文化構想学部・文学部

【早稲田大学文学部英語徹底研究!】過去5年分析&2027年度 超絶入試予想|最頻出熟語・語彙280・慣用表現65・要約の書き方まで全公開

WASEDA / SCHOOL OF LETTERS, ARTS AND SCIENCES
早稲田 文学部の英語は
単語ではなく「熟語」で決まる
2022〜2026年の全25大問を1問単位で解剖。
最頻出語法280・慣用表現65・頻出トピック20・要約の型・2027年度予想まで
早稲田文学部の英語は、文化構想学部と大問構成が完全に同一です。だから「文文併願なら対策も同じ」と言われます。
ところが過去5年分を1問ずつ数え直すと、中身はかなり違いました。文化構想が語尾違いの難単語を並べてくるのに対し、文学部は熟語・機能語・コロケーションで殴ってきます。設問の作り方も正反対です。
この記事は、その「同じ器・違う中身」を数字で示したうえで、2027年度に向けた具体的な暗記素材と解法を渡すために書きました。
CONTENTS / この記事の中身

SECTION 01

まず全体像。90分・5題・実測3,600語という設計
数字から入ります。文学部の一般選抜は外国語90分/75点、国語90分/75点、地歴60分/50点の計200点。英語は全体の37.5%を占めます。試験日は2月17日で、1時限(10:00〜11:30)が外国語です。
出願方式は3つありますが、英語の学科試験を受けるのは一般選抜(260名)と共通テスト利用方式(25名)の2方式だけです。英語4技能テスト利用方式(85名)には英語の試験そのものがなく、国語75点+地歴50点=125点で判定されます。全教科に成績標準化がかかるため、素点をそのまま合否ラインと比べても意味がありません。実務的な目安は英語で8割=60/75点です。
大問
形式
設問
英文の量と性格
空所補充
1〜14
長文2本(計約525〜600語)。各7問。熟語・語法中心の4択
内容一致
15〜24
長文3本(計約910〜985語)。2問+3問+5問。5年とも完全にこの配分
脱文補充
25〜31
1本の論説(約570〜680語)に7つの空所。選択肢は8つ(a〜h)
会話文補充
32〜38
会話(約170〜250語)に7つの空所。選択肢は13(a〜m)
英文要約
記述1問
約280〜325語の英文。書き出しに続けて4〜10語で完成させる
分量は実測しました
英文本文だけで年2,580〜2,760語、設問文と選択肢まで含めた英語の総量は年3,560〜3,820語。読む英文は約170〜680語のものが8本(Ⅰ2本・Ⅱ3本・Ⅲ1本・Ⅳ会話1本・Ⅴ1本)です。
90分で3,600語。1分あたり40語の処理速度が要求される計算になります。
そして最も重要な事実。設問番号1〜38+記述1問という並びが、2022年から2026年まで1問も動いていません。大問Ⅰが14問、Ⅱが10問、Ⅲが7問、Ⅳが7問。本番で形式に驚くことは、まず起きません。

SECTION 02

過去5年 出題マップ──25大問を1枚に並べる
2022〜2026年に実際に出た英文を、本文中の出典表記どおりの順で並べます。この学部が何を読ませたいのかが、一目で立ち上がります。
年度
大問
テーマ/出典
2026
先住民の地図と国境の恣意性(J. Elledge)/数学は怖いものか(S. Lawrence)
フィニアス・ゲージと言語の脳内位置(G. Yule)/デカルトの誤り(A. Damasio)/日本大衆文化の起源(W. Tsutsui)
アメリカの国民的アイデンティティ(S. ハンチントン)
運転免許の更新窓口でたらい回しにされる会話
スマホ普及と思春期(J. ハイト『不安な世代』)
2025
マルハナバチに性格はあるか(W. Hartston)/環境言語学(K. D. Harrison)
religionの語源と社会契約(R. スクルートン)/実践批評という実験(G. オーウェル)/『ベーオウルフ』の聴衆(D. Whitelock)
科学の歴史(I. アシモフ)
グループ課題の進め方を相談する大学生の会話
心のさまよいは欠陥ではない(S. オマラ『Talking Heads』)
2024
スポーツは勝敗だけではない(M. Cronin)/タキトゥスと「野蛮人」像(W. Weir)
半球睡眠(R. Konadhode ほか)/伝記の書き方とデューイ(M. Jay)/日記を書くこと(O. パムク)
諸言語の中の英語(R. W. Bailey)
深夜に幽霊と運命論を語り合う会話
多様性は分断ではなく統合を生む(E. Beckham、NYT 1997)
2023
パリで感じた異邦人性(T. コーツ)/サンスクリット発見と世界史像の転換(E. カッシーラー)
多言語使用と手話(J. Maher)/ヴィクトリア朝の預言者カーライル/直感はどこから来るか(D. カーネマン)
法と女性(R. B. ギンズバーグ『My Own Words』)
インド出身の寮生同士がドゥルガー・プージャを語る会話
フロイトにおける現実と幻影(L. トリリング)
2022
ファインマンの父と好奇心の育て方(M. Livio)/音楽と言葉の受け取り方(C. S. ルイス)
アパルトヘイトとホロコースト教育(T. ノア)/道徳と啓蒙の遺産(R. スクルートン)/personal spaceとハグの文化(C. Kottak)
江戸の町に生きた女性(A. スタンリー)
寮の火災報知器が鳴り、RAと新入生が話す会話
気候変動と予測不能性(D. ウォレス・ウェルズ)
この表から読み取れる3つの事実
文芸批評・文学史が毎年入る。C. S. ルイス、オーウェルの実践批評、『ベーオウルフ』、カーライル、トリリング、パムク。これは文化構想には見られない、文学部固有の顔です。
言語学が5年中4年。環境言語学(2025)、諸言語の中の英語(2024)、多言語使用と手話(2023)、言語の脳内位置(2026)。言語をテーマにした英文は、ほぼ確実に出ます。
脳・認知科学も常連。フィニアス・ゲージ、デカルトの誤り、半球睡眠、カーネマンの直感、心のさまよい。文系学部だからと避けていると刺さります。

SECTION 03

大問Ⅰ 空所補充14問|文学部は「熟語」で決まる
マーク38問のうち14問。設問数ベースで約37%を占める最大の塊です(設問ごとの配点は非公表)。
ここが文化構想との決定的な違いです。文化構想の大問Ⅰは calamity / chronology / coexistence / coincidence のような語尾違いの難単語4択が主役でした。文学部は違います。過去5年の正解を並べると、こうなります。
you could do worse than 〜(2026)/a continent in its own right(2026)/As is generally the case with 〜(2025)/In that respect(2025)/Given the ethical values 〜(2024)/on the assumption that 〜(2024)/saw their work in the same light(2023)/upon a new and larger basis(2023)/and in turn 〜(2022)/that was right in principle(2022)/I’d better be careful(2022会話)
見てのとおり、難単語ではありません。知っていれば一瞬、知らなければ絶対に当たらないタイプです。文学部の大問Ⅰは、語彙力テストというより語法・熟語の知識テストだと考えてください。
タイプA|熟語・コロケーション(文学部の主役)
in its own right、in that respect、in the same light、on the assumption that、in turn、in principle、do worse than。
処理法:空所の前後2語だけを見る。前置詞が見えたら熟語を疑い、意味から考えない。ここで文全体を読み直すのは時間の無駄です。
タイプB|機能語・準動詞(毎年1〜3問)
2025年4番は As / It / That / What の4択で、正解は As is generally the case with 〜 の As。2024年6番は Given / Proven / Spoken / Taken の4択で、正解は分詞前置詞の Given(〜を考えると)。2022年14番は Anything / Neither / Opposite / Whatever。
処理法:擬似関係詞・分詞構文・複合関係詞の知識で即決する問題。20秒考えて出なければ飛ばします。
タイプC|語尾違い・音の似た4択(文化構想型)
light / might / right / sight(2026)、guest / nest / rest / west(2024)、microphone / microscope / telephone / telescope(2023)、define / defy / deny / design(2022)。
文学部では音や綴りが1文字違いの4択という、やや遊び心のある形で出ます。処理法:意味の方向(プラスかマイナスか)を先に決め、残った2つを文脈で比べます。
実際に「どう切るか」を1問で見る
2026年の第1問。先住民の地図についての文章の冒頭で、選択肢は better / less / more / worse です。文脈は「並行世界の地図を見たいなら、ホートンの『先住民オーストラリア地図』を見るのが〜」。
① 筆者はこの地図を勧めている。だから中身はプラス。
② ところが空所の直後は than。つまり比較級が入る枠。
③ ここで you could do worse than 〜(〜するのも悪くない=おすすめだ) を知っていれば終了。知らないと「勧めているのだから better だろう」と考えて外します。
正解は worse。意味から推理すると引っかかる、典型的な文学部の1問目です。
大問Ⅰの現実的な目標
14問中11問(8割)、18分以内。全問正解を狙うと1問に時間を吸われて後半が崩れます。そして対策の優先順位は明確です。単語帳よりも熟語帳。文学部志望者が最初に手をつけるべきはここです。

SECTION 04

大問Ⅱ 内容一致10問|文完成型が6割超という事実
英文3本に対して10問。配分は(A)2問・(B)3問・(C)5問で、2022〜2026の5年すべてで完全に一致します。ここまでは文化構想と同じ。ところが設問の作り方を50問すべて分類すると、両学部はまったく別の顔をしていました。
設問タイプ
5年計50問中
中身
文完成型
32問
設問が文の途中で切れ、選択肢が続きになる。2025年度は10問すべてこの形
Wh疑問文型
11問
What / Why / How で始まる通常の設問。2025・2023は0問
true選択型
3問
Which of the following is true / best describes
NOT型
2問
2023年15番と2022年16番のみ。他の3年は1問も出ていない
タイトル型
2問
2024年24番と2023年24番のみ
文化構想と比べると、対策の重心が逆になる
同じ5年間で、文化構想はNOT型が7問、タイトル型が5問出ています。文学部はそれぞれ2問と2問
つまり文化構想対策の定番である「NOT問題の処理手順」「タイトル問題は第1段落と最終段落で決める」は、文学部ではほとんど出番がありません。代わりに鍛えるべきは文完成型です。
文完成型は「設問文の続きを自分で言えるか」で決まる
たとえば2025年の20番は「According to the author, it is reasonable to say that the earliest audience of Beowulf was」で切れます。2024年の19番は「According to the passage, John Dewey was」。極端な例では2024年16番が「According to the text,」だけです。
この形式のやっかいさは、何を聞かれているのか設問文だけでは分からない点にあります。だから処理の順番が変わります。
大問Ⅱ 処理手順(文完成型対応版)

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【STEP 1】設問文ではなく「主語」だけ先読みする
 文完成型は設問文が短い。拾うのは主語だけでよい
 例:the earliest audience of Beowulf / John Dewey / USWS
 → この固有名詞・専門語が本文のどこにあるかを探す準備

【STEP 2】第1段落を精読。テーマ文に下線
 文学部は文芸批評が多く、第1段落に主張が来る

【STEP 3】STEP1で拾った語を本文から探し、その周辺だけ読む
 文完成型は基本的に「局所情報問題」
 段落単位で対応していることが多い

【STEP 4】選択肢4つを設問文につなげて音読する
 文法的に不自然なものは、その時点で消える
 文完成型は「文としてつながるか」が第一関門

【STEP 5】残った候補を本文と1対1で照合
 本文にない情報が1語でも入っていたら消す

【文学部での注意】
 NOT型は5年で2問しか出ていない。身構えなくてよい
 タイトル型も5年で2問。ただし出たら24番に来る
 迷ったら「本文に書いてあるか」だけで判断する
選択肢のニセモノを見抜く4つの型
①言い過ぎ型:本文が「多くの場合」なのに選択肢が always / all / never。
②すり替え型:本文の語をそのまま使いつつ、主語と目的語を入れ替えている。
③常識型:世間的には正しいが、本文には書いていない。文芸批評の英文では特に狙われます。
④部分正解型:前半は本文どおり、後半だけ違う。文完成型は選択肢が長いので、ここが一番効きます。

SECTION 05

大問Ⅲ 脱文補充7問|8択を「糊」で潰す
7つの空所に、8つの英文(a〜h)から1つずつ入れる。1つだけ余ります。英文は約570〜680語で、大問Ⅰの2本分より長い。ここを苦手なまま本番に行く受験生が非常に多く、逆に言えば固めると差がつく大問です。
この問題は「内容が合うものを探す」ゲームではありません。文と文をつなぐ糊(のり)を探すゲームです。糊は4種類しかありません。
糊の種類
具体例と、使い方
①代名詞
it / them / their / this / these / such は、直前の名詞と数・人か物かが一致していなければアウト
②接続副詞
But / However / Instead / At the same time / Therefore。逆接なら前後が反対、Thereforeなら前が原因。これだけで候補が半分になる
③固有名詞の初出
「人名+肩書きの説明」がついていれば初出。すでに本文に出た後には入らない
④語彙の連鎖
同じ語彙のかたまりが前後に散らばる。単語が呼び合う場所に入る
文学部の大問Ⅲは、一つの大きなテーマを歴史的に追いかける論説という性格が5年一貫しています。アメリカの国民的アイデンティティ(2026)、科学の歴史(2025)、諸言語の中の英語(2024)、法と女性(2023)、江戸の町に生きた女性(2022)。時系列で進む文章が多いので、年代・世紀・時の副詞句が強力な手がかりになります。
大問Ⅲ 脱文補充チェックリスト

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■ 先に選択肢8つを「札」にする
 各選択肢の冒頭を丸で囲む
 → But / However / Instead / Therefore / At the same time
 → It / They / This / Such / These
 → 人名+肩書きの説明(初出マーカー)
 → 年代・世紀・時の副詞句(文学部はここが効く)

■ 空所の直前・直後1文だけを読む
 前後で話が反転しているか? → 逆接札を当てる
 直後が「その結果」か? → 原因札を当てる
 直後に代名詞があるか? → 名詞を持つ札を当てる
 時系列が進んでいるか? → 年代を含む札を当てる

■ 埋めたら必ず「音読で通す」
 前の文 → 入れた文 → 次の文 の3文を頭の中で読む
 少しでも段差を感じたら、そこは違う

■ 最後に余った1枚を確認
 7か所すべてに理由が言えるなら、余った1枚は自動的に確定
 余りが「一番よく分かる文」なら、どこかで入れ間違えている

■ 時間ルール
 1問90秒。7問で10分。超えたら残りは連番を避けて機械的に埋める

SECTION 06

大問Ⅳ 会話文7問|イディオムの宝庫
7つの空所に13の選択肢。6つ余ります。90分の中で最も速く終わらせるべき大問で、目標は7分。そして文学部志望者にとって、ここは絶対に落としてはいけない7問です。理由は、出題される表現が完全に「定型イディオム」だからです。
2025年度を見てください。正解7つがこれです。
wrap my head around 〜(理解する)/beating around the bush(遠回しに言う)/take 〜 with a grain of salt(割り引いて受け取る)/a pain in the neck(面倒なこと)/my cup of tea(得意なこと)/cut corners(手を抜く)/every cloud has a silver lining(どんな悪いことにも良い面がある)
7問中7問が有名イディオム。しかも会話の中には cut to the chase(本題に入る)、the whole nine yards(何もかも全部)まで仕込まれています。知っているかどうかだけの勝負で、その場で考えて解けるものではありません。
13択を2つの箱に仕分ける
まず「イディオムの一部(前置詞句・句動詞・決まり文句)」と「単独の単語」に分けます。2025年なら around the bush / with a grain of salt / cup of tea / every cloud has a silver lining / over the moon / clouds are on the horizon / piece of work がイディオム箱、head / neck / hand / nose / across / corners が単語箱。
処理法:イディオム箱は直前の動詞で確定します。wrap my ( ) around なら head、a pain in the ( ) なら neck。意味から考えると迷い、形から考えると即決できます。
ダミーにも一級品が混ざる
over the moon(大喜びで)、clouds are on the horizon(雲行きが怪しい)、a piece of work(厄介な人)、come down with(病気にかかる)、way to go(よくやった)、before long(まもなく)。
ダミー側も全部覚える価値があります。今年のダミーが来年の正解になるのは、この形式の宿命です。
会話の舞台にも傾向がある
運転免許の更新窓口(2026)、大学のグループ課題(2025)、深夜の幽霊との対話(2024)、寮生同士のインド文化談義(2023)、寮の火災報知器(2022)。
大学生活・役所の窓口・寮という日常設定が中心で、文化構想のように社会問題を埋め込む作りではありません。2024年の幽霊との運命論のような文学的な遊びが入るのが、文学部らしいところです。

SECTION 07

大問Ⅴ 英文要約|4〜10語で満点を取る型
文学部で唯一の記述問題です。指示文は5年間ほぼ同一で、要点は3つ。
条件
意味するところ
書き出しが与えられる
続きの品詞と構文が最初から決まっている。ここを無視した答案は0点
4〜10語で完成
短い。説明ではなく「結論の一句」を求められている
本文から3語連続の流用禁止
言い換え力そのものが採点対象。抜き出しは減点ではなく失格に近い
5年分の書き出しと解答例を並べる
文学部は5年すべてで解答例が確認できます。ここが最大のヒントです。
年度
与えられた書き出し
解答例(続きの部分)
2026
The introduction of the iPhone in 2007 …
might have a harmful influence on the development of adolescents(10語)
2025
Modern science argues that mind wandering is not a defect …
but something which will produce creativity and solve problems(9語)
2024
Despite some negative views about diversity, in reality …
it can help create unity and equality of individuals(9語)
2023
The unresolved issue for Freud seems to be …
concerned with the complex relationship between reality and illusion(9語)/別解 different conceptions of reality and illusion(6語)
2022
The effects of climate change are such that …
we cannot predict what will happen as before(8語)
5例に共通する構造
語数はすべて8〜10語に収まっています(別解の6語を除く)。4語や5語で書いた答案はひとつもありません。「4〜10語」という指示の実質的な着地点は8〜10語だと考えてください。
そして構造は、書き出しの品詞に素直に従うだけ。2025年は not A の後なので but B、2024年は in reality の後なので主語+動詞、2026年は主語の後なので動詞、2023年は seems to be の後なので補語、2022年は such that の後なので節。凝った構文はひとつも使われていません。
要約を書く5ステップ
1
先に書き出しを読み、品詞を決める
本文より先です。is not a defect で切れていれば but が来る。seems to be で切れていれば補語が来る。ここで答案の骨格が決まります。
2
最終段落を先に読む
この大問の英文は、最後にオチが来る構成がほとんどです。冒頭のエピソードは結論に至るための助走にすぎません。
3
日本語で一文にする
「心のさまよいは欠陥ではなく、創造性を生むものだ」。まず母語で言い切る。英語から英語へ直行しようとすると、必ず本文の語を借りてしまいます。
4
やさしい語で英訳し、8〜10語に伸ばす
難しい単語は不要です。harmful influence、create unity、cannot predict、complex relationship。この程度の語彙で満点解答が成立しています。短すぎたら形容詞を1つ足して調整します。
5
3語連続チェックと語数チェック
本文と3語続けて同じになっていないか、指でなぞって確認。そのうえで語数を数える。4語未満・11語以上は即アウトです。
要約 完成テンプレート(書き出しの型別)

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■ 型1:X is not A ... (否定で切れる)
→ but + 名詞句/名詞節で受ける
 but something which brings unexpected benefits
 but a skill that can be trained over time

■ 型2:X seems to be / appears to be ...
→ 補語(形容詞句・過去分詞句)で受ける
 concerned with the gap between belief and evidence
 rooted in a tension he never fully resolved

■ 型3:Despite ..., in reality ... / 主語 ...
→ 主語+助動詞+動詞で受ける
 it can help people recognize what they share
 they may quietly reshape how children grow up

■ 型4:X is such that ... (程度・結果で切れる)
→ 節(主語+動詞)で受ける
 we can no longer rely on past patterns
 no single explanation accounts for them

■ 8〜10語に届かないときの足し算パーツ
 形容詞1つ:complex / harmful / unexpected / gradual
 前置詞句1つ:of individuals / over time / in everyday life
 関係詞1つ:which ... / that ...

■ 使い回せる述語(本文と被りにくい)
 tend to / fail to / be reluctant to / be rooted in
 reshape / blur / overlook / underestimate
 bring about / give way to / account for
部分点を絶対に取りに行く
この1問は空欄で出すのが最悪です。文法が多少崩れても、内容の核が合っていれば点は動きます。30秒残ったら、日本語で考えた一文をとにかく英語にして置いてくる。それだけで合否が変わる年があります。

SECTION 08

最頻出語彙・語法280──過去5年の実選択肢を全公開
大問Ⅰの選択肢は5年で70問×4=280語。これが文学部の求める語彙の実像です。以下、★が正解で、正解には実際の文脈を添えました。不正解の選択肢も入試レベルの重要語なので、まとめて覚えてください。
2026年度(先住民の地図/数学への恐れ)
better/less/more/★worse you could do worse than 〜=〜するのも悪くない、おすすめだ
light/might/★right/sight a continent in its own right=それ自体で一個の大陸
imperishable 不滅の/important/incredible/★inevitable 必然の nothing inevitable about it=必然ではなかった
unarguable 議論の余地なき/unbecoming ふさわしくない/★uncertain 不確かな/undisputed 異論のない
★lusher より緑豊かな/plusher より豪華な/rougher/ruder
steps/★straddles (境界を)またぐ/struggles/struts 気取って歩く
convincingly/credibly/★overwhelmingly 圧倒的に/sympathetically
facetious ふざけた/fallible 誤りうる/★forbidding とっつきにくい/fortuitous 偶然の
caught/held/★passed/took pass 〜 on=(他人から)受け継がれる
inaugural 就任の/inconceivable 考えられない/inflated 誇張された/★intuitive 直感的な
★embrace 受け入れる/empower/enforce/envelop 包み込む
faithful/fanciful 空想的な/★fearful/fruitful be fearful of 〜=〜を恐れる
bring on/come with/turn to/★work out work out a rule=規則を導き出す
disparity 格差/immunity 免疫/spontaneity 自発性/★versatility 汎用性・多才さ
2025年度(マルハナバチの性格/環境言語学)
★analogous 類似した/biological/condensed 凝縮した/domestic analogous to 〜=〜に似た
diminished/★maintained 維持される/raised/varied
predominantly 主に/preferably/prematurely 早まって/★previously 以前に
★As/It/That/What As is generally the case with 〜=〜にはよくあることだが
For a reason/★In that respect その点では/On the contrary/To that intent
deny/★fulfil (条件を)満たす/suspect/undergo fulfil the criteria=基準を満たす
aesthetic 美的な/drastic/★plastic 可塑的な・変わりやすい/tactic
biographical 伝記の/★ecological 生態学的な/general/spatial 空間の
Mechanical/★Natural/Paranormal 超常の/Sartorial 服装の
canonize 正典化する/conquer/★decolonize 脱植民地化する/disempower
★coproduction 共同での生成/deletion/repetition/separation
★extractable 抽出可能な/formidable 手強い/insertable/remarkable
commission/decision/position/★tradition a long tradition of 〜=〜という長い伝統
★endangered 消滅の危機にある/imposed/protected/supposed
2024年度(スポーツと社会/「野蛮人」という虚像)
attribute/★constitute 構成する/distribute/pollute
calmed/cheered/showered/★stunned stun 〜 into silence=呆然と黙らせる
appreciate/★explain/solve/transfer
complete/hardwired 生得的な/★ridiculous ばかげた/unable
barely/gamely 果敢に/★profoundly 深く/wisely
★Given 〜を考えると(分詞前置詞)/Proven/Spoken/Taken
company/distribution/★focus 注目/observatory
★incapable/indeed/instead/inventive incapable of 〜=〜ができない
★as/by/for/with(前置詞・接続詞の1語4択)
approached/★happened/led/subscribed history happened to them=歴史は彼らに起きるものだった
accent/agenda/announcement/★assumption on the assumption that 〜=〜という前提で
same/second/★single 単一の/sole
brighter/quicker/★sharper (対立が)より鮮明な/smarter
guest/nest/★rest/west
2023年度(異邦人としての身体/サンスクリット発見)
consumed/discovered/hated/★relished 心から楽しんだ
sent/★stopped (警察が)呼び止めた/walked/welcomed
consumer/★sailor 船乗り(=根なし草の比喩)/shopper/traitor 裏切り者
★confined 閉じ込められた/contrasted/divided/struggled
★for/in/of/up I would have loved for A to do=Aが〜であればよかったのに
hair/★hand/head/heel(身体名詞を使った熟語)
interest/★language/person/rent
repeated/retained/★reversed 逆転させた/revolted (コペルニクスが宇宙観を覆した)
★discarded 捨て去られた/discerned 見分けた/disciplined/discovered
done/looked/made/★regarded be regarded as 〜=〜と見なされる
★basis 基盤/point/step/way on a new and larger basis=新たに大きな基盤の上に
comparison/kind/★light/place in the same light=同じ観点で
around/beyond/out of/★within within the boundaries of 〜=〜の範囲の中に
microphone/microscope/telephone/★telescope
2022年度(ファインマンの父/音楽と言葉)
alternatively/★eventually 最終的に/needlessly/repeatedly
bigger/fewer/less/★more(much more than=ずっと多く)
any/much/★no/some
by virtue/for example/★in turn 今度は・順に/on purpose
insolent 無礼な/intractable 手に負えない/★intriguing 興味をそそる/invaluable 極めて貴重な
presence/★principle/proof/prospect right in principle=原理としては正しい
★bigger/fewer/less/more
conflict/confront/contact/★contrast contrast A with B=AとBを対比する
★precisely まさに/presently/previously/proficiently
appeasing なだめる/recording/refining/★treating 扱う
hardly/★simply/whimsical 気まぐれな/wordy 冗長な
★attention/cooperation/mention/retention 保持 demand attention to 〜
define/defy 逆らう/★deny 否定する/design
Anything/Neither/Opposite/★Whatever(複合関係代名詞)
280語を眺めて分かること
正解のうち基本語(more / no / for / as / right / light / hand / basis / rest / worse)が非常に多いのが文学部の特徴です。難単語で落とすのではなく、基本語の熟語用法で落とす設計になっています。
だから対策も変わります。難単語帳を回すより、基本動詞+前置詞のかたまりを潰すほうが得点に直結します。もちろん forbidding、versatility、extractable、intractable のような難語も混ざるので、そこは下のリストで拾ってください。
最優先で潰す70項目(暗記用リスト)

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【A:実際に正解になった熟語・語法(最優先)】
you could do worse than 〜/〜するのも悪くない
in its own right/それ自体で、独立して
As is the case with 〜/〜にはよくあることだが
in that respect/その点では
in the same light/同じ観点で
on the assumption that 〜/〜という前提で
on a new basis/新たな基盤の上に
within the boundaries of 〜/〜の範囲内に
in turn/今度は、順に
right in principle/原理としては正しい
Given 〜/〜を考えると
be fearful of 〜/〜を恐れる
be incapable of 〜/〜ができない
be regarded as 〜/〜と見なされる
be analogous to 〜/〜に類似している
fulfil the criteria/基準を満たす
work out a rule/規則を導き出す
pass 〜 on/〜を伝える、受け継ぐ
stun 〜 into silence/呆然と黙らせる
contrast A with B/AとBを対比する
demand attention to 〜/〜への注意を要求する
straddle the boundary/境界にまたがる

【B:正解になった単語】
inevitable 必然の
uncertain 不確かな
forbidding とっつきにくい
intuitive 直感的な
versatility 汎用性
lush 緑豊かな
overwhelmingly 圧倒的に
embrace 受け入れる
maintained 維持される
previously 以前に
plastic 可塑的な、変わりやすい
ecological 生態学的な
decolonize 脱植民地化する
coproduction 共同での生成
extractable 抽出可能な
endangered 消滅の危機にある
constitute 構成する
ridiculous ばかげた
profoundly 深く
sharper より鮮明な
relish 心から楽しむ
confine 閉じ込める
reverse 逆転させる
discard 捨て去る
eventually 最終的に
intriguing 興味をそそる
precisely まさに
treat 扱う
deny 否定する

【C:ダミーで出た要注意語(来年の正解候補)】
imperishable 不滅の
unbecoming ふさわしくない
undisputed 異論のない
facetious ふざけた
fallible 誤りうる
fortuitous 偶然の
inconceivable 考えられない
fanciful 空想的な
disparity 格差
spontaneity 自発性
condensed 凝縮した
predominantly 主に
prematurely 早まって
paranormal 超常の
sartorial 服装の
canonize 正典化する
disempower 力を奪う
formidable 手強い
spatial 空間の
hardwired 生得的な
gamely 果敢に
subscribe to 〜に賛同する
discern 見分ける
insolent 無礼な
intractable 手に負えない
invaluable 極めて貴重な
appease なだめる
whimsical 気まぐれな
wordy 冗長な
defy 逆らう
retention 保持

SECTION 09

慣用表現65──大問Ⅳの実出題リスト
大問Ⅳの選択肢は毎年13個、5年で65個。全部並べます。★が正解。ダミーも含めて、口語イディオムの宝庫です。
2026年度|運転免許の更新窓口
★fill out (書類に)記入する/★undergo (検査を)受ける/★that’s the way it is そういうものだ/★Join the club 私も同じですよ/★come up with 考え出す/★suggestion card 意見カード/★Go figure 訳が分からないね
(ダミー)ahead/come down with 病気にかかる/fill up 満たす/reply/team/way to go よくやった
2025年度|グループ課題の相談(イディオム密度が最高)
★wrap one’s head around 理解する/beat around the bush 遠回しに言う/★take 〜 with a grain of salt 割り引いて受け取る/★a pain in the neck 面倒なこと/★one’s cup of tea 得意なこと・好み/★cut corners 手を抜く/★every cloud has a silver lining 災い転じて福となす
(ダミー)across/clouds are on the horizon 雲行きが怪しい/hand/nose/over the moon 大喜びで/a piece of work 厄介な人
(本文中に登場)cut to the chase 本題に入る/the whole nine yards 何もかも全部
2024年度|幽霊と運命論を語る
★solitude 孤独・ひとりの時間/★come to think of it そういえば/★the stars 星(占星術の運命)/★take your word for it 言葉を鵜呑みにする/★I happen to know たまたま知っている/★presides over 支配する・取り仕切る/★after all やはり、結局
(ダミー)answer/astrology 占星術/before long まもなく/defines/give my assent 同意する/remember it
2023年度|インド出身の寮生同士の会話
★belong to (場所の)出身である/★dream of -ing 〜するのを夢見る/★That’s great★devotion 献身・信心/★be accorded 〜 (地位などを)与えられる/★divine 神聖な/★be getting late 遅くなってきている
(ダミー)decent まともな/desire/go from/going/rewarded/That’s true
2022年度|寮の火災報知器
★settling in 新生活に慣れる/★evacuate 避難する/★give the all clear 安全宣言を出す/★a rule against 〜 〜を禁じる規則/★had better 〜したほうがよい/★stick around そばで待つ/★suspicion confirmed 疑いが的中
(ダミー)get along 仲良くやる/prohibit/question/ride on/should/working out
65個を分類すると、覚えるべきものが見える
身体を使った比喩(wrap one’s head around/a pain in the neck/by hand)、天気・自然の比喩(every cloud has a silver lining/over the moon/clouds are on the horizon)、句動詞(fill out/come up with/settle in/stick around/cut corners)、会話の決まり文句(Join the club/Go figure/Come to think of it/after all/That’s the way it is)。
この4グループで65個のほぼ全部を占めます。文学部の大問Ⅳは、イディオム集を1冊やったかどうかがそのまま点数になります。
会話文イディオム60(暗記用リスト)

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【過去5年で正解になったもの】
fill out/(書類に)記入する
undergo/(検査などを)受ける
That's the way it is/そういうものだ
Join the club/私も同じですよ
come up with/考え出す
Go figure/訳が分からないね
wrap one's head around/理解する
beat around the bush/遠回しに言う
take 〜 with a grain of salt/割り引いて受け取る
a pain in the neck/面倒なこと
one's cup of tea/得意なこと、好み
cut corners/手を抜く
every cloud has a silver lining/災い転じて福となす
come to think of it/そういえば
take one's word for it/言葉を鵜呑みにする
happen to know/たまたま知っている
preside over/支配する、取り仕切る
after all/やはり、結局
belong to/(場所の)出身である
dream of -ing/〜するのを夢見る
be accorded 〜/(地位などを)与えられる
settle in/新生活に慣れる
evacuate/避難する
give the all clear/安全宣言を出す
a rule against 〜/〜を禁じる規則
had better/〜したほうがよい
stick around/そばで待つ

【ダミー・本文中に出た=正解になってもおかしくない】
come down with/(病気に)かかる
way to go/よくやった
over the moon/大喜びで
clouds are on the horizon/雲行きが怪しい
a piece of work/厄介な人
before long/まもなく
give one's assent/同意する
get along/仲良くやる
cut to the chase/本題に入る
the whole nine yards/何もかも全部

【同系統でまだ出ていない要注意イディオム】
under the weather/体調が悪い
on the same page/認識が一致している
call it a day/切り上げる
get the hang of/コツをつかむ
be up in the air/未定である
break the ice/場を和ませる
hit the books/猛勉強する
bite the bullet/覚悟を決めて耐える
let the cat out of the bag/秘密を漏らす
in the long run/長い目で見れば
by and large/概して
once in a blue moon/ごくまれに
out of the blue/突然に
a blessing in disguise/不幸中の幸い
the tip of the iceberg/氷山の一角
food for thought/考える材料
play it by ear/臨機応変にやる
on second thought/考え直してみると
touch base with/連絡を取る
be swamped/忙しさに追われている
get cold feet/怖じ気づく
put one's foot down/断固たる態度をとる
see eye to eye/意見が一致する

SECTION 10

頻出トピック20と、知っておくべき背景知識
背景知識があると、読む速度が体感で3割変わります。文学部が5年間で扱った領域を整理すると、次の20に集約されました。この20は、そのまま来年の予想リストでもあります。
#
トピック
押さえる論点とキーワード
01
文芸批評・読書論
読むとはどういう行為か。criticism/interpretation/the reader
02
古典・中世文学
『ベーオウルフ』の聴衆は誰だったか。manuscript/audience/oral tradition
03
伝記と自伝
伝記は解釈である。biography/journal/self-representation
04
言語学の基礎
言語はどこにあるか。Broca/localization/sign language
05
危機言語と多言語主義
言語が消えると知識も消える。endangered language/multilingualism
06
英語という言語の歴史
世界語になった経緯と代償。lingua franca/borrowing/variety
07
脳と意思決定
感情なしに理性は働かない。Phineas Gage/emotion/reason
08
直感と認知バイアス
速い思考と遅い思考。intuition/heuristic/expertise
09
睡眠と意識
脳の半分だけ眠る動物。unihemispheric sleep/mind wandering
10
動物の心・行動
ハチに性格はあるか。personality/neophobia/novelty
11
国境とナショナリズム
境界線は自然物ではない。border/nation-state/identity
12
人種と身体経験
身体はどこに閉じ込められるか。race/belonging/displacement
13
多様性と統合
多様性は分断か統合か。diversity/unity/inclusion
14
歴史叙述と「野蛮人」
歴史は誰が書いたか。barbarian/Tacitus/historiography
15
科学史
世界像はどう覆されたか。Copernican/paradigm/discovery
16
宗教・社会契約
religionの語源と共同体。social contract/obligation/ritual
17
法・ジェンダー・権利
法廷から社会を変える。equality/precedent/dissent
18
日本文化と外からの視線
浮世絵・歌舞伎・江戸の暮らし。Tokugawa/ukiyo-e/isolation
19
スポーツと社会
競技場の外で起きること。spectacle/national pride/media
20
気候変動とテクノロジー
予測不能性と若者への影響。unpredictability/adolescence/screen
文化構想との決定的な違い
文化構想の英文は「みんなが当たり前だと思っていることを疑ってみせる」という批評的な型が9割でした。
文学部はそこに「作品・言語・人物をどう読むか」という解釈の問題が加わります。C. S. ルイスの音楽論、オーウェルの実践批評、『ベーオウルフ』の聴衆、カーライルの評価、パムクの日記論。
読む行為そのものを主題にした英文が定期的に出るのは、文学部だけの特徴です。

SECTION 11

90分の時間配分と、解く順番
90分で英文8本(うち1本は会話文)+記述1問。番号順に解くと、ほぼ確実に大問Ⅴが犠牲になります。解く順番を変えるだけで得点が5点動くのが、この試験の特性です。
順番
大問
目安
狙い
1番目
Ⅳ 会話文
7分
イディオムを知っていれば最速で終わる。手を温める
2番目
Ⅰ 空所補充
18分
最大の塊。熟語知識が問われるので、頭が冴えているうちに
3番目
Ⅴ 要約
15分
記述を先に確保する。ここが最大のポイント
4番目
Ⅱ 内容一致
30分
英文3本。1本10分のペースを崩さない
5番目
Ⅲ 脱文補充
15分
最後でよい。時間切れでも8択なので当たる
残り
見直し
5分
マークずれ確認と、要約の語数カウント
なぜ要約を3番目に置くのか
最後に回すと、残り10分で焦って書くことになります。あの1問は落ち着いて日本語で考える時間が必要で、焦った状態では絶対にまとまりません。
一方、大問Ⅲは選択式なので最悪でも埋められる。「最後に残していいのは選択問題だけ」という原則です。
本番用タイムテーブル(過去問演習でそのまま使う)

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開始  0分 ─ 大問Ⅳ 会話文(32〜38)
    7分 ─ 大問Ⅰ 空所補充(1〜14)
   25分 ─ 大問Ⅴ 英文要約(記述)
   40分 ─ 大問Ⅱ 内容一致(15〜24)
   70分 ─ 大問Ⅲ 脱文補充(25〜31)
   85分 ─ 見直し(マークずれ/要約の語数)
終了 90分

【途中チェックポイント】
25分時点で大問Ⅰが終わっていない → 残りを勘で埋めて次へ
40分時点で要約が書けていない → 日本語メモだけ残して次へ
70分時点で大問Ⅱが終わっていない → 残り2問を捨てて大問Ⅲへ

【捨てる基準】
1問に90秒かけて決まらない問題は、その日は解けない問題
印をつけて必ず飛ばす。戻れたら戻る、戻れなくてもよい

【文学部特有の注意】
大問Ⅰは知識問題。悩んでも降ってこないので見切りが早くてよい
大問Ⅱは文完成型が中心。選択肢が長いので読む時間を多めに見る

SECTION 12

2027年度 超絶入試予想
ここから先は過去5年の実測からの推定です。的中を保証するものではありません。ただし「形式の予想」は、2022〜2026で1問も動いていないという事実に基づくもので、確度は高いと考えています。
予想①|形式は変わらない(確度:極めて高い)
大問Ⅰ14問・Ⅱ10問(2+3+5)・Ⅲ7問(8択)・Ⅳ7問(13択)・Ⅴ記述1問(4〜10語)。設問番号1〜38+記述という並びも同じでしょう。形式対策は今すぐ完成させて構いません。
予想②|大問Ⅰは熟語・機能語が主役のまま
基本語の熟語用法(in 〜、on 〜、as 〜)が中心で、そこに機能語1語の4択が1〜2問綴り・音が似た4択が1〜2問混ざる形。2027年度も同じ構成とみています。
狙われそうな未出の熟語としては、by no means / for all 〜 / in its own way / at the expense of / on the grounds that / to the extent that / no less than あたりを挙げておきます。
予想③|大問Ⅱは文完成型が中心のまま
5年50問中32問が文完成型でした。この比率が急に変わるとは考えにくい。NOT問題は出ても1問、タイトル問題も出ても1問(24番)とみておけば十分です。
テーマ配分は文学・批評/言語学/脳・認知科学の3点セットが軸。ここに歴史叙述か日本文化が1本混ざる年があります。
予想④|大問Ⅲは「一つの主題を歴史的に追う論説」
アメリカのアイデンティティ(2026)、科学の歴史(2025)、諸言語の中の英語(2024)、法と女性(2023)、江戸の女性(2022)。時系列で進む、伝記または通史に近い論説という性格が一貫しています。2027年度も同型が来る可能性が高い。候補としては、翻訳の歴史、辞書の歴史、公教育の成立、女性作家の受容、都市と読書文化あたりを挙げます。
予想⑤|大問Ⅳは引き続きイディオム勝負
舞台は大学生活・寮・窓口・アルバイトあたり。2〜3人で10〜20往復。7つの空所のうち4〜7つが定型イディオムという比率は変わらないとみています。上のセクション09にある「まだ出ていない要注意イディオム」を先に潰しておくのが最も効率的です。
予想⑥|大問Ⅴの書き出しと語数
書き出しは、これまでの4つの型(否定で切れる/seems to be で切れる/in reality などの後/such that の後)のいずれか、あるいはその変奏。
解答は8〜10語で書く。5年分すべてがこの範囲でした。内容は「テクノロジーが人間に何をしたか」型と「Aは欠陥ではなくBだ」型が有力です。
2027年度 予想トピック20(読み込んでおく順)

コピー

01 翻訳と翻訳不可能性 translation/untranslatability
02 辞書と規範文法の歴史 prescriptivism/dictionary
03 読書という行為の変化 deep reading/attention
04 口承文学と写本 oral tradition/manuscript
05 文学賞と正典の形成 canon/literary prize
06 危機言語と復興 language revitalization
07 手話と言語の定義 sign language/modality
08 世界語としての英語 lingua franca/World Englishes
09 言語と思考の関係 linguistic relativity
10 脳と言語野 aphasia/localization
11 感情と意思決定 somatic marker/emotion
12 記憶と自己 autobiographical memory
13 睡眠・注意・心のさまよい default mode network
14 生成AIと創作・著作 authorship/creativity
15 スクリーンと思春期 adolescence/screen time
16 歴史叙述と誰が語るか historiography/voice
17 博物館と収蔵品返還 repatriation/colonial legacy
18 多様性と共同体 diversity/unity/belonging
19 日本文化の海外受容 ukiyo-e/soft power
20 気候変動と予測不能性 unpredictability/adaptation

【使い方】
1トピック15分。日本語のニュース解説や新書の該当章を1本読み、
上のキーワードを英語で書き出して意味を確認するだけでよい。
20トピック×15分=5時間。これで背景知識の穴はほぼ埋まる。

SECTION 13

逆算3か月ロードマップ(文文クロス演習つき)
やることの順番を間違えると、直前期に「単語は覚えたのに熟語が抜けている」という最悪の状態になります。文学部志望は特に、熟語を最優先で積んでください。
時期
目的
やること
1か月目
熟語の土台
本記事の熟語60+語彙70を潰す。市販の熟語帳を1冊、通しで1周する
2か月目
脱文補充と要約
大問Ⅲと大問Ⅴだけを5年分×2周。文化構想の過去問も同形式なので流用できる
3か月目前半
通し演習
90分フルセットを週2回。必ずタイムテーブル通りの順番で解く
3か月目後半
背景知識と再演習
予想トピック20を消化。間違えた問題だけを3周目
前日
確認だけ
熟語リストと要約テンプレートを眺める。新しい問題には手を出さない
文文クロス演習──演習量を2倍にする
文化構想学部(2月12日実施)の英語は、文学部と大問構成が完全に同一です。Ⅰ14問/Ⅱ10問(2+3+5)/Ⅲ7問8択/Ⅳ7問13択/Ⅴ4〜10語要約。設問番号まで一致することを2022〜2026の5年分で確認しました。
文学部の過去問が5年分しかなくても、文化構想を足せば実質10年分。併願するかどうかに関わらず、解く価値があります。
ただし前述のとおり、文化構想は語尾違いの難単語とNOT問題が多く、文学部は熟語と文完成型が多い。「形式の練習は共通、語彙対策は別」と切り分けてください。

SECTION 14

落ちる人に共通する7つのパターン
パターン1|単語帳だけで大問Ⅰに突っ込む
正解の多くが more / no / for / right / light / basis のような基本語の熟語用法です。難単語をいくら覚えても当たりません。
処方:単語帳より先に熟語帳。これが文学部対策の第一歩です。
パターン2|大問Ⅰで意味から推理する
2026年1番の do worse than がまさにそれ。「勧めているのだから better」と考えると外します。
処方:空所の直後2語を先に見る。than / of / that が見えたら熟語を疑う。
パターン3|大問Ⅳを軽視する
2025年は7問すべてが有名イディオムでした。知っていれば7分で7問、知らなければ何分かけても取れません。
処方:イディオム集を1冊。ダミーで出た表現まで含めて覚える。
パターン4|文化構想の対策をそのまま持ち込む
NOT問題の処理手順もタイトル問題の解き方も、文学部では5年で2問ずつしか出番がありません。
処方:文完成型(設問が途中で切れる形)の演習に時間を振り替える。
パターン5|要約を最後に回す/短く書きすぎる
残り8分で書き始めると、書き出しに合わない答案になります。また4〜5語で出す人が多いのですが、解答例は5年すべて8〜10語でした。
処方:3番目に解く。形容詞1つ、前置詞句1つを足して8語以上に届かせる。
パターン6|文芸批評の英文で読む速度が落ちる
C. S. ルイス、オーウェル、トリリング、パムク。抽象度が高く、具体例が少ない英文が毎年出ます。
処方:「筆者が何に反対しているか」を1語でメモしながら読む。批評文は必ず仮想敵がいます。
パターン7|過去問を「解いて丸つけ」で終える
同じ形式が毎年出るのに、間違えた理由を分類していない。
処方:間違いを「熟語不足/語彙不足/時間切れ/読み違い」の4つに仕分ける。3回続けて同じ分類が出たら、そこが本当の弱点です。
この記事のまとめ
構成は5年間不変。Ⅰ14/Ⅱ10(2+3+5)/Ⅲ7/Ⅳ7/Ⅴ記述1。形式対策は先に終わる
大問Ⅰの主役は難単語ではなく熟語。単語帳より熟語帳が先
大問Ⅱは50問中32問が文完成型。NOT型とタイトル型は各2問しかない
大問Ⅳはイディオム勝負。2025年は7問すべてが有名イディオムだった
要約は8〜10語で書く。5年分の解答例がすべてこの範囲
文化構想と器は同じでも、中身は別の試験です。
その差を知って手を打った人から、合格圏に入ります。