
Halloween in Japan
日本のハロウィン(渋谷)の由来と歴史(詳しく)
いつから?なぜ?名前の意味は? 日本のハロウィン(渋谷)の本当の話を、確かな資料でたどります。
1日本のハロウィンはいつから?原宿のおもちゃ屋のパレードが始まり
日本のハロウィンの歴史は、意外と新しいものです。
始まりの場所とされるのは、東京・原宿のキデイランド。1970年代からハロウィンの商品を店頭で売っていたこの店が、1983年10月、販売促進の一つとして「日本初」とされるハロウィン・パレードを開きました。
1990年代になると、遊園地やテーマパークがハロウィンを取り入れます。1992年には東京のナムコ・ワンダーエッグが、仮装して来た人の入場料を無料にするパーティーを開きました。
そして1997年が大きな年になります。10月31日、東京ディズニーランドで仮装したお客さんが集まるイベント「ディズニー・ハッピー・ハロウィーン」が初めて開かれました。2000年のパレードには、仮装した入園者400人が参加しています。今では9月初めから始まる、秋の大きなイベントになりました。
同じ1997年、神奈川県川崎市ではカワサキ ハロウィンが始まりました。駅前の映画館の開業10周年の記念イベントで、第1回のパレードの参加者は約150人、しかもその半分ほどはスタッフや役者だったそうです。それが2010年代には参加者約3,000人、沿道の観客約12万人の大イベントに成長しました。
2011年からは、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも「ハロウィーン・ホラー・ナイト」が毎年開かれています。

🕰️ 日本のハロウィン(渋谷)の年表
- 1983年10月原宿のキデイランドが、日本初とされるハロウィン・パレードを開く。
- 1997年東京ディズニーランドで仮装した入園者のイベントが始まる。川崎でカワサキ ハロウィンが始まる。
- 2011年ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで「ハロウィーン・ホラー・ナイト」が始まる。
- 2016年ハロウィンの市場規模が約1345億円と推計される(日本記念日協会)。
- 2019年6月渋谷区が、ハロウィンなどの時期の路上飲酒を禁止する条例をつくる。
- 2023年渋谷区長が「ハロウィン目的で渋谷に来ないで」と世界に呼びかける。
2日本のハロウィンの特徴:子どもより大人が仮装する
アメリカのハロウィンの主役は、仮装して「トリック・オア・トリート!」と家々を回る子どもたちです。ところが日本では、家を回ってお菓子をもらう習慣はあまり広まりませんでした。かわりに広がったのが、大人の仮装です。
アニメやゲームのキャラクター、ゾンビ、制服、着ぐるみ。日本のハロウィンは、仮装そのものを楽しむ「年に一度のコスプレの日」のようになりました。お店にはハロウィン限定のお菓子が並び、テーマパークは秋の大イベントとしてハロウィンを打ち出します。
お金の動きも大きくなりました。2015年には、ハロウィンの市場規模が「バレンタインを上回った」と報じられました。日本記念日協会(記念日文化研究所)の推計では、2016年は約1345億円です。
その中心の一つになったのが、東京の渋谷です。2002年のサッカー・ワールドカップのころから、渋谷のスクランブル交差点に人が集まって騒ぐ流れができ、2000年代の後半には仮装した人が現れはじめました。2013年ごろから規模が大きくなり、ハロウィンの夜の交差点は、仮装した若者で身動きがとれないほどになりました。
🎁 シンボルと小物
顔をくりぬいたかぼちゃのランタン。日本では飾りやお菓子のパッケージで定番。
渋谷の仮装で目立った定番。メイク道具も店に並ぶ。
原宿(1983年)や川崎(1997年〜2019年)のパレードが日本のハロウィンを広めた。
十五夜に子どもがお供えやお菓子をもらって回る、日本版トリック・オア・トリート。
3渋谷ハロウィンの今:「来ないで」と呼びかけた街
人が集まれば、トラブルも起きます。路上のごみ、騒音、ちかんや盗み。2018年のハロウィン前の週末には、渋谷の路上で軽トラックが集団で横転させられる事件が起き、4人が逮捕され、11人が書類送検されました。
渋谷区は2019年6月、ハロウィンや年越しの時期の路上飲酒などを禁止する条例をつくりました。2022年10月には、韓国・ソウルの梨泰院(イテウォン)でハロウィンの人出による事故が起き、150人以上が亡くなります。これを受けて、渋谷でも警戒がいっそう強まりました。
2023年、渋谷区長は「ハロウィン目的で渋谷に来ないでほしい」と世界に向けて呼びかけ、区は「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません」と発信しました。ハチ公像の周りは立ち入り禁止になり、ピーク時の人出は前の年より35%減ったとされます。2024年には「渋谷は、ハロウィーンをお休みします」というメッセージも出されました。
川崎でも変化がありました。カワサキ ハロウィンは2020年はオンラインで開かれ、2021年8月、「楽しみ方が多様化した」などの理由で24年の歴史を終えることが発表されました。日本のハロウィンは今、「大きな街の大騒ぎ」から、テーマパークや地域のイベント、家でのパーティーへと、楽しみ方が分かれつつあります。
4よくある誤解とホント:日本にもトリック・オア・トリートがあった?
誤解1:日本の子どもは家を回ってお菓子をもらわない。
実は日本には、そっくりな風習があります。十五夜の夜、子どもたちがお月見のお供えを持っていってよいとされた「お月見泥棒」です。子どもは月からの使いと考えられていました。今でも愛知県日進市や三重県四日市市の一部などでは、子どもが「お月見泥棒でーす」と家々を回り、お菓子をもらう形で続いています。
誤解2:日本のハロウィンは渋谷のもの。
日本で最初のパレードは原宿、大きく育てたのは東京ディズニーランドや川崎です。渋谷が有名になったのは2010年代のことです。
誤解3:ハロウィンは日本の文化に合わない。
年に一度、亡くなった人の魂が帰ってくると考えて火をたく。これはハロウィンのもとになったケルトの祭りと、日本のお盆の迎え火・送り火の共通点です。日本のハロウィンは、新しい輸入品であると同時に、どこかなつかしい行事なのかもしれません。
💡Fun Facts日本のハロウィン(渋谷)の豆知識 6連発
日本初とされるハロウィン・パレードは1983年、原宿のおもちゃ屋キデイランドの販売促進として開かれました。
Japan's first Halloween parade was in Harajuku in 1983. A toy store held it.
カワサキ ハロウィンの第1回パレードは参加者約150人。そのうち半分ほどはスタッフや役者でした。
At the first Kawasaki parade, about half of the 150 marchers were staff members.
カワサキ ハロウィンは最盛期に参加者約3,000人、観客約12万人。2019年の経済効果は約10億円とされます。
At its peak, about 120,000 people watched the Kawasaki Halloween parade.
1992年、東京のナムコ・ワンダーエッグは、仮装して来た人の入場料を無料にしました。
In 1992, one Tokyo amusement park let people in free if they wore costumes.
2023年、渋谷はハチ公像の周りを立ち入り禁止にし、ピーク時の人出は前の年より35%減りました。
In 2023, Shibuya closed the area around the Hachiko statue on Halloween.
お月見泥棒では、子どもは「月からの使い」と考えられ、お供えを持っていってもよいとされました。
In old Japan, children could take moon-viewing snacks. They were seen as messengers from the moon.
▶️Videos & Links日本のハロウィン(渋谷)の動画とリンク集
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