シャドーイング・ディクテーションのやり方

シャドーイングは手順を間違えるとただの口パクになる。教材選び→意味確認→口で追う→弱点を書き取りで発見、の順で回す。

シャドーイング・ディクテーションのやり方 の1ページ目

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まずはこの3つ

  1. 教材は「スクリプトを読めば9割わかる」レベル
  2. 意味確認→オーバーラッピング→シャドーイングの順
  3. ディクテーションは「どこが聞けないか」の検査
シャドーイングとは何をする練習か

音声を文字を見ずに、0.5〜1秒遅れで影(shadow)のように声に出して追いかける練習。聞いた音をそのまま再現できない所=音のとらえ方や処理が追いついていない所。口を動かすことで、音の変化・リズム・速さを体に覚えさせる。意味がわからない英文で行っても効果は薄い。

似た練習との違い

練習やり方鍛えるもの
音読文字を見て声に出す語順のまま理解する力・発音
リピーティング1文聞いて止め、まねる正確な発音・文を覚える力
オーバーラッピング文字を見ながら音声と同時に読む音の変化・リズム・速さ
シャドーイング文字を見ずに少し遅れて追う音をとらえる力・処理の速さ
ディクテーション聞いて書き取る弱点の発見(機能語・音の変化)

教材の選び方

条件目安
難しさスクリプトを読めば9割以上わかる(知らない語はごく少ない)
長さ1回分 30秒〜1分(およそ70〜150語)
速さふつうの速さから。速すぎたら再生速度を0.8倍に
そろう物音声・スクリプト・和訳の3つがそろっている
例教科書の音声、共通テスト・英検の公式の過去問音声

1回15分の7ステップ7

  1. 1
    聞く(2回)スクリプトを見ずに聞き、話題と大まかな内容をつかむ。
  2. 2
    スクリプトで確認聞けなかった所・知らない語に印をつける。ここが今日の弱点。
  3. 3
    意味を完全にする和訳と照らし、全文の意味がわかる状態にする。わからないまま次へ進まない。
  4. 4
    音読(2回)音の変化(連結・脱落・ラ行化)に印をつけ、音声のまねを意識して読む。
  5. 5
    オーバーラッピング(3回)スクリプトを見ながら音声と同時に読む。速さとリズムを合わせる。
  6. 6
    シャドーイング(3〜5回)文字を見ずに追いかける。詰まっても止まらず、次の文から合流する。
  7. 7
    録音して確認自分の声を聞き、崩れた所をスクリプトで確かめ、そこだけ練習する。

上達が速い人のコツ6

  1. 1音の回と意味の回を分ける
    最初は音・リズムをまねることに集中し、慣れたら内容を思い浮かべながら追う。両方を一度に狙うとどちらも中途半端になる。
  2. 2同じ素材を数日続ける
    1日で終わらせず、楽に追えるようになるまで同じ素材で。毎回新しい素材だと「できない所」が直らない。
  3. 3止まらない
    詰まったら飛ばして次の文から合流。止まって考えると、音を追う練習にならない。
  4. 4速さは段階的に
    0.8倍→等速→1.2倍のように上げる。崩れたら1段下げる。
  5. 5録音で客観的に聞く
    やっているつもりでも、弱く読む語(the・of・to)が抜けていることが多い。録音すると一発でわかる。
  6. 6声は小さくてよい
    大事なのは口の動き。声を出せない場所では、口の中でつぶやく形でもよい。

ディクテーション:週1〜2回の「弱点検査」4

  1. 1
    短く区切る1文ずつ止めて書き取る。1回分は5〜10文で十分。
  2. 2
    3回まで聞く何度でも聞くと時間ばかりかかる。3回で書けない所は空けておく。
  3. 3
    答え合わせスクリプトと比べ、書けなかった・間違えた所に色をつける。
  4. 4
    原因を分類する下の表で原因を分け、多い原因から対策する。最後にその文をシャドーイングで仕上げる。

書き取りミスの原因と対策

原因例対策
機能語の聞き落としa・the・of・have が抜ける弱形を覚え、文法で補う
音の変化get up が「ゲラップ」連結・脱落・同化・ラ行化の型を知る
知らない語音は聞こえたが意味不明単語帳に加えて音で覚える
つづりの誤り聞こえたが書けない書いて覚える。発音とつづりの対応を確認
文法の補い忘れ-s・-ed が抜ける主語・時の語・文の形を音と照らして補う

やりがちな失敗5

  • ✕難しい教材で毎日シャドーイング
    ○9割わかる教材で毎日
    意味がわからない音はまねても身につきにくい
  • ✕意味を確認せずにいきなり始める
    ○スクリプトと和訳で意味を確認してから
    意味がわかって初めて音と意味が結びつく
  • ✕5分以上の長い素材を1回ずつ
    ○30秒〜1分の素材を繰り返す
    短い素材を何度も追うほうが崩れた所を直せる
  • ✕スクリプトを見ながらシャドーイング
    ○見るのはオーバーラッピングまで
    見ると目で読んでしまい、耳だけで追う練習になりにくい
  • ✕ディクテーションを全素材で毎日
    ○週1〜2回、弱点探しに使う
    時間がかかる。目的は原因の発見

1週間の回し方(例)

日やること
1日目新しい素材:7ステップの①〜⑤まで
2〜4日目オーバーラッピング→シャドーイング(各3回)
5日目ディクテーションで残った弱点を確認
6日目録音して仕上げ。楽に追えたら次の素材へ
7日目休み、または前の素材を等速〜1.2倍で復習

こんな時どうする?4

  1. 1まったく追いつけない
    素材が難しすぎるか、意味の確認が足りない。オーバーラッピングの回数を増やすか、再生速度を0.8倍に下げる。
  2. 2口は動くが内容が頭に残らない
    音だけを追っている状態。慣れた素材で、場面や意味を思い浮かべながら追う回を作る。
  3. 3同じ所で毎回詰まる
    その部分だけ切り出してスクリプトで確認し、音の変化に印をつけて10回まねる。
  4. 4時間がない日
    通学中に前の素材を聞き、口の中でつぶやくだけでもよい。毎日少しでも続けるほうが効く。

確認テスト

  1. 1
    シャドーイングの教材として最も適切なのは?
  2. 2
    スクリプトを見ながら音声と同時に読む練習は?
  3. 3
    ディクテーションの主な目的は?
  4. 4
    シャドーイングで詰まったら?

参考にした資料

シャドーイングのやり方を一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。

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