。日本語特有の表現はかみ砕いてから英訳する。 - 13スマートフォンを見ながら歩いていて事故にあう人が後を絶たない。
答えPeople keep having accidents because they look at their smartphones while walking.
解説採点ポイントは「後を絶たない」を「次々に起こり続ける」と言い換えて keep ~ing で表すこと。「~しながら歩く」は while walking。「事故にあう」は have an accident/be involved in an accident。主語は People(人々)で一般の人を表す。別解:Accidents involving people who look at their phones while walking keep happening.
【覚える】後を絶たない=keep happening/There is no end to ~。 - 14実際に足を運んでみなければ、その土地の本当の魅力はわからない。
答えYou cannot understand the true appeal of a place unless you actually visit it.
解説採点ポイントは「~しなければ…ない」を unless(~しない限り)で表すこと。not until を使う形もある。「足を運ぶ」は直訳せず visit で十分。主語は一般の人を表す you。「本当の魅力」は the true appeal/charm。別解:It is not until you actually go there that you can see what is really attractive about a place.
【覚える】unless=if ~ not。It is not until ~ that …=~して初めて…。
Ⅴ 空所に入る最も適切な語句を選べ
- 15Ticket prices have since the band became famous.
答えb soared
訳そのバンドが有名になってから、チケットの値段は急騰している。
解説soar は「急上昇する・高く舞い上がる」で、価格や需要が劇的に上がるときに使う(rise より強い)。sought は seek(求める)の過去分詞、soaked は soak(浸す)の過去分詞、sorted は sort(分類する)の過去分詞で、つづりの似た語を並べた罠。どれも価格が主語の自動詞として意味が通らない。
【覚える】soar = skyrocket = rise sharply(急上昇する)⇔ plunge/plummet(急落する)。 - 16Good lighting can learning by making it easier for students to read.
答えd facilitate
訳よい照明は、生徒が文字を読みやすくすることで、学習を促すことができる。
解説facilitate は「促進する・容易にする」で、物事が主語になることが多い(照明が学習を助ける)。hesitate(ためらう)は自動詞で目的語をとらない。imitate(まねる)は照明が学習をまねることになり不自然。irritate(いらいらさせる)は逆の効果。-itate で終わる語は意味で見分ける。
【覚える】facilitate = make easier = promote。名詞 facility(施設・能力)。 - 17It took the town years to come to terms the closing of its main factory.
答えc with
訳主要な工場の閉鎖を受け入れるのに、その町は何年もかかった。
解説come to terms with ~(つらい事実を受け入れる・折り合いをつける)が決まった表現なので with が正解。主要工場の閉鎖という受け入れがたい事実が後ろに来ている。to・for・of はこの表現と組まない。
【覚える】come to terms with ~ = accept(つらいことを受け入れる)。on good terms with ~(~と仲がよい)も頻出。 - 18The hall was so that it could hold two hundred people.
答えd expansive
訳そのホールはとても広々としていて、200人を収容できた。
解説so ~ that …(とても~なので…)の結果が「200人を収容できた」なので、広さを表す expansive(広々とした)が正解。expensive(高価な)は1字違いの罠。explosive(爆発的な)、exclusive(排他的な・高級な)も ex- で始まる似た語だが、収容人数の理由にならない。
【覚える】expansive(広々とした)/expensive(高価な)/extensive(広範囲の)。 - 19Please contact the office if you have any questions your application.
答えc regarding
訳申し込みに関してご質問があれば、事務所までご連絡ください。
解説regarding は「~に関して」という前置詞で、about より硬い言い方。questions regarding your application(申し込みに関する質問)の形が正解。regarded(みなされた)は過去分詞で意味が通らない。regards は名詞「よろしくという挨拶」や動詞の3単現。regardless は regardless of ~(~に関係なく)の形で使い、of が必要。
【覚える】regarding = concerning = as regards = with regard to(~に関して)。 - 20She is an writer who hopes to publish her first novel next year.
答えa aspiring
訳彼女は来年最初の小説を出版したいと思っている作家志望の人だ。
解説来年最初の小説を出したい、つまりまだプロではない作家なので aspiring(~を目指している・志望の)が正解。expiring(期限切れになる)、perspiring(汗をかいている)、retiring(引退する・控えめな)は -spiring/-piring/-tiring とつづりが似た語の罠。
【覚える】aspiring+職業名=~志望の(an aspiring actor)。aspire to ~=~を熱望する。 - 21Very little grows in this dry region, apart from a few small bushes.
答えb vegetation
訳この乾燥した地域では、いくつかの小さな低木を除けば、草木はほとんど育たない。
解説Very little(ほとんどない)と単数の動詞 grows から、空所には不可算名詞が入るとわかる。一帯の草木をまとめて表す vegetation(植生)が正解。vegetable(野菜)は可算名詞で、little や単数動詞と合わない。vegetarian(菜食主義者)は人。vacation(休暇)は無関係。
【覚える】vegetation(植物・草木、不可算)。little は不可算名詞、few は可算名詞に使う。
大阪大学 英語の特徴と対策(A4 2枚)