01
◆ TODAY’S DATUM
DOMESTIC / MEASUREMENT / SPEAKING
本日スタート!全国学力テスト中学英語「話すこと」CBT初日 — 409校で同時実施、全国98万人の中3が発話力を測る1か月が開幕
TEST RECORD(本日 April 24, 2026)
当日実施校
409校
期間内実施校
9,003校
対象生徒
約98万人
4月20日から始まった今年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)は、昨日23日までに中学英語の「聞く・読む・書く」をオンライン(CBT方式)で一斉実施。そして本日4月24日、いよいよ「話すこと」調査が初日を迎えます。各生徒がタブレット端末とヘッドセットで英語を発話し、音声データがサーバーに自動収録される仕組み。中学英語の実施は3年ぶり3度目で、前回から「話す」のみCBTに移行していましたが、今年度は4技能すべてがデジタル化されたのが大きな転換点です。
参加校は全国で27,867校(参加率97.5%)と過去最大規模。「話すこと」は負荷軽減のため4/24・4/27・4/28〜5/29の分散実施。結果は7月頃に全国平均、都道府県別は秋頃公表予定です。「発話力をどう育てるか」がこれまで以上に日々の授業の中心テーマになります。
02
◆ WARM-UP DRILLS / 帯活動(5min)
SPEAKING-READY / CBT対策にも直結
🎤 60-Second Topic Card(60秒トピックカード)
対象:中2〜高校 / 時間:5分 / 準備:トピックカード20枚(手書きでOK)
▶ 手順:
① トピックカードを裏返しに机に配置(例:“A food I can’t live without”, “The most useful app on my phone”, “A teacher I remember”)
② ペアの1人がカードを1枚引き、相手に見せずに60秒間そのトピックについて話し続ける
③ 聞き手は話の途中にメモでもOK、終了後に “What was your card?” と当てる
④ 役割交代で続ける
💡 効果:CBT「話すこと」の即興発話形式にそのまま直結。60秒という時間制約が、生徒に「止まらずに話し続ける」スタミナを強制します。
📸 Caption This!(キャプション選手権)
対象:中1〜高校 / 時間:5分 / 準備:面白い写真を1枚(プロジェクター投影 or タブレット表示)
▶ 手順:
① 先生が1枚の写真(動物・街並み・面白い瞬間など)を提示
② 各ペアが 3分以内 に英文1文キャプションを考える(必ず主語+動詞を含む完全な文)
③ 各ペアが順番に口頭発表:“Our caption is: ‘This cat is planning world domination.'”
④ クラス全員の拍手 or 挙手で「最も創造的」「最も文法的」の2部門を選出
💡 効果:視覚情報 → 英文化という瞬発力を鍛える王道活動。ユーモアが加わることで、普段発話が少ない生徒も手が挙がるようになります。
03
◆ AI INSTRUMENTS / AI×英語指導
新世代ツールの導入レポート
🎬 Edpuzzle AI — 既存動画を「対話する教材」に変える
YouTubeやNetflix、BBC Newsなどの既存動画に、AIが自動で 理解度チェック問題・ディスカッション質問・穴埋め を挿入できるプラットフォーム。動画の特定秒数で一時停止→生徒が回答→先生が学習進捗をダッシュボードで把握、という流れが完成します。2026年2月に「AI Assistant」機能を大幅強化。レベル別の質問を自動生成し、リスニング教材が秒速で完成。
✓ 活用例:
TED-Ed動画「Why do we get jet lag?」に、AIに「中2レベルで理解度問題4問と自由記述質問1つを作って」と依頼 → リスニング+ライティング教材が3分で完成。
🗣 Speak — OpenAI投資先の韓国発AI英会話、学校向けプランを本格展開
OpenAIが出資する韓国発の英会話AI「Speak」。ロールプレイ・発音矯正・即時フィードバックで世界的に急成長。2026年4月から日本の学校向け教師ダッシュボード機能がリリースされ、生徒1人ひとりの発話時間・発音精度・使用語彙を先生が一元管理できるように。今まさに始まった「話すこと」CBTの日常練習ツールとして注目度急上昇。
✓ 活用例:
CBT「話すこと」テスト対策として、生徒は週3回×10分の発話練習を宿題化。先生は翌朝、個々の弱点(冠詞抜け・過去形誤用など)をダッシュボードで確認して個別指導。
04
◆ NEWS FLASH / 英語教育ニュース速報
今週の重要ニュース3選
04.21.2026
特異な才能もつ小中学生は大学で受講可に — 中教審WGが骨子案(4/21開催)
文部科学省の諮問機関である中央教育審議会教育課程部会のワーキンググループが2026年4月21日に開かれ、特定の分野で特異な才能をもつ小中学生が、大学で授業を受講できる仕組みの骨子案が示されました。英語教育の文脈では、英検1級・TOEFL高得点などのある生徒が高校を経ずに大学講義にアクセスできる可能性も。早期英語才能児への対応が、制度面から大きく動き始めています。
04.15.2026
Google、ASU+GSV SummitでGemini×Moodle統合+NotebookLM教育プラン拡張を発表
GoogleはASU+GSV Summit(サンディエゴ、4月中旬)で、Geminiが世界最大級のLMS「Moodle」のAIプロバイダとして統合されることを発表。さらにNotebookLMの制限がEducation Plus向けに2倍に拡張され、クイズ・フラッシュカード・音声要約の生成容量が強化。ISTE+ASCDとの連携で600万人の米国教師に無料AIリテラシー研修を5月13日から提供することも明らかに。英語教師が使える無料AI環境が、世界規模で一気に拡充します。
04.22.2026
TIME誌「America’s Top EdTech 2026」、首位はDuolingo — 1日アクティブ5,000万人、年商10億ドル
TIMEとStatistaが共同実施した米国トップEdTech企業ランキング2026で、首位は言語学習アプリDuolingo。2025年末時点で1日アクティブユーザー5,000万人、年間予約額10億ドル超を達成。一方でAIへの過度な依存が生徒の記憶・理解・批判的思考を弱める「認知オフローディング」効果への懸念も専門家から。ゲーミフィケーションとAIの両刃の剣を、英語教師も冷静に見極める局面に入っています。
05
◆ TOOL RACK / 使える学習ツール
今週の4選(新規ライブラリ)
06
◆ WORLD CLASSROOM / 世界の教室から
TARGET: BHUTAN 🇧🇹
🇧🇹
ブータン — 全授業が英語で行われる「幸福の国」の秘訣
Gross National Happiness × English as Medium of Instruction
「国民総幸福量(GNH)」で知られる人口約78万人の小国ブータン。実は1960年代の近代教育開始以来、算数・理科・社会を含むほぼすべての教科が英語で教えられる英語媒介教育(EMI)の国です。母語ゾンカ語は国語として別に学習されます。結果、若者のほとんどが流暢な英語を話し、EF EPI(英語能力指数)でもアジア上位の常連。
★ CLASSROOM TAKEAWAY
「Content + Language」同時学習が効果を生む。英語の授業時間だけを増やすのではなく、他教科の内容を英語で短く取り入れるのがブータン流。例えば英語の授業で「today’s science fact」として“Water boils at 100°C.” を毎回冒頭1分入れるだけで、生徒の英語と科学知識が同時に伸びます。明日の帯活動で1分、試してみてください。
◆ 07 / TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS
Tell me and I forget. Show me and I remember.
Involve me and I understand. Step back and I learn.
— Eric Mazur(ハーバード大物理学教授 / Peer Instruction 提唱者)
「話せば忘れ、見せれば覚え、参加すれば理解する。
そして先生が一歩退いたとき、生徒は本当に学ぶ。」
08
◆ ONE-MINUTE TIP / 今日の1分ティップス
CBT対策を日常化するミクロ技法
💡 Echo-Expand 技法(エコー・エクスパンド)
生徒が発話したあと、先生が同じ内容を少し長くして返すだけの微調整。”I went to Shibuya.” に対して先生が “Oh, you went to Shibuya yesterday with your friends? Sounds exciting!” と返す。
これは第二言語習得理論の「Recast(リキャスト)」と「Expansion(展開)」の組み合わせ。生徒の発話を否定せず、自然に「こう言えばもっと伝わる」という次のステップを示せます。「話すこと」CBTで求められる 発話の情報量・正確性 を、毎時間の対話の中でじわじわ育てる最強の小技です。
▼ INDEX / 今号の参考リンクまとめ
◼ NEWS
・文部科学省:令和8年度全国学力・学習状況調査の実施について
・ReseEd:全国学力テスト 全国2万7,867校参加 参加率97.5%
・時事通信:英語「読む書く聞く」オンラインで — 全国学力テスト始まる
・TIME:America’s Top EdTech Companies of 2026
・EdTech Innovation Hub:Google Gemini×Moodle統合
◼ TOOLS
原田先生の英語教育ニュースレター
VOL. 067 / 04.24.2026 / FRI
haradaeigo.com
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