英検2級リーディング対策&予想問題

【英検2級】大問3-B完全攻略|満点を取る解き方・7ステップ・時間配分のすべて

📘 EIKEN GRADE 2 / READING

英検2級 大問3-Bは
全部読まない人」が
満点を取る

設問と段落の対応・不正解選択肢の切り方・13分の時間配分まで、
5問すべてを取り切るための完全設計図

リーディングの最後に立ちはだかる大問3-B。約400語の説明文に、設問は5問。
「時間が足りない」「毎回2問は落とす」「読めているのに答えが合わない」
——この3つの悩みは、じつは英語力ではなく読む順番と選択肢の切り方で決まります。
3-Bは、正しい手順を知った瞬間に一番の得点源に変わるパートです。
📖 この記事の内容
  1. 大問3-Bとは何か──形式・語数・配点を60秒で把握する
  2. 3-Bで落とす人がやっている3つの致命的な読み方
  3. 【最重要】設問と段落は1対1で対応している
  4. 満点直結・解答手順7ステップ
  5. 不正解選択肢6パターン──「消す技術」を身につける
  6. 正解は必ず言い換えられている──パラフレーズ攻略
  7. 設問文の疑問詞で、探す場所は決まる
  8. 最終問題「Which of the following statements is true?」の攻略法
  9. 実践ミニ演習──6パターンを実際に使ってみる
  10. 時間配分の黄金比──筆記85分の設計図
  11. 満点を取るための勉強法・4週間ロードマップ
  12. よくある質問Q&A
  13. まとめ──3-Bは「作業」に落とし込めば必ず取れる

1大問3-Bとは何か──形式・語数・配点を60秒で把握する

まず、敵の姿を正確に知るところから始めます。ここを曖昧にしたまま演習しても、伸び方が変わりません。

英検2級の一次試験は、リーディング・ライティングテストが85分、リスニングテストが約25分。筆記の内訳は次のようになっています。

大問 形式 問題数
大問1 短文の語句空所補充(語彙・熟語) 17問
大問2 長文の語句空所補充(A・B) 6問
大問3-A Eメールの内容一致選択 3問
大問3-B 説明文の内容一致選択 5問
大問4 ライティング(英文要約 45〜55語) 1題
大問5 ライティング(意見論述 80〜100語) 1題

つまりリーディングは全31問。そのうち3-Bの5問は、リーディング全体の約16%を占めます。しかも3-Bは「最後に配置された最長の英文」なので、時間切れの直撃を受けやすい。ここを安定させるかどうかで、リーディングの点数は驚くほど変わります。

3-Bの英文はこういう形をしている

語数 約350〜450語
段落数 4段落が基本(まれに3段落・5段落)
設問番号 (27)〜(31) の5問
タイトル 必ず付いている(内容予測に使える)
頻出テーマ 歴史上の人物/科学・技術/環境・生物/社会問題/文化・食/教育
目標時間 13分(1問あたり約2分36秒)
目標正答数 5問(最低ライン4問)

たとえば直近の出題では、ドイツの学者兄弟の生涯と業績を扱った伝記型の英文が4段落構成で出されています。「兄弟の生い立ち → 弟の業績 → 兄の業績 → 二人が残したものの意義」という流れで、設問はきれいに段落順に並んでいました。この「段落順=設問順」こそが、次のセクション以降で徹底的に使い倒す最大の武器になります。

📊

英検2級の一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3技能が各650点・合計1950点満点で、合格基準スコアは1520。リーディング31問のうち5問を占める3-Bは、感覚以上に重い。1問の取りこぼしがそのままボーダーの明暗を分けます。

23-Bで落とす人がやっている3つの致命的な読み方

指導していて、3-Bを落とす受験者の読み方は驚くほど似ています。逆に言えば、この3つをやめるだけで正答率は跳ね上がります。

致命傷① 本文を最後まで読んでから設問に行く

最も多い失敗です。400語を読み切ってから設問を見ると、「あれ、どこに書いてあったっけ」と必ず本文に戻ることになる。この往復が時間を食い尽くします。しかも記憶が曖昧なまま選択肢を見るので、「なんとなく本文にありそうな選択肢」に引っかかる。3-Bの不正解選択肢は、まさにその状態の受験者を狙って作られています。

致命傷② 選択肢を先に読んでしまう

「設問の先読み」は正しいのですが、多くの人が選択肢まで読んでしまう。これは逆効果です。理由は単純で、4つの選択肢のうち3つはウソだから。読んだ瞬間から、頭の中に3つの誤った情報がインストールされます。その状態で本文を読むと、書かれていないことを「書いてあった気がする」と感じ始める。先読みするのは設問文だけ。選択肢は本文の該当箇所を特定してから見る——これが鉄則です。

致命傷③ 知らない単語で立ち止まる

3-Bには2級の範囲を超える語がしばしば混ざります。地名・人名・専門用語・当時の役職名など。ここで止まると、残り時間が消えます。実際には設問で問われない語は9割方どうでもいい。知らない語に出会ったときの処理は次の3手で十分です。

状況 その場での処理
大文字で始まる語 固有名詞。意味を考えず「A」「B」と記号化して先へ進む
動詞がわからない プラスかマイナスかだけ判定。前後の接続語(but / so / because)が方向を教えてくれる
名詞がわからない 直後の関係詞節・同格・コンマ以下に説明が付いていることが非常に多い。そこを読む
💡

3-Bは「英文を理解する試験」ではなく、「設問で問われた1文を見つけて、言い換えを照合する試験」。この定義に切り替えた瞬間、やるべき作業がはっきりします。

3【最重要】設問と段落は1対1で対応している

この記事で一番伝えたいのがここです。3-Bには、設問の順番と本文の展開順が一致するという強烈な法則があります。

4段落+設問5問という構成を思い出してください。第1問は第1段落、第2問は第2段落、第3問は第3段落、第4問は第4段落。そして第5問だけが全体を対象にした事実一致問題。これが標準形です。

設問 探す範囲 その段落が担う役割
(27) 第1段落 導入・背景・人物や事象の紹介
(28) 第2段落 展開①(きっかけ・原因・具体例)
(29) 第3段落 展開②(対比・別の側面・考え方)
(30) 第4段落 結論・意義・現在への影響
(31) 本文全体 4つの選択肢がそれぞれ別の段落に対応する事実一致

この対応を知っているだけで、1問あたり探す範囲が本文の4分の1になります。400語の中から根拠を探すのと、100語の中から探すのとでは、速さも正確さもまったく別物です。

実際の出題で検証してみる

直近の2級3-Bは、18世紀ドイツの学者兄弟を扱った伝記型の英文でした。段落構成と設問の対応は次の通りです。

段落 内容 対応設問
第1 兄弟の出自と、母が主導した教育環境 (27) 母は何をしたか
第2 弟の冒険への関心と南米調査、著作 (28) 何が旅を可能にしたか
第3 兄の教育行政での仕事と、言語観 (29) 言語をどう捉えていたか
第4 恵まれた環境が業績を可能にしたという総括 (30) 業績に集中できた理由

きれいに1対1です。そして最後の(31)は「次のうち正しいものはどれか」という全体照合問題で、正解の根拠は第3段落にありました。(31)だけは順番の法則から外れる——ここも標準通りです。

例外への備え:まれに2問が同じ段落から出たり、段落が5つあることがあります。ただし「設問の順番が本文の順番より前に戻る」ことはほぼありません。だから「(28)の根拠が第2段落に見当たらない」と思ったら、第1段落に戻るのではなく第2段落の後半〜第3段落の冒頭を見る。これで9割解決します。

4満点直結・解答手順7ステップ

ここからは実際の手順です。本番でこの通りに手を動かせば、3-Bは「読解」ではなく「作業」になります。作業になれば、緊張しても崩れません。

1タイトルを読んで内容を予測する(5秒)

3-Bには必ずタイトルが付いています。人名なら伝記型、モノや現象なら説明型。「伝記型なら、生い立ち→転機→業績→評価の順で来る」と分かっているだけで、読む速度が変わります。

2設問文だけを5つ読む(40秒)

選択肢は絶対に読まない。読むのは疑問文(または文の前半だけの不完全文)のみ。読みながら、疑問詞固有名詞に丸をつけます。この2つが本文をスキャンするときの目印になります。

3第1段落を読む → (27)を解く

段落を読み終えたら、次の段落に進まずその場で解きます。記憶が最も鮮明なうちに処理するのが、戻り読みをゼロにする唯一の方法です。

4「1段落読む→1問解く」を4回繰り返す

第2段落→(28)、第3段落→(29)、第4段落→(30)。リズムを崩さないこと。読み終わってから解こうとした瞬間に、ステップ①の致命傷に戻ります。

5根拠の1文に線を引いてから選択肢を見る

ここが分岐点です。選択肢を見る前に、答えになる1文を特定して線を引く。できれば「たぶんこういう答えになるはず」と自分の言葉で仮の答えを作ってから4択を見る。この一手間で、引っかけ選択肢がほとんど効かなくなります。

6選ぶのではなく「消す」

4択は、正解を探すより×の根拠が言えるものから消すほうが速く正確です。次のセクションの6パターンを覚えておけば、平均2つは即座に消えます。

7(31)は最後に、選択肢1つずつ本文へ戻る

全体一致問題は最も時間がかかります。ここまでで本文の地図はできているので、選択肢のキーワードを目印に該当段落へ飛び、1つずつ照合。ここに3分を確保しておきます。
💡

ステップ5の「自分の言葉で仮の答えを作る」は、上位層と中位層を分ける最大のポイントです。仮の答えがある状態で4択を見ると、選択肢は「照合するもの」になる。仮の答えがないと、選択肢は「選ばされるもの」になります。

5不正解選択肢6パターン──「消す技術」を身につける

英検の不正解選択肢は、思いつきで作られていません。受験者がどう間違えるかを設計した上で置かれています。裏を返せば、パターンは有限。この6つを覚えるだけで、消去のスピードが変わります。

パターン 見抜き方・具体例
① 言い過ぎ(極端語) only / all / never / always / everyone / the most / completely が入っていたら要警戒。本文が「多くの人が」なのに選択肢が「すべての人が」になっていれば即×
② 本文にない情報 常識的にはあり得そうだが、本文が一言も触れていないもの。「自分の推測で補える選択肢」は8割ハズレ
③ 別の場所の内容を混ぜる 確かに本文に書いてあるが、その設問の答えではない。「読んだ記憶がある」だけで選ぶと必ずやられる。段落対応を守っていれば防げる
④ 主語・目的語のすり替え 「誰が誰に何をしたか」を入れ替える。本文が「母が家庭教師を雇った」なら、「兄弟が自分で先生を選んだ」は×。動作主を必ず確認
⑤ 因果・時系列の逆転 原因と結果、before と after を入れ替える。「旅のに本を書いた」を「旅のに書き終えた」にするなど。時を表す語に必ず印を
⑥ 同じ単語の罠 本文の単語をそのまま使った選択肢はむしろ危険。正解はたいてい言い換えられている。単語の一致だけで飛びつかない

逆に、正解選択肢にはこういう特徴がある

⭕ 正解の顔つき
・本文と違う単語で書かれている
・本文より抽象度が一段高い
・断定を避けた穏やかな表現
・根拠が本文の1〜2文に収まる
❌ 不正解の顔つき
・本文の単語がそのまま並ぶ
・only / all / never が入る
・具体的すぎる数字や固有名詞
・根拠が本文のどこにも見つからない

迷って2つに絞れたときの最終判断も、この表で決まります。「単語が似ているほう」ではなく「言い換えられているほう」を取る。この一点を体に入れておくだけで、迷った問題の正答率は目に見えて上がります。

6正解は必ず言い換えられている──パラフレーズ攻略

3-Bの正体をひとことで言えば、パラフレーズ(言い換え)の照合ゲームです。本文の1文を、別の単語で言い直したものが正解。ここを訓練していない人は、いくら単語を覚えても点が伸びません。

英検で使われる言い換えは、実は非常に類型的です。よく出る変換パターンを整理します。

本文でよく使われる表現 選択肢での言い換え
hired teachers to tutor them arranged private lessons for them
born into a wealthy family had a rich background
the money he received after her death the money left to him
more and more people started to … an increasing number of people … / became popular
could not afford to buy it did not have enough money for it
a tool that let people see the world helped individuals understand their surroundings
scientists found that … research showed that … / studies have identified …
because of heavy rain due to poor weather conditions
stopped growing rice and started … gave up rice farming and switched to …
is still used by researchers today continues to influence … / has a lasting impact
not only A but also B both A and B
near several train stations located near public transportation
wanted to show how it works tried to explain the process
made it possible for him to travel allowed him to make the trip

表の右側を見てください。共通しているのは「具体 → 抽象」の方向です。本文が具体的な行動を描き、選択肢がそれをひとつ上のレベルでまとめる。この方向性を知っておくと、正解の当たりがつけやすくなります。

パラフレーズ力を鍛える3分トレーニング

語彙を「単語→和訳」で覚えているうちは、この力は育ちません。次の3分習慣が効きます。

過去問の正解選択肢に線を引く
その根拠になった本文の1文にも線を引く
2つを並べて書き写し、「どの語がどの語に化けたか」を矢印で結ぶ
5組たまったら、右側(選択肢側)だけ見て左側を復元してみる

これを20回分やると、初見の英文でも「この文はこう言い換えられるな」と先に想像が働くようになります。3-Bの満点は、語彙量ではなくこの変換の反射で決まります。

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この訓練は大問4の英文要約にもそのまま効きます。要約とは「本文を自分の言葉に言い換えて短くする」作業。3-Bのパラフレーズ訓練は、ライティングの得点まで押し上げる二重投資になります。

7設問文の疑問詞で、探す場所は決まる

設問先読みで丸をつけた疑問詞。あれには使い道があります。疑問詞ごとに、本文で反応すべき語が決まっているのです。これを知っていると、段落を読みながら「あ、ここだ」と目が止まるようになります。

設問文の型 本文で探すべき目印
What made it possible for X to …?
(何がXの〜を可能にしたか)
因果の表現:made / allowed / enabled / thanks to / because of / led to
What is one reason …?
(理由のひとつは何か)
because / since / as / this is why / therefore の周辺。one reason は複数ある理由の1つなので、最初に見つけたものが正解とは限らない
What did X believe / think about Y?
(XはYをどう考えていたか)
X considered / According to X / X thought that / in his view / He saw A as B
Why does X mention …?
(なぜXは〜に言及したか)
その文そのものではなく直後の文に目的が書かれていることが多い。Therefore / So / This means が合図
To …, X(不完全文の完成型)
(〜するために、Xは)
設問文の前半がそのまま本文のキーワード。その語句を段落内でスキャンして周辺2文を精読
Which of the following statements is true? 目印なし。選択肢側のキーワードから本文へ逆算する(次のセクション参照)
💡

とくに What made it possible …? は2級3-Bの超頻出型。伝記型の英文では「資金」「人との出会い」「制度の変化」のいずれかが答えになるケースが圧倒的に多い。段落を読みながらお金・人・きっかけの3つに敏感になっておくと先回りできます。

8最終問題「Which of the following statements is true?」の攻略法

3-Bで最も落としやすいのが、この最後の1問です。理由ははっきりしています。他の4問は「探す場所が1段落」なのに、この問題だけは選択肢4つ×4段落=最大16通りの照合が必要だから。ここに正しい手順を持っているかどうかで、4/5と5/5が分かれます。

攻略の3原則

原則1|必ず最後に解く

他の4問を解いた時点で、本文の「どこに何が書いてあるか」の地図が頭にできています。この地図なしで(31)に挑むのは、地図なしで宝探しをするようなもの。順番を守るだけで所要時間が半分になります。

原則2|選択肢のキーワードから本文へ逆算する

各選択肢には必ず固有名詞・数字・特徴的な名詞が入っています。それを目印に「この選択肢は第◯段落の話だ」と当たりをつけ、その段落だけを見る。4つの選択肢は、たいてい異なる段落に散らばるよう設計されています。

原則3|×の理由を3点セットで確認する

照合するのは「主語」「動詞」「時・順序」の3点。この3つのどれか1つでもズレていれば×。とくに「本文に書いてあるが、一部だけ違う」タイプが最頻出なので、「見たことある」で選ばず、必ず3点を確認します。
典型的なひっかけ

本文:旅行から帰ったあとで、彼はそこで学んだことについて本を書いた。

❌ ひっかけ選択肢:
He finished writing a book about nature before he went on a journey.
主語も内容も本文に登場する。違うのは before / after ただ1語。時系列を確認していない受験者は、ここで確実に落とします。

✅ 対策:選択肢に before / after / later / at first / finally / since then が出てきたら、必ず本文の時制と順序に戻る。

9実践ミニ演習──6パターンを実際に使ってみる

ここまでの技術を、実際に手を動かして確かめます。以下は3-B形式に合わせて書き下ろした練習用の段落です。まず設問文だけ読み、次に段落を読み、選択肢を見る前に自分の答えを作ってください。

PRACTICE
In the early 1900s, a British woman named Edith Marsden began collecting old folk songs from small villages. At that time, few people believed such songs were worth saving. Edith traveled by bicycle, visiting farmers and asking them to sing for her. She wrote down every melody by hand, often staying in one village for weeks. Years later, a music school in London published her collection, and the songs slowly became part of the country’s music lessons. Edith herself never became well known, but her handwritten notebooks are still used by researchers today.
Q. What is one thing Edith Marsden did to collect folk songs?
1 She recorded the voices of farmers with a machine.
2 She went to villages and asked people to sing for her.
3 She asked a music school to send students to help her.
4 She published a book that made her famous across the country.

解説──こう切る

選択肢 判定 理由
1 ❌ パターン② 録音機の話は本文に一言もない。「当時なら録音したはず」という自分の推測で補える選択肢の典型
2 ⭕ 正解 本文の traveled by bicycle, visiting farmers and asking them to sing を、went to villages / asked people to sing と抽象化して言い換えている
3 ❌ パターン③+④ music school は本文に出てくるが、それは後年に楽譜集を出版したという別の話。動作主も役割もすり替わっている
4 ❌ パターン⑤+① 出版したのは音楽学校であり本人ではない。さらに本文は「有名にならなかった」と明言しており、内容が正反対

注目してほしいのは、正解の選択肢2に、本文と同じ単語がほとんど使われていない点です。bicycle も farmers も melody も出てきません。それでも正解。逆に不正解の3には music school という本文の語がそのまま入っています。単語の一致で選ぶと落ちるという構造が、この1問に凝縮されています。

10時間配分の黄金比──筆記85分の設計図

どれだけ解法を知っていても、3-Bにたどり着いた時点で残り8分なら満点は取れません。3-B対策の半分は、3-Bの前の時間管理です。

標準プラン:順番通りに解く場合

解く順 配分 累計
大問1(語彙17問) 10分 10分
大問2(長文空所6問) 12分 22分
大問3-A(Eメール3問) 7分 29分
大問3-B(説明文5問) 13分 42分
大問4(英文要約) 15分 57分
大問5(意見論述) 23分 80分
マーク確認・見直し 5分 85分

ライティング先行プラン:時間切れの常習者向け

過去に「英作文が最後まで書けなかった」経験がある人は、順番を入れ替えてください。ライティング2題は、リーディング31問と同じ重み(各650点)で評価されます。2題を落とす損失は、リーディング数問の比ではありません。

おすすめ順序:大問1(10分)→ 大問5 意見論述(22分)大問4 要約(15分) → 大問2(12分)→ 大問3-A(7分)→ 大問3-B(14分) → 見直し(5分)
大問1で頭を英語モードに切り替えてから、配点の重いライティングを確実に処理する設計。3-Bには14分残る計算になります。

13分をどう使うか──3-B内部の秒単位設計

やること 時間
タイトル確認+設問文5つを先読み 45秒
第1段落を読む → (27)を解く 2分30秒
第2段落を読む → (28)を解く 2分15秒
第3段落を読む → (29)を解く 2分15秒
第4段落を読む → (30)を解く 2分15秒
(31)を選択肢1つずつ照合 3分

この配分を実現するために必要な読解速度は、おおよそ毎分100〜120語。400語を4分弱で読み切れるかどうかがラインです。過去問1本を使って、まずは今の自分の速度を測ってみてください。数字が出た瞬間に、やるべき練習が決まります。

本番の保険:3-Bで1問に2分以上かかっていると感じたら、いったん飛ばして次の設問へ。全問に触れてから戻るほうが、1問に固執するより期待値が高い。マークだけは必ず先に埋めておくのを忘れずに。

11満点を取るための勉強法・4週間ロードマップ

解法を知っただけでは点になりません。手順が無意識に出るまで回数を踏む必要があります。ここでは1日30〜40分、4週間で3-Bを安定させる設計を示します。

第1週|手順を体に入れる

過去問または問題集の3-Bを1日1本。時間は測らず、この記事の7ステップを紙に書いて横に置き、その通りに解きます。目的は正答率ではなく手順の再現。段落を読み終えたら必ずその場で解く、選択肢の前に根拠へ線を引く。この2つだけを死守します。

第2週|「なぜ×か」を言語化する

ここが最も点数に直結します。1日1本、正解した問題も含めて、4つの選択肢すべてに×の理由(または◯の根拠)を書き込む。理由は6パターンの番号で構いません。

記入例
1 → ②本文にない(録音の話は出ていない)
2 → ⭕ 根拠:第2文「visiting farmers and asking them to sing」
3 → ③別の箇所の内容+④動作主すり替え
4 → ⑤時系列の逆+①言い過ぎ

20本たまるころには、選択肢を見た瞬間に「これは④だ」と反応するようになります。3-Bの安定は、この作業量にほぼ比例します。

第3週|処理速度を上げる(音読・シャドーイング)

読解速度は、目だけでは上がりません。処理の自動化には音声を使うのが最短です。解き終えた3-Bの英文を教材にして、次の順で回します。

① 意味理解 構文と未知語をすべて解消してから始める(ここを飛ばすと効果が半減)
② 音読 ×5回 意味を意識しながら、返り読みせずに前から
③ 音声つき音読 ×5回 音源に合わせて読む。速度についていくことでチャンク処理が鍛えられる
④ シャドーイング ×3回 文字を見ずに追いかける。リスニング対策も同時に進む

1本の英文を計13回。1日15分程度で終わります。これを2週間続けると、初見の英文を読む速度が体感でわかるほど変わります。

第4週|時間を測った実戦演習

13分厳守でタイマーを置き、1日1本。終わったら次の3項目だけ記録します。

・正答数(5問中)
・所要時間(分秒)
・落とした問題の不正解パターン番号

記録が5本たまると、自分の弱点が数字で見えます。「毎回(31)を落としている」なら原則1〜3の徹底、「時間だけが足りない」なら第3週の音読を継続。対策は感覚ではなく記録から決めるのが最短ルートです。

📚

教材選び:まずは英検の公式過去問(直近6回分)。それを解き切ったら大問別の問題集で3-Bだけを連続演習し、さらに量が必要なら準1級の長文を「易しめのもの限定」で使うと、2級の3-Bが軽く感じられるようになります。

12よくある質問Q&A

Q. 選択肢を先に読むと、本文を読むときに探しやすくなりませんか?

A. 一見そう思えますが、4つのうち3つは意図的に作られたウソです。先に頭へ入れると、本文を読みながら「書いてあった気がする」錯覚が起きます。先読みは設問文だけにとどめ、選択肢は根拠を特定してから見てください。

Q. 3-Bは何問取れれば合格ラインですか?

A. 合格者はリーディング31問中おおむね7割前後を確保しています。3-Bは最低4問、目標5問。3-Bは他の大問と違って「解法を知っているかどうか」で差がつくパートなので、伸びしろが最も大きい場所でもあります。

Q. 単語がわからなすぎて話が追えません。語彙から固めるべき?

A. 1段落に未知語が5個以上あるなら語彙優先。2〜3個なら、語彙と並行して解法訓練を始めて問題ありません。3-Bで問われる箇所は基本語で書かれていることが多く、難語は設問に絡まないことがほとんどです。

Q. 精読と多読、どちらを優先すべきですか?

A. 3-B対策としては「精読した英文を音読で回す」が最も効率的です。多読は語彙と速度の土台づくりには有効ですが、設問処理の技術は身につきません。過去問を精読し、その英文を音源で回す——この往復が最短です。

Q. 段落と設問の対応が崩れているように見えるときは?

A. 前の段落に戻るのではなく、その段落の後半か、次の段落の冒頭を見てください。順番が前に戻る出題はほぼありません。それでも見つからない場合は、設問文の読み違いを疑うのが先です。

Q. 最後まで迷って2択になったら、どう決めますか?

A. 判断基準は3つ。①極端語が入っているほうを切る ②本文の単語がそのまま並ぶほうを切る ③根拠の1文を指させるほうを取る。この順に当てはめれば、感覚で選ぶより明らかに勝率が上がります。

まとめ──3-Bは「作業」に落とし込めば必ず取れる

3-Bを落とす原因は、英文が難しいからではありません。
どこを探せばいいか決めないまま選択肢を眺めているから、時間が足りなくなり、迷って外します。

設問(27)〜(30)は第1〜第4段落に1対1で対応。探す範囲は4分の1になる
先読みするのは設問文だけ。選択肢は根拠を特定してから見る
「1段落読む → 1問解く」を繰り返す。読み切ってから解かない
不正解は6パターン。選ぶのではなく×の根拠が言えるものから消す
正解は必ず言い換えられている。単語が一致する選択肢はむしろ疑う
(31)は最後に。選択肢のキーワードから逆算し、主語・動詞・時系列を照合
3-Bは13分。前の大問で使いすぎないことが、満点への最初の条件

今日の演習から、ひとつだけ変えてください。
1段落読んだら、そこで手を止めて1問解く。
これを10本続ければ、3-Bの正答数は自分でもわかるくらい変わります。

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