疑問BEST100 ・ 第5位 ・ 🙏 喪中・お盆・お墓

友引にお葬式をしてはいけない? 迷信の由来と、お通夜・火葬場の実際

結論
友引に葬儀を避けるのは「友を引く」という字から生まれた俗信で、宗教的な根拠はありません。ただ、友引を休みにする火葬場が多いため、告別式と火葬は友引を外すのが一般的です。お通夜は友引でもふつうに行われます。

1友引はもともと「勝負なし」の日。なぜ葬式を避けるように?

友引の「友」は、もともと友だちの意味ではありませんでした。

六曜(ろくよう)は、室町時代に中国から伝わった時刻の占いがもとです。そのころ友引にあたる日は「留連(りゅうれん)」と呼ばれていました。名前や順番は何度も変わり、今の形に落ち着いたのは江戸時代の天保年間(1830〜44年)ごろです。

友引の本来の意味は、「相友引き(あいともびき)で勝負なし」。勝ちも負けもない、良くも悪くもない日でした。ところが幕末ごろ、陰陽道で「災いが友に及ぶ方角」をさす「友引方」という別の言葉と混ざり、「この日に葬式を出すと友を死に引き込む」と言われるようになった、と辞典は説明しています。

つまり、字づらから生まれた言い伝えです。奈良県橿原市の人権コラムも、友引を避けて葬儀をすることを、理由を説明できない「迷信」の例として取り上げています。

2お通夜は友引でもいい? 本当の理由は「火葬場の休み」

お通夜は、友引でもふつうに行われます。気にされるのは、故人を送り出す告別式と火葬のほうだからです。

実は、友引を避けるいちばん現実的な理由は火葬場です。多くの自治体の火葬場が、友引を休みにしています。たとえば群馬県の高崎市斎場は、休場日を「1月1日、2日」と「友引の日」と定め、そのうえで友引の日も通夜式・通夜の利用はできると案内しています。

そのため、よくある日程は次のようになります。

・友引の前日が亡くなった日 → 友引の日にお通夜、翌日に告別式と火葬
・友引の日に告別式をしたい → 火葬場が休みなら、1日ずらす

火葬場が開いていない日は、葬儀をしたくてもできません。友引を避けるのは、迷信を信じているからというより、火葬場の都合であることが多いのです。

3仏滅・大安・赤口は? 友引人形とは

お葬式で気にされるのは、六曜のうち友引だけです。仏滅・大安・先勝・先負・赤口に葬儀をしてもかまいません。

「仏滅」は仏教っぽい名前ですが、仏教とは関係がありません。百科事典によると、もとは「空亡」と呼ばれ、それが「虚亡」「物滅」と変わり、あとから「仏」の字が当てられたようです。お釈迦さまが亡くなった日でもありません。

どうしても友引に葬儀をする場合、棺に人形を入れるという習わしがあります。人形を身代わりにして、友を引かないようにするという考えです。橿原市の人権コラムは、この人形も友引の迷信から生まれた「新たな迷信」だと書いています。

4友引の火葬場が開きはじめた:変わる地域の事情

火葬場が友引に休むのは全国一律の決まりではなく、自治体ごとの判断です。

近年は、亡くなる人が増えて、火葬場が混み合うようになってきました。北海道新聞によると、札幌市は2025年、休んでいた友引の日も火葬場を動かすと決めました。理由は火葬件数の増加と、友引を気にする考え方が変わってきたことです。同じように、混み合う時期に友引の受け入れを試す自治体も出てきています。

また、キリスト教や神道の葬儀、無宗教の家族葬では、友引をまったく気にしない家族もいます。六曜はもともと中国の占いで、仏教・神道・キリスト教のどの教えにも出てきません。

5迷ったときの日程の決め方

現実には、次の順で考えると決めやすくなります。

・火葬場と式場の空き:まずここで日程がしぼられます。葬儀社に聞けば、友引の休みもふくめて教えてくれます。
・遺族と親族の考え:本人たちが気にしないなら、友引でも問題ありません。年配の親族が気にしそうなら、1日ずらすのが無難です。
・お通夜は友引でもOK:通夜を友引に、告別式を翌日に、という組み方はよくあります。

友引かどうかは、カレンダーや暦のサイトで確かめましょう。六曜は旧暦の日付で決まるため、旧暦の月が変わるところで順番が飛びます。6日ごとに必ず友引が来るわけではないので、日にちで数えず暦で確認するのが確実です。

❓FAQあわせてよく聞かれる質問

友引に火葬はできる?

友引を休みにしている火葬場が多いので、できないことがよくあります。ただ札幌市のように友引も開ける自治体もあるので、葬儀社か火葬場に確かめましょう。

友引にお葬式をするのは非常識?

宗教的な根拠はないので、非常識ではありません。ただ気にする人もいるため、親族の考えを聞いてから決めると安心です。

友引の日にお通夜、翌日に告別式でいい?

はい、よくある日程です。友引に休む火葬場でも、通夜の利用はできる所があります。

家族葬でも友引は気にする?

家族葬でも火葬場の休みは同じなので、火葬の日は友引を外すことが多いです。友引を気にするかどうかは、家族で決めてかまいません。

友引に法事や納骨をしてもいい?

問題ありません。友引で気にされるのは葬儀と火葬で、法事や納骨を避ける決まりはありません。

🔗この疑問とセットで調べられている

  1. 第3位大安・仏滅・友引の意味と順番は?六曜は先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順にくり返す。大安が最吉、仏滅が最凶とされる。⛩️
  2. 第1位香典の相場はいくら?親・祖父母・友人・会社の目安親は5万〜10万円、兄弟姉妹3万〜5万円、祖父母1万〜3万円、友人・職場は5千〜1万円が目安。4と9は避ける。🙏
  3. 第7位御霊前と御仏前の違いは?四十九日はどっち?通夜・葬儀は「御霊前」、四十九日の法要からは「御仏前」。浄土真宗は最初から御仏前。🙏
  4. 第31位仏滅に結婚式・入籍はダメ?ダメではない。六曜は科学的根拠のない慣習で、仏教とも無関係。ただ気にする親族もいるので事前に相談を。🎉
  5. 第8位新盆・初盆は何をする?香典の金額は?四十九日後に初めて迎えるお盆。白い提灯を飾り法要をする。香典は5千〜1万円、親や兄弟は1万〜3万円が目安。🙏

🔎調べた資料(4)