まずはこの3つ
- 設問を先に読み、根拠の1行を探しながら読む
- 完答問題(並べ替え・2つ選ぶ)は計17点。最後に必ず再点検
- 根拠の行を指させない選択肢は、どれだけ正しそうでも×
敵を知る:大問の形式と配点
R7・R8本試験。80分・100点・解答番号1〜44。素材や問い方は年度で変わる
| 大問 | 素材 | 主な設問 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 短い実用文(案内・メッセージ) | 情報の拾い読み | 6 |
| 第2問 | ブログ・ウェブ報告(コメント付きの年も) | 事実と意見・要点 | 12 |
| 第3問 | 体験談・物語 | 出来事の並べ替え・推測 | 9 |
| 第4問 | 英文の下書き+指導者のコメント | 推敲(語句の追加・書き換え) | 12 |
| 第5問 | 案内・メールなど複数の資料 | 照合・条件・目的 | 16 |
| 第6問 | 物語 | 発表用のまとめ・並べ替え | 12 |
| 第7問 | 説明文 | プレゼン資料の完成 | 16 |
| 第8問 | 複数の意見+資料・グラフ | 意見文のアウトライン | 17 |
数字で見る80分
R8本試験の問題冊子は39ページ、英語は設問・選択肢込みで約5,600語(編集部の概算)。1回読み通すだけで1分あたり約70語のペースが要る。全部を同じ丁寧さで読めば時間が足りないのは当然。設問が指す所はじっくり、それ以外は流す。
完答問題が計17点
R7・R8本試験とも、全部正解でないと点にならない問題(並べ替え・2つ選ぶ・組み合わせ)が第3・6・7・8問に計17点あった。1つのミスで3〜4点が消える。9割の人と満点の人の差はここ。最後に必ずもう一度点検する。
時間配分の目安(9割・満点狙い)
編集部の目安。配点の重い第5〜8問(計61点)に時間を残すのが鉄則
| 大問 | 目安 | この時刻までに |
|---|---|---|
| 第1問(6点) | 3分 | 3分 |
| 第2問(12点) | 6分 | 9分 |
| 第3問(9点) | 5分 | 14分 |
| 第4問(12点) | 7分 | 21分 |
| 第5問(16点) | 11分 | 32分 |
| 第6問(12点) | 11分 | 43分 |
| 第7問(16点) | 14分 | 57分 |
| 第8問(17点) | 15分 | 72分 |
| 見直し | 8分 | 80分 |
1問の解き方:9割の型6
- 1設定文と問いを先に読むYou are…の設定で「誰が何のために読むか」をつかみ、問いで探す情報を決める。
- 2問いのキーワードに丸人名・数字・条件・NOT に丸。何を探すかを目に焼きつける。
- 3本文で根拠の行に線読みながら、問いに関係する文に線を引いて番号を振る。
- 4選択肢を線の行と照合語の一致でなく意味の一致で照合(正解は言い換えが多い)。
- 5消去して1つ残す「正しそう」で選ばず、×の理由を言える選択肢を消していく。
- 62分超えたら仮マーク印をつけて次へ。見直しの時間に戻る。
大問別:失点ポイント8
- 1第1問:全部読まない問いを先に読み、問われている人物・条件・数字・行動に関係する所を重点的に。絵や写真の選択肢は、本文の細かい条件(〜の場合を除く)で1つに絞れる。
- 2第2問:誰の文かを分ける報告とコメントが並ぶ年は書き手が違う。「意見として最も適切」なら、本文と一致していても事実の選択肢は×。評価語(reliable/should)は意見の手掛かり。
- 3第3問:時系列で並べる書かれた順=起きた順とは限らない。回想(had+過去分詞・when I was…)に印。「5つから4つ」の形では、本文にない出来事が1つ混ざる。
- 4第4問:コメントが地図「Comment ①に基づいて」と指示される。コメントの要求(例を足す・つなぎを直す・重複を消す)を先に読む。語句の追加・接続は下線部の前後、主張・まとめは段落や全体との整合で判断。
- 5第5問:資料ごとの役割案内は条件、メールは決定・変更。後から来たメールの変更・例外が決め手になる。複数の条件は○×表で照合する。
- 6第6問:まとめの枠を先に発表用のまとめの見出しと空欄を先に見て、本文の場面と対応させる。並べ替えは出来事の因果と感情の変化で決める。
- 7第7問:段落の要点スライドの空欄はほぼ本文の順に並ぶ。各段落の主題文に印。数値・研究結果は言い換え(approximately half=about 50%)で照合する。
- 8第8問:意見→立場→資料まず各人の意見を賛成・反対・条件つきに分類。アウトラインの空欄は「その理由を支える資料の情報」を選ぶ。グラフは増減の向きと比べる対象を確認。
設問タイプ別:決め方の基準6
- 1言い換え正解は本文の語を言い換えることが多い。同義語・品詞の転換・抽象化(apples and pears→fruit)で言い換える。The event was called off.→ The event was canceled.(中止された)
- 2事実と意見事実=数字・出来事など確かめられること。意見=評価・判断(should/best/I think)。本文と合っているかとは別の基準で選ぶ。
- 3図表本文の数値表現(doubled/more than three quarters/remained stable)を図の数値に置き換えてから照合する。
- 4推測(most likely)本文に直接はないが、本文の根拠(1か所〜複数)から言えること。常識や感想だけで選ばない。
- 5NOT 問題問いの NOT に大きく丸。3つを本文で確かめ、残った1つを選ぶ。逆を選ぶミスが多い。
- 62つ選ぶ(順不同)1つずつ独立に○×判定する。「2つ選ぶ」に引きずられて、弱い根拠で2つ目を選ばない。
本文→選択肢:言い換えの定番16
正解の選択肢は本文と別の語で同じことを言う。左を見たら右を探す
本文選択肢での姿メモ
call offcancel中止。put off(延期)と区別
put offpostpone/delay延期
free of chargeat no cost/free無料
in advancebeforehand/ahead of time前もって
approximately halfabout 50 percent割合は分数⇔%で言い換え
the majority ofmost過半数
more than three quartersover 75 percent3/4=75%
declinedecrease/fall減る。drop も同じ
doubleincrease twofold2倍になる
remain stablestay about the same/show little change変わらない
sold outno tickets are left売り切れ
participate intake part in/join参加する
requirednecessary/must必須
optionalnot necessary任意
residentspeople living there住民
affordablenot expensive/reasonable手ごろな値段
選択肢の罠7パターン7
- ✕本文と同じ語が並ぶだけの選択肢○語は違っても意味が同じ選択肢語の使い回しは誤答の定番。意味で照合
- ✕前半だけ本文と合う○最後の1語まで一致を確認後半で主語・数字・時をすり替える
- ✕本文より強い always/only/all○本文の程度(often/some)と合うもの言い過ぎは本文の範囲を超える
- ✕人物を入れ替えた内容○誰の発言・行動かを確認複数人が出る素材で最も多い罠
- ✕予定を「済んだこと」にする○will/plan/has already の時を確認メール・案内問題の定番
- ✕常識的に正しい内容○本文に根拠がある内容本文に無ければ、正しくても×
- ✕原因と結果が逆○because/as a result の向きを確認説明文・グラフ問題で頻出
第4問(推敲):コメント別の選び方
| コメントの要求 | 選ぶもの |
|---|---|
| 例を足して | For example/such as を含み、直前の主張を具体化する語句 |
| 流れを自然に | 前後の関係(逆接・因果・追加)に合う接続語 |
| 重複を避けて | 同じ語を代名詞や別の表現に置き換えたもの |
| 主張を明確に | 段落・全体の内容と合うまとめの一文(主題文・結論文) |
| 読み手を意識 | 読み手が次に何をすればよいかがわかる表現 |
見直しの順番(残り8分)
| 順 | 見るもの | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | マークのずれ(解答番号と設問番号は別) | 1つずれると後ろが全部ずれる |
| 2 | 完答問題(並べ替え・2つ選ぶ・組み合わせ) | 1つのミスで3〜4点が消える |
| 3 | 保留の印をつけた問題 | 根拠の行を指せる方に決める |
| 4 | NOT 問題・人物を問う問題 | 逆や人違いを選んでいないか |
「最初の直感が正しい」は誤解
答えを変えると損をすると思われがちだが、実際に答えを変えた例では「誤→正」の方が「正→誤」より多いという研究がある(Kruger, Wirtz & Miller, 2005)。根拠の行が見つかったら迷わず直す。ただし根拠なしの「なんとなく」の変更はしない。
今の点数別:9割・満点への優先順位
| 今の点数 | まずやること | やめること |
|---|---|---|
| 〜70点 | 単語・文法の土台と、時間内に最後まで解き切る練習 | 第8問の完璧主義 |
| 70〜85点 | 設問先読みの型を固め、第5〜8問に時間を残す | 本文を頭から全部精読すること |
| 85〜95点 | 罠のパターンで×を分類し、完答問題を落とさない | 時間配分を毎回変えること |
| 95点〜 | 見直し8分を確保し、マークずれと NOT 問題を点検 | 新しい問題集に手を広げること |
直前1週間の練習メニュー6
- 17日前:過去問を80分で大問ごとの所要時間を記録し、自分の時間配分表を作る。
- 26日前:×を罠のタイプで分類根拠の行を本文で確かめ、どの罠に落ちたかを書く。
- 35日前:別の年度を1回分時間配分表どおりに進められるかを試す。
- 44〜3日前:第5〜8問を集中時間を測って2回分。完答問題の点検の手順も練習。
- 52日前:解いた長文を音読新しい問題より、読む速さを保つことを優先する。
- 6前日:新しい問題は解かない時間配分表と自分のミスのリストだけを見直して寝る。
確認テスト
- 1R7・R8本試験で、配点が最も大きい大問は?正解は 第8問。第8問は17点。第5・7問は16点
- 2本文 The festival was postponed. と同じ意味は?正解は The festival was put off.。postpone=put off(延期)。cancel は中止
- 3意見にあたるのは?正解は The new rule is unfair to first-year students.。unfair は評価語=意見
- 4本文 Some students prefer online classes. に対する誤答の選択肢は?正解は All students prefer online classes.。some→all の言い過ぎ
- 5見直しで答えを変えるべきなのは?正解は 根拠の行が見つかった時。根拠があれば変えて得をすることが多い
- 6本文 more than three quarters of the members に最も近いのは?正解は over 75 percent。three quarters=3/4=75%
- 7見直しで最初に確認すべきものは?正解は マークのずれ。1つずれると後ろが全滅
参考にした資料
- 大学入試センター「令和8年度 本試験の問題」(英語リーディング問題冊子)
- 大学入試センター「令和8年度 本試験の正解」(配点)
- 大学入試センター「令和7年度 本試験の問題」
- 大学入試センター「令和7年度 本試験の正解」(配点)
- 大学入試センター「令和9年度大学入学共通テスト問題作成方針」
- Kruger, Wirtz & Miller (2005) Counterfactual thinking and the first instinct fallacy. Journal of Personality and Social Psychology 88(5)
- 原田英語「共通テスト英語リーディング解き方&対策法大全」
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