まずはこの3つ
- 1段落=1つの要点。要点の文(主題文)を探す
- 主題文は冒頭が第一候補。問い・つなぎなら次の文
- 段落ごとに要点を5〜10字でメモして全体をつなぐ
段落の設計図(1段落1主張)
英語の段落の設計図5
英語圏の作文教育で標準的に教えられる型。入試の評論・説明文の多くがこれに沿う。
- 1主題文(topic sentence)段落の要点を1文で言う文。支持文より抽象的・一般的な言い方になることが多い。段落の他の文はこの文を説明・例示・限定する。Sleep plays a key role in learning.睡眠は学習で重要な役割を果たす。(主題文)
- 2支持文(supporting sentences)主題文を支える文。理由・具体例・データ・説明・比較など。主題文より具体的になる。In one study, students who slept well remembered more words.ある研究では、よく眠った学生のほうが多くの単語を覚えていた。(支持文)
- 3結論文(concluding sentence)段落の最後で主題文を言い換えて締める文。ない段落も多い。あれば主題文の確認に使える。In short, a good night's sleep is part of studying.要するに、よく眠ることも勉強の一部だ。(結論文)
- 41段落1主張(統一性)1つの段落には1つの要点が基本。新しい要点に移るときは段落を変える。だから段落が変わったら話題の変化を疑う。※同じ話題が数段落続くこともある。
- 5文章全体も同じ入れ子論説・説明文の全体は 序論(主題)→本論(各段落)→結論 が多い。段落の要点を並べると、全体の要約の骨格になる。
主題文はどこにある?
冒頭が基本。ただし実際の英文では冒頭にない段落・明示されない段落も珍しくない。
| 位置 | 見分けるサイン | 読み方 |
|---|---|---|
| ①冒頭(基本形) | 抽象的・一般的な1文目 | 1文目で要点を予想し、2文目以降で確認 |
| ②2文目以降 | 1文目が疑問文・つなぎ・前段落の受け | However などの逆接の後の文を主題文の候補と見る |
| ③最後 | 具体例が先に並ぶ(帰納型) | Thus / In short で始まる最終文を探す |
| ④冒頭と最後 | 最終文が1文目を言い換える | 両方を読んで要点を確定 |
| ⑤明示なし | 例や描写だけが続く | 支持文に共通する点を自分で1文にする |
主題文の見つけ方5ステップ5
- 11文目を読み、抽象度を見る一般的・抽象的な内容なら主題文の候補。固有名詞や数字だらけの具体的な文なら支持文の可能性が高い。
- 2つなぎ語・逆接をチェック1文目が However / But を含む、または2文目に However があれば、その後の文が主題文の有力候補。段落全体と合うか確かめる。
- 3具体例の始まりを探すFor example / For instance の直前の文が、その例で支えたい主張(多くは主題文)。※段落の中の小さな主張のこともある。
- 4最終文と照合Thus / Therefore / In short で始まる最終文があれば、候補と同じ内容か確かめる。
- 5繰り返される語で確認言い換えながら何度も出る語(キーワード)で段落の話題をつかみ、その話題について要点を言う文を主題文と確定する。
目から鱗
主題文の判定テスト:その文の後に「例えば?」「なぜ?」と聞き返したくなるなら主題文。「だから何?」と言いたくなる細かい文は支持文。主題文は後ろの文に支えてもらう必要がある文だ。
実演:段落を分解する
オリジナルの段落。文の役割を見分けると、要点は1行で残せる。
| 英文 | 役割 |
|---|---|
| ① Why do some people learn languages faster than others? | 問いかけ(主題文ではない) |
| ② The answer may lie less in talent than in habits. | 主題文:才能より習慣 |
| ③ Fast learners tend to review new words within a day. | 支持文:習慣の例1 |
| ④ They also use the language actively, even when they make mistakes. | 支持文:習慣の例2(also=追加) |
| ⑤ In other words, how you practice matters more than who you are. | 結論文:②の言い換え |
| 要点メモ | 語学の差=才能<習慣 |
支持文の5つの型
支持文の型が分かれば、設問がどこを狙うか予想できる。
| 型 | サイン | 設問でよく問われること |
|---|---|---|
| 理由 | because / This is because / One reason is | なぜ〜か(理由の選択) |
| 具体例 | For example / such as / including | 例が何を示すために挙げられたか |
| データ・研究 | A study found / According to / percent | 数字・結果の内容一致 |
| 比較・対比 | while / whereas / unlike / more than | 比較の向き・対象のすり替え |
| 説明・定義 | that is / in other words / refers to | 下線部の意味・言い換え |
段落ごとの要点メモのコツ4
- 11段落1行・5〜10字日本語で短く。「①SNS問題提起」「②若者の睡眠減」。英文を写さず、自分の言葉にすることで理解の確認にもなる。
- 2記号で論理を残す逆接 ⇔、因果 →、追加 +、例 例)、筆者の主張 ★。段落どうしの関係が1目で分かる。
- 3段落の役割ラベルを添える【問題】【原因】【例】【反論】【解決】【結論】。タイトル・主旨・段落整序の問題にそのまま使える。
- 4メモは設問と照合するためきれいに書く必要はない。設問を見て「第何段落の話か」が即座に分かれば十分。時間は1段落数秒で。
例外:型どおりでない文章
| 文章の種類 | 特徴 | 読み方 |
|---|---|---|
| 物語文・小説 | 主題文のない段落が多い。時間の流れで進む | 人物・場所・時の変化と心情を追う |
| ニュース記事 | 逆ピラミッド型が多い:最も重要な事実が冒頭。1〜2文の短い段落が多い | 第1段落で主な5W1H、後ろほど補足 |
| 体験型エッセイ | 体験談が先、気づき・主張は後半が多い | I realized / Looking back の後に主張 |
| メール・手紙 | 目的は冒頭、結びで返事などを頼む | I am writing to(目的)/I look forward to(期待) |
| 会話・インタビュー | 話者ごとに段落が変わる | 誰の発言かをメモ |
なぜ効く?
なぜ主題文を拾うと読める? 読み手は文章を理解するとき、細部を削り、まとめ、要点(マクロ構造)を組み立てるとされる(Kintsch & van Dijk 1978)。主題文はそのマクロ構造の部品そのもの。ただし米国の雑誌の評論文を調べた研究では、主題文で始まる段落はむしろ少数だった(Braddock 1974)。型を意識して書かれた説明文では冒頭に来やすいが、冒頭は「第一候補」であって絶対ではない。
やりがちなミス4
- ✕疑問文で始まる段落の1文目を主題文にする○問いの答えになる文を主題文とする問いは話題の提示が多い。答えが主張
- ✕具体例の数字を段落の要点としてメモする○その数字が示す主張をメモする数字は支持文。要点は抽象の側
- ✕段落が変わっても同じ話が続くと思い込む○新しい段落の1文目で話題の変化を確認1段落1主張。段落の切れ目は話題の切れ目
- ✕ニュース記事でも最終段落に結論を探す○第1段落に最重要の事実がある逆ピラミッド型は重要な情報から順に書く
確認テスト
- 11文目 Have you ever wondered why cats sleep so much? 2文目 The main reason is that they need to save energy for hunting. 3文目以降は具体例。主題文は?正解は 2文目。問いは話題提示、答えが要点
- 2主題文の特徴として正しいのは?正解は 抽象的・一般的。具体的なのは支持文
- 3For example の直前の文は多くの場合?正解は その例が支える主張。例はその前の主張を支える
- 4逆ピラミッド型のニュース記事で最も重要な情報があるのは?正解は 第1段落。逆ピラミッド型
参考にした資料
- Kintsch, W. & van Dijk, T. A. (1978). Toward a model of text comprehension and production. Psychological Review, 85(5)
- Braddock, R. (1974). The frequency and placement of topic sentences in expository prose. Research in the Teaching of English, 8(3)
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