まずはこの3つ
- まず本物の動詞を探す。動詞が決まれば骨格が見える
- 次に前後の文。言い換えや具体例が答えを持っている
- 設問に関係なければ、印をつけて先へ進む
構造で解く5つの対処法5
単語は分かるのに意味が取れない時は、ほぼ構造の問題。
- 1本物の動詞を探す時制を持つ主節の動詞(述語動詞)を探す。その手前の名詞のかたまりが主語。関係詞節の中の動詞と区別する。The way people in the village greet each other surprised me.その村の人々のあいさつの仕方に、私は驚いた。(greet は節の中、surprised が文の動詞)
- 2修飾語をカッコでくくる前置詞句は( )、関係詞節・分詞は[ ]。くくって残った S+V(+O/C)が文の芯。Many of the problems [we face] (in big cities) can be solved (with simple ideas).大都市で私たちが直面する問題の多くは、簡単な発想で解決できる。
- 3動詞の数−1=つなぎの数時制を持つ動詞が3つなら、接続詞か関係詞が2つあるのが基本。見えなければ、関係詞・that の省略を疑う。The book I borrowed from the teacher you recommended was great.あなたが勧めてくれた先生から借りた本は、すばらしかった。(動詞3つ→省略された関係詞が2つ)
- 4倒置・省略・挿入を戻す否定語や Only+副詞(句・節)が文頭なら倒置。※Only John knew… のように主語の一部なら倒置しない。カンマで挟まれた部分は挿入なので、外して読む。Only after the test did I realize my mistake.→ I realized my mistake only after the test. テストの後で初めて間違いに気づいた。
- 5it と that の正体を決めるit は形式主語か、強調構文か、前の内容か。that は関係詞か、接続詞か、同格か。役割を決めると訳が決まる。It was not until she left that I noticed how much she had helped me.彼女が去って初めて、どれほど助けられていたかに気づいた。(not until の強調構文)
名詞だと思った語が動詞かも
The old man the boat. は一見、動詞がない。実は the old=老人たち、man=動詞(〜に乗り組む・人員を配置する)で「老人たちがそのボートに乗り組む」。言語学で袋小路文(ガーデンパス文)と呼ばれる有名な例だ。最初の読みで行き止まったら、品詞を疑って読み直す。入試では、名詞にも動詞にもなる語(house / face / plant / need)でこれが起きる。
文脈で補う3つの対処法3
1文で分からなくても、文章全体は分かるように書かれている。
- 1前後の文で言い換えを探すIn other words / That is / i.e. の後は、前の難しい内容の言い換え。ダッシュの後も言い換え・補足が多い。直後の For example も答えのヒント。His explanation was opaque. In other words, none of us could follow it.彼の説明は分かりにくかった。つまり、誰もついていけなかった。
- 2品詞と+−だけ決める知らない語は、名詞か動詞か、良い意味か悪い意味かだけ決めて進む。逆接・譲歩の語が+−の手がかり。Despite the arduous journey, they arrived smiling.その骨の折れる旅にもかかわらず、彼らは笑顔で到着した。(despite→笑顔の逆=大変な)
- 3段落の主題文から逆算分からない文が具体例や補足なら、段落の主題文(多くは1文目)と同じ方向の意味のことが多い(However などがあれば逆向き)。主張から意味の向きを決める。
判断と撤退の2つの対処法2
分からない文を全部わかろうとしない。点になる所に時間を使う。
- 1設問に関係あるか判断下線部・空所・設問の根拠になる文なら粘る。そうでなければ大意だけつかんで進む。先読みした設問がここで役に立つ。
- 2印をつけて先へ進む1文に30秒ほど止まったら(目安)、?の印をつけて次へ。後の文で言い換えられて分かることが多い。最後に時間が余れば戻る。
症状別・どれから試す?
上の10の対処法を、症状に合わせて組み合わせる。
| 症状 | まず試す | 次に |
|---|---|---|
| 単語は全部知っているのに意味が取れない | 動詞を探す | 省略 → it・that |
| 文が長すぎて途中で迷子になる | カッコでくくる | 動詞を探す |
| 語順がおかしく見える | 倒置・挿入を戻す | 強調構文か |
| 知らない単語が意味の中心にある | 言い換えを探す | 品詞と+− |
| 文は訳せるが、何が言いたいのか分からない | 主題文から逆算 | 直後の例 |
| 何をしても分からない | 設問に関係あるか | 印をつけて先へ |
見えないと止まる「隠れ構造」8つ
「倒置・省略・挿入を戻す」で、入試によく出る形。戻せば普通の文になる。
| 型 | 例 | 戻すと |
|---|---|---|
| 関係詞の省略 | the man I met yesterday | the man (whom) I met yesterday |
| 接続詞 that の省略 | I think he is right. | I think (that) he is right. |
| S+be の省略 | While in London, she studied art. | While (she was) in London |
| 比較の後の省略 | He runs faster than I. | than I (run) |
| 否定語の文頭 | Little did he know what would happen. | He knew very little about what would happen.(全く知らなかった) |
| if の省略 | Had I known, I would have helped. | If I had known |
| 場所の語句の文頭 | On the hill stands an old castle. | An old castle stands on the hill. |
| 挿入 | The plan, it seems, has failed. | It seems that the plan has failed. |
実演:1文を対処法で崩す
オリジナルの難文。動詞→that→カッコ→省略の順で、骨格が見えてくる。
| 手順 | 見えたこと |
|---|---|
| 原文 | What the researchers found most surprising was that children who had been told they were good at puzzles gave up sooner than those who had not. |
| 動詞を探す | 主節の動詞は was。前の What 〜 surprising が主語(他の動詞は節の中) |
| that の正体 | was の後の that は接続詞。「〜ということ」で補語 |
| カッコでくくる | children [who had been told (that) they were good at puzzles] gave up |
| 省略を戻す | those who had not (been told so) |
| 訳 | 研究者たちが最も驚いたのは、パズルが得意だと言われた子どものほうが、言われなかった子どもより早くあきらめたことだった。 |
止まった時のやりがちミス4
- ✕-ed の語を見たらすぐ過去形の動詞と決める○名詞の直後の -ed は過去分詞(後ろから修飾)を疑うThe students asked to stay were tired. の asked は「頼まれた」
- ✕分からない文を1語ずつ和訳しようとする○まず主語と動詞だけ取り出す語の意味を足しても、構造が見えないと文意にならない
- ✕分からない文で止まって時間を使い切る○印をつけて進み、後の文で答え合わせ後半の設問を落とすほうが失点は大きい
- ✕分からない所を想像で埋めて選択肢を選ぶ○本文の別の場所に根拠があるか確かめる想像で埋めた内容は「本文にない常識」のダミーと同じ
確認テスト
- 1The idea that the students suggested at the meeting sounds good. 主節の動詞(述語動詞)は?正解は sounds。suggested は関係詞節の動詞
- 2The cake my mother made for the party I missed was delicious. 省略された関係詞はいくつ?正解は 2つ。動詞3つ(made・missed・was)
- 3Never have I seen such a crowd. を普通の語順に戻すと?正解は I have never seen such a crowd.。否定語が文頭→倒置
- 4Although the task was tedious, she finished it without complaint. tedious の意味として最も近いのは?正解は 退屈な。Although+文句を言わず→マイナスの語
- 5The old man the boat. の man の品詞は?正解は 動詞。the old=老人たち が主語
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