スポーツ英語は「気持ちが先、文法はあと」
スポーツ観戦中の英語は、気持ちが一気にあふれ出る場面の言葉です。そのため、短い感嘆文や決まり文句がとても多くなります。
- What a goal!(なんてゴールだ!)
- What a save!(すごいセーブ!)
- What a shot!(すごいシュート!)
「What a + 名詞!」の形を覚えておくだけで、いろいろな場面で使えます。これは中学で習う感嘆文と同じ形なので、文法の復習にもなります。
スポーツ観戦の英語は、register(丁寧さ)で言えば ニュートラル〜カジュアル です。友だちや家族と観戦するときはもちろん、海外のスポーツバーやスタジアムで隣の人と話すときにも使えます。
ポイント:「What a + 名詞!」は、スポーツ以外でも「What a day!(なんて日だ!)」のように使える万能フレーズです。
応援するときの定番フレーズ
Let's go!(行け!がんばれ!)
一番よく聞く応援の言葉です。チーム名をつけて「Let's go, Tigers!」のように言います。
Come on!(行け!/おいおい!)
励ましにも、残念な場面での「もう〜!」にも使えます。言い方で意味が変わるのがおもしろいところです。
You got this!(いけるよ!)
選手や友だちを励ます言葉。試験前の友だちにも使えます。
Who are you rooting for?(どっちを応援してる?)
root for 〜 は「〜を応援する」。アメリカ英語でよく使われます。イギリス英語では「Who do you support?」のように support を使うことが多いです。
Go, go, go!(行け行け!)
ゴールに向かって走る選手への声援です。
会話例:スポーツバーで
- A: Who are you rooting for?
- B: The home team. How about you?
- A: Same! Come on, come on... Yes! What a goal!
- B: That was amazing! He's on fire tonight.
- A: If they score one more, it's over.
- B: Don't jinx it!
最後の Don't jinx it! は「縁起でもないこと言わないで!」という意味。勝つ前に「もう勝ったね」と言うと、逆に負けてしまう気がする、という気持ちを表します。
試合の様子を表す言葉:nail-biter・comeback・underdog
試合の流れを説明する表現は、観戦後の会話で大活躍します。
- nail-biter:手に汗にぎる接戦。緊張して爪をかんでしまうほど、という意味から来ています。
- blowout:大差の試合(ワンサイドゲーム)。
- comeback:逆転、巻き返し。「What a comeback!」
- underdog:勝つ見込みが低いとされる側。「Everyone loves an underdog.(みんな弱いほうを応援したくなる)」
- upset:番狂わせ。強いチームが弱いとされたチームに負けること。
- on fire:絶好調。「He's on fire!」
- tie / draw:引き分け。アメリカでは tie、イギリスでは draw が多く使われます。
試合後の感想例
- It was a real nail-biter until the last minute.(最後の1分まで手に汗にぎる試合だった)
- The underdogs pulled off a huge upset.(下馬評の低いチームが大番狂わせを起こした)
- I can't believe that comeback!(あの逆転、信じられない!)
pull off は「(難しいことを)やってのける」という意味で、スポーツ以外でもよく使われます。
アメリカとイギリスで違うスポーツ英語
スポーツの言葉は、国によって違いが大きい分野です。
- football:アメリカでは「アメリカンフットボール」、イギリスなど多くの国では「サッカー」。アメリカでサッカーは soccer。
- 試合:アメリカでは game、イギリスでは match が多い。
- 延長戦:アメリカでは overtime、サッカーでは extra time が一般的。
- ユニフォーム:アメリカでは jersey、イギリスでは kit と言うことも。
- 0点:サッカーでは nil(例:two-nil=2対0)と言うことがあります。
同じ「football」でも、相手の国によって思い浮かべるスポーツが違うのはおもしろいですね。海外の友だちと話すときは、「Do you mean soccer?」と確認すると安心です。
ポイント:スポーツ英語は国ごとの違いが多い分野。「どこの国の中継か」を意識して聞くと、違いに気づけるようになります。
よくある失敗と注意点
- 相手チームのファンをからかいすぎる
冗談のつもりでも、スポーツは熱くなりやすい話題です。「Good game.」「Your team played well.」と相手をたたえる言葉を覚えておくと、どちらが勝っても気持ちよく過ごせます。
- football の意味を取り違える
アメリカで「I love football.」と言うと、アメリカンフットボールの話だと思われることがあります。サッカーなら soccer と言いましょう。
- root を別の意味で覚えてしまう
root for は「応援する」ですが、国によっては root が別のくだけた意味を持つことがあるので、オーストラリアなどでは support や cheer for を使うのが無難です。
- 実況のスピードに圧倒されて聞くのをやめる
実況はとても速いですが、全部わからなくて大丈夫。「What a〜!」や選手名など、聞き取れる部分だけ拾えれば十分です。
観戦を英語学習に変える1週間メニュー
- 1日目:「What a + 名詞!」を5つ作って、感情をこめて言ってみる
- 2日目:応援フレーズ(Let's go! / Come on! / You got this!)を音読
- 3日目:nail-biter / comeback / underdog / upset の意味を例文と一緒に覚える
- 4日目:英語のスポーツハイライト動画を5分見て、聞き取れた表現をメモする
- 5日目:アメリカとイギリスの違い(soccer / football, game / match)を表にする
- 6日目:最近見た試合の感想を英語で3文書く
- 7日目:会話例をA役・B役で演じ、最後は自分の好きなチームに置き換えて話す
好きなスポーツがあれば、それが一番の教材です。英語の実況を「副音声」のように聞くだけでも、耳が少しずつ慣れていきます。



