要
公示/2026年5月4日
5月の第1回検定で本格運用へ— 鉛筆もシャーペンも全て会場貸与に
日本英語検定協会は2026年4月実施分以降の英検S-CBTにおいて、受験者が持参した筆記用具を試験室に持ち込めない新ルールを本格運用しています。会場で鉛筆・消しゴムが一律貸与される仕組みで、5月の第1回検定(4〜7月期)から完全適用。SNS上では「使い慣れた愛用シャーペンが使えない」「貸与品の書きやすさが心配」といった戸惑いの声が広がっています。
協会の狙いは試験の公平性・厳格性のさらなる確保。同時に顔写真付き身分証の原本提示も必須化されました。検定料100円引き下げとセットで導入された一連の改革は、CBT時代の本人確認・不正防止強化を象徴しています。中高生は受験前にHB/№2鉛筆での書き慣れ練習と、ライティングは紙手書き/タイピングの選択に応じた事前準備が必須です。
▸ 教室で伝えるべきこと:「お守り筆記用具」を持ち込めない以上、鉛筆書きの基礎体力と、ストレスへの心の準備こそが新時代の「文房具」。普段の授業から鉛筆だけで英作文を書く時間を週1回設けるだけで、本番のメンタル負荷が大きく減ります。
QUESTION 01
5 MIN
対象:中学2年〜高校 | 時間:5分 | 準備:不要
▶ やり方:
① 先生が最初の質問を投げる:“What did you eat for breakfast?”
② 生徒A:答える+自分の答えに含まれる名詞を1つ取り出して新しい質問を作る → “I ate toast. Where do you usually buy your bread?”
③ 生徒B:答える+同じく自分の答えから1語拾って次の質問を作る → “I buy it at the station bakery. When does it open?”
④ 5W1H(What/When/Where/Who/Why/How)が均等に出るよう、出尽くしたタイプは禁止カードに
💡 ポイント:「答えのキーワードから次の質問を作る」連鎖が、生徒に本物の聞き合いを要求します。ChatGPT時代だからこそ、相手の発話を聞き取って即興で対応する力が貴重。
QUESTION 02
5 MIN
対象:中学1年〜 | 時間:5分 | 準備:形容詞リスト
▶ やり方:
① 先生は一つの「物・場所・人物」を心に決める(例:富士山)
② それを表す形容詞を3つだけヒントとして黒板に書く(例:tall, sacred, snowy)
③ 生徒は3形容詞だけで何かを推理 → 1人ずつ“Is it a / an __?”で質問できる(Yes/Noのみ)
④ 当てた人が次の出題者に。「3形容詞だけで核心を突く」表現選択力が育つ
💡 ポイント:「3つに絞る」制約が、抽象度・具体性のバランス感覚を鍛えます。old, big, brown では幅広すぎ、fluffy, lazy, calico なら猫だと分かる — 表現の精度を意識する習慣に。
Padletに2026年春から本格搭載された「AI Recipes」機能。テーマやCEFRレベル、生徒の興味分野を入力するだけで、協同ボード上に英文記事・質問カード・画像プロンプト・ライティング欄が自動配置されます。「春の連休をテーマに、CEFR A2の生徒5名分の振り返りボード」と頼めば、即座にテンプレートが組まれて生徒招待用URLまで発行。
✓ 既存のPadletアカウントでそのまま利用可
✓ Backchannel で生徒のキー入力ライブ可視化
✓ Sandbox(Vol.075で紹介)と組合せ可能
ケンブリッジ大学出版が提供する公式学習プラットフォームCambridge OneのAIアドオン。生徒の解答パターンを分析し、CEFR A1〜C2の各レベルでの弱点を可視化+次に取り組むべき具体タスクを推薦。英検・GTEC・IELTS対策に直結する「足りない技能」がレーダーチャートで一目瞭然。
✓ 学校単位導入で教師ダッシュボード完備
✓ 公式英検過去問アーカイブ連動
✓ 校内一斉模擬テスト機能
━━ 🇯🇵 JAPAN / DATELINE 04.30 ━━
日本英語検定協会は2026年度から、英検(従来型)・S-CBT・S-Interviewの検定料を一律100円引き下げ。協会発表によれば、AIによる採点支援とICT活用による業務効率化で受験者支援を強化する方針。一連の改革(顔写真付き身分証必須・筆記用具一律貸与・検定料引下げ)を「AI時代の英語試験」3点セットとして同時実施しています。
━━ 🇯🇵 MEXT / DATELINE 04.21 ━━
松本洋平文部科学大臣は4月21日の記者会見で、令和8年度に全国400人を選定する「AI英語活用リーダー教員」事業の進行状況を発表。各都道府県・指定都市から推薦された教員が、夏季集中研修を経て9月以降、各校でAI教材活用のハブ役を担う計画。会見録は文科省公式サイトで公開中です。
━━ 🌎 GLOBAL / DATELINE 05.04 ━━
米国では本日5月4日(月)から1週間、National Teacher Appreciation Week(先生感謝週間)が始まりました。Tuesday 5/6が中心日のTeacher Appreciation Day。Edutopia、ASCD、ISTEなど主要教育団体が一斉に教師向け無料リソースとカンファレンスを公開。日本の中高英語教師にとっても、使える授業アイデアが世界中から集まる絶好の週間です。
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①
Quill Connect
複数の短文を1つの長い文に「結合」する練習に特化した無料AIツール。接続詞・関係詞のマスターに最適。 |
②
EnglishClub
英語教師の世界最大級コミュニティ。教材PDF、レッスンプラン、文法解説の無料ストックが圧倒的。 |
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③
Twinkl ESL
英国発教材プラットフォーム。中高ESL向けプリント・スライドが豊富で、印刷してすぐ使える質が高い。 |
④
Voscreen
映画・TV・MV断片で短文リスニング。1動画10秒以下、瞬発的なリスニング筋トレに最適。 |
POSTED FROM
🇿🇼 ZIMBABWE — HARARE
VOL.
077
南アフリカ大陸内陸のジンバブエは、英語が公用語の一つで全教科を英語で学習。16の公用語を持つ多言語国家で、英語は「共通語」として機能しています。教育の特徴は、教師が答えではなく「質問の量」を生徒から引き出す“Question Storm”授業法。1つのテキストに対して、生徒1人が最低3つの質問を作る訓練を低学年から徹底。これが高校で英語ディベートとライティングの強さに直結します。
▸ KEY TECHNIQUE
リーディング教材を読んだ後、答えを尋ねるのではなく“What 3 questions does this passage make you ask?” と聞いてみる。生徒が「どう答えるか」より「何を疑問に思うか」を表現する習慣が、批判的思考と質問形(疑問文)の運用力を同時に鍛えます。GW明け最初の授業のリーディング活動にぜひ。
━ TODAY’S QUOTE / 第柒条 ━
“I have come to believe that
a great teacher is a great artist,
and there are as few as there are
any other great artists.”
— John Steinbeck
米国小説家/『怒りの葡萄』『エデンの東』の作者・1962年ノーベル文学賞受賞
「優れた教師は偉大な芸術家であると私は信じるようになった。
そして、その数は他のどの偉大な芸術家と同じくらい少ない。」
✂ – – – CLASSROOM TIP – – – ✂
英検S-CBTで筆記用具が一律貸与(HB/№2鉛筆)になった今、生徒が普段からシャーペン以外で書く感覚を持つことが本番のメンタル安定に直結します。週1回、授業の冒頭で「シャーペン禁止 — 鉛筆だけで5分英作文」の時間を設定。お題は超シンプル(”My weekend in 80 words”など)。
📝 副次効果:① 鉛筆の芯の太さで字数感覚が育つ ② 消しゴムで完全消去できないので「書く前に考える」習慣がつく ③ 試験会場の貸与文具への抵抗感が減る — 慣れこそが最強の不安対策。
原田先生のニュースレター
VOL. 077 / MAY 04. 2026 / MON
haradaeigo.com
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