1つ目の as は「同じくらい」という副詞、2つ目の as は比べる相手を連れてくる接続詞。同じ as でも役目がちがいます
01しくみ:なぜこの意味になるのか
as 〜 as は「同じくらい〜」を表す比較です。1つ目の as は「それと同じくらい」という意味の副詞で、すぐうしろの形容詞・副詞にかかります。2つ目の as は「〜と比べて」の接続詞で、比べる相手を連れてきます。He is as tall as his father (is). の is が省略できるのは、2つ目の as のうしろが本来は S V の節だからです。
否定の not as 〜 as は「同じくらい〜ではない」と訳すより、「…ほど〜ではない」 と訳します。「同じ高さ」を打ち消すと、ふつうは上ではなく下を言っていると受けとられるからです。not so 〜 as も同じ意味です。倍数は twice as 〜 as(2倍)、three times as 〜 as(3倍)のように1つ目の as の前に置き、half as 〜 as なら半分です。
as 〜 as possible と as 〜 as S can は「できるだけ〜」。「可能な限界と同じくらい」と考えれば、最大限という意味になるのが分かります。長文では2つ目の as のうしろが長い節になり、比べる相手が見えにくくなります。as のうしろの S V を見つけ、省略された部分を前から補って読むのがコツです。
型
as 〜 as ...
…と同じくらい〜
言いかえ・変形not as(so) 〜 as ...twice / X times as 〜 as ...as 〜 as possibleas 〜 as S can
02例文3つを構造図で読む
色のカタマリは文の要素、カッコはカタマリの種類です。「飾り(M)を消す」を押すと、文の骨組みだけが残ります。黄色の語が、この構文の目印です。
記号と色の約束
仮S真S は It のような「仮の主語」と、うしろにかくれた本当の主語。接 は接続詞。カタマリの下の小さな S' V' O' は、節や句の中の要素です。
The new library is twice as large as the old one.
新しい図書館は、古い図書館の2倍の広さだ。
前から訳新しい図書館は / である / 2倍の広さ / 古い図書館と比べて
- Ctwice as large倍数は1つ目の as の前に置く
- Mas the old one副詞句|比べる相手。うしろの is が省略
- S'the old oneone=library
ここを見るtwice は「2倍」。比べているのは新旧2つの図書館の広さです。the old one の one は library のくり返しを避けた語です。
Young people today do not read newspapers as often as their parents did.
今の若い人は、親の世代ほど新聞を読まない。
前から訳今の若い人は / 読まない / 新聞を / 同じくらいひんぱんには / 親たちが読んだのと比べて
- SYoung people today名詞句|today が people を説明
- Mas often1つ目の as=同じくらい
- Mas their parents did副詞節|did=read newspapers
- V'did動詞のくり返しを避ける代動詞
ここを見るnot as 〜 as は「…ほど〜ない」。比べているのは、今の若い人が読む回数と、親たちが読んだ回数です。did が read newspapers の代わりをしています。
The researchers collected as many plastic samples as they could from the beach, which had been cleaned only a week before.
研究者たちはその浜辺から、できるだけ多くのプラスチックの試料を集めた。そこはほんの1週間前に清掃されたばかりだった。
前から訳研究者たちは集めた / 同じだけ多くのプラスチックの試料を / 自分たちにできるのと同じだけ / その浜辺から / そこはほんの1週間前に清掃されていた
- Oas many plastic samples名詞句|as many+名詞:同じだけ多くの〜
- Mas they could副詞節|could のあとに collect が省略
- Mfrom the beach which had been cleaned only a week before副詞句
- M'which had been cleaned only a week beforeカンマ+which:浜辺の補足説明
ここを見るas many 〜 as S can の can が過去形 could になった形で「できるだけ多くの〜」。名詞の samples が as と as の間に入りこんでいる点に気をつけます。
03誤読のわな
As many as 2,000 students signed the petition in a single day.
✕ やりがち2,000人の生徒と同じくらい多くの生徒が、1日で嘆願書に署名した。
○ 正しくたった1日で、2,000人もの生徒が嘆願書に署名した。
as many as+数字は、比べる相手がいるのではなく「その数と同じくらい多く」と数を強める言い方です。「〜もの」と訳します。as few as 10 なら「わずか10」です。
04似ている構文と見分ける
05確認問題(3問)
Q1英文の意味として正しいのは?
This year's festival drew three times as many visitors as last year's.
three times as many 〜 as は「3倍の数の〜」。倍数は1つ目の as の前に置きます。last year's は last year's festival のことです。
Q2空所に入るのは? Please send me the file as soon as you ( ).
as 〜 as S can で「できるだけ〜」。S があるので possible ではなく can を使います。as soon as possible なら S は入りません。
Q3英文の訳として正しいのは?
Online classes are not as effective as face-to-face ones for young children.
not as 〜 as は「…ほど〜ではない」。効果が低いのは主語のオンライン授業のほうです。ones は classes のくり返しを避けた語です。
