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完全初心者の最初の30日英語ゼロからの30日は1日20分。30日目に『30秒の自己紹介』を録音する

原田英語7分で読める研究・公式情報 4件第15章の7/7節

完全初心者の最初の30日のイメージ

30日目、スマホに向かって、30秒の英語の自己紹介を録音する。比べる相手は、14日目に録音した自分の声です。今はアルファベットの音もあやしくても、1日20分、4週間で、そこまでたどり着く道すじがあります。ただし、30日で英語が話せるようになるわけではありません。では、この30日で手に入るのは何なのか。1日目は、26文字の「名前」をまねるところから始まります。

この節の目次(6項目)
  1. 30日の設計図とルール
  2. 1週目(Day1〜7):音と文字をつなぐ
  3. 2週目(Day8〜14):「AはBです」を言う
  4. 3週目(Day15〜21):動詞で「〜する」を言う
  5. 4週目(Day22〜30):過去と「できる」で完成
  6. 31日目から:3か月→1年の道すじ

0130日の設計図とルール

30日のゴール

  • 30日目に、30秒の自己紹介を英語で録音する
  • 毎日決まった時刻に英語に触れる習慣ができている

1日20分の型:音のまね5分+新しいこと10分+思い出すテスト5分。毎日この形をくり返します。

5つのルール

  1. 時刻を決める。 「夕食の皿を洗い終えたら、英語を20分」のように、毎日する行動のあとにくっつけます。if-thenの形で決めると実行しやすいことが、多くの研究で確かめられています。
  2. 最後の5分は「隠して思い出す」。 ノートを手で隠して、日本語から英語を言います。読み返すより、思い出すほうが記憶に残ります。
  3. 前の週の内容を3日後・1週間後にもう一度。 間をあけた復習で、記憶が長持ちします。
  4. 1日休んでもやめない。 習慣の研究では、1回抜けても習慣づくりに大きな影響はありませんでした。翌日いつもの時刻に戻ればそれでよしです。
  5. 音は必ず本物で確かめる。 カタカナでメモせず、辞書サイトの音声を聞きます。

用意するもの:ノート1冊、発音が聞ける辞書サイト、録音できるスマホ。教材は、音声つきの初心者向けのもの1つで十分です。

7日目と21日目は「ゆるい日」にしてあります。疲れていたら休み、余裕があれば英語の歌や絵本の動画を楽しむ日です。

021週目(Day1〜7):音と文字をつなぐ

Day20分のメニュー
1アルファベット26文字の「名前」(エイ・ビー・シー…)を音声でまねる。自分の名前をローマ字で書く
2文字の「音」を知る(a は「ア」に近い音、b は「ブ」、c は「ク」…)。フォニックスの動画でまねる
33文字の単語を音でつなげて読む:cat, dog, pen, cup, sit, map。読んだら辞書サイトの音声で確かめる
4数字 1〜20 を言う。自分の電話番号を英語で1けたずつ言ってみる
5あいさつ5つ:Hello. / Good morning. / Thank you. / See you. / Nice to meet you.
6Day1〜5の思い出すテスト(ノートを隠して言う)
7ゆるい日。好きな英語の歌を1曲、歌詞を見ながら聞く

この週のポイントは、文字に「名前」と「音」があると知ることです。a の名前は「エイ」ですが、cat の中では「ア」に近い音になります。c・a・t の3つの音をつなげると cat。この感覚がわかると、知らない単語でも声に出して読めるようになります。

th・l・r・f・v のように日本語にない音は、この週は「口の形の動画を見て、まねしてみる」だけでかまいません。完璧にする必要はありません。

032週目(Day8〜14):「AはBです」を言う

Day20分のメニュー
8I'm 〜:I'm Ken. / I'm from Osaka. / I'm a student.(ケンです/大阪出身です/学生です)
9You're / He's / She's:She's my sister. He's a doctor.(彼女は私の姉です/彼は医者です)
10This is / That is:This is my bag. That's my car.(これは私のかばん/あれは私の車)
11質問と答え:Are you busy? — Yes, I am. / No, I'm not.(忙しい?はい/いいえ)
12家の中の物20語(door, table, cup, phone…)を、指さしながら英語で言う
13Day8〜12の思い出すテスト+1週目のあいさつの復習
14自己紹介を3文書いて音読し、スマホで録音する(1回目の録音)

この週のポイントは、英語は「誰が」→「どうだ」の順に並ぶということです。日本語は「私は学生です」と最後に「です」が来ますが、英語は I'm(私は〜です)が先に来て、a student が後ろにつきます。

Day14の録音は、うまく言えなくても必ず残してください。Day30に聞き比べると、自分の変化がはっきりわかります。

043週目(Day15〜21):動詞で「〜する」を言う

Day20分のメニュー
15I like 〜 / I play 〜 / I have 〜:I like coffee. I play tennis. I have a dog.
16否定:I don't like natto. I don't have a car.(納豆は好きではない/車は持っていない)
17質問:Do you like coffee? — Yes, I do. / No, I don't.
18主語が he / she のとき:She likes cats. My brother plays golf.(動詞に s がつく)
19毎日の動作10個:I get up at six. I eat breakfast. I go to work.(6時に起きる…)
20Day15〜19の思い出すテスト+自分の1日を英語で5文言う
21ゆるい日。英語の絵本の朗読動画を1本見る

この週のポイントは、「誰が」→「する」→「何を」の語順です。日本語は「私はコーヒーが好き」と動詞が最後ですが、英語は I like coffee. と、動詞が主語のすぐ後ろに来ます。

Day19の「自分の1日」は、自己紹介の材料になります。

  • I get up at six.(6時に起きる)
  • I work at a hospital.(病院で働いている)
  • I go to bed at eleven.(11時に寝る)

054週目(Day22〜30):過去と「できる」で完成

Day20分のメニュー
22過去形(-ed):I watched TV yesterday. I played tennis last Sunday.
23形が変わる過去形:go→went, eat→ate, see→saw。I went to the park.
24can:I can cook. Can you swim? — Yes, I can.
25want to:I want to visit Canada.(カナダに行きたい)
26自己紹介の原稿を6〜8文で書く(下の例を参考に)
27原稿の単語の発音を辞書サイトで確かめ、音読を5回
28原稿を見ないで言う練習。言えない文だけ見直す
2930日分の総復習テスト(あいさつ・be動詞・一般動詞・過去・can)
3030秒の自己紹介を録音し、Day14の録音と聞き比べる

自己紹介の例(自分のことに書き換えます)

  • Hi, I'm Yuko. I'm from Chiba.(こんにちは、ゆうこです。千葉出身です)
  • I work at a hospital.(病院で働いています)
  • I like cooking and walking.(料理と散歩が好きです)
  • Last weekend, I went to a café with my friend.(先週末、友だちとカフェに行きました)
  • I want to visit London someday.(いつかロンドンに行きたいです)
  • I can't speak English well yet, but I'm studying every day.(英語はまだうまく話せませんが、毎日勉強しています)

ゆっくり話すと、6文でおよそ30秒になります。Day30の録音を聞いて、Day14より長く、なめらかに言えていれば、この30日は成功です。

0631日目から:3か月→1年の道すじ

30日で英語が話せるようになるわけではありません。でも、音と語順の土台と、毎日英語に触れる習慣ができています。ここからは積み上げの時期です。

段階期間やること
次の3か月2〜4か月目この章の『大人のやり直し』の中学文法3か月ルートへ。1日20〜30分
半年5〜6か月目音声つきのやさしい読み物を毎日1本。英検4級〜3級を目標に
1年7〜12か月目中学英語を通り直し、英検3級〜準2級、または自分の目的(旅行・仕事・趣味)へ

続けるための3つの工夫です。

  1. 記録をつける。 カレンダーに英語をやった日の印をつけます。続いた日数が見えると、休んだ日の翌日も戻りやすくなります。
  2. 録音を月に1回。 自己紹介や1日の説明を録音して、前の月と聞き比べます。
  3. 楽しい英語を足す。 時間に余裕のある日は、好きな歌や動画を足してください。ただし、時間を増やすのは習慣がしっかりできてからにします。

この30日でつくった「毎日の20分」は、そのまま1年続く土台になります。

この節の答え

1日20分×30日。音→語順→動詞→自己紹介の順に積み上げる

今日からのやり方

  1. 「〇〇したら英語20分」の形で毎日の時刻を決め、紙に書いて貼る
  2. Day1:アルファベット26文字の名前を音声でまねて言う
  3. 毎回の最後の5分は、前の日の内容を隠して思い出すテストにする
  4. Day14とDay30に自己紹介を録音して聞き比べる
  5. Day31からは『大人のやり直し』の中学文法3か月ルートへ進む

レベル別:あなたならこうする

初級 A1〜A2

アルファベットも不安な人は、この30日をそのまま進めます。1日20分がきつければ10分でもかまいません。その場合は1週間分を2週間かけて進め、60日で一周します。

中級 B1

ローマ字や中1の英語が少しわかる人は、1週目を3日に縮めて2週目から始めます。浮いた日は、英語の絵本動画を見る日や、録音を聞き直す日にあてます。

上級 B2〜

中1〜中2の英語がわかる人には、この30日はやさしすぎます。『大人のやり直し』の文法12項目のチェックリストで穴を確かめ、言えない項目から復習してください。

よくある失敗と対策

初日から1時間やる

最初の勢いで長くやると、数日で疲れて止まりやすくなります。20分で止め、『もう少しやりたい』で終えるほうが、翌日もいつもの時刻に始められます。

カタカナで発音をメモする

カタカナで書くと、日本語にない音が日本語の音に置き換わってしまいます。辞書サイトの音声で毎回確かめ、メモは発音記号か口の形の説明で残します。

1日休んで、全部やめてしまう

1回抜けても習慣づくりに大きな影響はなかった、という研究があります。休んだ翌日は、前の日の続きではなく、いつもの時刻にいつもの20分を始めるだけで十分です。

TODAY
1 MIN

「〇〇したら英語20分」の形で、明日から英語をやる時刻を紙に書く

友だちに出したい、この節の3問

タップで答え。「X で出題する」で、そのまま問題として出せます。

15-7外国語の単語は、何度も読み返すと覚えられる?

外国語の単語を覚える実験では、一度言えた単語をさらに読み返しても後の成績は変わらず、テストで思い出すことを続けると大きく伸びました。覚えるコツは、読むより『隠して言う』です。

X で出題する

15-7英語の復習は、いつするのがいい?

300以上の実験をまとめた分析では、まとめて復習するより間をあけたほうが記憶が長持ちし、覚えておきたい期間が長いほど、ちょうどよい間隔も長くなりました。3日後と1週間後の復習を組み込みます。

X で出題する

15-7ゼロから英語を始めた最初の1か月、単語を大量に覚えるべき?

単語の数より先に、文字と音のつながりと『AはBです』『Aは〜する』の語順を体に入れるのが近道です。土台があると、そのあとの単語が音と文の形で入ってきます。

X で出題する

X でポストLINEB!

PRACTICE KIT

この節の実践キット

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使えるサイト・アプリ

動画で学ぶ

ローマ字読みから卒業しよう『あいうえおフォニックス』英語発音|英語を習うならまずこれ! ローマ字読みしないで最短距離で英語の発音をマスターしよう!フォニックス(英語を習う時一番最初に覚えたいこと) [#332]
大人のフォニックス入門NextepちぐさのYouTube英会話教室|【カタカナ英語を卒業!】絶対上達!究極の発音法!大人のフォニックス(Phonics)
中1英語を大人が学び直す大人の中学英語やりなおしチャンネル【ダイジュ先生】|【大人の英語学習】中1英語を40分で完全攻略【中学英語を社会人が学び直す】
ゼロから英語を始めたい人へMayu E Room|ゼロから英語学習を始めたい人へ

もっと詳しく(コラム)

この節の根拠(研究・公式情報)

外国語の単語学習で、一度言えた語を読み返し続けても後の成績は変わらず、テストで思い出すことを続けると大きく伸びた。学習者は効果を予想できなかった。

Karpicke, J. D., & Roediger, H. L. (2008). The critical importance of retrieval for learning. Science, 319(5865), 966–968.出典を開く ↗

317の実験の分析から、間をあけた学習は記憶を長く残し、覚えておきたい期間が長いほど、最もよい復習の間隔も長くなることを示した。

Cepeda, N. J., Pashler, H., Vul, E., Wixted, J. T., & Rohrer, D. (2006). Distributed practice in verbal recall tasks: A review and quantitative synthesis. Psychological Bulletin, 132(3), 354–380.出典を開く ↗

毎日の行動が自動化に近づくまで18〜254日と個人差が大きく、1回やらなかった日があっても習慣づくりに大きな影響はなかった。

Lally, P., van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W., & Wardle, J. (2010). How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40(6), 998–1009.出典を開く ↗

「いつ・どこで・どうするか」を決める実行意図の94の検証をまとめ、目標を立てるだけの場合に比べて達成への効果は中〜大(d=0.65)だった。

Gollwitzer, P. M., & Sheeran, P. (2006). Implementation intentions and goal achievement: A meta-analysis of effects and processes. Advances in Experimental Social Psychology, 38, 69–119.出典を開く ↗

よくある質問

アプリだけでゼロから始められる?

ゲーム感覚のアプリは、毎日続けるきっかけとして役立ちます。ただ、アプリだけだと文法のしくみの説明や、自分のことを言う練習が少なくなりがちです。この30日のメニューに、アプリを5分足す形がおすすめです。

1日20分で本当に足りる?

最初の30日の目的は、土台と習慣をつくることなので、20分で回るように組んであります。もっとできる日は、英語の歌や絵本の動画など『楽しい英語』を足してください。時間を増やすのは、習慣になってからです。

大人でもフォニックスは必要?

基本の部分だけで十分です。つづりと音のルールを知ると、知らない単語も声に出して読めるようになり、音で覚えやすくなります。子ども向けの歌でなく、大人向けの解説動画を選ぶと短時間で済みます。