In Japan, forecasters used the new official term for a 40°C day for the first time on July 21, when Tajimi reached 40.3°C.
The sweltering weather is expected to hang on into August.
「容赦ない暑さ、酷暑」。日本語の「酷暑」に一番近い温度感の言い方です。brutal は「残酷な、情け容赦ない」で、語源は brute(獣)。さらにさかのぼるとラテン語の brutus(鈍い、重い)です。つまり brutal heat は「獣みたいに情け容赦のない暑さ」。人間の都合などおかまいなしに襲ってくる感じが、そのまま出ています。
ポイントは、brutal が暑さ専用ではないこと。brutal cold(厳寒)、a brutal winter(過酷な冬)と寒さにも使えますし、a brutal schedule(ハードすぎる日程)、brutal honesty(歯に衣着せぬ率直さ)のように天気以外でも大活躍します。「手加減がない」が共通のイメージだと思ってください。
副詞にすると brutally hot(うだるように暑い)。会話ではこちらのほうがよく出ます。ちなみに「酷暑」の英訳はこれ一択ではなく、scorching heat(焼けつくような)、sweltering heat(蒸し暑くてぐったりする)、blistering heat(水ぶくれができそうな)、searing heat(じりじり焦がすような)と選択肢は豊富。報道でいちばん見かける中立的な言い方は extreme heat です。
「ヒートドーム、熱のドーム」。強い高気圧が空にフタのように居座り、熱い空気を閉じ込めてしまう現象です。フタの下では空気が沈み込み、圧縮されてさらに温度が上がる。だから何日も抜け出せない。dome はラテン語の domus(家)から来ていて、イタリア語の duomo(大聖堂)を経て「丸屋根」の意味に。東京ドームの dome と同じ語です。空にかぶさった巨大な丸屋根、と考えると一発でイメージできます。
文法のワンポイントは with a massive heat dome pushing… の形。〈with + 名詞 + 現在分詞〉で「〜が…した状態で」を表す、いわゆる付帯状況の with です。With the sun beating down, we gave up on the hike.(日差しが照りつけるので、山歩きはあきらめた)のように、主文にもう一つの状況をコンパクトに足せます。英検準1級〜1級の英作文で情報密度を上げたいときの定番です。
コロケーションは a heat dome forms(ヒートドームが発生する)/ builds over the region(その地域上空で発達する)/ sits over the country(国の上空に居座る)あたり。ニュースでは parks(駐車するように居座る)という比喩もよく使われます。
brutal は /ˈbruːtl/。強く読むのは頭の BRU だけで、後ろの tal はほとんど「トゥル」と飲み込みます。カタカナの「ブルータル」のように平坦に伸ばさず、BRU-tl と前を重くするのがコツ。アメリカ英語では t が d 寄りに濁って「ブルーロゥ」に近く聞こえることもあります。
heat dome は2語ですが、複合名詞なので前の HEAT に強勢。/ˈhiːt doʊm/ です。dome は「ドーム」と伸ばすより、口を「オウ」と動かす二重母音 /oʊ/ を意識してください。
・heat dome = 熱のドーム。高気圧のフタが熱を閉じ込める。dome は「大聖堂・丸屋根」と同語源
・〈with + 名詞 + 現在分詞〉の付帯状況で、1文に情報をもう一段積める
