まずはこの3つ
- 筆者の主張は But・However の「後」にある
- 具体例は主張の確認。分かったら速度を上げる
- 設問はほぼ本文の順。段落を読んだらその場で解く
読む前に勝負は始まっている4
いきなり1行目から読まない。地図を持ってから歩く。
- 1タイトルと設問を先に眺める何の話かを先に知ると、頭の中の関連知識(スキーマ)が動き出し、理解も記憶も上がる。設問は選択肢まで読まず「何が問われるか」だけ拾う。
- 2第1段落は丁寧に読む話題・問題提起・筆者の立場が置かれやすい。ここで話題を取り違えると、残り全部を誤読する。速く読むのは第2段落から。
- 3どの文も主語と動詞をつかむ長い文も骨格は S+V。修飾語(前置詞句・関係詞節・分詞)をカッコでくくると、言いたいことが一瞬で見える。The idea [that we only use 10% of our brains] is simply wrong.「脳の10%しか使っていない」という考えは単に間違いだ。
- 4段落ごとにテーマを1語で読み終えた段落を「SNSの害」「反論」のように一言で言えるか確かめる。言えなければ、その段落の1文目と最終文を読み直す。
筆者の主張をつかむ8原則8
英文の評論は「主張→支え」でできている。主張の位置にはサインがある。
- 1主張は逆接の後But / However / Yet の後が筆者の言いたいことになりやすい。前に置かれるのは一般論や他人の意見で、ひっくり返すための前振り。※後ろが他人の意見のこともあるので発言者は確認。Many people believe talent is everything. However, research shows that practice matters more.才能がすべてだと多くの人は思っている。しかし研究によれば、練習のほうが重要だ。
- 2一般論のサインに身構えるMany people think / It is often said / Traditionally / We tend to believe が出たら、後で「実は違う」と否定されることが多い。筆者の意見と混ぜない。※筆者が支持・前提にする場合もある。It is often said that money cannot buy happiness. Yet recent studies paint a more complex picture.お金で幸せは買えないとよく言われる。だが最近の研究はもっと複雑な姿を描いている。
- 3譲歩の後が本音It is true that / Of course / Certainly / Admittedly で一度認めてから but で本音を言う。「確かに〜。しかし…」の…が主張。It is true that smartphones are convenient, but they also steal our attention.確かにスマホは便利だ。しかし私たちの注意も奪う。
- 4繰り返される内容がテーマ英語は同じ語のくり返しを避けて言い換えることが多い。the smartphone → the device → this technology のような言い換えの連鎖を追えば、主題が見える。※似た語でも別物のことがあるので文脈で確認。
- 5強調表現に印をつけるIt is important that / The point is / What matters is / should・must / in fact / indeed の後には筆者の重視する内容が来る。What matters is not how long you study, but how you study.大事なのは、どれだけ長く勉強するかではなく、どう勉強するかだ。
- 6筆者の問いの答えが主張So why do we...? のように筆者自身が問いを立てたら、その答えが本文の核心。答えの位置(次の文か次の段落か)を探しにいく。So why do some languages disappear? The main reason is that children stop learning them.では、なぜ消える言語があるのか。主な理由は子どもがその言語を学ばなくなることだ。
- 7not A but B は B が主張否定してから肯定する形。instead / rather も「本当はこっち」の合図。※not only A but also B は A も B も肯定(新しい情報は B)。Success depends not on luck but on effort.成功は運ではなく努力で決まる。
- 8最初と最後で主張を照合第1段落の問題提起と最終段落の結論(In short / Thus / In conclusion)は同じ主張の言い換えになることが多い。両方を読めば主旨問題は解ける。
なぜ効く?
なぜサイン語で要旨が取れる? 説明文の読み手は、細部を外し、まとめ、組み立てて要旨を作る(Kintsch & van Dijk 1978 の「マクロルール」:削除・一般化・構成)。逆接などのサイン語は、どこを要旨に残すかを読み手に示す実践的な目印になる(研究そのものは逆接の位置を扱ったものではない)。
段落と構造の6原則6
- 1段落の1文目を重点読み英語の説明文は「主題文(段落の要点)→支持文」の型で書くよう教えられる。まず1文目で要点を予想。ただし疑問文やつなぎの文で始まる段落は2文目以降、末尾で要点をまとめる段落もある。
- 2具体例は分かったら加速For example 以下は主張の確認用。言いたいことが分かったら速度を上げる。設問で問われたら戻ればいい。※例外・対比・条件を含む例は精読。Some animals use tools. For example, crows bend wires into hooks.道具を使う動物もいる。例えば、カラスは針金を曲げてかぎにする。(前の文が主張)
- 3抽象⇔具体を往復する抽象的な主張が分からない時は具体例を読むと分かる。具体例が長くて迷子になったら、直前の抽象的な文に戻る。
- 4対比は軸を表にするin contrast / whereas / on the other hand が出たら、何と何を、どの点で比べているか(軸)を確認。余白に A|B の2列でメモすると選択肢のすり替えに強くなる。Cats are independent, whereas dogs need constant attention.猫は自立しているが、犬は絶えず手をかける必要がある。(軸=手のかかり方)
- 5因果は矢印の向きを確認A causes B / A leads to B / B results from A。result in と result from の取り違えは選択肢の定番のひっかけ。Stress results from lack of sleep.ストレスは睡眠不足から生じる(睡眠不足→ストレス)。✕result from を「〜という結果になる」と読む
- 6段落に役割ラベルを貼る「問題提起」「例」「反論」「解決策」「結論」と余白に一言。全体の設計図が見え、要旨・タイトル問題が速くなる。
文と語の6原則6
- 1指示語はその場で戻すthis / that / it / such / these の指す内容を、読みながら確認する。this は直前の語ではなく直前の文全体を指すことも多い。
- 2言い換えを同じ物として追う人名→the scientist→she、問題→this issue→the challenge。名前が変わっても同じ物だと気づけば、登場物が増えて混乱することがない。
- 3知らない語は品詞と+−で読む意味が分からなくても「名詞か動詞か」「良い意味か悪い意味か」が分かれば読み進められる。全部の語を知る必要はない。
- 4隠れた否定語を見落とさないhardly / seldom / few / little / fail to / far from / the last 〜 to は not が無くても否定の意味になる。She is the last person to tell a lie.彼女はうそなど最もつきそうにない人だ。
- 5時の表現は対比のサインIn the past / Once / used to と Today / Now / these days が出たら「昔と今の対比」。変わった点が設問になる。People used to write letters; today, most of us send messages instead.人々はかつて手紙を書いていた。今日では、ほとんどの人が代わりにメッセージを送る。
- 6誰の意見かを区別するaccording to / some argue / critics say は他人の意見。筆者がそれに賛成か反対かは、後に続く文で判断する。Critics argue that the plan is too expensive. I disagree.その計画は高すぎると批判する人もいる。私はそうは思わない。(筆者は反対側)
設問と時間の6原則6
- 1設問はほぼ本文の順に並ぶ多くの入試で、設問の順番は本文の順番に沿う。問1の根拠は前のほう、最終問は後ろのほうにあると予想して探す(内容一致は全体から出ることもある)。
- 2段落ごとに設問を解く読み終えた段落に関わる設問はその場で解く。最後まで読んでから戻ると、根拠を探し直す時間がかかり、記憶も薄れる。
- 3根拠は本文に線を引く正解の根拠は必ず本文にある。自分の常識や「ありそう」で選ばない。線を引けない選択肢は選ばない。
- 4正解は言い換え、ダミーは字面正解は本文を別の語で言い換えることが多い。本文と同じ語が並ぶ選択肢ほど、中身のすり替えを疑う。
- 5言い過ぎの語で切るalways / all / never / only / completely のような強い語は、本文の強さ(often / some / may)と照合。本文より強ければ✕。
- 6迷ったら印をつけて次へ1問に固執すると最後の大問が崩れる。2択まで絞ったら印をつけて進み、残り時間で戻る。
目から鱗
具体例を飛ばしてよい理由:例は主張を「分かりやすくする」ためにある。主張を理解できた時点で、例の役目はほぼ終わる。ただし例の直前・直後の1文は主張や例の位置づけを示すことが多いので必ず読む。※例外・反例を示す例は飛ばさない。
実演:5文を原則で読む
オリジナルの短い段落に原則を当てはめると、主張の位置が見えてくる。
| 英文 | 読み方 |
|---|---|
| ① Many people believe that multitasking makes us more productive. | 一般論のサイン→後で否定されると予想 |
| ② It is true that we can listen to music while cleaning. | 譲歩→まだ本音ではない |
| ③ However, when two tasks both need our attention, our performance drops. | 逆接→ここが主張。減速して線 |
| ④ For example, drivers who talk on the phone react more slowly. | 具体例→③の確認なので加速 |
| ⑤ In short, doing one thing at a time is often the smarter choice. | 要約→③の言い換え。主旨問題の答え |
サインを見たら次を予測
| サイン | 次に来るもの | 読み方 |
|---|---|---|
| However / But / Yet | 筆者の主張・反対の内容 | 減速して精読 |
| For example / For instance | 前の文の具体例 | 分かったら加速 |
| In other words / That is | 前の文の言い換え | 難しい文の答え合わせ |
| Therefore / Thus / As a result | 結論・結果 | 設問の根拠になりやすい |
| It is true that 〜, but | 譲歩→本音 | but の後に線 |
| Many people think | 否定される一般論 | 後の逆接を待つ |
| In short / In conclusion | 全体の要約 | 主旨問題の答え |
やりがちな読み方ミス4
- ✕最初の数文の一般論を筆者の主張だと思う○Many people think の後に However が来るまで待つ一般論は否定される前振りであることが多い
- ✕知らない単語のたびに止まって悩む○品詞と+−だけ決めて先へ進む多くは前後で言い換えられる。設問に関係なければ不要
- ✕具体例を一字一句ていねいに訳す○例の直前の主張を確認して流す時間を失う最大の原因。例は主張の確認用
- ✕全部読んでから設問を解き始める○段落ごとに該当設問を処理する根拠探しの時間が倍になり記憶も薄れる
確認テスト
- 1Many students think homework is useless. , studies suggest it helps memory. 空所に入るのは?正解は However。一般論→逆接→主張の型
- 2not A but B の形で、筆者が主張しているのは?正解は B。否定してから肯定。重点はB
- 3The delay resulted from a technical problem. の因果は?正解は 技術的な問題→遅れ。result from=〜から生じる
- 4選択肢に本文と同じ語がそのまま並んでいる時の基本姿勢は?正解は すり替えを疑う。正解は言い換えが多い
- 5He hardly ever complains. の意味は?正解は 彼はめったに不平を言わない。hardly ever=めったに〜ない
参考にした資料
長文読解の原則を一覧にまとめ、A4 3枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。