まずはこの3つ
- 設問を先に見て「探す物」を決めてから読む
- 選択肢は本文の言い換えを探し、言い過ぎを切る
- 分からない所は飛ばす勇気。点になる所に時間を使う
読む前・設問処理のテク8
- 1設問文だけ先に読む選択肢までは読まず、設問文から「何を探すか」を決める。目的を持って読むと、関係する箇所で自然に目が止まる。Why did the author move to Kyoto?→「京都へ移った理由」を探しながら読む
- 2設問のキーワードに丸固有名詞・数字・年号・カタカナ語になりそうな語は本文で見つけやすい目印。スキャニング(拾い読み)の的になる。
- 3設問の数から段落を割り振る設問の順は本文の順に沿うことが多い。設問5問・段落6つなら、およそ1〜2段落に1問と見当をつけて読む。
- 4最終設問を先に確認最後の問いがタイトル・主旨・内容一致なら、全体を読む前提で各段落の要点をメモしながら進める。
- 5注(*)は先に見る本文末の語注は、本文のテーマのネタバレ。難語と話題の両方が分かる。
- 6英問英答は疑問詞で答えの形を決めるWhy → because / to do、How(方法)→ by doing、What … for → 目的が典型。答えの形が分かれば本文の該当箇所も予想できる。※with+名詞など別の形もある。How did she solve the problem?→ By 〜ing の形の答えを探す
- 7NOT問題は印をつけるWhich is NOT true? / EXCEPT は読み違えると全部逆になる。設問の NOT に大きく✕をつけ、本文と一致する選択肢を消していく。
- 8図表は軸と単位からグラフはタイトル・縦軸・横軸・単位(%か人数か)を先に確認。数字の比較問題は単位のずれが典型的なひっかけ。
選択肢の切り方テク10
正解を探すより、✕の理由を言える選択肢を消すほうが速く確実。
- 1言い過ぎを切るalways / all / never / only / completely / the most は本文の強さと照合。本文が often / some / may なら✕。本文 Some students… / 選択肢 All students…→ 範囲が広がった言い過ぎ
- 2主語のすり替えを切る述語は本文どおりでも、誰がしたかが入れ替わっている。人物が2人以上出る文章で頻出。本文 Tom praised Ken. / 選択肢 Ken praised Tom.→ ほめた人とほめられた人が逆
- 3因果の逆転を切る本文「AだからB」→選択肢「BだからA」。because / lead to / result from の向きを確認。本文 Exercise improves sleep. / 選択肢 Good sleep makes people exercise.→ 運動→睡眠 の矢印が逆向き
- 4比較のすり替えを切る比較の対象・向き(more / less)・程度が入れ替わる。than の後を本文と照らす。本文 Bikes are cheaper than cars. / 選択肢 Cars are cheaper than bikes.→ 比較の向きが逆
- 5本文にない常識を切る一般的には正しくても、本文に書いていなければ✕。「正しそう」は根拠にならない。
- 6時制のずれを切る本文は過去の話(used to=今は違う)なのに選択肢は今もそうだと言う、本文は予測(will / may)なのに選択肢は事実として断定、は✕。本文 The town may become a tourist spot. / 選択肢 The town has become a tourist spot.→ 予測(may)を事実にすり替え
- 7半分だけ正しいを切る前半は本文どおり、後半がずれている選択肢。and や because の後ろまで最後に読む。選択肢 She moved to Paris because she wanted to study art.→ 移住は本文どおりでも理由が本文にない
- 8字面一致を疑う本文の語をそのまま並べた選択肢は、中身がすり替わっていることが多い。正解はたいてい言い換え。
- 9正解は言い換えを探す品詞の転換(decide → decision)、反意語の否定(not difficult ≒ easy)、具体→抽象(cats and dogs → pets)を見抜く。※否定形は反意語より少し弱いこともある。本文 The shop does not open on Sundays. / 正解 The shop is closed on Sundays.→ 反意語の否定による言い換え
- 102択で迷ったら主張側どちらも本文に根拠がある時は、筆者の主張に近いほう、本文全体の流れに沿うほうを選ぶ。
なぜ効く?
なぜ字面一致が罠になる? 人は文章を受け取ると、少し時間がたつだけで正確な語句は薄れ、意味のほうが記憶に残る(Sachs 1967)。だから「見覚えのある語」が並ぶ選択肢は、意味が違っていても正しそうに感じてしまう。照合は語ではなく意味で行う。
読み方・時間短縮のテク10
- 1段落の1文目と最終文をつなぐ要点は段落の最初か最後に置かれやすい。時間がない大問は、各段落の1文目と最終文だけで全体の骨組みをつかむ(スキミング)。① Sleep affects memory. … ⑤ So sleep is part of learning.→ 1文目と最終文で段落の要点がつかめる
- 2具体例は速度を上げるFor example の後は主張の確認。要点が取れたら流し読み。設問で問われたらそこだけ戻る。
- 3逆接で減速するHowever / But / Yet の後は筆者の主張になりやすい。読む速度にメリハリをつけると、全体は速く、要所は正確になる。
- 4数字・固有名詞はスキャン「何年に」「何人が」系の設問は、本文を全部読み直さず、数字や大文字だけを目で探す。
- 5段落ごとに設問を解く段落を読む→対応する設問を解く→次の段落へ。記憶が新しいうちに解くので根拠を探す時間が減る。
- 6要点を余白に5〜10字でメモ「①SNS問題提起 ②例 ③反論 ④結論」。主旨・タイトル問題を、本文を読み直さず解ける。
- 7記号メモで論理を残す逆接は ⇔、因果は →、追加は +、例は 例)。英文の論理を一目で見られる地図になる。① 昔:手紙 ⇔ 今:SNS → 孤独↑? + 若者の例→ 段落の論理を1行で再現
- 8大問ごとに終了時刻を書く問題用紙に「第3問 10:25まで」と書いておく。時間を「残り」ではなく「時刻」で管理すると、ずるずる延びない。
- 9解く順番を決めておく得意な形式・配点の高い大問から。最後に残すのは時間がかかって点になりにくい問題。本番前に模試で順番を固定する。
- 10返り読みは目的があるときだけ同じ文を何度も読み直すのは迷子のサイン。読み直すなら「主語は何か」など目的を決めて1回だけ。
未知語・難文処理のテク8
- 1未知語は品詞を先に決めるthe of なら名詞、to the なら動詞(前置詞の to なら動名詞)。品詞が分かれば文の骨格は崩れない。
- 2+−だけ分かれば進める前後に good / problem / unfortunately などがあれば、未知語の良し悪しは推測できる。設問に関係なければ細かい意味は不要。The new policy had detrimental effects; many shops closed.→ 店が閉まった=マイナスの意味(有害な)
- 3直後の言い換えを探すor / that is / i.e. / ダッシュ(—)/ カンマの後で、難しい語を易しく言い換えることが多い。They studied flora, or plant life, on the island.彼らは島の植物相、つまり植物を研究した。
- 4接頭辞・語根でアタリをつけるun- / dis- / in-(否定。in- は「中へ」の意味も)、re-(再び)、-less(〜がない)、bio(生命)、port(運ぶ)。ただし語源だけで決めつけず文脈で確認。
- 5長い主語は動詞を探す主語が長い文は、時制を持つ本物の動詞(助動詞を含む)を探す。その前の名詞のかたまりが主語。※文頭の副詞句・従属節は主語に含めない。The students who joined the program last year were satisfied.昨年その講座に参加した学生は満足していた。
- 6修飾語をカッコでくくる前置詞句は( )、関係詞節・分詞は[ ]。残った S・V・O が文の意味の芯になる。
- 7倒置・強調構文に気づくNot only did he… / Never have I… / It is A that… は形を元に戻すと読める。否定語が文頭に来たら倒置を疑う。Never have I seen such a beautiful sunset.→ I have never seen… に戻す:こんなに美しい夕日は見たことがない
- 8分からない文は前後で補う1文が読めなくても、前後の文や段落の要点から内容は推測できる。設問に関係なければ飛ばして先へ。
なぜ効く?
未知語を飛ばしてよい理由:辞書なしで十分に理解するには本文の語の約98%、ある程度の理解なら約95%を知っていることが目安としてよく引用される(Hu & Nation 2000 など。追試では値に幅がある)。裏返せば、多少の未知語は残るのが前提。全部を知ろうとせず、文脈と設問に必要な語だけに時間を使う。
問題形式別のテク10
- 1空所は選択肢より先に予想空所の前後の論理(順接か逆接か)と品詞から、入る内容を自分で予想してから選択肢を見る。選択肢に引っぱられない。
- 2接続語の空所は前後の+−前後が同じ向きなら順接・追加、逆の向きなら逆接。具体なら例示、同じ内容なら言い換え。The test was hard. , most students passed.→ 難しい⇔合格した=逆向き → However
- 3指示語は当てはめて確認候補を指示語の位置に入れて読み、意味が通るか確かめる。単数・複数(it か they か)も手がかり。
- 4下線部は自分の言葉で言い換えてから下線部の意味を先に自分で言ってから選択肢を見る。比喩や慣用表現は、直前・直後の文に答えがあることが多い。
- 5タイトルは広すぎ・狭すぎを切る本文全体をカバーし、筆者の視点まで含むものが正解。一部の段落だけの話や、本文より大きすぎる話題は✕。
- 6内容一致は選択肢を先に分解選択肢を「主語・動作・条件」に分け、キーワードで本文の該当箇所を探して1つずつ照合する。
- 7文挿入は前後の指示語・冠詞挿入文の this / these / the / also / however が、どの文の後に来られるかを決める。挿入文 These changes, however, came at a cost.→ 直前に「複数の変化」が書かれた文があるはず
- 8段落整序は「つなぎ目」でhowever・also などのつなぎ語、指示語、the+名詞(既出の物)が順番の手がかり。最初に来る段落は、話題を新しく導入する文で始まる。The experiment showed … / An experiment was carried out …→ an で導入する文が先、the で受ける文が後
- 9和訳は構造を見せる採点者は構造を取れているかを見る。主語・動詞・修飾関係が分かる日本語にし、自然さは最後に整える。What surprised me was his calm attitude.→ 私を驚かせたのは彼の落ち着いた態度だった(what=〜こと・もの)
- 10要約は主題文をつなぐ各段落の要点(主題文が手がかり。なければ自分で1文に)を拾い、具体例・数字・引用を削り、つなぎ語で結ぶ。① 問題 → ② 原因 → ③ 解決策→ 例・数字を削り、つなぎ語で3文にまとめる
なぜ効く?
要約・主旨問題が「主題文をつなぐ」で解ける理由:読み手は文章を理解するとき、細部を削り(削除)、まとめて言い換え(一般化)、要点を組み立てる(構成)ことで、全体の要旨を作るとされる(Kintsch & van Dijk 1978 のマクロルール)。段落の主題文は、その要旨を組み立てる手がかりになる。
見直し・本番のテク4
- 1マークは大問ごとに最後にまとめて塗ると時間切れで全滅する危険がある。大問を終えるたびに塗る。
- 2見直しは印をつけた問題だけ全部を見直す時間はない。解く時に「迷った」印をつけておき、そこだけ見直す。
- 3初めの答えを根拠なく変えない見直しで答えを変えるのは、本文に新しい根拠を見つけた時だけ。なんとなくの変更は避ける。
- 4難問を捨てる基準を決める「1問に◯分以上かけたら次へ」と自分のルールを決めておく。全員が解けない問題で時間を失わない。
確認テスト
- 1本文 Most residents supported the plan. / 選択肢 Every resident supported the plan. この選択肢の✕の型は?正解は 言い過ぎ。most → every で範囲が拡大
- 2The town is known for its arid climate; it rarely rains. arid の意味は?正解は 乾燥した。rarely rains が言い換え
- 3How did he become a doctor?(方法を問う)の答え方として最も典型的なのは?正解は By 〜ing。How は手段・方法
- 4She practiced hard. , she failed the audition. 空所は?正解は Nevertheless。努力⇔不合格の逆向き
参考にした資料
- Sachs, J. S. (1967). Recognition memory for syntactic and semantic aspects of connected discourse. Perception & Psychophysics, 2(9)
- Hu, M. & Nation, I. S. P. (2000). Unknown vocabulary density and reading comprehension. Reading in a Foreign Language, 13(1)
- Kintsch, W. & van Dijk, T. A. (1978). Toward a model of text comprehension and production. Psychological Review, 85(5)
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