超絶勉強ハックNo.H29
休憩中にスマホを見ると、頭が回復しにくいって、ホント?

読む前に予想この常識、あなたはどう思う?
先に予想してから答えを見ると、記憶に残りやすくなります(予想の効果の記事)。
判定:半分ホント
休憩にスマホを使った人は、紙やパソコンで休んだ人より、そのあとの課題の出来が悪くなりました。ただし、1つの実験の結果です。
半分ホントとは… 条件つきで正しい、または言い過ぎの部分がある常識です。
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論文での効果スマホで休憩した人は、紙やパソコンで休んだ人より後半の課題が遅く、解けた数も少なかった
今日からできるやり方
- 休憩中はスマホを別の部屋に置く
- 休憩は紙のメモやストレッチで過ごす
- スマホは勉強をすべて終えてから見る
- タイマーはスマホ以外の時計を使う
50分ほど勉強して、少し疲れてきた。「5分だけ休憩」と、スマホに手を伸ばす。画面を眺めているあいだは、たしかに休んでいる気がします。
では、その5分のあと、頭はきちんと回復しているのでしょうか。それを確かめた実験があります。
同じ休憩を、3つの道具で
2019年、カンとカーツバーグは、414人に、頭を使うパズルを解いてもらいました。文字を並べかえて単語を作る、アナグラムというパズルです。パズルは、紙で解く場合と、パソコンの画面で解く場合がありました。
参加者は、くじで4つのグループに分けられました。3つのグループは、パズルの途中で休憩をとります。残りの1グループは、休まずに最後まで解き続けました。
この実験では、休憩の中身をそろえてあります。休憩中にするのは、どのグループも同じ作業です。買い物リストを作るつもりで、品物を選んでいく。違うのは、その作業に使う道具だけでした。スマホを使うグループ、パソコンの大きな画面を使うグループ、紙を使うグループです。
スマホの休憩は、回復が鈍かった
結果は、休憩のあとの後半のパズルで差がつきました。スマホで休憩したグループは、パソコンや紙で休憩したグループより、後半のパズルを解くのに時間がかかりました。解けた数も少なくなりました。
休憩の中身は同じで、変えたのは道具だけです。それでも、スマホを使った休憩では、ほかの休憩ほど頭が回復しなかったことになります。
著者らは、こう述べています。多くの人は、スマホで休むのもほかの休み方も変わらないと思っている。けれども、スマホは思っている以上に頭を疲れさせるのかもしれない、と。
この実験でわかること、わからないこと
ただし、これは1つの研究です。課題も、アナグラムという短いパズルでした。何時間も続く勉強で、同じ差が出るかはわかりません。
もう1つ、休憩中の作業は、買い物リストの品物を選ぶことでした。ふだんの休憩でスマホを開いたときに見る、SNSや動画とは違います。そうしたものを見たときに差が大きくなるのか、小さくなるのかも、この研究からはわかりません。
それでも、同じ作業をしても、スマホで行うだけで回復に差が出たという結果は、覚えておいてよいでしょう。
休憩の5分を取り戻す
原田英語のおすすめは、休憩のあいだ、スマホを別の部屋に置いておくことです。手の届くところにあると、つい触ってしまいます。休憩のあいだは、窓の外を眺めたり、体を伸ばしたりと、画面を使わない過ごし方を選びます。
休憩の時間を計るときも、スマホのタイマーではなく、キッチンタイマーや時計を使いましょう。タイマーを止めるついでに通知を見て、そのまま20分、ということがなくなります。
スマホは、その日の勉強をすべて終えてからのごほうびにとっておきましょう。休憩の5分は、頭を休めるために使います。
参考文献
Kang S., Kurtzberg T. (2019). Reach for your cell phone at your own risk: The cognitive costs of media choice for breaks. Journal of Behavioral Addictions, 8, 395-403.
doi.org/10.1556/2006.8.2019.21✓ 実在と内容を確認済み
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