超絶勉強ハックNo.H04

授業動画は、途中でミニテストをはさむと集中が続き、成績も上がるって、ホント?

判定日 読了 約3分音声 4:06文献 2件

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読む前に予想この常識、あなたはどう思う?

先に予想してから答えを見ると、記憶に残りやすくなります(予想の効果の記事)。

判定:ホント

授業動画の途中で、区切りごとに自分に問題を出す。それだけで、気がそれる割合が半分以下に減りました。

ホントとは… 複数の研究でおおむね支持されている常識です。

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論文での効果最後のパートの正答率が59%→84%に(Szpunarら, 2013)

今日からできるやり方

  1. 動画を5〜10分ごとに一時停止する
  2. 今の内容から自分に3問出して答える
  3. 答えられない所だけ巻き戻して確認
  4. 答えを見るだけで済ませない

ハーバード大学の経済学の授業から切り出した、21分の統計学の講義動画があります。2013年、心理学者のスプナーらは、これをハーバードの学部生に見せる実験をしました。

動画は約5分半ずつ、4つのパートに分かれています。パートの合間には、まず1分間、簡単な計算をします。その先が、グループによって違いました。

合間に、小テストか計算か

一方のグループは、合間ごとに、いま見たパートについての小テストを6問、2分で解きます。もう一方は、合間にさらに計算問題を続け、小テストは最後のパートのあとだけです。

最初の実験の参加者は32人でした。途中で小テストを受けたグループは、「ぼんやりしていた」という自己評価が低く、メモも多くとっていました。そして最後のパートの小テストでは、正答率が84%と59%。大きな差がつきました。

最後のパートの条件は、どちらのグループも同じです。違うのは、それまでの合間に小テストがあったかどうかだけでした。

問いかけの4割で、心はよそにあった

2つ目の実験は48人です。講義の途中で何度か、「今、講義と関係ないことを考えていたか」を本人にたずねました。

「考えていた」と答えた割合は、合間に計算だけをしたグループで41%。小テストを受けたグループでは19%でした。

3つ目のグループもありました。合間に、問題と答えのセットを読むだけのグループです。このグループの、気がそれていた割合は39%。計算だけのグループと、ほとんど変わりませんでした。問題と答えを目にすることではなく、自分で答えを出そうとすることが、集中を支えていたようです。

小テストを受けたグループは、最後の総まとめのテストへの不安も小さく、講義を「頭が疲れるもの」と感じる度合いも低めでした。こまめにテストされたほうが、かえって気が楽だったのです。

テストは、次の学習の準備にもなる

テストの役目は、学んだことを確かめるだけではありません。チャンらは2018年、テストをすると、その次に学ぶ新しい内容を覚えやすくなる現象について、研究をまとめました。この効果は安定して見られました。ただし条件によっては、逆に次の学習を邪魔することもあると報告しています。

スプナーらの実験も、数十人のハーバードの学生が、21分の講義1本を見た結果です。何時間も続く授業や、高校生でも同じように効くかは、まだ確かめられていません。

一時停止ボタンを、自分のために押す

それでも、今夜からすぐに試せる方法です。授業動画を5〜10分ごとに止めて、今のところから自分に3問出してみましょう。答えられなかった所だけ巻き戻します。問題と答えを眺めるだけでは、計算組とほぼ同じだったことを忘れずに。

動画を止めるのは、休むためではありません。心が画面の前から離れていかないようにするためです。

参考文献

  1. Szpunar K., Khan N., Schacter D. (2013). Interpolated memory tests reduce mind wandering and improve learning of online lectures. Proceedings of the National Academy of Sciences, 110, 6313-6317.

  2. Chan J., Meissner C., Davis S. (2018). Retrieval potentiates new learning: A theoretical and meta-analytic review. Psychological Bulletin, 144, 1111-1146.

文献はCrossrefで書誌を確認し、記事の内容は要旨などと照合しています(判定の方法)。

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