中高英語教師のための授業アイデア&最新情報ニュースレター

【中高英語教師のための授業アイデア&最新情報】 2026年6月23日(火)~原田先生の英語教育ニュースレター Vol.127~

 

SEGA RHYTHM ・ TEACHER’S SONGBOOK
原田先生の英語教育ニュースレター
中高英語教師のための授業アイデア&最新情報
2026年6月22日(月)| Vol.127
♪ ラヴァンヌ(ravanne)の鼓動で、今週の授業に拍をつける。インド洋・モーリシャス号。
VERSE I | 今日のヘッドライン
次期学習指導要領、外国語に「AI活用」を明記 — 基盤語彙リストも作成へ
文科省は6月18日、中央教育審議会・外国語ワーキンググループで次期学習指導要領に向けた取りまとめ案を提示。「AIを含むデジタル学習基盤の活用」を学習指導要領に明記し、適切なAI活用を有効な学習手段として位置付ける方針を示しました。現在はAI活用が現場判断に委ねられ、外国語学習の「量」と「質」の格差につながる懸念があり、これを是正する狙いです。あわせて指導の土台となる「基盤語彙リスト」の作成も検討。小学校では国語のローマ字・タイピングと関連付けて文字に慣れ親しむ活動を充実させ、中1初期は音声中心の活動を重視しつつ語順を意識した書く指導へつなぐ、という小中接続の方向性も示されました。「AIをどう授業に編むか」が、現場の裁量から国の基準へと移りつつあります。
VERSE II | 5分でできる帯活動
♪ Call & Response Chant(コール&レスポンス・チャント)
対象:中1〜 | 時間:5分 | 準備:不要
セガ音楽の「先導と応答」のリズムを文型練習に。①先生が短い型を歌うように言う(例:“I went to the sea.”)→ ②クラスが同じリズムで返す → ③先生が1語だけ替える(“I went to the park.”)→ ④生徒が即座に応答。だんだんテンポを上げると、語順が体に入ります。過去形・前置詞の定着に最適で、声が揃うと教室が一気に温まります。
🥁 Three-Beat Story(3拍ストーリー)
対象:中2〜高校 | 時間:5分 | 準備:不要
ラヴァンヌの三連符に合わせ、生徒が「だれが・なにを・どこで」を1人1拍ずつ足して文を作ります。例:A “A dodo” → B “found a mango” → C “on the beach.”。次のグループは時制や場所を変えて再構成。リズムが推進力になり、沈黙を恐れずに即興英作ができます。語のまとまり(チャンク)で話す感覚が育ちます。
VERSE III | AI × 英語指導 最前線
🧑‍🏫 教師向け:Monsha(モンシャ)
トピック・ファイル・URL・到達目標・カリキュラム基準を入れるだけで、レッスンプラン/レベル別ワークシート/設問(MCQ・穴埋めなど)/プレゼン資料/読解パッセージを一気に生成するK-12教師向けAI。学年・リーディングレベル・Bloom’s Taxonomy・60言語以上に対応し、Google Docs/Slides・Word/PowerPoint・PDFへ書き出し可能。無料のBasicプランあり。
🎧 生徒向け:Loora(ルーラ)
AIと音声でリアルタイムに英会話ができるスピーキング特化アプリ。発音・文法・流暢さに即時フィードバックを返し、面接・プレゼン・日常会話などのロールプレイにも対応。「人前で話すのは緊張する」生徒も、judgment-freeの環境で何度でも練習できます。無料トライアルあり。授業外のアウトプット量を確保する“伴走者”として。
VERSE IV | 英語教育ニュース FLASH
🇯🇵 JAPAN
高3「英検準2級相当」52.4%、中高ともに過去最高を更新
文科省が6月18日に公表した2025年度「英語教育実施状況調査」で、中3のCEFR A1(英検3級相当)以上が54.6%(前年比+2.2pt)、高3のCEFR A2(準2級相当)以上が52.4%、B1(2級相当)以上が23.9%(同+2.7pt)と、いずれも調査開始以来の最高水準に。「話す・書く」の発信面をどう底上げするかが次の論点です。
🇯🇵 JAPAN
ELSA School、授業内で使えるAIスピーキング評価機能を提供へ
ELSA Japanが、AI英語学習サービス「ELSA School」に、授業内で英語スピーキング力を客観的に測定できるアセスメント機能を2026年夏より追加すると発表。追加費用なしで利用でき、4技能のうち評価が難しい「話す力」の測定を支援します。即時フィードバックで、教師は学習状況に応じた指導に時間を回せます。
🌍 GLOBAL
「英語の授業」がAIで変わる — 教師向け新ガイドが登場(米)
EdWeekは、生成AIが英語(国語)の授業を揺さぶる中、教師がどう応じるかを助ける新しいガイドを紹介。AIを使う際の明確な教室ルールづくり、AIツールの引用方法を生徒に教えること、そして「いつ自分の頭で考え、いつAIに頼るか」を判断させる指導が要点として挙げられています。日本の英語ライティング指導にも通じる論点です。
VERSE V | 超絶使える!英語学習ツール
🗣 BoldVoice
ハリウッドの発音コーチ監修。短い動画でアクセントを真似て録音すると、AIが弱点の音を特定して個別練習を提示。公式サイト →
📰 Newsela
同じニュース記事を5段階のリーディングレベルで提供。レベル別の読解教材を一瞬で用意でき、帯活動の多読にも。公式サイト →
🔊 PlayPhrase.me
英語のフレーズを入力すると、実際の映画・ドラマの該当シーンが連続再生。生きた発音とイントネーションの確認に。公式サイト →
🎯 Wordwall
クイズ・神経衰弱・アナグラムなど多彩なゲームテンプレに語彙を流し込むだけ。1つの単語リストが何種類もの活動に早変わり。公式サイト →
VERSE VI | 世界の英語授業から学ぶ
🇲🇺 モーリシャス式:「だれの母語でもない英語」で教科を学ぶ
インド洋の島国モーリシャスは、英語が公的な教育媒介言語でありながら、家庭でも街でも英語を母語とする人はほとんどいません。多くの子どもはモーリシャス・クレオール語を母語に育ち、フランス語に日常的に触れ、学校では英語で算数・理科・社会を学びます。つまり英語は「学ぶ対象」ではなく、最初から「考え、学ぶための道具」として立ち上がる——日本の教室と出発点が近い多言語環境です。教師は子どもの言語資源(クレオール・フランス語)を否定せず、橋渡し(コードスイッチング)として使いながら英語の足場を組みます。
🔑 明日から使えるテクニック ── Bridge-Back(橋渡しの一言)
生徒が日本語で答えてしまったら、すぐ正すのではなく“How would you say that in English?” と橋を架けます。クレオールやフランス語の力を捨てずに英語へ運ぶモーリシャス式の発想で、母語を「足場」として活かしながら、英語での言い直しを習慣化できます。間違いではなく「いま架けている橋」として扱うのがコツです。
VERSE VII | 今日の名言
“The best language teaching happens when the student forgets they are learning a language and starts using it to be human.”
最良の言語指導とは、生徒が「言語を学んでいる」ことを忘れ、その言語を使って一人の人間として在りはじめるときに起こる。
― Mario Rinvolucri(マリオ・リンヴォルクリ/人間主義的英語教育の実践家)
VERSE VIII | Monday Tune-Up(月曜のチューニング)
セガの演奏は、ラヴァンヌを火であぶって皮を張り、音程を合わせる「チューニング」から始まります。月曜の朝、今週という一曲を奏でる前に、3つだけ音を合わせておきましょう。
🥁 合わせる(今週、最も響かせたい力は?)
例:話してから書く。アウトプットの量を先に確保する。
🎵 整える(崩れそうな手順を一つだけ直すなら?)
例:指示は短い英語で。”Open to page 〜. Three minutes. Go.”
🔥 灯す(今週、自分のためにする小さな一手は?)
例:放課後に5分だけ、好きな英語のポッドキャストを聴く。
♪ 原田先生のニュースレター Vol.127
haradaeigo.com
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