too は「ちょうどよい量を超えて」。文に not がないのに「できない」と訳せるのは、too が「だめ」を含んでいるからです
01しくみ:なぜこの意味になるのか
too 〜 to V は「V するには〜すぎる」→「〜すぎて V できない」。too は「とても」ではなく「ちょうどよい量を超えている」という語です。This bag is too heavy to carry. は「運ぶという目的からすると、重さが超えている」ということ。英文に not はありませんが、too に「だめ」の気持ちが入っているので、「できない」と否定で訳せます。
to V をする人は for 人 で示します。This novel is too difficult for children to read. で read のうしろに it がないのは、主語の This novel が目的語も兼ねているからです。同じものを2回言わないので、to V の目的語が消えます。so 〜 that に書きかえると can't read it と it が戻ります。
反対に、to V の目的語が主語と別のものなら、目的語は残ります。He was too tired to finish his homework. の homework は主語の He とは別なので消えません。「to V のうしろに穴があるか」を見ると、主語がその動作を受ける側なのか、する側なのかが分かります。
型
too 〜 to V
…すぎて〜できない
言いかえ・変形too 〜 for 人 to Vso 〜 that S cannot Vtoo 〜 not to V(必ず〜する)
02例文3つを構造図で読む
色のカタマリは文の要素、カッコはカタマリの種類です。「飾り(M)を消す」を押すと、文の骨組みだけが残ります。黄色の語が、この構文の目印です。
記号と色の約束
仮S真S は It のような「仮の主語」と、うしろにかくれた本当の主語。接 は接続詞。カタマリの下の小さな S' V' O' は、節や句の中の要素です。
This coffee is too hot to drink.
このコーヒーは熱すぎて飲めない。
前から訳このコーヒーは / 熱すぎる / 飲むには
- Ctoo hotちょうどよい熱さを超えている
- Mto drink副詞句|drink の目的語は主語のコーヒー
ここを見るdrink のうしろに it がありません。主語の This coffee が、飲む対象でもあるからです。This coffee is too hot to drink it. とは言いません。
The instructions were too complicated for my grandparents to follow.
説明書が複雑すぎて、祖父母はその通りにできなかった。
前から訳説明書は / 複雑すぎた / 祖父母がその通りにするには
- Mfor my grandparents to follow副詞句
- S'my grandparentsto follow をする人(意味上の主語)
- V'to followfollow の目的語は主語の説明書
ここを見るfor my grandparents が「だれにとって」を示しています。follow のうしろに them がないのは、従う対象が主語の The instructions だからです。
The data that the satellite sent back last night was too large for our school's old computers to process in one day.
その人工衛星が昨夜送ってきたデータは大きすぎて、学校の古いコンピューターでは1日で処理できなかった。
前から訳データは / 人工衛星が昨夜送り返してきた / 大きすぎた / 学校の古いコンピューターが処理するには / 1日で
- SThe data that the satellite sent back last night名詞句
- M'that the satellite sent back last nightsent back の目的語が that
- Mfor our school's old computers to process in one day副詞句
- S'our school's old computers意味上の主語
- V'to process目的語は主語の data
ここを見るprocess のうしろに目的語がないのは、処理するのが主語の The data だからです。sent back のうしろの穴と合わせて、穴が2か所あります。
03誤読のわな
Our teacher is too careful not to notice such a mistake.
✕ やりがち先生は注意深すぎて、そんなまちがいに気づかない。
○ 正しく先生はとても注意深いので、そんなまちがいに気づかないはずがない。
to のうしろの not を見落とした誤りです。too 〜 to V は「V するには〜すぎる」。V が not notice なので「気づかないでいるには注意深すぎる」→「必ず気づく」と、否定が2つで肯定になります。
04似ている構文と見分ける
05確認問題(3問)
Q1英文の意味として正しいのは?
It was too dark for us to see the path.
too dark for us to see は「私たちが見るには暗すぎた」→「暗すぎて見えなかった」。英文に not はありませんが、too が「できない」を含んでいます。
Q2まちがっている英文は?
lift の目的語は主語の This box なので、うしろに it は置きません。so heavy that I can't lift it なら it が必要です。
Q3ほぼ同じ意味になるように、空所に入るのは? He was too sleepy to finish his report. = He was so sleepy that he ( ) finish his report.
too 〜 to V の「できない」を so 〜 that で表すと、that 節は can't(過去なら couldn't)になります。
