AI技術の急速な進歩により、英語の授業も新たな可能性に満ちています。ChatGPTをはじめ、音声AI、画像生成AI、テキスト分析AIなど様々なツールを活用すれば、生徒たちのスピーキング・リスニング・ライティング・リーディング・語彙・発音・文法といったあらゆる技能を伸ばすユニークな活動が実現可能です。本コーナーでは、教室やPCルーム、オンライン授業ですぐに実践できるAI活用の英語授業アイデアをご紹介します。日本の英語教育で使いやすいよう工夫されたアイデアばかりで、ただ英語力を伸ばすだけでなく思わずSNSでシェアしたくなるような面白くてインパクトのある内容にもこだわりました！
【No.20】ChatGPTで作詞！英語ソング作り🎵
詳細指導案
授業目標：
- 英語の韻やリズムを意識した表現力の向上
- 音楽と連携した英語学習による記憶力の強化
- 創作活動を通した英語への興味・関心の深化
準備物：
- スマートフォンまたはPC
- 歌詞作成ワークシート（韻を踏む単語リスト、テーマ語彙など）
- 簡易的な伴奏機材（任意：音楽アプリ、ギターなど）
- 録音機器（任意）
授業の流れ：
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導入（10分）
- 英語の歌詞の特徴（韻、リフレイン、コーラスとバースなど）の説明
- 簡単な英語の歌詞の例を分析（韻を踏む部分のハイライト）
- 歌詞作成のコツ（リズム、繰り返し、覚えやすさなど）を紹介
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ChatGPTでの歌詞生成（15分）
- テーマやスタイルを決めてChatGPTに歌詞を依頼する方法の説明
- 教科内容と関連付けたテーマの選択（文法ルール、歴史イベント、科学概念など）
- 生成された歌詞をリズムに合わせて読み上げてみる
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グループ活動での歌詞改変（15分）
- 3〜4人のグループを形成
- ChatGPTの歌詞をベースに、オリジナルの要素を加える
- または特定のフレーズだけ残して大幅に改変する
- 覚えやすく、クラスで歌えるようなバージョンを目指す
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練習と仕上げ（10分）
- 完成した歌詞を実際のリズムに合わせて練習
- 発音や抑揚に注意しながらグループで歌う練習
- 必要に応じて簡単な振り付けやパフォーマンス要素を考える
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発表と共有（10分）
- グループごとに歌を披露
- 他のグループの良かった点をメモ
- 最も記憶に残った歌詞やフレーズについて共有
ChatGPTへの英語での問いかけ例：
Please create a catchy English song chorus (4-8 lines) that my high school students can sing to help remember an educational concept. The song should:
1. Focus on this topic: [choose one: irregular verbs / prepositions of place / historical event / scientific concept / etc.]
2. Have a simple, repetitive structure that’s easy to remember
3. Include rhymes where appropriate to make it catchier
4. Use vocabulary that intermediate English learners can understand
5. Be potentially sung to a simple, well-known melody (you can suggest one)
Later, we’ll use this chorus as a foundation and my students will create their own verses to complete the song. The goal is to make learning this concept more memorable and fun.
日本語訳：
高校生が教育的概念を覚えるのに役立つ、耳に残る英語の歌のサビ（4〜8行）を作成してください。歌は以下の条件を満たす必要があります：
1. このトピックに焦点を当てる：[選択：不規則動詞 / 場所の前置詞 / 歴史的事件 / 科学的概念 / その他]
2. 覚えやすいシンプルで繰り返しの構造を持つ
3. より耳に残るようにする適切な箇所に韻を含める
4. 中級レベルの英語学習者が理解できる語彙を使用する
5. シンプルでよく知られたメロディーで歌える可能性がある（提案してください）
後で、このサビを基礎として使用し、生徒は歌を完成させるために独自のバースを作成します。目標は、この概念の学習をより記憶に残り、楽しいものにすることです。
期待される効果：
- 音楽と連携することで英語の韻律感覚が自然に身につく
- 歌を通じて学習内容が長期記憶に定着しやすくなる
- グループでの創作活動を通じて協働性と表現力が向上する
授業で使える英語表現集
1. 英語の歌詞づくりで使える基本フレーズ＆技法リスト
| 英語フレーズ・技法 | 意味・使い方 | 例文（日本語訳つき） |
|---|---|---|
| chorus | サビ（繰り返される部分） | This is the chorus we all sing together.（これがみんなで歌うサビです） |
| verse | バース（主な歌詞部分） | The verse tells the story of the song.（バースが歌のストーリーを語ります） |
| rhyme | 韻を踏む | “night” と “light” はrhymeします。（nightとlightは韻を踏みます） |
| repeat / repetition | 繰り返す / 繰り返し | Repeat the chorus after me.（サビを私の後に繰り返してください） |
| melody | メロディー | This melody is easy to remember.（このメロディーは覚えやすいです） |
| clap your hands | 手をたたく | Let’s clap our hands to the rhythm!（リズムに合わせて手をたたこう！） |
| sing along | 一緒に歌う | Everyone, sing along!（みんな、一緒に歌って！） |
| hook | 印象に残るフレーズやメロディ | The hook makes the song catchy.（フックが歌を耳に残るものにします） |
2. ChatGPTへの歌詞依頼テンプレート例
- Please create a catchy English song chorus (4-8 lines) about [topic], with simple rhymes and easy words. Suggest a melody if possible.
（[トピック]について、シンプルな韻と分かりやすい単語で4～8行の耳に残る英語のサビを作ってください。可能ならメロディーも提案してください。）
例：
Please write a song chorus about irregular verbs, using the melody of “Twinkle, Twinkle, Little Star.”（「きらきら星」のメロディーに合わせて、不規則動詞のサビを作成してください。）
3. 歌詞でよく使う英単語・表現リスト
| 英単語・表現 | 日本語訳 | 例文（日本語訳） |
|---|---|---|
| beat | ビート、リズム | Feel the beat and move your feet.（ビートを感じて足を動かそう） |
| move | 動く、感動させる | Let the music move your heart.（音楽で心を動かして） |
| dream | 夢 | Chase your dream, don’t let it go.（夢を追いかけて、あきらめないで） |
| shine | 輝く | Let your spirit shine so bright.（君の心を思いきり輝かせて） |
| rise | 立ち上がる、昇る | Rise up and sing out loud.（立ち上がって大きな声で歌おう） |
| together | 一緒に | Let’s sing this song together.（この歌を一緒に歌おう） |
| remember | 覚えている、思い出す | Remember this lesson every day.（この教訓を毎日思い出して） |
| easy | 簡単な | This part is easy to sing.（この部分は歌いやすい） |
| change | 変える、変わる | You can change the world.（君は世界を変えられる） |
| follow | 従う、ついていく | Follow the rhythm in your heart.（心のリズムに従おう） |
| try | 挑戦する、試す | Try again and never stop.（もう一度挑戦して、決してやめないで） |
| light | 光、明かり | Shine your light in the dark.（暗闇で自分の光を輝かせよう） |
| sky | 空 | Reach for the sky and fly.（空を目指して羽ばたこう） |
| way | 道、方法 | Find your way and lead the song.（自分の道を見つけて歌をリードしよう） |
| grow | 成長する | We learn and grow each day.（毎日学び成長する） |
| make | 作る、させる | Let’s make a new melody.（新しいメロディーを作ろう） |
| friend | 友達 | Sing with your friend beside you.（友達と一緒に歌おう） |
| find | 見つける | Find your voice and let it out.（自分の声を見つけて響かせて） |
| repeat | 繰り返す | Repeat after me, let’s sing.（私のあとについて歌って） |
| chorus | サビ | This chorus is fun to sing!（このサビは歌って楽しい！） |
4. 英語学習用ソングサビ例
テーマ：Irregular Verbs（不規則動詞）｜「Twinkle, Twinkle, Little Star」風
Went and saw, ran and drew,（行った、見た、走った、描いた）
Ate and brought, sang and knew,（食べた、持ってきた、歌った、知っていた）
Irregular verbs we must learn,（不規則動詞を覚えよう）
Practice them at every turn.（毎回しっかり練習だ）
Go, went, gone—sing along!（go, went, gone—一緒に歌おう！）
テーマ：Prepositions of Place（場所の前置詞）｜「If You’re Happy and You Know It」風
On the table, in the box,（テーブルの上、箱の中）
Under chairs and near the clocks,（いすの下、時計の近く）
Between and next to, don’t forget,（間や隣も忘れずに）
Prepositions make it all set!（前置詞を使えば完璧！）
※「Twinkle, Twinkle, Little Star（きらきら星）」「If You’re Happy and You Know It（幸せなら手をたたこう）」など有名なメロディーで歌えます。
5. 歌詞作成・グループ活動アドバイス
- リズムや韻を意識して短いフレーズで繰り返すと覚えやすい歌詞になります。
- 1つのサビに新しい単語や重要ポイントを1〜2個だけ入れると学習効果アップ。
- 歌いやすいテンポの有名な童謡やポップソングのメロディーに合わせるのがおすすめ。
- バース（Verse）は自由にグループで創作し、個性やオリジナル表現を加えてみましょう。
