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【xenophobia】【xenophobic】バイデン大統領が使った意味の真意やゼノフォビア(ゼノフォビック)の読み方は?「外国人嫌い」「排他主義」「外国人恐怖症」 最新の時事英語&英単語を深堀り!~音声つき~<時事英語・ニュース英単語一覧>

【xenophobia / xenophobic】

Biden blames China, Japan and India’s economic woes on ‘xenophobia’
「バイデン大統領、中国、日本、インドの経済的苦境を『排外主義』のせいだと非難」

“Why is China having such economic difficulties, why is Japan facing challenges, why is Russia, why is India? Because they’re xenophobic. They don’t embrace immigrants. Immigrants are what fortifies us.”

「なぜ中国はこれほどの経済的困難に直面しているのか、なぜ日本は課題を抱えているのか、なぜロシアは、なぜインドは? それは彼らが排外主義的だからだ。彼らは移民を受け入れない。移民こそが我々を強くするものなのに。」

【出典】 2024年5月2日 CNBCニュース
Biden blames China, Japan and India’s economic woes on ‘xenophobia’

<<xenophobia / xenophobic とは?>>

⇒「外国人嫌い、排外主義」
外国人や外国の文化を嫌ったり恐れたりする感情や態度のこと。自国の文化や価値観と異なるものを排斥する考え方。また「外国人恐怖症」という意味もある。

<<xenophobiaを使った例文チェック>>

☆ The rise of xenophobia in the country has led to increased discrimination against immigrants and minorities.
「その国での排外主義の高まりにより、移民やマイノリティに対する差別が増加している。」


☆ It is important to combat xenophobia and promote cultural diversity and inclusivity in our society.
「私たちの社会では、排外主義と戦い、文化の多様性と包摂性を促進することが重要です。」

<<原ちゃんの単語深堀りコラム>>

xenophobiaは、ギリシャ語の “xenos”(外国人)と “phobos”(恐怖)を語源とする言葉です。外国人や自国と異なる文化を極端に嫌悪・排斥する感情や態度を指します。

アメリカのジョー・バイデン大統領が5月1日のイベントで、日本を中国やロシア、インドと並べて「外国人嫌い(xenophobia)」だと発言したことが波紋を呼んでいます。

バイデン氏は移民を歓迎するアメリカ経済が成長している一方で、「なぜ中国経済はこれほど失速しているのでしょう。なぜ日本は苦労しているのでしょう。ロシアは。インドは。それは彼らが外国人嫌いだからです。移民を嫌がっているのです」と述べました。

この「xenophobia」(ゼノフォビア)発言に対し、ホワイトハウス高官は「大統領が言いたかったのは、アメリカが移民の国だということです」と釈明に追われる事態となりました。しかし、日本を中露と同列に語ったことは同盟国に対して軽蔑的だとの指摘もあります。

バイデン氏は移民の役割を強調する文脈で発言したようですが、ほんの数週間前に岸田首相と会談して日米同盟を称賛していたこととは対照的です。11月の大統領選を控え、対立候補トランプ氏の移民政策を念頭に置いた政治的な発言だったのかもしれません。

いずれにせよ、人口減少に直面する日本が移民の活用に消極的なのは事実ですが、「外国人嫌い」とまで言い切るのは的確とは言えないでしょう。経済大国で同盟国の日本を中露と同列に論じたことで、日米関係に微妙な影を落としかねません。バイデン政権には真意を丁寧に説明することが求められるでしょう。

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