超絶勉強ハックNo.H05
自分でテスト問題を作ると、問題を解くのと同じくらい覚えられるって、ホント?

読む前に予想この常識、あなたはどう思う?
先に予想してから答えを見ると、記憶に残りやすくなります(予想の効果の記事)。
判定:ホント
問題集がなくても大丈夫。自分で問題を作る勉強は、問題を解くのと同じくらい記憶に残りました。
ホントとは… 複数の研究でおおむね支持されている常識です。
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論文での効果1週間後の記憶が読み直しより良く、小テストと同程度
今日からできるやり方
- 授業ノートを見て、テスト問題を3問作る
- 答えと「なぜそうなるか」も書いておく
- 数日後、作った問題を自分で解いてみる
- 友達と問題を交換して出し合う
定期テストの前に、先生の側に回ってみる。教科書を開いて、「ここを問題にするなら、どう聞くか」を考える。そんな勉強法があります。
問題を解くのではなく、作る。遊びのようにも見えますが、記憶への効き目は、問題を解くのと同じくらいでした。
講義のあとで、3つの方法を比べる
2020年、エバースバッハらは、大学の講義の中で実験をしました。学生たちは講義の内容を、3つのうちどれかの方法で学びます。自分で問題を作る。用意された問題に答える。読み直す。
この実験には、それまでの研究にない工夫がありました。学生には、前もってそれぞれの方法の練習をさせませんでした。学ぶ内容も、研究者がそろえて管理しました。そして、事実を覚えているかだけでなく、学んだことを応用できるかも調べました。
1週間後のテストで、全体の成績が良かったのは、問題を作った学生と、問題に答えた学生でした。読み直しには、効果がありませんでした。
分析のしかたで、見え方が変わる
ただし、事実の問題と応用の問題に分けて、ふつうの統計で調べると、はっきり差が出たのは、問題に答えた組の事実問題だけでした。一方、ベイズ統計という別の方法で分析し直すと、問題を作ることも答えることも、事実と応用の両方に同じくらい効いていそうだ、という結果になりました。
著者たちは、問題を作ることは、テストと同じくらい力のある勉強法だと結論しています。ただ、これは1つの講義での実験です。分析によって見え方が変わる部分もあります。応用力まで伸びるかどうかは、少し割り引いて受け取っておきましょう。
問いを立てる練習は、読む力も伸ばす
問題作りの研究は、もっと前からあります。1996年、ローゼンシャインらは、生徒に「読んだ文章について質問を作る」ことを教えた研究をまとめました。訓練のあと、生徒たちは、初めて読む文章の読解テストで成績が上がっていました。効果量の中央値は、広く使われる標準テストで0.36、研究者が作ったテストで0.86です。
問題を作るには、どこが大事か、何がわかっていれば答えられるかを考えなければなりません。読み流しているだけでは、起きない作業です。これが効果のもとだと考えられています。
3問作って、数日寝かせる
授業のあと、ノートを見ながらテスト問題を3問作ってみましょう。答えだけでなく、「なぜそうなるか」も書いておきます。数日後、自分で作った問題を、答えを隠して解きます。友達と交換すれば、自分では思いつかない聞き方にも出会えます。
うまく問題が作れないところは、まだよくわかっていないところです。問題を作ろうとした時点で、自分の理解の穴が見えてきます。
参考文献
Ebersbach M., Feierabend M., Nazari K. (2020). Comparing the effects of generating questions, testing, and restudying on students' long-term recall in university learning. Applied Cognitive Psychology, 34, 724-736.
doi.org/10.1002/acp.3639✓ 実在と内容を確認済み
Rosenshine B., Meister C., Chapman S. (1996). Teaching Students to Generate Questions: A Review of the Intervention Studies. Review of Educational Research, 66, 181-221.
doi.org/10.3102/00346543066002181✓ 実在と内容を確認済み
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