超絶勉強ハックNo.H11

テスト前に「何を使って、どう勉強するか」作戦を立てると、成績が上がるって、ホント?

判定日 読了 約2分音声 3:59文献 1件

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読む前に予想この常識、あなたはどう思う?

先に予想してから答えを見ると、記憶に残りやすくなります(予想の効果の記事)。

判定:半分ホント

勉強時間を増やす前に、「どの教材を、なぜ、どう使うか」を考える。それだけで、大学の授業の成績に差がつきました。

半分ホントとは… 条件つきで正しい、または言い過ぎの部分がある常識です。

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論文での効果作戦を立てた学生は、成績が平均で約3分の1段階(B→B+くらい)上回った

今日からできるやり方

  1. テストの範囲と出題形式を書き出す
  2. 使える教材(教科書・問題集・先生への質問)を並べる
  3. 教材ごとに「なぜ役立つか」を一言で書く
  4. 「いつ・どう使うか」を決めて予定に入れる

勉強の道具は、ずいぶん増えました。教科書と問題集のほかに、授業の動画、過去問、解説サイト、先生への質問。手元の選択肢は、昔よりずっと多いはずです。

2017年、アメリカの心理学者チェンらは、論文の冒頭でこう指摘しています。教育の政策は、学ぶ人に新しい教材や道具を与えることが多い。でも、学ぶ人がそれをうまく使えているかどうかには、あまり目を向けてこなかった。

試験の前に、自分と作戦会議

チェンらは、大学の統計学入門の授業で、2つの年度の受講生を対象に実験をしました。学生は、くじ引きのように偶然で2つのグループに分けられます。

一方のグループは、試験の前ごとに、オンラインで自分で取り組む短い課題をしました。考えるのは、次のようなことです。この試験に向けて、使える教材のうちどれを使うか。それぞれの教材は、なぜ役に立つのか。そして、どう使うのか。勉強を始める前に、自分と作戦会議を開くわけです。

もう一方のグループは、この作戦会議をしませんでした。

成績は、3分の1段階上に

作戦を立てたグループの学生は、学期を通して、自分の学び方をよく振り返るようになったと答えました。教材の使い方も、より効果的になっていました。

そして授業の成績は、平均で3分の1段階、高くなりました。アメリカの大学の成績は A、B、C などの段階で表され、それぞれにプラスやマイナスがつきます。3分の1段階とは、B が B+ になるくらいの差です。

この課題は、勉強時間を増やすように求めたものでも、特定の教材を使うように指示したものでもありません。どう勉強するかを、学生自身に考えさせただけでした。

1つの授業での結果

ただし、これは1つの大学の、1つの科目での結果です。ほかの科目や、日本の中学・高校で同じように効くかは、まだわかりません。判定が半分ホントなのは、そのためです。

問題集を開く前の5分

それでも、お金もかからず、ひとりで今日から試せる方法です。

まず紙を1枚用意して、テストの範囲と出題の形式を書きます。次に、使える教材を並べます。教科書、ノート、問題集、過去問、先生への質問。それぞれの横に、「なぜ役立つか」を一言ずつ書きます。最後に、「いつ、どう使うか」を決めて、予定に入れます。

書いてみると、買ったまま開いていない問題集や、まだ一度もしていない先生への質問が見つかるかもしれません。新しい教材を1冊増やす前に、手持ちの教材の使い道を書き出してみましょう。

参考文献

  1. Chen P., Chavez O., Ong D., Gunderson B. (2017). Strategic Resource Use for Learning: A Self-Administered Intervention That Guides Self-Reflection on Effective Resource Use Enhances Academic Performance. Psychological Science, 28, 774-785.

文献はCrossrefで書誌を確認し、記事の内容は要旨などと照合しています(判定の方法)。

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