長文読解No.172確認問題集あり

長文読解テクニック集50

設問処理・選択肢の切り方・時間短縮・未知語・形式別の実戦テク50。どれも「なぜ効くか」が言えるものだけを厳選。

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まずはこの3つ

  1. 設問を先に見て「探す物」を決めてから読む
  2. 選択肢は本文の言い換えを探し、言い過ぎを切る
  3. 分からない所は飛ばす勇気。点になる所に時間を使う

読む前・設問処理のテク8

  1. 1設問文だけ先に読む
    選択肢までは読まず、設問文から「何を探すか」を決める。目的を持って読むと、関係する箇所で自然に目が止まる。
    Why did the author move to Kyoto?→「京都へ移った理由」を探しながら読む
  2. 2設問のキーワードに丸
    固有名詞・数字・年号・カタカナ語になりそうな語は本文で見つけやすい目印。スキャニング(拾い読み)の的になる。
  3. 3設問の数から段落を割り振る
    設問の順は本文の順に沿うことが多い。設問5問・段落6つなら、およそ1〜2段落に1問と見当をつけて読む。
  4. 4最終設問を先に確認
    最後の問いがタイトル・主旨・内容一致なら、全体を読む前提で各段落の要点をメモしながら進める。
  5. 5注(*)は先に見る
    本文末の語注は、本文のテーマのネタバレ。難語と話題の両方が分かる。
  6. 6英問英答は疑問詞で答えの形を決める
    Why → because / to do、How(方法)→ by doing、What … for → 目的が典型。答えの形が分かれば本文の該当箇所も予想できる。※with+名詞など別の形もある。
    How did she solve the problem?→ By 〜ing の形の答えを探す
  7. 7NOT問題は印をつける
    Which is NOT true? / EXCEPT は読み違えると全部逆になる。設問の NOT に大きく✕をつけ、本文と一致する選択肢を消していく。
  8. 8図表は軸と単位から
    グラフはタイトル・縦軸・横軸・単位(%か人数か)を先に確認。数字の比較問題は単位のずれが典型的なひっかけ。

選択肢の切り方テク10

正解を探すより、✕の理由を言える選択肢を消すほうが速く確実。

  1. 1言い過ぎを切る
    always / all / never / only / completely / the most は本文の強さと照合。本文が often / some / may なら✕。
    本文 Some students… / 選択肢 All students…→ 範囲が広がった言い過ぎ
  2. 2主語のすり替えを切る
    述語は本文どおりでも、誰がしたかが入れ替わっている。人物が2人以上出る文章で頻出。
    本文 Tom praised Ken. / 選択肢 Ken praised Tom.→ ほめた人とほめられた人が逆
  3. 3因果の逆転を切る
    本文「AだからB」→選択肢「BだからA」。because / lead to / result from の向きを確認。
    本文 Exercise improves sleep. / 選択肢 Good sleep makes people exercise.→ 運動→睡眠 の矢印が逆向き
  4. 4比較のすり替えを切る
    比較の対象・向き(more / less)・程度が入れ替わる。than の後を本文と照らす。
    本文 Bikes are cheaper than cars. / 選択肢 Cars are cheaper than bikes.→ 比較の向きが逆
  5. 5本文にない常識を切る
    一般的には正しくても、本文に書いていなければ✕。「正しそう」は根拠にならない。
  6. 6時制のずれを切る
    本文は過去の話(used to=今は違う)なのに選択肢は今もそうだと言う、本文は予測(will / may)なのに選択肢は事実として断定、は✕。
    本文 The town may become a tourist spot. / 選択肢 The town has become a tourist spot.→ 予測(may)を事実にすり替え
  7. 7半分だけ正しいを切る
    前半は本文どおり、後半がずれている選択肢。and や because の後ろまで最後に読む。
    選択肢 She moved to Paris because she wanted to study art.→ 移住は本文どおりでも理由が本文にない
  8. 8字面一致を疑う
    本文の語をそのまま並べた選択肢は、中身がすり替わっていることが多い。正解はたいてい言い換え。
  9. 9正解は言い換えを探す
    品詞の転換(decide → decision)、反意語の否定(not difficult ≒ easy)、具体→抽象(cats and dogs → pets)を見抜く。※否定形は反意語より少し弱いこともある。
    本文 The shop does not open on Sundays. / 正解 The shop is closed on Sundays.→ 反意語の否定による言い換え
  10. 102択で迷ったら主張側
    どちらも本文に根拠がある時は、筆者の主張に近いほう、本文全体の流れに沿うほうを選ぶ。
なぜ効く?

なぜ字面一致が罠になる? 人は文章を受け取ると、少し時間がたつだけで正確な語句は薄れ、意味のほうが記憶に残る(Sachs 1967)。だから「見覚えのある語」が並ぶ選択肢は、意味が違っていても正しそうに感じてしまう。照合は語ではなく意味で行う。

読み方・時間短縮のテク10

  1. 1段落の1文目と最終文をつなぐ
    要点は段落の最初か最後に置かれやすい。時間がない大問は、各段落の1文目と最終文だけで全体の骨組みをつかむ(スキミング)。
    ① Sleep affects memory. … ⑤ So sleep is part of learning.→ 1文目と最終文で段落の要点がつかめる
  2. 2具体例は速度を上げる
    For example の後は主張の確認。要点が取れたら流し読み。設問で問われたらそこだけ戻る。
  3. 3逆接で減速する
    However / But / Yet の後は筆者の主張になりやすい。読む速度にメリハリをつけると、全体は速く、要所は正確になる。
  4. 4数字・固有名詞はスキャン
    「何年に」「何人が」系の設問は、本文を全部読み直さず、数字や大文字だけを目で探す。
  5. 5段落ごとに設問を解く
    段落を読む→対応する設問を解く→次の段落へ。記憶が新しいうちに解くので根拠を探す時間が減る。
  6. 6要点を余白に5〜10字でメモ
    「①SNS問題提起 ②例 ③反論 ④結論」。主旨・タイトル問題を、本文を読み直さず解ける。
  7. 7記号メモで論理を残す
    逆接は ⇔、因果は →、追加は +、例は 例)。英文の論理を一目で見られる地図になる。
    ① 昔:手紙 ⇔ 今:SNS → 孤独↑? + 若者の例→ 段落の論理を1行で再現
  8. 8大問ごとに終了時刻を書く
    問題用紙に「第3問 10:25まで」と書いておく。時間を「残り」ではなく「時刻」で管理すると、ずるずる延びない。
  9. 9解く順番を決めておく
    得意な形式・配点の高い大問から。最後に残すのは時間がかかって点になりにくい問題。本番前に模試で順番を固定する。
  10. 10返り読みは目的があるときだけ
    同じ文を何度も読み直すのは迷子のサイン。読み直すなら「主語は何か」など目的を決めて1回だけ。

未知語・難文処理のテク8

  1. 1未知語は品詞を先に決める
    the of なら名詞、to the なら動詞(前置詞の to なら動名詞)。品詞が分かれば文の骨格は崩れない。
  2. 2+−だけ分かれば進める
    前後に good / problem / unfortunately などがあれば、未知語の良し悪しは推測できる。設問に関係なければ細かい意味は不要。
    The new policy had detrimental effects; many shops closed.→ 店が閉まった=マイナスの意味(有害な)
  3. 3直後の言い換えを探す
    or / that is / i.e. / ダッシュ(—)/ カンマの後で、難しい語を易しく言い換えることが多い。
    They studied flora, or plant life, on the island.彼らは島の植物相、つまり植物を研究した。
  4. 4接頭辞・語根でアタリをつける
    un- / dis- / in-(否定。in- は「中へ」の意味も)、re-(再び)、-less(〜がない)、bio(生命)、port(運ぶ)。ただし語源だけで決めつけず文脈で確認。
  5. 5長い主語は動詞を探す
    主語が長い文は、時制を持つ本物の動詞(助動詞を含む)を探す。その前の名詞のかたまりが主語。※文頭の副詞句・従属節は主語に含めない。
    The students who joined the program last year were satisfied.昨年その講座に参加した学生は満足していた。
  6. 6修飾語をカッコでくくる
    前置詞句は( )、関係詞節・分詞は[ ]。残った S・V・O が文の意味の芯になる。
  7. 7倒置・強調構文に気づく
    Not only did he… / Never have I… / It is A that… は形を元に戻すと読める。否定語が文頭に来たら倒置を疑う。
    Never have I seen such a beautiful sunset.→ I have never seen… に戻す:こんなに美しい夕日は見たことがない
  8. 8分からない文は前後で補う
    1文が読めなくても、前後の文や段落の要点から内容は推測できる。設問に関係なければ飛ばして先へ。
なぜ効く?

未知語を飛ばしてよい理由:辞書なしで十分に理解するには本文の語の約98%、ある程度の理解なら約95%を知っていることが目安としてよく引用される(Hu & Nation 2000 など。追試では値に幅がある)。裏返せば、多少の未知語は残るのが前提。全部を知ろうとせず、文脈と設問に必要な語だけに時間を使う。

問題形式別のテク10

  1. 1空所は選択肢より先に予想
    空所の前後の論理(順接か逆接か)と品詞から、入る内容を自分で予想してから選択肢を見る。選択肢に引っぱられない。
  2. 2接続語の空所は前後の+−
    前後が同じ向きなら順接・追加、逆の向きなら逆接。具体なら例示、同じ内容なら言い換え。
    The test was hard. , most students passed.→ 難しい⇔合格した=逆向き → However
  3. 3指示語は当てはめて確認
    候補を指示語の位置に入れて読み、意味が通るか確かめる。単数・複数(it か they か)も手がかり。
  4. 4下線部は自分の言葉で言い換えてから
    下線部の意味を先に自分で言ってから選択肢を見る。比喩や慣用表現は、直前・直後の文に答えがあることが多い。
  5. 5タイトルは広すぎ・狭すぎを切る
    本文全体をカバーし、筆者の視点まで含むものが正解。一部の段落だけの話や、本文より大きすぎる話題は✕。
  6. 6内容一致は選択肢を先に分解
    選択肢を「主語・動作・条件」に分け、キーワードで本文の該当箇所を探して1つずつ照合する。
  7. 7文挿入は前後の指示語・冠詞
    挿入文の this / these / the / also / however が、どの文の後に来られるかを決める。
    挿入文 These changes, however, came at a cost.→ 直前に「複数の変化」が書かれた文があるはず
  8. 8段落整序は「つなぎ目」で
    however・also などのつなぎ語、指示語、the+名詞(既出の物)が順番の手がかり。最初に来る段落は、話題を新しく導入する文で始まる。
    The experiment showed … / An experiment was carried out …→ an で導入する文が先、the で受ける文が後
  9. 9和訳は構造を見せる
    採点者は構造を取れているかを見る。主語・動詞・修飾関係が分かる日本語にし、自然さは最後に整える。
    What surprised me was his calm attitude.→ 私を驚かせたのは彼の落ち着いた態度だった(what=〜こと・もの)
  10. 10要約は主題文をつなぐ
    各段落の要点(主題文が手がかり。なければ自分で1文に)を拾い、具体例・数字・引用を削り、つなぎ語で結ぶ。
    ① 問題 → ② 原因 → ③ 解決策→ 例・数字を削り、つなぎ語で3文にまとめる
なぜ効く?

要約・主旨問題が「主題文をつなぐ」で解ける理由:読み手は文章を理解するとき、細部を削り(削除)、まとめて言い換え(一般化)、要点を組み立てる(構成)ことで、全体の要旨を作るとされる(Kintsch & van Dijk 1978 のマクロルール)。段落の主題文は、その要旨を組み立てる手がかりになる。

見直し・本番のテク4

  1. 1マークは大問ごとに
    最後にまとめて塗ると時間切れで全滅する危険がある。大問を終えるたびに塗る。
  2. 2見直しは印をつけた問題だけ
    全部を見直す時間はない。解く時に「迷った」印をつけておき、そこだけ見直す。
  3. 3初めの答えを根拠なく変えない
    見直しで答えを変えるのは、本文に新しい根拠を見つけた時だけ。なんとなくの変更は避ける。
  4. 4難問を捨てる基準を決める
    「1問に◯分以上かけたら次へ」と自分のルールを決めておく。全員が解けない問題で時間を失わない。

確認テスト

  1. 1
    本文 Most residents supported the plan. / 選択肢 Every resident supported the plan. この選択肢の✕の型は?
  2. 2
    The town is known for its arid climate; it rarely rains. arid の意味は?
  3. 3
    How did he become a doctor?(方法を問う)の答え方として最も典型的なのは?
  4. 4
    She practiced hard. , she failed the audition. 空所は?

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